高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

サカナクション「新宝島」 -困難が待ち受けようとも進み続ける-

新しさの中に懐かしさが同居した、新たなサカナクションサウンド。 

 

各曲レビュー

 
1. 新宝島(映画「バクマン」主題歌)
どこか懐かしさを感じさせるシンセのサウンドが印象的なテクノロック。 サカナらしさと懐かしい空気が絶妙に融合しています。 「ていね ていね~」のリフレインの持つ語感は聞いているだけで心地よさを感じさせる。 サビで言葉を一つ一つ確実に発音していくような歌唱が歌詞の丁寧を掛けていて面白さも。 何より、「このまま君を連れていくよ」と歌い上げたサビにグッと来ますね。 どんなに困難が待ち受けていようとも、決して変わらない気持ちで進み続ける・・・ バクマンの内容に合わせた歌詞でありながらもバンドの決意も同時に描いているのが見事。 疾走感のあるメロディとも上手くマッチしており、聞いていて実に爽快です。 ラストに向けてドラムが若干テンポアップする展開は圧巻。 間奏におけるギターソロなどの演奏といった聞きどころにも注目してほしい。
 
2.「聞きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」
浮遊感のあるキーボードサウンドとドラムのリズムが印象的なディスコナンバー。 ベースラインの紡ぎだすメロディラインやキラキラしたサウンドに心を奪われてしまいました。 タイトル通り、これぞ聞きたかったダンスミュージックと言うべきでしょうか。 自然と踊りだしてしまう魅力がこの曲にはあります。
 

総評

懐かしさと新しさを絶妙に融合させ、非常に前向きなテクノロックとなった「新宝島」。 バンドの決意をバクマンの主人公たちの姿に重ねあわせて歌い上げているのが印象的でした。 新たな決意を感じさせたサカナクションの今後にも注目です。
 
評価:★★★★★

 

新宝島 (初回限定盤)