冬の花/宮本浩次 -いつかは悲しみから立ち上がらなければ-
ソロデビュー作となる「冬の花」は感情がぶつかってくる、繊細かつ熱い1曲となっています。
・冬の花
悲しいことがあろうとも、悔いを残さないように全力で生き抜きたいー。
そんな想いを寒い季節でも力強く咲く冬の花に例えて歌い上げた、平成最後の冬を彩る歌謡曲。
宮本浩次の絶唱に近い歌唱と繊細な歌謡曲調のメロディが心に訴えかけて来ます。
感情のままに叫ぶ歌唱でありながら、儚さと美しさも感じさせるのが見事。
熱くストレートに、それでいて歌を大切にする宮本浩次だからこそなせる業ではないでしょうか。
別れる辛さを歌いつつも、いつまでも悲しみに暮れていたくない気持ちを歌った歌詞も印象的。
大切な人と別れるのは確かに辛いこと、だけど・・・
悲しんでいる間でも時は過ぎ去っていくわけで。
いつか散る花のように限られた命である以上、立ち止まっているわけにはいかないと思います。
どうせなら、少しでも楽しい時間を過ごせるように前を向いていたい。
そんな力強さもこの曲からは感じ取ることが出来ました。
何より、曲の持つ力が圧倒的で聞いてると胸を締め付けられそうになるほど。
悲しみを振りほどきたいって想いが歌唱や歌詞からこれでもかってくらいに伝わってくるんですよね。
ここまで感情を揺さぶってくる曲に出会えたのは本当に久々だなと。
まとめ
宮本浩次の圧倒的な歌唱から伝わる感情・・・
ただただ圧巻の一言でした。
椎名林檎との「獣ゆく細道」でも感じたことですが、歌の持つ力が半端ないですよ。
今後も楽しみだけど、エレカシもチェックしておかなければ。