高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

2022年上半期ベストソング20

2月後半から続くロシアによるウクライナへの軍事侵攻、記録的な円安ドル高、食品類や燃料など様々なものが値上がりしたり…

いろんなことが起こりすぎて心が落ち着かないまま過ぎ去った2022年上半期ですが、それでもいい音楽には出会えているなと思ってまして。

毎年恒例となる上半期の振り返り、今年も20曲を選びました。

本当はアルバムも決めたかったのだけど、そこまで聞き込めてなかったために断念。

 

というわけで、2022年上半期のベストソング20曲をどうぞ。

 

2022年上半期ベストソング20

・ミックスナッツ/Official髭男dism

木の実(ナッツ類)の中に混じるピーナッツ(落花生)の気持ちを少数派でも生きていく人々に重ねて描いた歌詞が現時点で今年一番のメッセージ性を感じさせる1曲。

周りと違う考えや存在だとしても生きていくしかないー、そんな中でも力強く前向きに進む想いを感じとれるのが本当に素晴らしいんですよね。

 

楽曲面も秀逸と言える仕上がりで。

スリリングでジャジーなイントロのワクワク感から品を感じさせる落ち着いたAメロ、少しテンポアップしてテクニカルな演奏を押し出したBメロ、そして分かりやすく真っ直ぐなメロディがキャッチーなサビ。

ラストまで心を掴んで離さない楽曲構成は現時点で2022年の個人的ベストソングと言っても差し支えないほどです。

ミックスナッツ - song by Official HIGE DANdism | Spotify

 

・まつり/藤井 風

恐らく、世の中の皆さんが「まつり」というタイトルで真っ先に思い浮かべる曲と言えば、北島三郎氏の代表曲「まつり」ではないでしょうか。

北島氏のこぶしを効かせた歌唱とお祭りらしく力強いリズムが心を震わせる、これぞ日本って風景をイメージした名曲なんですけど…

 

私は藤井風さんのアルバムリード曲が「まつり」というタイトルになることを知った時にこう思ったんですよね。

北島三郎さんの名曲と同じタイトル… どんな感じになるんだろう?」

藤井風さんのセンスが炸裂して未知なる曲を聞けるワクワク感と和風色が強すぎて逆に馴染まない曲になるのではという不安…

先行配信がスタートするまで、この2つの感情が心にありました。

 

そして迎えた3月21日の配信スタート。

アルバムはフラゲする予定だったので、仕事が終わってすぐにSpotifyへアクセスして聞くことに。

真っ先に耳に入って来たのは和の心を感じさせる美しいイントロ、そして祭り囃子をイメージした笛の音色とR&Bのリズム…

一番の聞き所であるサビは「まつり~」とリズミカルにリフレインするフレーズが心地よくて耳から離れず、気が付けば口ずさむほど。

 

歌詞も印象的なフレーズが多くて。

「で、一体何が欲しいわけ」と今以上にいろんなものを求めようとする人々には今の幸せを改めて大切にしようと問いかけ、「まとめてかかってきなさい」と歌うことで全てを受け入れる包容力と藤井風自身が持つ余裕を見せつける…

 

何が言いたいのかというと、藤井風さんの「まつり」はそのタイトルに恥じない新たな名曲ってことです。

和の要素とR&Bを融合させた、一周回って新しいポップミュージックは必聴。

まつり - song by Fujii Kaze | Spotify

 

ダンスホール/Mrs. GREEN APPLE

この世界はダンスホール、そこで生きる主人公は君自身。

だから主体的に楽しむ気持ちで生きていこうー。

我々が生きる世界をダンスホールに見立てたことで聞く人全てが主人公として歌詞のメッセージを受け止めることが出来る・・・

どんな人の背中でもしっかり押してくれる応援ソングが誕生しました。

この世に生まれた命はいつか終わりを迎えるわけだけど、それならば全力で楽しんでみた方がきっと楽しいはず。

人間関係の難しさや困難に直面するのが人生なので辛いこともあるんでしょうけど、それでも楽しむ気持ちを持ってほしい・・・

ダンスミュージックにも通ずるリズムの良さを重視した楽曲の明るさ・軽快さと相まって、すごく前向きなエネルギーに満ちた1曲です。

今年から活動再開したバンドの前向きさも同時に感じさせてくれたのが素晴らしい。

ダンスホール - song by Mrs. GREEN APPLE | Spotify

 

・ミスター/YOASOBI

小説を題材にして新たな音楽を作り上げる音楽ユニットのYOASOBI。

これまでもラストサビで半音上がる構成など、王道のJ-POPを意識した曲作りが得意だなと思っていました。

 

しかし、この「ミスター」はそれをさらに突き詰めてきたなと。

何と言っても、80~90年代シティポップの雰囲気を感じさせるメロディとサウンドが洗練されたポップナンバーに仕上がっているんですよね。

ドラムの程よいリズムとリバーブ感は80年~90年代シティポップを彷彿とさせるかのよう。

ikuraの歌唱は相変わらずあどけなさを感じさせるけど、曲の雰囲気が違うだけでこんなにも惹きつけられるのかと実感。

しっかりと聞かせてくれました。
ミスター - song by YOASOBI | Spotify

 

・M八七/米津玄師

かつて「ピースサイン」という曲でヒーローになりたい気持ちを歌った米津玄師。

あれから5年、新曲の「M八七」で強いヒーローだからこそ感じる痛みを見事に描いてくれました。

楽曲は壮大で美しいメロディと力強くも優しさを感じさせるビートが背中を押してくれるポップナンバーなんですけど。

ヒーローの強さを「痛みを知るただ一人であれ」と表現することで、ヒーローの強さとみんなのために戦う存在だからこそ感じる心の痛みを表現しているのです。

痛みがわかるからこそ、誰にでも寄り添える・・・

米津さんなりのヒーロー像がこの曲で明確になったのではないでしょうか。

自然な感じに転調する2番のBメロから間奏~Cメロへの流れも見事だし、変わらない米津節にも注目して聞いてほしいところ。
M八七 - song by Kenshi Yonezu | Spotify

 

・Rock The World/[Alexandros]

人は困難を乗り越えることで強くなれるー。

ドロスらしいメッセージの強さで一生懸命になることの素晴らしさを歌った歌詞が背中を押してくれるロックナンバーとなりました。

ストレートなギターサウンドとピアノが織り成すメロディは爽やかでありながら、シンプルな良さがあります。

王道のギターロックでありながら、ドロスらしい演奏のキレも楽しめる・・・

やっぱりドロスの曲はこうでなければ! 改めてその素晴らしさを感じさせてくれました。
Rock The World - song by [Alexandros] | Spotify

 

・あの夏空へ/kareru

ここ最近、二人組の音楽ユニットからグッと来る夏歌が生まれているなと感じます。

昨年はなかったものの、2020年のYOASOBI「あの夢をなぞって」、ヨルシカの「花に亡霊」・・・

二曲とも夏の儚さを上手く描いているなと感じるんですけど。

今年はどうなんだろうと思っていたところ、その流れを汲んでいるなと感じる夏歌が出てきました。

 

それがkareruという音楽ユニットによる「あの夏空へ」という曲なんです。

夏の青空から感じる爽やかさを表現したシンプルなギターロックナンバーとなっていて、分かりやすいメロディに引き込まれる仕上がりで。

メロディの疾走感やサウンドの雰囲気はありがちなものの、夏という季節を表現しているのが素晴らしい。

ginkaの美しく儚げな歌声と爽やかさに振り切ったメロディは夏の眩しさから儚さまで余すことなく表現していると言えます。

そんなわけで、2022年の夏歌で一番好きな曲となりました。

あの夏空へ - song by kareru | Spotify

 

・喜劇/星野源

星野源さんの曲で家族をテーマにしたものと言えば、2017年リリースの「Family Song」がありますが・・・

今回の「喜劇」もその流れを意識した心が暖まるポップソングだと感じました。

一つ違うのは、洋楽テイストやR&Bの落ち着いたリズムを取り入れたことで洗練されたポップスに仕上がっていることでしょうか。

最近の星野源さんらしくDAWによる打ち込みサウンド主体でありながら、暖かみを感じさせる曲になっているんですよね。

結婚を経たからこその視点で描かれた歌詞はより深みを増した印象です。

過去の曲をより深めた形にしているのが見事だなと。

喜劇 - song by Gen Hoshino | Spotify

 

・Somebody/SOMETIME'S

良質のポップミュージックを奏でる男性二人組の音楽ユニット・SOMETIME'S。

彼らのアップナンバーは聞いているとどこかワクワクする感覚を味わえるのがポイントだと思ってまして。

この曲もイントロからそんな感覚に陥らせてくれたんですよね。

ギターサウンドの爽やかなメロディ、それを引き立てるホーンアレンジが印象的なポップナンバーで程よいテンポがそれを増幅させている印象。

特に、サビの軽快さは曲の晴れやかさをこれでもかと感じさせてくれます。

間奏における電子音の閉塞感から解放感たっぷりな展開に変わる瞬間は圧巻で、爽やかなメロディがより際立つなと。

熱量のあるボーカルとそれに絡むコーラスの爽やかさといい、先行き不明な時代だからこそ聞いてほしい1曲です。

Somebody - song by SOMETIME'S | Spotify

 

桃源郷/yama

謡曲テイストを感じさせるブルージーなメロディとyamaのクールな歌唱が印象的なポップナンバー。

どこか懐かしい雰囲気を感じさせるだけでなく、yamaの歌唱にある魅力もしっかりと伝えているのがポイント。

歌唱の魅力とメロディの存在感に引き込まれる1曲です。

桃源郷 - song by yama | Spotify

 

単焦点/Penthouse

クラシック的で穏やかなイントロ、全体に渡ってジャジーなメロディがオシャレさを感じさせるミドルナンバー。

男女ボーカルのハーモニー、洗練されたピアノの音色に心を奪われる仕上がり。

ジャズを意識した間奏の雰囲気も素晴らしく、一種の芸術作品を聞いているかのよう。

J-POPという枠にとらわれず、自分なりに音楽を追求して聞かせる曲を作りたい気持ちが伺えました。

単焦点 - song by Penthouse | Spotify

 

・わたし/SixTONES

ピアノのシックな音色を軸にした美しいメロディとそれに乗っかる6人の歌唱が圧倒的なバラードナンバー。

落ち着きと色気を感じさせる歌唱は聞き手をしっかり惹き付ける魅力があります。

いつもより6人の歌声を活かした仕上がりになっているのが見事。

彼らとしては今までにない雰囲気の楽曲に、私の心がありえないくらいに奪われてしまいました。

いい意味でジャニーズとは言わせない、そんな決意も感じずにいられません。

SixTONES – わたし [YouTube ver.] / Watashi [YouTube ver.] - YouTube


・It's All About You(feat.SIRUP)/Ovall

爽やかさを感じさせるギターサウンド、軽やかなビートの心地よさが非常にリズミカルなポップナンバー。

オシャレなトラックに乗っかるSIRUPのボーカルは存在感があって、曲の魅力を最大限に引き出しています。

間奏で聞かせるピアノとギターによる演奏もジャケットの夕日をイメージさせてくれるかのよう。

心地よいリフのギターと相まって、素晴らしいグルーヴ感を持った1曲です。

身を委ねていたくなるほどの心地よさがたまりません。

It's all about you - song by Ovall, SIRUP | Spotify

 

・Space Traveler/TAIKING

シンセサウンドの浮遊感、軽やかなリズムによるグルーヴが宇宙空間をイメージさせるポップナンバー。

シティポップのようなオシャレ感を持たせながら、キャッチーさに満ちたメロディは心地よく聞きやすい仕上がり。

伸びやかなギターサウンドから感じる開放感もあって、夜のドライブで流すと雰囲気が増しそうです。

Space Traveler - song by TAIKING | Spotify

 

・PINK/キタニタツヤ

スリリングでスタイリッシュなメロディのカッコよさが印象的なアップナンバー。

鮮やかなピンク色の桜をテーマにした歌詞なんだけど、その実態は狂気に満ちた内容になっているんですよね。

「あの樹の下には×××が埋まっている!」や「あんたの中身のピンクを眺めていたい」など、今までの桜ソングにおける常識をいい意味でぶち壊しています。

どことなく感じるスリリングさがその世界観とすごくマッチしているなと。

3分に満たない曲でありながら、心にしっかりと爪痕を残してくれた1曲です。

PINK - song by キタニタツヤ | Spotify

 

・Grow Old With Me/SHE'S

多幸感に満ち溢れた軽やかなピアノのメロディ、爽やかさを感じさせるホーンサウンドが印象的なポップナンバー。

サビの高揚感と言いますか、シンガロングしたくなるような解放感はシンプルに引き込まれる仕上がり。

程よいテンポでリズムを刻むドラムもあって、手拍子までしたくなるほど。

これからの未来を二人でよりよいものにしようと歌った歌詞の素敵さも秀逸。

Grow Old With Me - song by SHE'S | Spotify

 

・YOKU/Eve

エレクトロミュージックを意識しながらも落ち着いたトラックの雰囲気が印象的なミディアムナンバー。

サビ終わりのメロディはEDMのドロップに通ずる存在感があります。

洗練されたメロディもあって、アルバムの中でも上品さが際立つ1曲となりました。

いい意味で「歌い手アーティスト」に抱いていたイメージを超えて来たなと。

こういう系統の曲も出来るんだという驚きがあります。
YOKU - song by Eve | Spotify

 

・i care/Homecomings

Homecomingsらしい素朴さを感じるサウンドとメロディが暖かなポップナンバー。

ゆったりでありながら軽やかに聞かせるベースとギターの旋律は身を委ねたく心地よさがあります。

サビの伸びやかな歌唱や前向きな気持ちを歌った歌詞も含め、春ならではの爽やかさを表現した1曲となりました。

i care - song by Homecomings | Spotify

 

・LOUDER/SPiCYSOL

重厚なドラムを軸としたグルーヴ、シンセの涼しげなサウンドがシンプルに心地よいポップミュージック。

落ち着いた雰囲気を感じさせる間奏のピアノサウンドは短いながらもしっかりと心に残るフレーズを奏でています。

Kennyの伸びやかで爽やかな歌声も含め、本当にリラックスできる1曲。

メロディとグルーヴに身を委ねて聞き浸りたい・・・

LOUDER - song by SPiCYSOL | Spotify

 

・カメレオン/King Gnu

ピアノによる美しいメロディと井口の繊細な歌唱が印象的なバラードナンバー。

J-POPの王道を意識したメロディとヌーらしいグルーヴを感じさせるバンドサウンドに引き込まれる1曲。

3分とシンプルな構成の曲に感じるんだけど、間奏でクラシカルな雰囲気にしてみたりとヌーならではの音楽的こだわりも垣間見えるのがポイントでしょうか。

変わり果てた君を想う気持ちが歌われた歌詞と相まって、楽曲に漂う切なさが際立っていると感じました。

Chameleon - song by King Gnu | Spotify

 

上半期を振り返って

いろいろありすぎた2022年の上半期ですが・・・

例年以上に歌詞よりもメロディやサウンドなど、音楽面を重視した選曲になったのではと思っています。

世の中が騒がしいからこそ、音楽くらいは「歌詞なんか度外視して音を楽しみたい」という私の心が表れたのではないかなと。

7月に入ってからも既に大きな出来事が起きてしまってますが、これからの行く末はどうなるのでしょうか?

不安に思うだけ仕方ないので、下半期もいい音楽に出会えることを楽しみにしたいところです。

2022年6月ベストソング5選

まさか6月中に梅雨明けするとは思いませんでしたね・・・

暑さも夏本番って感じだし、7月・8月はどうなるのか。

例年以上の熱中症対策が必要となりそう。

 

それはさておき、6月のベストソングが決まりました。

ようやく追いついたので、近々上半期ベストソングも発表したいところ。

では、どうぞ。

 

2022年6月ベストソング5選

 

・ミックスナッツ/Official髭男dism

ジャズのグルーヴを感じさせるスリリングなイントロに引き込まれるナンバー。

Bメロまでの程よい緊張感からキャッチーさ全開のサビに移行する瞬間が圧倒的で、開放的な爽やかさを感じずにいられません。

自分を偽りながらでも生きていく決意を歌った歌詞は少数派の人々にも寄り添ってくれる優しさに満ちていて、それでも生きていこうという気持ちにさせてくれます。

SPY×FAMILYの世界を意識しながらも、現実を生きていく我々も勇気づけるメッセージを伝えているのが素晴らしい1曲。

ヒゲダンらしさの中にあるスリリングなグルーヴだけでなく、歌詞の内容にも注目してほしいです。
ミックスナッツ - Single by Official HIGE DANdism | Spotify

 

・あの夏空へ/kareru

夏の青空から感じる爽やかさを表現したギターロックナンバー。

メロディの疾走感やサウンドの雰囲気はありがちなんですが、シンプルな構成でありながら夏という季節を表現しているのが素晴らしい。

ginkaの美しく儚げな歌声と爽やかさに振り切ったメロディがそう感じさせるのでしょうか。

2022年の夏歌で一番好きな曲となりました。

あの夏空へ - song by kareru | Spotify

 

桃源郷/yama

謡曲テイストを感じさせるメロディとyamaのクールな歌唱が印象的なポップナンバー。

どこか懐かしい雰囲気を感じさせるんだけど、現代テイストのホーンアレンジやビートのグルーヴが絶妙に合わさって最新のポップスに仕上がっています。

yamaの力強さを押し出した歌唱も艶っぽさに満ちていて、歌謡曲を意識した曲らしい表現が出来ているなと。

80年代っぽさが強く出ているんですが、それが逆にクールでカッコいい曲になった要因だと思いました。

桃源郷 - song by yama | Spotify

 

・LOUDER/SPiCYSOL

重厚なドラムを軸としたグルーヴ、シンセの涼しげなサウンドがシンプルに心地よいポップミュージック。

落ち着いた雰囲気を感じさせる間奏のピアノサウンドは短いながらもしっかりと心に残るフレーズを奏でています。

Kennyの伸びやかで爽やかな歌声も含め、本当にリラックスできる1曲。

メロディとグルーヴに身を委ねて聞き浸りたい・・・

LOUDER - song by SPiCYSOL | Spotify

 

・わたし/SixTONES

ピアノのシックな音色を軸にした美しいメロディとそれに乗っかる6人の歌唱が圧倒的なバラードナンバー。

落ち着きと色気を感じさせる歌唱は聞き手をしっかり惹き付ける魅力があります。

いつもより6人の歌声を活かした仕上がりになっているのが見事で、大人っぽさを売りにしている彼らならではのバラードだと感じました。

こういう系のバラードナンバーって似たり寄ったりな雰囲気になりがちなんですが、SixTONESの持つ落ち着きとシックなピアノの音色を軸にした楽曲から感じる品が合わさって唯一無二の曲になっているのがいいですね。
SixTONES – わたし [YouTube ver.] / Watashi [YouTube ver.] - YouTube

 

次点曲

 

・レンズ/幾田りら

いつか二人でいることが日常にー。

大切な人と過ごすこれからの日々に対する期待を歌ったラブソング。

ピアノ主体のバラードナンバーになっていてメロディの良さが際立つ印象。

YOASOBIだけでなくシンガーソングライターとしての存在感もしっかり感じさせます。
レンズ - song by Lilas Ikuta | Spotify

 

・HAPPY BIRTHDAY 2 ME/eill

誕生日を迎え、これからの一年をいい年にしたいー。
ポジティブさに満ちた感情を洗練されたメロディとサウンドで表現したポップナンバー。

ジャジーなピアノの音色で落ち着いた雰囲気を感じさせたかと思いきや、途中でサンバのリズムを入れることでお祭り騒ぎ的なノリになったり・・・

盛大に誕生日を祝うことで前向きに行こうとする決意を感じる1曲です。

HAPPY BIRTHDAY 2 ME - song by eill | Spotify

 

・私は最強/Ado

ミセス提供の解放感に満ちたメロディが爽やかなロックナンバー。

大森さんを意識したAdoの歌唱とミセスらしい真っ直ぐなメロディが非常にマッチしていて、自信に満ち溢れた歌詞のメッセージをしっかり伝えてくれます。

2番におけるワルツ調への転調も存在感があると言いますか。

ミュージカルを聞いているかのような感覚を味わさせてくれるのが素晴らしい。私は最強 - ウタ from ONE PIECE FILM RED - song by Ado | Spotify

 

・それを愛と呼ぶなら/Uru

ピアノ主体のサウンドと優しさを感じるメロディ、Uruの透明な歌声が心に響くラブソング。

デビューから変わらない雰囲気の楽曲なんだけど、Uruの歌声が映える仕上がりになっているのはさすが。

落ち着いた作風こそUruの魅力なんだろうなと。
それを愛と呼ぶなら - song by Uru | Spotify

 

・たましいの居場所/マカロニえんぴつ

爽やかで明るいメロディ、鋭いギターサウンドが効いたロックナンバー。

マカえんらしい違和感のない転調とピアノの音色を活かした楽曲は安定の良さがあります。

先の見えない未来でもワクワク感を持って生きたいと歌った歌詞も印象的。
たましいの居場所 - song by Macaroni Empitsu | Spotify

マカロニえんぴつ「たましいの居場所 EP」 -ワクワクしながら生きるって必要-

アルバム「ハッピーエンドへの期待は」の完成度、「なんでもないよ、」がストリーミングにおいてロングヒットを続けるマカロニえんぴつ。

そんな彼らの今を感じさせる4曲を楽しめました。全曲マカえんらしさ全開なのは素晴らしいなと。

 

1.たましいの居場所

爽やかで明るいけど味わい深さを感じさせるメロディ、鋭いギターサウンドが効いたロックナンバー。

マカえんらしい違和感のない転調とピアノの音色を活かした楽曲は安定の良さがあります。

全体的に漂う爽やかさとサビの良質なJ-POP味を感じさせる味わい深いメロディも相まって、聞き手の心をしっかり掴む曲になっているのはお見事というべきか。

ロックバンドらしくギターサウンドの鋭さを押し出したサウンドアプローチにも注目して聞いてほしいところ。

 

先の見えない未来でもワクワク感を持って生きたいと歌った歌詞も印象的。
昨今の世界的な情勢、経済情勢は見ていると不安に苛まれてしまいそうだけど、そんな時でもワクワクする気持ちは持ち続けていたいー。

鋭くエッジの効いたギターサウンドとピアノの爽やかなフレーズがその前向きさを増幅させているようでした。

明るさを感じさせるメロディ、歌詞は必聴です。

 

2.星が泳ぐ

ギターとピアノが絡み合うサウンドやマカえんらしい転調を繰り返す構成、サビの美しいメロディに引き込まれるロックナンバー。

やるせなさを歌った歌詞とエネルギッシュだけど作り込まれた楽曲は見事にマッチしている印象。

2番目のAメロで落ち着いたピアノの音色を加えることで微妙に雰囲気を変えてきたり、間奏後のCメロに転調を入れてくるなど印象に残る箇所があります。

このEPに収録されている4曲の中ではシンプルにストレートな曲であるものの、君がいないことに対するやるせなさを歌った歌詞のメッセージをしっかりと伝えてくれました。

 

3.街中華☆超愛

マカロニえんぴつと言えば大胆でありながら違和感のない転調をさらっと入れてくるのが魅力だと感じているんですが。

この「街中華☆超愛」は、その魅力を楽曲全体で表現した非常にトリッキーさを感じさせるロックナンバー。

ロックバンドらしいカッコよさに満ちたギターサウンドはもちろん、中国語を意識した言葉で街中華への愛を歌い上げた歌詞が印象的。

一見するとコミカルなナンバーに感じられるんだけど、ノイジーなギターサウンドや攻めたメロディによってすごく聞き応えのある1曲に仕上がりました。

目まぐるしく変化する曲調、一つ一つの音のフレーズの存在感はまるでインストナンバーを聞いているかのような感覚を味わえます。

 

4.僕らは夢の中

フォークミュージックの持つ哀愁をイメージした素朴なメロディが心に響くミディアムナンバー。

自分たちがロックバンドを結成して音楽と向き合う意味は何か、それを歌いつつ両親に対する想いを歌った歌詞はどこか暖かさを感じずにいられません。

特に、サビのメロディが素朴で優しい仕上がりなんですよね。

シンガロングしたくなるほどの魅力があると言いますか、聞いているだけで心に染み渡ってきました。

 

まとめ

大胆な転調や楽曲の存在感はもちろん、優しさも感じさせてくれた今回のEP。

アルバムで表現したマカえんらしさをさらに凝縮した1枚となりました。

 

Official髭男dism「ミックスナッツ EP」 -周りに擬態しながらでも生きていく覚悟-

ジャズのグルーヴを感じさせるスリリングなナンバー「ミックスナッツ」を軸に、表情やメッセージの異なる楽曲が楽しめる今回のEP。

ヒゲダンの今をしっかりと伝えてくれるものでした。

 

1.ミックスナッツ(アニメ「SPY×FAMILY」OPテーマ)

ジャズのグルーヴを感じさせるピアノやベースラインに引き込まれるイントロ、スリリングなメロディがカッコいいポップナンバー。

Bメロまでの程よい緊張感からキャッチーさ全開のサビに移行する瞬間は圧倒的な存在感に満ちています。

演奏テクニックとグルーヴ感を押し出したAメロ~Bメロを経てのサビが解放感に満ちていて本当に素晴らしい。

緊張感と馴染みやすさのバランスが絶妙なさじ加減となっていて、複雑でもあるし分かりやすくもある曲なんですよね。

 

歌詞はナッツ類(木の実)に混じるピーナッツ(落花生)がナッツ類のフリをしながら生きていく姿を描いています。

アーニャが大好きなピーナッツを題材にしながらも、多数派の中で擬態して生きている少数派の人々の葛藤や覚悟も描いているのが見事と言うべきか。

多数派になりきれなくて不安を感じたり、あるいはミスしたり、成り行きに任せたり・・・

多くの人が共感できるような歌詞が多い中で、少数派の人々に寄り添ったメッセージを伝えているのが個人的にいいものだなと。

 

2.Anarchy

無機質感の漂う打ち込みサウンドによるグルーヴが印象的なポップナンバー。

全体的に感じる軽やかなリズムは心地よさを感じさせるんだけど、クールさも同居させたことで心に渦巻く感情をしっかり伝えてくれるものとなっています。

混沌とした雰囲気のAメロ~Bメロ、そこから開放的なメロディのサビに入る構成も素晴らしいと言うか。

不満だらけの現状から抜け出したい気持ちが歌われているんですが、それを歌詞だけでなく曲でも表現しているのが見事なんですよね。

二番目のサビ~間奏~ラストサビの流れも個人的に圧巻で。

鬱屈とした感情が爆発しそうなヒリヒリ感に満ちた演奏を聞かせる間奏、それを経て爽快感が増したラストサビはこの曲一番の聞き所ではないかなと。

優等生イメージの強いヒゲダンが打ち出した新境地、改めて感じました。

 

3.Choral A

シンプルなリズムとJ-POPらしい良質のメロディが印象的なポップナンバー。

グルーヴ感を押し出した表題曲と違い、馴染みやすいシンプルさを感じさせるメロディを強調した仕上がりになっています。

イントロなどで鳴り響くパーカッションの音色、随所に入る伸びやかなホーンサウンドのおかげで色鮮やかなイメージになっているんですよね。
サビの王道を意識したメロディラインが特に秀逸で、「ヒゲダンが王道ポップスを作るとしたらこんな感じなのでは?」という理想をしっかりと実現している印象。

その分グルーヴ感は抑えめで物足りなさを感じるものの、いい意味でそう思わせてくれるのがヒゲダンだなぁと。

 

4.破顔

落ち着いたバーで流れていそうなR&Bをイメージしたミディアムナンバー。

思わず身を委ねて聞きたくなるほどのゆったりとしたリズム、夜のしっとりムードを感じさせる甘いピアノの音色・・・

何と言いますか、すごくムーディなんですよね。

それでいてサビを含めて落ち着いたグルーヴとなっているあたり、しっかりとヒゲダンの曲として完成している点もポイント。

夕暮れ時の街を舞台にしたストーリーで日常の些細な出来事に対する感謝を歌った歌詞も印象的。

「街の誰そ彼の人生の 無数の美しさに途方に暮れる」というフレーズは黄昏時とかけて人生模様を表現しているのが見事。

 

まとめ

2022年上半期のヒゲダンをギュッと凝縮した4曲を堪能できました。

表題曲の「ミックスナッツ」にかけて、様々なメッセージ・タイプの違う楽曲で魅力を伝えてくれたのが良かったですね。

EPでありながら、コンセプトがしっかりした密度の濃い1枚と言えるでしょう。

これからの活動も楽しみでなりません。

ミックスナッツEP - Single by Official HIGE DANdism | Spotify

2022年5月ベストソング5選

4月から楽しんでいる「あつまれどうぶつの森」の島クリエイトが楽しく、このブログを書く時間がなかなか取れないです・・・

ゲーム内でやることを決め、適度にやっていくブログの形にしてブログの時間も取るようにしたいですね。

 

というわけで、5月のベストソングも決まりました。

 

2022年5月ベストソング5選

・M八七/米津玄師

壮大で美しいメロディ、力強くも優しさを感じさせるビートが背中を押してくれるポップナンバー。

全体的に重厚さを感じさせる仕上がりになっているんですけど、単に重低音を効かせただけで終わらず曲の壮大さを引き出しているのが見事。

ヒーローの強さを「痛みを知るただ一人であれ」と表現した歌詞とのマッチ具合は特に素晴らしく、痛みを抱えながらも戦うヒーローの存在をしっかり肯定しています。

2番のBメロから間奏~Cメロへの転調も違和感のない構成となっていて、聞き手を自然に惹きつけてくれるんですよね。

同じくヒーローをテーマにした「ピースサイン」が5年前になるんですが、ヒーローならではの心の痛みを歌えるようになった表現力がすごいと感じた1曲です。

M八七 - song by Kenshi Yonezu | Spotify

 

ダンスホール/Mrs.GREEN APPLE

自分の人生の主役は自分自身だー。

この世界をダンスホールに例えて、主体的に楽しんでいこうと歌った前向きなポップナンバー。

テンポを落としたダンスミュージックのようなビートが心地よく、随所で入ってくるホーンサウンドも相まって非常に爽やかで解放的な曲となっています。

特に、リズム感を意識した大森元貴の歌唱はグッと引き込まれました。

持ち味である伸びやかさはそのままなんだけど、そこにリズムの良さも加味しているんですよね。

歌詞のポジティブさ、歌唱の存在感を含めて新生ミセスを実感するに相応しい曲と言えるでしょう。

 

・Grow Old With Me/SHE'S

多幸感に満ち溢れた軽やかなピアノのメロディ、爽やかさを感じさせるホーンサウンドが印象的なポップナンバー。

サビの高揚感と言いますか、シンガロングしたくなるような解放感はシンプルに引き込まれる仕上がり。

程よいテンポでリズムを刻むドラムもあって、手拍子までしたくなるほど。

これからの未来を二人でよりよいものにしようと歌った歌詞の素敵さも秀逸。

 

・Summer Again/TAIKING

ノスタルジーだけど洗練されたメロディが夏の訪れを待ち遠しいものにしてくれるシティポップナンバー。

都会的な雰囲気でありながら懐かしさも感じさせる楽曲は、歌詞に描かれた忘れられない夏の情景とマッチしている印象。

穏やかなグルーヴの生み出す心地よさもポイントで、浜辺に打ち寄せる波のようなイメージになっています。

何も考えず、この楽曲が持つグルーヴに身を委ねながら聞きたい。

 

・PINK/キタニタツヤ

スリリングでスタイリッシュなメロディのカッコよさが印象的なアップナンバー。

鮮やかなピンク色の桜をテーマにした歌詞なんだけど、その実態は狂気に満ちた内容になっているんですよね。

「あの樹の下には×××が埋まっている!」や「あんたの中身のピンクを眺めていたい」など、今までの桜ソングにおける常識をいい意味でぶち壊しています。

どことなく感じるスリリングさがその世界観とすごくマッチしているなと。

3分に満たない曲でありながら、心にしっかりと爪痕を残してくれた1曲です。

 

次点曲

 

・夕、涼しげに/kareru

夏の終わりが近づいた涼しい夕暮れ・・・

その情景を美しいピアノサウンドで表現した1曲。

百日草という季節らしいワードを取り入れた歌詞、儚げだけど引き込まれる魅力を持つ歌声から夏の終わりならではの切なさを感じずにいられません。

言葉で上手く言い表せませんが、作り込まれた世界観にただただ圧倒されました。

 

ETA/米津玄師

重厚さとエレクトロサウンドの浮遊感による音の雰囲気が圧倒的な1曲。

米津さんの儚さと力強さを感じさせるボーカルは触れたら壊れてしまいそうなほどの繊細さを持っていて、いつまでも平穏が続くことを願う歌詞としっかりマッチしています。

2番のBメロからノイジーだけど芸術的な間奏への転調、それを経てのラストサビも圧巻。
ETA - song by Kenshi Yonezu | Spotify

 

・時代遅れのRock'n Roll Band/桑田佳祐 feat.佐野元春,世良公則,Char,野口五郎

王道ロックンロールを感じさせるメロディ、佐野元春ら大御所と桑田さんの歌唱が存在感ある一曲。

渋さ漂うサウンドはシンプルにカッコいい。

自分たちがいなくなった後の未来を憂う歌詞も印象的。
時代遅れのRock'n'Roll Band - song by Keisuke Kuwata feat. Motoharu Sano, Masanori Sera, Char, Goro Noguchi, Keisuke Kuwata | Spotify

 

・I LOVE U/The Chainsmokers

チェンスモらしい洗練されたトラックのクールさ、イントロなどに入ってくる萌えボイスが生み出すインパクトのギャップがたまらないナンバー。

「行け行け団長~」のリズムとトラックのテンポも絶妙にマッチしているのが中毒性を持たせてます。

これは何かのキャラソン?と思わせた次の瞬間から始まるオシャレなサウンドはいつも以上の存在感がありました。

I Love U - song by The Chainsmokers | Spotify

 

・好きだ/YOASOBI

シンプルに「好きだ」という気持ちを歌い上げたポップナンバー。

馴染みやすいJ-POPの良さを感じさせるメロディはキャッチーさを感じさせる仕上がりになっていて、どこか90年代テイストも感じます。

それをYOASOBIらしく打ち込みで表現しており、現代的なシンセサウンドの音色が20年代の音楽だなという印象を与えてくれました。
好きだ - song by YOASOBI | Spotify

 

 

 

2022年4月ベストソング5選

そろそろ上半期のベストソングを決める時期というのに4月のベストソングがようやく決まりました。

既に決まってはいたものの、「あつまれどうぶつの森」の島クリエイトが楽しくて。

それをやっていた結果、ブログの時間が取れなかったのです…

 

というわけで、駆け足気味に4月ベストソングと行きましょう。なお、CDからの先行配信曲は対象外としました。(Official髭男dism「ミックスナッツ」、Uru「それを愛と呼ぶなら」、SEKAI NO OWARI「Habit」など)

 

2022年ベストソング5選

 

・喜劇/星野源

家族をテーマにした、心が暖まるポップソング。

最近の星野源さんらしく、DAWによる打ち込みサウンドのリズムを前面に押し出した曲となっています。

無機質さが出やすいんだけど、家族の暖かさをテーマにしているだけあって優しさを感じさせるのが素晴らしい。

DAWの刻むリズムは心地よさも兼ね備えており、どこかゆったりした雰囲気をただよわせているのもポイント。

「今日は何を食べようか」など、日常的な描写を思わせる歌詞がそれをより増幅させているなと。

喜劇 - song by Gen Hoshino | Spotify

 

・ニュー・マイ・ノーマル/Mrs. GREEN APPLE

ストリングスの音色を取り入れたキャッチーなサビが印象的なロックナンバー。

ポップなメロディは活動休止前と変わらない良さを感じます。

特に、バンドサウンドとシンセが鳴り響く間奏の存在感に引き込まれました。

その力強さはメンバー脱退と約二年のブランクによる影響を感じさせないものと言えるでしょう。

明日を生きていく決意が歌われた歌詞のメッセージも含め、新生ミセスとして新たなスタートを切るに相応しい一曲。

ニュー・マイ・ノーマル - song by Mrs. GREEN APPLE | Spotify

 

・Someday/SOMETIME'S

ギターサウンドの爽やかなメロディ、それを引き立てるホーンアレンジが印象的なポップナンバー。

サビの軽快さは曲の晴れやかさをこれでもかと感じさせてくれます。

間奏における電子音の閉塞感から解放感たっぷりな展開に変わる瞬間は圧巻の一言。

全体的に軽快なメロディと歌詞の前向きさを含め、自然と背中を押してくれる曲になっているのが見事。

Somebody - song by SOMETIME'S | Spotify

 

・FOREVER/SIRUP,Shin Sakiura

風の落ち着いたざわめきをバックに奏でられる爽やかなサウンドと洗練されたトラックがシンプルに心地よいポップナンバー。

トラックのリズムは程よく軽やかで都会的なんだけど、どこか自然の優しさも感じさせる仕上がりとなっています。

それに乗っかるSIRUPのボーカルも非常にクールなもので、単に自然のことだけを考える曲になってないのもポイント。

自然の大切さを表現しながらも、シティポップテイストを効かせた1曲です。

FOREVER - song by SIRUP, Shin Sakiura | Spotify

 

・Playback/SPiCYSOL

ギターの小気味いいフレーズ、落ち着きとカッコいいグルーヴを感じさせるベースライン、ドラムの生み出すリズミカルさ…

これらが織り成すメロディの爽やかさと「playback」のリフレインが離れないサビに引き込まれるポップナンバー。

都会的なサウンドとメロディは彼ららしさ全開で、今回の曲もいい意味で安定していました。

Playback - song by SPiCYSOL | Spotify

 

次点曲

 

・Bam Bam(feat.Ed Sheeran)/Camila Cabello

ラテンの陽気なメロディと軽やかなリズムが心地よいポップナンバー。

カミラとエドの掛け合いから感じる存在感、耳に残りやすいサビは印象的で聞きやすい仕上がり。

サビでリフレインする「Bam Bam」のフレーズが頭から離れない、ラテン音楽ならではの情熱も感じさせる1曲。

Bam Bam (feat. Ed Sheeran) - song by Camila Cabello, Ed Sheeran | Spotify

 

クロノスタシス/BUMP OF CHICKEN

軽やかなリズムとグルーヴ、メロディの優しさが最近のバンプらしさを感じさせるポップナンバー。

迷いながらも前に進みたい気持ちを歌った歌詞は弱さを肯定してきたバンプならではの強さに満ちています。

藤くんの優しい歌唱もどこか暖かい。

クロノスタシス - song by BUMP OF CHICKEN | Spotify

 

・嫌でもね/大橋ちっぽけ

スタイリッシュなリズムとメロディの心地よさがシンプルに良さを感じさせるポップナンバー。

リズミカルで明るい雰囲気の曲なんだけど、失恋の辛さを歌った歌詞から伝わる儚さにギャップを感じます。

「いつまでも塞ぎこんでいたくない」、明るいメロディに仕上げることでそんな前向きさも表現しているのでしょうか。

嫌でもね - song by Chippoke Ohashi | Spotify

 

・i care/Homecomings

ギターを軸とした素朴なバンドサウンド、それをより確かなものにするゆったりめのメロディ…

全体的な優しさが印象的なロックナンバー。

落ち着いた雰囲気のボーカルは楽曲の素朴さをしっかり引き出してくれます。

i care - song by Homecomings | Spotify

 

・One Way feat.YONCE/Ryohu

都会的なトラックとそれに乗っかるラップのリズムが心地よいナンバー。

爽やかで洗練されたメロディとサウンドヒップホップ系が苦手な方でも聞きやすい仕上がり。

ゲスト参加のYONCEの歌唱がよりオシャレさを引き立ててます。

ヒップホップのリズム、シティポップの洗練された雰囲気が程よく融合したポップスと言えるでしょう。

One Way feat. YONCE - song by Ryohu, YONCE | Spotify

 

喜劇

喜劇

SixTONES「わたし(通常盤)」-いつのまにかわたしの心を奪っていく存在、それがSixTONES-

大人びた表現力で人を魅力し続けるSixTONES

今回のシングルに入っている3曲もそれを感じさせてくれるものでした。

 

1.わたし(フジテレビ系月10ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」挿入歌)

シックな雰囲気を纏ったピアノの音色、それを軸にした美しいメロディが心に入ってくるバラードナンバー。

より大人の色気を増した6人の歌唱は落ち着きに満ちた仕上がりで、聞き手をしっかりと惹きつけてくれます。

ストリングスのノスタルジックな音色も楽曲の良さを増幅させている印象で。

特に、「ありえない」の歌い出しから漂う切ない雰囲気は圧倒的なムードに満ちているのが見事。

「私が私じゃない」と変化に気づき、いつの間にか心を奪われる心境を歌った歌詞の世界観を上手く伝えてくれました。

今までのジャニーズグループと違い、普段は聞かないであろう層を取り込んだSixTONESだからこそ歌える1曲だなと。

そういった意味でも新境地と言ってもいいのではないでしょうか。

 

2.オンガク

聞くことで心を落ち着かせたり、気持ちを高揚させたり・・・

そんな音楽に対する想いを歌ったポップナンバー。

グループの音楽と向き合う姿勢を描いた歌詞が印象的で、大好きだからこそ真剣に考えているんだなと感じました。

ストリングスの穏やかな音色を活かしたサウンドも楽曲に優しさを加えています。

全体的な優しさを感じずにいられない、心が暖まる1曲。
 

3.セピア

君と過ごした楽しい日々の思い出・・・

それが刻まれたセピア色の写真を見つめる切ない感情を歌い上げた、どこか儚いポップナンバー。

アコースティックギターの小気味いいサウンドと打ち込みによる軽やかなビート、ピアノとストリングスの音色が美しくも切ない仕上がり。

セピア色の写真を見つめることで感じてしまった切ない感情を上手く表現している印象です。

メンバーの歌唱も切なさにフォーカスしたものとなっているのが素晴らしい。

 

まとめ

3曲ともSixTONESの表現力がさらに増しているのを伺える完成度となっていました。

カップリング曲もしっかり聞かせてくれるのは個人的に大きいですね。

さらに魅力が増していくであろう、今後の彼らが楽しみです。

https://youtu.be/ha1sXlzixrQ