Carol/須田景凪 -この幸せを忘れてはいけない-
シンセサウンドの浮遊感で優しさと暖かさを表現した須田景凪さんの新曲「Carol」。
暗い部屋をほんのりと照らす蝋燭の炎にも似た優しさを感じさせてくれる1曲です。
シンプルだけど優しいメロディが心に響く一曲。
ピアノの繊細な音色と打ち込みによるゆったりめのリズムは聞いていると穏やかな気分になれます。
シンセサウンドの浮遊感を上手く取り入れたことで、楽曲に暖かさがプラスされているのが素晴らしい。
特にサビのメロディが秀逸で、王道J-POPに近いものを感じさせてくれる仕上がり。
須田景凪さんの繊細さと力強さを兼ね備えた歌唱もあって、優しさに満ちている印象を受けます。
この優しさは歌詞からも感じられました。
物心ついた頃から感じた幸せに対する想いを素直な言葉で綴っているので、曲全体が優しさに溢れているんです。
サウンド・メロディとの相乗効果でそれを増幅させているのが見事。
曲をリリースするたびに様々なアプローチで聞き手の心を掴んでくれる須田景凪さん。
今回の「Carol」もそこは変わってないなと感じました。
曲の持つ優しさは心が荒みやすい時代だからこそ触れてほしいですね。
「みんなのうた」に選ばれるのも納得の完成度です。