コロナの影響で公開が延期になっていたエヴァンゲリオン最新作。
その主題歌になっている宇多田ヒカルの新曲「One Last Kiss」も公開に合わせて解禁されました。
無機質なんだけど繊細さも感じる、美しい雰囲気のエレクトロナンバーです。
時代が変わっても宇多田ならではのセンスが健在なのを改めて感じました。
・One Last Kiss(映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:」主題歌)
エレクトロテイストの浮遊感に満ちたサウンドと宇多田らしいリズム感が印象的なミドルナンバー。
重低音の心地よいリズムを取り入れながらも、洗練された仕上がりになっているのが素晴らしい。
宇多田の儚げな歌唱と絶妙にエレクトロテイストを効かせたサウンドで曲の持つ雰囲気を最大限に引き出しています。
サビは存在感を感じさせるメロディになっているんだけど、何とも言えない無機質さが漂っているのもポイント。
忘れたくない人に対する消えない想いを歌った歌詞から感じる未練を上手く伝えているように感じました。
10代から歌っていることもあるんでしょうけど、時代の流れに合わせながらも自分のセンスを大切に曲を作っているのが流石と言うべきか。
歌詞にルーブルやモナリザという言葉を違和感なく溶け込ませたり、無機質さの中にポップミュージックの心地よさを感じさせるなど・・・
今回の「One Last Kiss」もオシャレさを感じさせるアレンジでしっかりと現在の音楽として聞かせてくれました。
2021年も宇多田ヒカルの変わらない音楽を楽しみにしたいですね。
One Last Kiss - song by Hikaru Utada | Spotify

- アーティスト:宇多田ヒカル
- 発売日: 2021/03/10
- メディア: CD