高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

ミックスナッツ/Official髭男dism -本当はピーナッツなんだけど木の実として、自分を偽ってでも生きていく覚悟-

スリリングなメロディとキャッチーなサビの存在感。

ジャジーなんだけどポップに聞かせる、ヒゲダンの新たな魅力を感じさせる1曲です。

 

・ミックスナッツ(アニメ「SPY×FAMILY」OP曲)

ジャズのグルーヴを感じさせるスリリングなイントロ、そこからドラマティックに展開している楽曲に引き込まれるポップナンバー。

スウィングするピアノによるメロディとベースのうねりが生み出すグルーヴは新たなベクトルからヒゲダンの持ち味を生み出すことに成功している印象。

Bメロまでの程よい緊張感とキャッチーさ全開のサビから感じさせるギャップが印象的で、テクニカルながらもポップ加減の塩梅によって聞きやすくなっています。

特に、Bメロからサビに移行する瞬間の存在感は圧倒的で大胆な転調もあって聞き手に印象を強く残しているのが見事。

藤原聡のボーカルワークも素晴らしく、これぞヒゲダンって雰囲気の楽曲になっているんですよね。

新曲を出す度に前の曲を超えていると感じるんだけど、今回もそれが伝わって来ました。

 

自分を他のナッツ類に紛れ込んだピーナッツに例えて、違う価値観の中で生きる人間の覚悟を歌った歌詞も心に響きます。

周りは木に実るナッツなのに、自分だけは地面の中で育つピーナッツ・・・

明らかに違う考えを持っているけど、それでも木の実に成りすまして生きていかないといけないんですよね。

そんなピーナッツの姿を自分を偽ってでも生きていく人間に重ねることでその覚悟を描いているのがポイント。

 

シリアスな気持ちをスリリングなメロディに乗せて歌い上げたヒゲダンの新境地とも言える「ミックスナッツ」。

どの音を取ってもスリリングなグルーヴを楽しませてくれる、歌詞の内容とは裏腹に聞いているだけで楽しくなるポップナンバーではないでしょうか。


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