高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

2019年上半期ベストソング20選

2019年も折り返し地点を過ぎました。

既に7月中旬になってしまいましたが、上半期に発売された楽曲を振り返っていきたいと思います。

 

2019年1月から6月までの間にCD・配信限定で発売された曲の中から良かったものを20位から順にご紹介。

なお、上半期に先行配信のみでCDが発売されてない曲については除外しました。

個人的に良曲が多くて濃厚だと感じた2019年上半期のベストソング、どんな結果になったのでしょうか?

 

2019年ベストソング20選

 

20位.STORY/never young beach

宇多田ヒカルSkrillex「Face My Fears(Japanese Version)」と悩みましたが、懐かしい雰囲気のサウンドに引き込まれて僅差でこの曲を20位に選びました。

60年代末期ポップス(ジャクソン5?)を彷彿とさせるリフが耳に残る1曲となっていて、今の時代に聞くと新鮮さを感じずにいられません。
サビ後のコーラス、ゆったりとしたベースラインの奏でるグルーヴは聞いていて心地よい。
素朴で懐かしく、温かみを感じる極上のポップスは必聴。
STORY, a song by never young beach on Spotify

 

19位.Summertime/RIRI,KEIJU,小袋成彬

洗練された楽曲でありながら、照りつける太陽がまぶしい青空も表現したR&Bナンバー。
RIRIの存在感ある歌声、KEIJUによる気だるげなラップ、小袋成彬の洗練された音楽センス…
3人の個性や魅力も活かしきって新たな音楽を生み出してるのが素晴らしい。

特に、RIRIの歌声が持つ風格は圧巻の一言。

デビュー当時の宇多田ヒカルに近い表現力を感じさせてくれました。
Summertime, a song by RIRI, KEIJU, Nariaki Obukuro on Spotify

 

18位.Remember Me/MAN WITH A MISSION

立ち止まらずに歩み続ける…
そんな想いをキャッチーなメロディに載せて歌ったロックナンバー。
今までの楽曲以上にポップな仕上がりでありながら、マンウィズらしいメッセージ性は健在。
程よい解放感も感じられるのが印象的。
Remember Me, a song by MAN WITH A MISSION on Spotify

 

17位.ハルノヒ/あいみょん

暖かな家族愛とありふれた日常の大切さを歌い上げたラブソング。
90年代J-POPの雰囲気を感じさせるメロディとアレンジが心に響きます。
可愛さよりも歌を重視した歌唱によって、楽曲の王道さが引き立っている印象。
あいみょんらしい視点を織り交ぜた歌詞もあって、しっかりと新世代の奏でるJ-POPとして完成しているのが素晴らしい。
「お帰りなさい」と言ってくれる人がいる日常、だからこそ大切にしたい・・・
そんな想いを込めたこの曲は聞いているだけで優しい気持ちになれます。
あいみょん – ハルノヒ【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 - YouTube

 

16位.Aurora/BUMP OF CHICKEN

ギターとシンセを取り入れたサウンドが最近のBUMPらしいロックナンバー。
揺らめくギターサウンドでオーロラの美しさを表現している印象。
浮遊感に満ちたシンセサウンドもそれをより引き立てています。
弱さを受け入れて前に進みたい想いが描かれた歌詞にも背中を押される仕上がり。
自分の弱さを否定せず、受け入れることも大切なんでしょうね。
その先にオーロラのような明るい未来が待っている・・・
そんな希望も感じさせてくれる1曲。
Aurora, a song by BUMP OF CHICKEN on Spotify

 

15位.白日/King Gnu

罪を犯したことの重さを繊細に、しかし力強く歌い上げたミクスチャーロック。 
事実が消えないことに対する後悔とこれから生きていくうえで厳しい道が待っている現実への感情が上手く表現されています。
特に、間奏のギターソロや1番から2番に移る箇所のリフは圧巻の一言。
R&Bとヒップホップの要素も絶妙に融合させたサウンドから感じるスタイリッシュさもKing Gnuらしいなと。

白日, a song by King Gnu on Spotify

 

14位.Wasted Night/ONE OK ROCK

力強く壮大なサウンドとTakaの表現力に満ちた歌唱が圧巻のロックナンバー。

「何も挑戦しないことを恐れろ」という世界で戦うワンオクだからこそ伝えられるメッセージも心に響きます。

逃げても結局は同じように夜は過ぎ去っていくのだから、どうせなら挑戦した方が後悔もないわけで。

サビの重厚感あふれるドラムや繊細なイントロ・アウトロの雰囲気も歌詞に込められた想いを増幅させています。

Wasted Nights, a song by ONE OK ROCK on Spotify

 

13位.Sweet and Sour/Nulbarich

JQのナチュラルな歌声とゆったりとしたリズムに引き込まれる1曲。

流れるようなキーボードの音色から感じる心地よさがシンプルにたまりません。

サウンドの繊細さと美しさもいつも以上に際立っています。

サビのギターサウンドも心地よさを追求しているようで、波音を聞いているような感覚が味わえます。

Sweet and Sour, a song by Nulbarich on Spotify

 

12位.bad guy/Billie Eillish

軽快なリズムを刻む重低音の心地よさとエレクトロサウンドの浮遊感を程よく融合させたポップナンバー。

「私は悪い奴」と自分を責める歌詞が印象的。

負の感情を増幅させるかのようなホラーテイストのアレンジもいい雰囲気と存在感を生み出しています。

あえてマイナス感情をテーマにしている点も含め、新世代ポップアイコン・ビリーのセンスを感じました。

bad guy, a song by Billie Eilish on Spotify

 

11位.In The Zoo/Suchmos

ノイジーなギターサウンドの生み出す退廃的な世界観に圧倒されるサイケナンバー。
全体的にブルージーでありながら、聞き手を引きずり込むギターサウンドは圧巻の一言。
周りに流されず自分たちのやりたいことを追求するスタンスがそのまま表れた結果なんでしょうね。
楽曲のタイプは大幅に変わったものの、「STAY TUNE」や「808」で感じられた姿勢はそのままだなと。
In The Zoo, a song by Suchmos on Spotify  

 

10位.I Don't Care(with Justin Bieber)/Ed Sheeran

軽快なメロディを刻むピアノの音色が心地いいポップナンバー。
繰り返されるリズムは単調なんだけど、耳から離れない仕上がりになっているのがエドらしいなと。
サビで聞かせる「Ooh,ooh,ooh,ooh,ooh,ooh」のコーラスも楽曲の爽快感に繋がっています。
何より、後半のエドジャスティンの掛け合いは聞いていて爽やかな気分になれます。
I Don't Care (with Justin Bieber), a song by Ed Sheeran, Justin Bieber on Spotify

 

9位.Pretender/Official髭男dism

君は運命の人じゃないしいずれ別れるけど、それでも好意的なフリをし続ける。
そんな偽りの恋心を歌った歌詞がとても儚く感じるピアノポップナンバー。
本当は別れたいのに「君は綺麗だ」と好意的なことを言ってしまう…
自分の心にある葛藤と戦う気持ちが描かれています。

それを引き立てているのが楽曲の程よいポップさではないでしょうか。
シンセの伸びやかなサウンドとテンポ感が生み出す心地よさはもちろん、「アイムソーリー」や「いつも通り」と韻を踏んだ歌詞の語感は聞いていて気持ちいい。
髭男らしいポップセンスでより切なさを増幅させているのが見事。
アウトロのメロディラインもイントロと同じでありながら、ピアノのみで奏でることにより切なさと程よい余韻を与えてくれます。
Pretender, a song by Official HIGE DANdism on Spotify

 

8位.Tough Love feat.Vargas&Lagola,Agnes/Avicii

民族音楽のテイストを取り入れたメロディが秀逸なダンスナンバー。

特に、イントロで奏でられるバイオリンによる旋律は素晴らしいの一言。
ヴァーガス&ラゴラの歌声と相まって、美しさと情熱を感じられる仕上がりに。
アヴィーチーのEDMらしく、主張の強いメロディラインも印象的。
Tough Love, a song by Avicii, Agnes, Vargas & Lagola on Spotify

 

7位.Pray/[ALEXANDROS]
大切な人が迷わないように見守り続ける・・・
優しくも力強く祈る気持ちを歌い上げたロックバラード。
少しずつ盛り上がっていく展開とシンセ・ギターサウンドの織りなす美しいサウンドに心を奪われる仕上がりです。
蔦屋好位置によるJ-POP的な親しみやすいアレンジとドロスのメロディセンスも見事に合わさり、壮大でありながら暖かみを感じられる1曲となりました。
特に間奏のギターソロは圧巻の一言で、鳴り響くギターサウンドにも負けない存在感を放っている印象。
「祈りたいよ」と切実に歌う洋平の歌唱と共に歌詞のメッセージを伝えています。
Pray, a song by [ALEXANDROS] on Spotify 

 

6位.冬の花/宮本浩次

いつかは悲しみから立ち上がって前へー。

宮本浩次絶唱とも取れる歌唱と美しさを感じる歌謡曲調のメロディが胸に迫る1曲。

サビにおける感情をぶちまけんばかりの歌唱はただただ圧巻。

同時に儚さも表現しているのが歌を大切にする宮本浩次らしいと言いますか。

いつまでも悲しみに暮れていたくない、強い想いをひしひしと感じます。

冬の花, a song by Hiroji Miyamoto on Spotify

 

5位.Harmony Hall/Vampire Weekend

アコースティックギターとピアノによるオーガニックサウンドが印象的。
すごく暖かみを感じられる質感になっていて、聞いているだけで心が安らぎます。
パーカッションとピアノなど、生音主体のサウンドになっているのもポイント。
シンプルなんだけど、優しさに満ちた楽曲は必聴。
Harmony Hall, a song by Vampire Weekend on Spotify

 

4位.まちがいさがし/菅田将暉

自分はまちがいさがしの間違いの方に生まれてしまったんじゃないか・・・
でも、そうでなければこの出会いはなかったかもしれない。
今の人生を肯定しながら前へと進む気持ちが歌われたシンプルなバラード。
ピアノによるシンプルなメロディと菅田将暉の真っ直ぐな歌唱が心に響いてきます。
サビで聞かせる感情を込めた歌唱は素直さが感じられる仕上がり。
米津玄師が作詞・作曲を手がけていることもあり、その魅力をより実感できました。
Masaki Suda on Spotify

 

3位.忘れられないの/サカナクション

洗練されたエレクトロミュージックとAORが程よく融合したポップナンバー。
適度なテンポ感のあるメロディは聞いていて心地よいと言いますか。
ゆったりとしたうねりを刻むベースラインの存在感や懐かしい雰囲気のシンセサウンドも含め、一度聞けば「忘れられない」1曲。
忘れられないの, a song by Sakanaction on Spotify 

 

2位.優しいあの子/スピッツ

イントロからサビ、アウトロまで青々とした大空をイメージした解放感が印象的なロックナンバー。
スピッツらしくシンプルなメロディでありながら、軽快さも取り入れた楽曲はいつも以上にポップで聞きやすい仕上がり。
サビの「ルルル・・・」は思わず引き込まれてしまうほどの表現力を持っています。
まるで北海道の夏空を連想させるようなイメージと言いますか。
間奏のギターソロも含め、スピッツだからこそ出来上がった曲だなと感じました。

優しいあの子 by SPITZ on Spotify

 

1位.海の幽霊/米津玄師
海の壮大さや海に対する畏怖の念を感じさせるオーケストラアレンジ、メロディに圧倒される1曲。
海中を漂う感覚にさせてくれるゆったりとした重低音のうねりやクジラの鳴き声をイメージした間奏の音など、楽曲全体で海の雄大さを表現しているのが見事。
特に、ファルセットを効かせたサビの歌唱は海への敬意すら感じます。
身近でありながら未知なる世界でもある海、その美しさを改めて大切にしたいと思わせてくれました。
年に一度だけ訪れるお盆に大切な人と再会できるかけがえのない時間について歌った歌詞も印象的。
海への想いと合わせて、私たちが忘れかけているものを思い出させてくれる曲ではないでしょうか。
米津玄師 MV「海の幽霊」Spirits of the Sea - YouTube

 

まとめ

Spotifyも本格的に使いだしたことでいろんな楽曲を聞く機会が増えましたが・・・

やはり、自分が好きだと思ったものをベストソングに選ぶ傾向がありますね。

例年に比べて洋楽が増えたものの、根本的な部分は変わってないのではと思います。

バンド系・シンガーソングライター系アーティストをメインに聞いている点など、ここは以前と同じなのかなと。

 

というわけで、2019年上半期ベストソング20選は以上となりました。

下半期もいい音楽に出会えることを期待しつつ、記事を締めくくらせていただきます。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!