涙。/安野希世乃 -様々な涙-
マクロス⊿のカナメ役、冴えカノの加藤恵役などが印象に残る安野希世乃さん。
そんな彼女のデビューミニアルバム「涙。」は、日常で流れる様々な涙について歌った1枚になっています。
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全体的な感想
悲しい時や悔しい時、嬉しい時に流す涙・・・
それらの涙をテーマにした、聞く者を包み込むような歌声で聞かせてくれる6曲(+1曲)が揃ったミニアルバムに仕上がっています。
心地よさを感じさせる安野さんの歌唱は聞いているだけで気持ちがいいんですよ。
耳に優しい声質もあって、本当にリラックスできるんです。
それを引き立てているのがバラード・ミドルテンポ寄りの楽曲ではないでしょうか。
全体的にピアノサウンドを活かしたものとなっているんですけど、これが安野さんの伸びやかで優しい歌声と非常にマッチしていて。
特に、リードトラックの「ちいさなひとつぶ」と1曲目の「I rmember」はそれを顕著に感じられるかと思います。
美しくも儚いメロディと歌声で涙について歌った楽曲の世界観を表現しているのが見事。
また、「悲劇なんて大キライ」や「さよならソレイユ」のようなアップナンバーも魅力的。
繊細さの中にある力強さを秘めた歌声が心に響いてくると言いますか。
ロックナンバーに仕上がった「悲劇なんて大キライ」は芯の強さも見せてくれる歌声に気が付けば引き込まれていましたし。
耳障りの良さはそのままに、スローナンバーとは違った味わいを感じられます。
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まとめ
心地よい声が最大の持ち味である安野希世乃さん。
デビュー作でありながら声優アーティストらしい幅のある歌声を聞かせてくれる、非常に充実した内容のミニアルバムではないでしょうか。
涙をテーマにしているのもあって、統一された世界観になっているのもポイントかと。
彼女の優しい歌声はぜひ一度耳にしてほしいところです。