高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

鬼頭明里「Swinging Heart」 -新しいことも全力で楽しもう-

まちカドまぞくの千代田桃やブレンド・S夏帆などを演じる人気声優・鬼頭明里さんが10月16日発売の「Swinging Heart」でアーティストデビューしました。

 

キャラソンでの安定した歌唱と表現力が印象的な彼女ですが、デビューシングルでもそれを感じさせるものとなっています。

 

収録曲レビュー

1.Swinging Heart

新しいことが始まる瞬間のワクワク感・・・

それも含めて楽しみたい気持ちを程よくポップなメロディと歌詞で表現したガールズロック。

勢いよく駆け抜けていくようなギターサウンドとそれに乗っかる鬼頭明里さんの歌声は聞いていて非常に心地よい。

サビで聞ける元気で力強い歌唱も歌詞のメッセージ性を増幅させています。

「行くよ!」や「行こう もっと先へと」というフレーズが示す通り、どこまでも伸びていく印象を与えてくれました。

新しいことに挑戦するのは不安でも、前に前に進んでいきたいー。

ポジティブな歌詞も含め、デビュー曲に相応しい1曲です。

 

2.dear my distance(アニメ「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!!」ED曲)

ピアノとバンドサウンドの美しいメロディが心に響くロックバラード。

デビューシングルのカップリング曲でありながら、壮大なサビをしっかりと歌いこなしている印象で見事に引き込まれてしまいました。

曲の存在感に負けてしまうのかと思いきや、安定した歌唱で聞かせているのは見事としか言いようがないですね。

 

長い時間をかけてでも君に会いに行く・・・

君への強い想いが描かれた歌詞の壮大な世界観も歌で表現しているのは声優アーティストならではでしょうか。 

 

3.Always Going My Way

ノリノリのサーフロックを彷彿とさせるメロディと掛け声がゴキゲンなロックナンバー。

軽快なテンポと前向きさを感じさせる歌唱に元気を貰える仕上がり。

まだ知らない自分と出会うために進んでいこうと歌った歌詞も印象的。

鬼頭明里さんのアーティストデビューに対する決意を感じられる1曲。

 

まとめ

これがアーティストデビューとは思えない歌唱の存在感を感じられる仕上がりとなったシングル「Swinging Heart」。

ここ最近はアーティストデビューする声優が多く、正直お腹一杯に感じることもあったのですが・・・

そんな私も鬼頭明里さんの力強く真っ直ぐな歌唱に惹きつけられてしまいました。

水瀬いのりさんのデビューシングルを聞いた時と同じものを感じられたと言いますか。

これからのアーティスト活動を楽しみにしたいですね。

https://open.spotify.com/album/3qNDzkJQhvwgREDPtioUee?si=Tb2t0wjoTvKIk_a2CdfRug

おかえり。/安野希世乃 -帰る場所があるということの安心感-

「涙。」、「笑顔。」に続くコンセプトアルバムの第三弾となる「おかえり。」。

前二作ともきよのんの歌声を最大限に活かしたポップアルバムですが、今作はそれをさらに感じられるものとなっていました。

 

タイトルが「おかえり。」というだけあり、聞く者をそっと包み込むような楽曲と歌声を楽しめるんですね。

声優さんのアルバムでありながらアニソンっぽい曲調ではなく王道J-POPを意識した作風になっており、まるで家に帰ってきた瞬間の安心感があって。

かの香織さんや堂島孝平さんによる提供曲から感じる安定感、それをしっかりと歌いこなすきよのんの表現力は素晴らしいの一言です。

聞いているだけでホッとさせてくれると言いますか、まさに「おかえり。」と声を掛けてくれる人の優しさにも似た暖かみのある1枚だと感じました。

声優アーティストが好きな方はもちろん、王道J-POP好きにもぜひ聞いてほしいです。

 

以下、収録曲レビュー

 

1.ミナミカゼ それはきっと

夏の爽やかさを軽快なギターのカッティングとホーンサウンドで表現したポップナンバー。

かの香織さんによる楽曲だけあり、どこかAOR風味が漂っていて新鮮に感じます。

爽やかに吹くミナミカゼをイメージしたかのようなきよのんの歌唱も聞いていて心地よい。

 

2.生きる(アニメ「ソウナンですか?」EDテーマ)

残酷な世界でも生きていたいー。

そんな前向きな気持ちを歌い上げた力強い1曲です。

90年代J-POPっぽい雰囲気が漂うメロディ、Cメロで聞かせる伸びやかな歌唱が個人的にツボ。

ゆったりとしたテンポで少しずつ前に進んでいく姿を表現しているのも印象的。

ただ単に懐かしいだけでなく、しっかりとしたメッセージ性を含ませているのが見事ですね。

 

3.Destino~恋は一秒の永遠~

ラテン風味を効かせた情熱溢れるポップナンバー。

アコースティックギターが紡ぐラテンメロディにきよのんの力強い歌声がしっかりとマッチしている印象です。

芯の強さを感じさせるだけでなく、曲の雰囲気に合わせた色っぽさも加えていて素晴らしい。

 

4.Kiss! Kiss! Kiss!

きよのん作詞による甘い恋心が描かれたキュートなポップナンバー。

サビの歌唱はとろけるほどの甘さを感じられます。

何とも可愛らしい雰囲気に満ちていて、耳が幸せになりました。

 

5.エイリアンボーイ

堂島孝平作曲による、力強さを感じさせるロックナンバー。

ジャジーな雰囲気も含んだサウンドときよのんの力強い歌唱にまた違った一面を感じることが出来ました。

自分に気があって近づいてくる相手を宇宙人に例え、その関係を歌った歌詞もコミカル。

色っぽい雰囲気もあってか、個人的に現代版「UFO」と言いたい1曲です。

 

6.夏色花火

美しいピアノサウンドとストリングスをメインに聞かせるバラードナンバー。

花火を見ながら君と過ごす夏の夜の情景が描かれた歌詞もいい雰囲気を演出しています。

花火が終わると離れてしまう、そんな二人の儚い恋模様を切なく歌うきよのんの歌唱にも引き込まれました。

 

7.おかえり

シンプルなピアノの伴奏で紡がれるメロディが美しいバラードナンバー。

「おかえり。」と言える、言ってもらえることって幸せなんだ。

当たり前の日常が大切だと歌った歌詞は心に響きます。

きよのんのしっとりと優しい歌唱も印象的。

 

まとめ

7曲ともきよのんの歌声を最大限に活かした仕上がりでした。

包み込んでくれる優しさを持つ歌声が聞ける安心感はアルバムタイトルの「おかえり。」にも通ずるものがあるのではないでしょうか。

このアルバムにおける良質の歌を聞いた瞬間に感じる暖かさ=家に帰ってきた時のホッとする瞬間ではないかと思います。

まさに「おかえり。」というタイトルに相応しい1枚です。

安野希世乃 3rdミニアルバム『おかえり。』 ダイジェスト!!! - YouTube

涙。/安野希世乃 -様々な涙-

マクロス⊿のカナメ役、冴えカノの加藤恵役などが印象に残る安野希世乃さん。

そんな彼女のデビューミニアルバム「涙。」は、日常で流れる様々な涙について歌った1枚になっています。

 

  • 全体的な感想

悲しい時や悔しい時、嬉しい時に流す涙・・・
それらの涙をテーマにした、聞く者を包み込むような歌声で聞かせてくれる6曲(+1曲)が揃ったミニアルバムに仕上がっています。
心地よさを感じさせる安野さんの歌唱は聞いているだけで気持ちがいいんですよ。
耳に優しい声質もあって、本当にリラックスできるんです。
 
それを引き立てているのがバラード・ミドルテンポ寄りの楽曲ではないでしょうか。
全体的にピアノサウンドを活かしたものとなっているんですけど、これが安野さんの伸びやかで優しい歌声と非常にマッチしていて。
特に、リードトラックの「ちいさなひとつぶ」と1曲目の「I rmember」はそれを顕著に感じられるかと思います。
美しくも儚いメロディと歌声で涙について歌った楽曲の世界観を表現しているのが見事。
 
また、「悲劇なんて大キライ」や「さよならソレイユ」のようなアップナンバーも魅力的。
繊細さの中にある力強さを秘めた歌声が心に響いてくると言いますか。
ロックナンバーに仕上がった「悲劇なんて大キライ」は芯の強さも見せてくれる歌声に気が付けば引き込まれていましたし。
耳障りの良さはそのままに、スローナンバーとは違った味わいを感じられます。
 
  • まとめ

心地よい声が最大の持ち味である安野希世乃さん。
デビュー作でありながら声優アーティストらしい幅のある歌声を聞かせてくれる、非常に充実した内容のミニアルバムではないでしょうか。
涙をテーマにしているのもあって、統一された世界観になっているのもポイントかと。
彼女の優しい歌声はぜひ一度耳にしてほしいところです。

 


ちいさなひとつぶ Music Video(ショートサイズ)/安野希世乃

涙。 (初回限定盤)

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ダメハダメ/鈴木みのり -失敗しても挑戦し続けることの大切さ-

昨年12月にリリースされた1stアルバム「見る前に飛べ!」が楽曲のクオリティ含め、いろんな意味でインパクト抜群だった鈴木みのり

そんな彼女のニューシングル「ダメハダメ」はアルバムから感じられた全力さをそのまま凝縮した3曲を堪能できるものとなっていました。

 

・以下、全曲レビュー

1.ダメハダメ(アニメ「手品先輩」EDテーマ)

サーフロック的なギターフレーズのイントロや途中で入ってくる「運命」のメロディなど、これでもかというほどの遊び心を感じさせる1曲。

クラシックの優雅さが漂う間奏からパンキッシュなCメロへの転調、北川勝利編曲とあって聞き手を飽きさせない仕上がりになっています。

それを引き立てているのがみのりんごによる全力の歌唱ではないでしょうか。

真っ直ぐに歌い上げるみのりんごの歌は目まぐるしく変化する曲に負けない存在感を持っています。

曲の展開によって歌い方に変化を持たせているのも声優アーティストならではかなと。

 

歌詞は失敗にもめげない気持ちで進む強さが描かれています。

ポンコツだけど手品を繰り返す手品先輩の姿と同時に、何事にも挑戦するみのりんごにも重なるものがありました。

みのりんごの決意にも捉えることが出来る、実に前向きな1曲です。

 

2.こいもよう

みのりんご作詞による、恋に対するワクワク感を歌った爽やかなラブソング。

スウィングするピアノとドラムの軽快なリズム、それに乗っかるみのりんごの歌が心地よい。

伸びやかな歌唱から恋している時の楽しそうな気持ちが伝わってくると言いますか。

サビの言葉選びもあって、キュートさを感じずにいられません。

 

3.One More Step

エレクトロ要素を感じさせるメロディ・アレンジが印象に残るミドルナンバー。

もっと前へ進みたい、力強い想いを歌った歌詞はみのりんごの姿勢をそのまま表現しているのではないでしょうか。

安定した歌唱もそのメッセージを確かなものにしています。

 

・まとめ

声優アーティストとしての表現力はもちろん、みのりんごの元気さから真っ直ぐな姿まで魅力を感じられる3曲でした。

帯に「ヘンなこと大好き元気娘」ってキャッチフレーズが書かれていたけど、まさにそれを体現したシングルではないでしょうか。

それでいて、意外とクセがなく聞きやすいので知らない方にも聞いていただきたいですね。

 

鈴木みのり - ダメハダメ(Short Ver.)_TVアニメ「手品先輩」エンディングテーマ - YouTube

竹達彩奈 1st~6thシングルをまとめてレビュー

今日は声優の梶裕貴さんと竹達彩奈さんが入籍されたという、おめでたいニュースが入ってきました。

応援している身として、結婚したことは本当に嬉しく感じます。

「このお二人が結ばれるとは」って驚きもありますが、末永くお幸せに!

本日はご結婚おめでとうございます。

 

それを記念してというわけでもないですが、竹達彩奈さんのデビューシングルから6thシングルまでのレビューをやってみようかなと。

なぜ6枚目までなのかと言いますと、その時期までは熱心に聞いていたからですね。

それ以降は他に応援している声優アーティストも増えてきてチェックが間に合わなくなりまして(^^;

 

久々に曲を聞いてみてキュートさが魅力だと感じたので、気になった方はチェックしてみてください。

 

  • 2012年4月11日発売 デビューシングル「Sinfonia! Sinfonia!!!」

1.Sinfonia! Sinfonia!!!
ストリングスとピアノによる美しいサウンドが印象的なポップナンバー。
どこかキュートさも感じさせる楽曲で、あやちにピッタリ。
元気な女の子に振り回される男の子の視点で描かれた歌詞も印象的。
歌い方も伸びやかになっていて本人の持ち味が出ているようでした。
少し声が甘ったるい気もしますが、キャラソンで感じた可愛らしさは健在。
あやちファンなら必聴の一曲です。

 

2.Strawberry☆Kiss
宇徳敬子さん作詞による楽曲。
曲のポップなリズムとキラキラしたサウンドが歌詞の世界観にマッチしています。
エレキピアノの音色もいいアクセントになっていて耳に残りやすい。
表題曲以上にあやちのキュートさを引き出している感じですね。
歌い方含め、個人的にはこっちの方が好きかも。

 

1.♪の国のアリス
人気声優・竹達彩奈さんの第二弾シングルとなる「♪の国のアリス」。
末光篤さん提供によるエモーショナルかつポップなピアノロックとなっています。
ピアノとギターが紡ぎだす疾走感とポップでキラキラしたメロディ・・・
重厚感を漂わせるベースとドラムの刻むリズムとも上手くマッチしているのが見事。
そこにキュートなあやちの声が合わさることで、不思議な感覚になるんですよね。
歌詞に描かれている「♪の国」へと連れて行ってくれると言いますか。
曲の世界観を表現できているのが素晴らしい。

また、♪の国に迷い込んだ少女が前へと進んでいく姿を描いた歌詞もいいですね。
声優はもちろん、アーティストとしても頑張っていくあやちの決意のように感じました。
曲の世界観を表現しつつ、それも描けているのがポイント。

 

2.CANDY LOVE
未知なる恋にワクワクする女の子の気持ちを描いたポップナンバー。
軽快なピアノのメロディが心地良く、耳に残ります。
サビの解放感とキラキラしたサウンドが歌詞とマッチしているんですね。
あやちの歌唱も印象的。
「CANDY LOVE」をリズム良く歌う箇所はキュートだし、クールな歌い出しも印象的。
新たな魅力も感じさせてくれました。

 

  • 2013年1月9日 3rdシングル「時空ツアーズ」

1.時空ツアーズ
筒美京平氏作曲によるどこか懐かしさを感じさせるポップナンバー。
イントロのギターリフやアウトロの壮大さを含んだ展開がそれを感じさせます。
何と言っても、Aメロ・サビの伸びやかなメロがすごく印象的なんですね。
曲全体に渡ってそれを感じさせるのが見事。
あやちのあどけなさと伸びやかさが同居した歌唱も楽曲の雰囲気にマッチしています。
時間旅行のワクワク感を表現しているようでした。

いしわたり淳治さんの詞も印象的。
「時空ツアーズ」だけあって、歴史に関連するワードが登場しているんですね。
マンモスやアインシュタイン、ナポレオン、マチュピチュetc・・・
意外にストーリー性と前向きさを感じさせる内容なのも好印象。

ちなみに今回のドラムも柏倉隆史さんが演奏しているのか、相変わらずの存在感があります。

 

2.Hey! MUSIC BOYS & MUSIC GIRLS!
デビュー曲を手掛けた沖井礼二さん作曲のポップナンバー。
軽快なメロディとあやちのキュートな歌声・歌唱が非常に印象的。
サビの「Music Boy! ラララ Music Girl!」の箇所とか、特に素晴らしい。
らしさで言えば、こちらの方が出ているのかもしれません。

 

2013年12月4日発売 4thシングル「週末シンデレラ

 

1.週末シンデレラ

賑やかさと楽しさを感じさせるホーンアレンジがたまらないスカポップ。

待ちに待った週末がやってきた瞬間の喜びを歌った歌詞も印象的。

軽快なメロディと楽しそうな歌唱でそれを表現しています。

イントロの掛け声は個人的に必聴。

可愛さが出ています。

 

2.マシュマロ

マシュマロのような柔らかさと甘さを表現した歌声が印象的なミドルナンバー。

丹下桜さんによる歌詞も楽曲の魅力を引き出しています。

生楽器を重視したサウンド・アレンジとあやちの歌唱によってふわりとした雰囲気を感じさせてくれました。 

 

2014年6月4日 5thシングル「わんだふるワールド」

 

1.わんだふるワールド

あやちの可愛さを感じられるピアノロックナンバー。

メロディの美しさが印象的でありながら、しっかりとキュートな魅力に溢れた1曲となっています。

途中で入ってくる「まーだだよ」のセリフは曲の可愛さを増幅させているのが見事。

声優らしく、同じセリフでも雰囲気を変えている点もポイント。

 

2.サーフでゴゴゴ

ちょっと懐かしいロックンロールテイストのサウンドが印象的なサマーチューン。

コミカルに夏の情景を歌っているんですが、語感の良さを重視した歌詞は耳から離れません。

適度な疾走感も感じさせるメロディと上手くマッチしているのもたまらない。

 

  • 2014年10月15日発売 6thシングル「齧りかけの林檎」

1.齧りかけの林檎

「時空ツアーズ」以来二度目となる、筒美京平作曲による王道ポップス。
ピアノとストリングスの音使いがいい感じなんですよね。
秋らしく、しんみりとするメロディと言った印象。
あやちの歌唱も曲の儚さを演出しているようにも感じました。
シンプルで安心して聞ける、声優によるアイドルポップ。

 

2.ふぁいっ! 
あやちのキュートさを感じることが出来るアッパーチューン。
疾走感を含んだサビや「ふぁいっ!」って掛け声は聞いているだけで元気になれます。
実にあやちらしい1曲。

演じている役にも近い雰囲気を感じずにいられない。

 

まとめ

・・・かなり久々にこの方の楽曲を聞いてみたんですが。

10年代にソロデビューした声優アーティストの中でも可愛さに振り切った歌を歌っている印象ですね。

歌唱重視というより、アイドル的な魅力がかなり強いのではないかなと。

アイドルポップやキュートなガールズポップが好きな方にはぜひともオススメしたいところです。

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2019年上半期 気になった若手声優

以前に比べ、気になる声優さんがいないと感じるようになってから1年が経過。

アニメを見ていて特に惹かれるものがなく、名前を見かけても気にすることもなくなり・・・

若手声優に関しては一部の方を除いて疎くなっていました。

頻繁に若手がデビューする状況の現在、どんどん新しい方が増えてくるのでついていけなくなるのも無理はないと感じています。

 

そんな中、今年は久々に気になる若手声優が。

今年になって初めて知った方、前から知っていたけど最近になって魅力に気づけた方・・・

最近の若手声優に疎くなった私ですが、5人選んでその理由を語ってみました。

 

何と言っても、わたてんの姫坂乃愛やぼっち生活の本庄アルで見せてくれた元気いっぱいの演技ではないでしょうか。

素直にキャラの可愛さを引き出している印象で、気が付いたら引き込まれていました。

前から存在は知っていたものの、あと一つという状態だったんですよね。

本庄アルの残念さも含めた可愛さにつながる演技は魅力的。

 

仙狐さんの母性と小動物的な可愛さを感じさせる演技、アズレン鈴谷の上品だけどエッチな印象も与えてくれる演技・・・

同時期にタイプが違うキャラで魅力を感じさせてくれました。

声優と言えば演じ分けが出来て当たり前だけど、改めてその凄さに気づかせてくれたことが大きいですね。

鈴谷のセリフから感じる大胆さや息遣いは個人的に必聴。

アズレンをやってる方で鈴谷をお迎えできた方はぜひ秘書艦に。

 

みゃー姉が大好きでたまらないひなたの「みゃー姉」と呼ぶ時の声がとにかく可愛くて頭から離れなくなりました。

今年に入るまで知らなかったのですが、この演技だけで覚えてしまったくらい印象に残っています。

特に、ひなたのキャラソン「やっぱりみゃー姉なんばーわん」はまさに魅力がいっぱいで曲調とも相まってその可愛さを堪能できる仕上がりでした。

4月に入ってから配信されたデレステの「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」でも声の可愛さはそのままにキュートな曲を歌っている印象。

今後が気になる声優さんです。

 

この方はコトブキ飛行隊のED曲で気になった感じでしょうか。

サビの伸びやかな歌唱が気持ちいいなと思いながら聞いていた時にアーティスト名を見てそこで初めて知りました。

複数で歌っている曲なのでその伸びやかな歌声が鈴代紗弓さんのものかは不明ですが、 

とにかく印象に残る曲だったなと。

演技については、4月から始まったぼく勉の武元うるかの前向きなキャラを上手く表現していて少しずつ気になり始めてます。 

 

他の若手声優に比べると低めの声質が耳に残りますね。

ガヴリールやソフィーの時から感じていましたが、ぼく勉の理珠でもその印象は変わらず。

ちょっとクセも感じさせる声はなかなか忘れられません。 

スフィア「Spring is here」 -春の訪れを声のハーモニーで表現-

タイトルが表す通り、春が来たかのような雰囲気が漂うアルバムに仕上がっていました。
4人の幸せそうな歌唱が非常に印象的。

ジャケットでの衣装カラーがピンクなのですが、楽曲や歌唱で春を表現したこの作品にはピッタリでしょう。

 

既発曲の多さが気になるところではありますが、世界観を表現するためには仕方なかったのでしょうね。
その分、「Spring is here」を始めとした新曲は素晴らしかったので言うことはありません。

6曲とも彼女らのキュートさや表現力を活かした歌唱が実感できるものになっており、満足のいく出来だと言えます。

それだけでなく、大人っぽさも兼ね備えているってのが見事。いい意味での落ち着きも感じられました。
曲の配置も絶妙でアルバムとしてきちんと構成が成されているんですね。

各曲が適材適所に配置されているために、聞きやすさも。

総合的に前作よりもオススメしたい1枚です。

 

・以下、全曲レビュー

 

1.Spring is here
春の始まりを予感させるピアノによる美しいイントロが印象的。

曲が進むにつれて、テンポアップしていく展開がいい感じ。

壮大さも感じさせているのが見事で、2回目のサビ直後に開放的なDメロを入れてくるってのが素晴らしい。

4人のコーラスワークも絶妙です。
また、歌詞に遊び心があるのも面白い。

それぞれのソロパートで「遥か」や「愛」などといった、メンバーの名前で使われている漢字を入れていたりと二作目ならではの余裕も感じました。

楽曲全体で進化したスフィアをアピール出来ていると思います。

 

2.Now loading...SKY!!
夏にピッタリなサマーディスコポップナンバー。

聞いていて非常に爽やかな感じで、イントロから夏の日差しを感じさせてくれます。

明るい曲調ながらもどこか癒される仕上がりなのがたまりません。

暑い夏というよりは、ハワイやグアム、バリ島などの空気をイメージしている印象。

ガットギターのサウンドやホーンアレンジ、パーカッションの音もいいアクセントになっています。
歌詞は恋する女の子の気持ちを何かの作戦に見立てて表現しているのが印象的。

畑亜貴さんの作詞らしく、すごく可愛らしく感じられましたね。

 

3.キミが太陽
スフィアの元気さを切り取ったかのような、ポップでパンキッシュなナンバー。
各メンバーの歌い方も明るさを前面に押し出していて、聞いているだけで元気になれます。

歌詞とメロディも含めて、ネガティブな気持ちを吹き飛ばしてくれるくらいに前向きな曲でして。
何より、メロディが爽やか。

ドラムのアレンジやギターリフは、すごくいい感じに仕上がっています。

 

4.REALOVE:REALIFE
ギターサウンドの効いた、どこかデンジャラスな香りのするガールズロック調ナンバー。
イントロの入り方がすごくカッコいいし、4人の歌い方がすごくクール。

大人の魅力と言いますか、それを押し出した感じになってる印象。

特に、高垣さんの歌唱は圧倒的です。

 

5.Congratulations!! 
幸せそうな感情がひしひしと感じられる、大人のムード満点なジャズ風味のナンバー。スウィングするメロディに乗せて聞かせる4人の歌唱は、また違ったものが感じられるものになりました。
同時に、もっとも驚いた曲でもあるわけで。

歌いこなすのが難しそうな曲なんだけど、それを絶妙なコーラスワークで聞かせてくれてるのが見事。

彼女らの成長も同時に感じられる佳曲です。

 

6.手のひらに夢
1stアルバムに収録されている楽曲の路線を意識したミドルチューン。

1曲目のようなロックナンバーもいいですが、やっぱりスフィアの4人にはこちらの方がピッタリ。

同じく大人っぽさをアピールしているけど、こちらは落ち着いていて気品が漂うナンバーに。

 

7.風をあつめて
爽やかさを感じさせるメロディと4人のコーラスワークが絶妙にマッチした、良質のポップナンバー。

アコギやシンセのきらびやかな音色と躍動感を感じさせる低音が効いたアレンジで効かせる歌唱もなかなか。

イントロでの歌唱やサビで魅せるコーラスも含め、彼女らの実力がいかんなく発揮された曲と言えるでしょう。

それでいて、キュートさも感じさせるのが見事。

 

8.かってな成長期
こちらも可愛らしさを前面に押し出してた1曲

とにかく曲そのものがキュートな仕上がりで、ポップさがあることにより引き立っている感じです。

どこか懐かしさも感じられるメロディが意外とツボです。

個人的にはギターサウンドやドラムのビートを効かせているのが素晴らしい。

歌詞も元気さを感じられて、スフィアの4人が歌うにはピッタリなんじゃないでしょうか。

わがままさを感じられる内容がまさに「かってな成長期」。

 

9.MOON SIGNAL
美しさとシリアスな雰囲気が同居したポップチューン。

打ち込みビートによる力強いメロディとピアノやシンセなどの「和」を意識した音使いが印象的なんですよね。

イントロの神秘的な感じ、アレンジや構成も含めて曲の持つ世界観へと引き込まれていく感覚は圧巻。
4人の歌唱もソロパートでは儚げに、サビでは力強く歌い上げる・・・

今までにない新境地を感じられたと同時に、表現の幅も広がっているように思います。テンポも早めなのに、安定した歌唱となっていて成長も見られました。

10.By MY PACE!!
懐かしさを感じさせるシンセのアレンジとアップテンポなビートが印象的なナンバー。
サビの「根拠はなくてもケセラセラ~」がすごく耳に残るんですよね。

歌唱における柔らかさやメロディの効果もあってか、可愛らしい曲に仕上がっているのです。

春らしくキラキラしたイメージにしているのもアルバムの雰囲気にピッタリ。

 

11.Brave my heart
打ち込みドラムによるアレンジが印象的なアップナンバー。
出だしで「away away away イマ・ドコ?」などを繰り返す展開が中毒性を含んでいるのですが、素晴らしいコーラスワークも聞かせてくれる。

スフィアらしさが出た1曲です。

 

12.クライマックスホイッスル
パンキッシュなメロディに4人のキュートな歌唱が絶妙に絡み合ったガールズロックナンバー。

表題曲もいいんだけど、4人にはこういった元気さを感じられる曲がピッタリ。
同じ系統の「REALOVE:REALIFE」でも感じられたのですが、豊崎さんの声と曲のギャップがたまりません。

今回は歌い出しが豊崎さんなので、意外性があって面白いです。

「不意打ちピンチは~」と歌っているのも、聞き手にインパクトを与えるためなんだろうなと。

メロディ面でも聞きどころがあってなかなか楽しませてくれます。

少し軽やかなパンクナンバーだけに多少の物足りなさはあるものの、間奏のギター演奏はすごく好み。

 

13.夢奏レコード
終盤へと向かっていくアルバムを彩るバラードナンバー。

しっとりとした4人の歌唱や温かみを感じさせるメロディが印象的。

何と言っても、サビでのコーラスワークが非常に素晴らしい。

 

14.虹を駆ける旋律
2分くらいの短い楽曲なんですが、アカペラをイントロで披露しているのが見事。

4人の絆やコーラスワークの凄さを改めて実感できました。

ピアノの美しい音色もそれを引き立てている印象。

しんみりとした雰囲気がアルバムのラストに相応しい。

 

・まとめ

着実に実力を伸ばしているスフィアですが、今作でそれを強く実感しました。

打ち込み色の強かった楽曲からジャズアレンジが効いたナンバーまで、幅広く歌いこなせるようになってきたなと思います。

歌唱による表現やコーラスワークをより楽しめる1枚ではないでしょうか。

 

Spring is here【通常盤】

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