高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

SixTONES「共鳴」 -今を生きることとは何か-

都市の日常や表情を音楽で表現した2ndアルバム「CITY」の完成度が素晴らしいものだったSixTONES

約二か月でリリースされた今回の「共鳴」はジャジーでスリリングな楽曲となっていて、彼らの新境地を感じずにいられません。

歌詞に込められたメッセージの強さを表現する歌唱も印象的。

 

1.共鳴(アニメ「半妖の夜叉姫」OP曲)

スリリングな雰囲気のイントロからジャジーに流れるメロディへ変化していくメロディがシンプルにカッコいいロックナンバー。

Bメロでクールダウンする箇所のジャズ要素、サビ終わりで感じさせる歌謡曲っぽさは彼らの魅力を最大限に引き出した印象。

色気を感じさせる間奏からCメロ→ラップパートへの転調もあって、4分に満たない曲でありながら非常に濃密な1曲となっています。

デビュー曲「Imitation Rain」や前シングル「マスカラ」とは違った方向性で大人っぽい曲となっていて、いい意味でキャッチーさを感じさせない仕上がり。

彼らがジャニーズグループであることを忘れさせてくれます。

 

また、今を生き抜く決意について歌った歌詞のメッセージ性も楽曲の良さを引き立てているんですよね。

普通に生きていても何が起こるか分からない現代の状況・・・

それでも、自分に出来ることをやっていくしかないわけで。

ギリギリになっても日々を懸命に生きることが大切ではないかー。

スリリングなメロディに乗せて伝わってくるメッセージだからこそ、説得力を感じました。

 

2.Wave Crash(初回盤Aに収録)

バッキバキのEDMを意識したトラックの高揚感が彼らのクールさを感じさせるダンスナンバー。

ほぼ英語詞で構成された歌詞となっていて、パリピ向けの楽曲でありながら表現力の高さで圧倒してくる印象。

普段よりも攻撃的に振り切った歌唱もあって、なかなか攻めているなと。

音楽的な曲だけでなく本格的なダンスナンバーも自分たちの武器にー。

そんな意思を改めて感じました。

 

まとめ

昨年と同じでアルバムからあまり間を空けずにリリースされたシングルでしたが、二曲とも攻めている印象だと感じますね。

それぞれの曲で違うベクトルからクールさを表現しているのは彼ららしいなと。

通常版のカップリング曲も評判が良さげなので、そちらもチェックしたいところ。

 

2022年2月オススメ曲 その3

3月になりましたが、まだ肌寒いですね…

コロナは減って来たものの、予防はしっかりとしたいもの。

それはさておき、引き続き2月のオススメ楽曲を紹介していきます。

 

・果てることないダンス/Lucky Kilimanjaro

EDMを意識した楽曲構成、リズミカルな語感の良さがクセになるダンスポップ。

熱気を感じさせるポップミュージックに仕上げながらも、洗練されたシンセサウンドの雰囲気に都会らしい落ち着きを感じさせる印象です。

上品さに満ちた歌唱もそれを引き立てているのが見事。

果てることないダンス - song by Lucky Kilimanjaro | Spotify

 

・ともだちに戻るよ/杏沙子

アコースティックギターの優しいサウンドと儚さを感じさせるストリングスの音色が印象的な1曲。

切ないメロディラインで恋人から友達に戻る時の感情を上手く表現しているのがポイント。

失恋を経験した方なら共感出来るであろう言葉で綴られた歌詞もリアリティを感じずにいられません。

「ともだちのフリをするのはもう疲れた」や「呼び方を間違えないように」ってフレーズとか特に。

ともだちに戻るよ - song by Asako | Spotify

 

・夜中のキスミ/ずっと真夜中でいいのに。

80年代歌謡ポップスを意識したチープなシンセサウンドが新鮮に感じるナンバー。

夜ならではの雰囲気を表現した曲になっており、メロディの懐かしさに引き込まれます。

それを打ち込みサウンドで表現している辺りが何とも現代的。

夜中のキスミ - song by ZUTOMAYO | Spotify

 

・はじまりのセツナ/蝋梅学園中等部1年3組

爽やかなメロディと青春のワンシーンをイメージさせる歌詞が心に響くポップナンバー。

1番→2番→Cメロ→ラストサビという王道の構成がメロディの良さを引き立てています。

16人による歌唱も爽やかさを増幅させている印象で、杉山勝彦さんによる曲の魅力を最大限に出しているのが素晴らしい。

何より、キャラクターを意識したものではなくJ-POP寄りの歌唱になっているのもポイント。

爽やかさに全振りした曲は必聴。

https://t.co/20Wk4pIPmb

 

・シュワシュワ/Three Loop

優しくて暖かいメロディとサビの「シュワシュワ」が印象に残るミディアムナンバー。

メインキャスト3人によるキャラを意識した歌唱は楽曲の雰囲気と相まって耳に程よい心地よさを感じずにいられません。

ピアノとバンドサウンド主体の音もシンプル。

サビの伸びやかな歌唱は聞いていて心地よさがあります。
https://t.co/paZOOu8v2J

 

はじまりのセツナ

はじまりのセツナ

  • 蝋梅学園中等部1年3組
  • アニメ
  • ¥255

カメレオン/King Gnu -変わってしまった君を想う-

ピアノ主体でスローテンポのバラードナンバーながら、ヌーらしいグルーヴと美しいメロディに魅了されました。

3分という短さを感じさせないほどの濃密さに圧倒されます。

 

・カメレオン(ドラマ「ミステリと言う勿れ」主題歌)

ピアノによる美しいメロディと井口の繊細な歌唱が印象的なバラードナンバー。

王道J-POPを意識したメロディとヌーらしいグルーヴを感じさせるバンドサウンドを程よく組み合わせ、シンプルだけど聞きやすい曲となっています。

全体的にメロディ重視の楽曲だからか非常に分かりやすいんですよね。

中盤からラストに向けてグルーヴ重視になる盛り上がり方、「僕の知らない君は誰?」と投げかけて終わるラストの余韻・・・

3分という短い楽曲ですが、分かりやすさとヌーらしさに満ちた密度の濃いバラードを堪能させてくれました。

 

変わり果てた君を想う気持ちが歌われた歌詞も切なさを曲の切なさを引き立てている印象。

果たして君は誰?

変わり果てた君に対してそのように思わざるを得ないやるせなさを描いています。

井口さんの儚さを含んだ歌唱、常田さんのいつもより穏やかなコーラスでその感情を表現しているのが見事というべきか。

グルーヴ感よりメロディの良さを意識した曲なんだけど、彼らならではの持ち味を感じさせる1曲ですごく聞きごたえがあるなと。

 

既に発表されてる曲の数的にアルバムが出そうな予感なんですが、曲を出すごとに違う表情を見せてくれるので次回作も楽しみだったり。

そんな期待を抱いた新曲「カメレオン」です。

 

Alexandros「Rock The World/日々、織々」 -ポジティブさ=ドロスらしさ-

2022年もポジティブにー。

ドロスの前向きさをシンプルに感じられる2曲が誕生しました。

 

1.Rock The World(映画「グッバイ、ドン・グリーズ」主題歌)
人は困難や辛いことを乗り越えることで強くなれるー。

そんな時こそ一生懸命になろうと歌った歌詞が背中を押してくれるロックナンバー。

ストレートなギターサウンドとピアノが織り成すメロディの持つ疾走感にがむしゃらさを感じずにいられません。

手数の多さで攻めるドラム、爽やかでありながら攻め込んだギターのリフはドロスらしい仕上がりとなっていて一種の安心感があります。

ガツンと聞かせる間奏のギターソロも圧巻の一言で、彼らの技量に引き込まれました。

 

歌詞は困難や辛さを乗り越えることで強くなっていく人間の前向きさを歌っているんですが、洋平さんの真っ直ぐな歌唱がそのメッセージをより引き立てている印象。

優しさも兼ね備えたことで、聞く者の背中をそっと押してくれるものとなっています。

辛さを感じた時こそ聞きたいと感じる、ポジティブさに満ち溢れた1曲と言えるでしょう。

 

2.日々、織々(パナソニックCMソング)

全体的に落ち着いた雰囲気のメロディ、優しいバンドサウンドが心地よいミディアムナンバー。

存在感のあるギターリフといったドロスらしさはそのままに、Aメロで入ってくるラップ調の歌唱などゆる~い雰囲気に満ちています。

それを強調しているのが日々を楽しみながら過ごすことの大切さを歌った歌詞ではないでしょうか。

穏やかな天気のような日もあれば、突然の通り雨みたいなトラブルに見舞われる日があったり・・・

日々の生活って何が起こるか分からない部分があるんですけど、そんな中でも一日は過ぎていくんですよね。

不安があろうとも少しのワクワクを持ちながら生活してみよう、コロナ禍を生きる我々に対する優しいメッセージを感じました。

 

まとめ

2曲ともドロスらしいポジティブさに満ち溢れた曲となっていて、安定の良さを感じられるシングルでした。

二回のドラマー変更を経験しながらもデビューから既に12年が過ぎようとしている彼らだけど、これからも変わらずに活動していってほしいですね。

Rock The World / 日々、織々 - Single by [Alexandros] | Spotify

2022年2月オススメ曲 その2

日々リリースされる新曲、意外と多くて追いつきませんね・・・

どうにかして頻度を上げたいところだけど、曲の感想を文章で表現するのは大変なんだなと今更ながら感じてたり。

楽したい自分と戦いながら更新していきたいと思うので、よろしくお願いします。

 

では、今回のオススメ5曲をどうぞ。

 

・Blue Thermal/SHE'S

ピアノの爽やかな音色を軸としたメロディ、美しくも力強いバンドサウンドが開放感を感じさせるポップナンバー。

サビにおける軽やかなリズムと二番目のAメロで入るギターサウンドは程よい高揚感を持たせている印象で、これから先の未来に対する希望を歌った歌詞のメッセージ性を引き立てています。

楽曲の雰囲気が非常に爽やかなこともあり、歌詞に登場する青い空そのものを表現しているのが見事。

間奏で聞かせるギターソロの伸びやかさもそれを増幅させているなと。

ピアノロックバンドらしく、爽やかさに振り切った曲に引き込まれました。

Blue Thermal - song by SHE'S | Spotify

 

・Far Away/SPiCYSOL

チルアウト感に満ちたイントロ、ゆったりとしたテンポが印象的なポップナンバー。

シンセサウンドの浮遊感と身を委ねたくなるリズムに心地よさを感じずにいられません。

洗練されたメロディもあってすごくオシャレなポップスになってるんだけど、歌詞はもがきながらも前に進む人間の感情をストレートに歌っています。

落ち着きを感じさせる楽曲となったことで「時には流れに身を任せることも大切」というメッセージを伝えているのがポイント。

Far Away - song by SPiCYSOL | Spotify

 

・3月の帰り道/平井大

シンプルなピアノの音色が胸を打つ卒業ソング。

新たな一歩を踏み出す人たちの背中を押す平井大さんの優しい歌唱、これまでを振り返りながら未来への想いを歌った歌詞が心に響きます。

ベタな卒業ソングなんだけど、打ち込みのビートを取り入れたことで平井大さんらしいセンスも感じさせるのがポイント。

卒業を悲しいものと捉えずに新たなスタートと考える歌詞のポジティブさは背中を押してくれることでしょう。
3月の帰り道 - song by HIRAIDAI | Spotify

 

・New Life/Predawn

ノスタルジックなイントロ、アコースティックギターの落ち着いたサウンドに癒されるナンバー。

ゆったりとしたメロディと歌声は暖かさを感じさせるものとなっていて、疲れた心に染み入るのではないでしょうか。

寝る前にじっくりと聞きたい1曲となりました。

New Life - song by Predawn | Spotify

 

・ジェットコースター/KALMA

ストレートなギターサウンドに載せて人の心で起こる感情の起伏をジェットコースターに例えて歌ったロックナンバー。

生きているといろんな出来事があるわけで、喜びを感じたり時に悔しさ・悲しみ・怒りを感じたり・・・

それを乗り越えながら生きる人間の泥臭さを真っ直ぐに歌っているのが印象的。

どこか粗削りで熱さを感じさせるメロディも歌詞のメッセージを引き立てています。

ジェットコースター - song by KALMA | Spotify

ミスター/YOASOBI -私にとってなくてはならない存在の大切さ-

小説を元に新たな曲を作りあげる音楽ユニット・YOASOBI。

2022年初となる新曲「ミスター」は80年代テイストを色濃く感じさせるシティポップとなりました。

オシャレでスタイリッシュなメロディ、サウンドに引き込まれます。

 

・ミスター
80~90年代シティポップの雰囲気を感じさせるメロディ、サウンドがオシャレなポップナンバー。

今までの曲に比べて洗練された楽曲になっており、ikuraの歌唱から大人っぽさを感じられる仕上がりになっています。

YOASOBIらしく王道J-POPを意識したメロディはそのままに、ドラムの乾いた音像とちょっと懐かしいサウンドに80~90年代の色を感じられたりとJ-POPの範囲で冒険しているのが伺えました。

ラストサビで半音上がる展開も健在で、あくまでJ-POPとして聞かせているのが見事。

80年代テイストを取り入れながらも、古さを感じさせずにスタイリッシュな楽曲と言えるでしょう。

 

歌詞は自分のことを気にしてくれたあなたに対する想いが歌われています。

口数は少ないし、厳しい言葉も浴びせてくる・・・

でも、それはあなたなりの優しさであって。

いなくなってからその人の大切さに気づくことって結構あるんですよね。

今は厳しい存在に感じるけど、そんな人ほど人生においてなくてはならないのです。

自分のことを気にかけてくれることがどれだけありがたいことか、そんなメッセージを感じました。

ミスター - song by YOASOBI | Spotify

ミスター

ミスター

  • YOASOBI
  • J-Pop
  • ¥255

2022年2月オススメ曲 その1

2月に入ってもコロナが減らないですね…

こんな時こそ、いろいろ音楽を聞いていきたいものです。

 

というわけで、今月もオススメ曲を紹介していきますよ。

 

・Space Traveler/TAIKING

宇宙空間をイメージしたシンセサウンドと軽やかなリズムによるグルーヴが心地よいポップナンバー。

シティポップのようなオシャレ感を持たせながらもキャッチーさに満ちたメロディは、落ち着いていて非常に聞きやすい。

ギターの伸びやかなサウンドも夜ならではの解放感を感じずにいられません。

Suchmosのギタリストらしく、しっかり聞かせるナンバーになっているのは流石。

Space Traveler - song by TAIKING | Spotify

 

単焦点/Penthouse

クラシック的で穏やかなイントロ、全体に渡ってジャジーさを含んだメロディが印象的なミドルナンバー。

男女ボーカルのハーモニーや洗練されたピアノの音色に心を奪われる仕上がりとなっていて、すごく品を感じさせるポップスなんですよね。

ジャズを意識した間奏の雰囲気も素晴らしく、気がつけば曲の世界に引き込まれているのが見事。

気になる人への想いをカメラの単焦点に例えて歌った歌詞もポイントでしょうか。
単焦点 - song by Penthouse | Spotify

 

・Get Back/LUCKY TAPES

ノイジーに歪んだギターサウンドと軽快さを感じさせるリズムが印象的なポップナンバー。

Aメロで聞かせるラップ調の歌唱や間奏でうねるギターの存在もあってか、なかなかに攻めた楽曲となっています。

程よく洗練された雰囲気に仕上げながらも、キャッチーさと攻撃的に攻めたサウンドも楽しめる…

ロック要素を取り入れた、シティポップの枠に留まらない1曲。

Get Back - song by LUCKY TAPES | Spotify

 

・D(evil) feat.yama/春野

ピアノの軽やかな旋律とリズム、それに乗っかるクールな歌声が印象的なポップナンバー。

yamaをフィーチャーしたことで、よりクールに洗練された仕上がりとなっています。

オシャレポップとは良く聞くけど、この曲もそう言いたくなる1曲ではないかなと。

シンプルに分かりやすいサウンドがポイント。

D(evil) feat. yama - song by haruno, yama | Spotify

 

・いけないbaby/eill

落ち着きと艶っぽい雰囲気の歌唱、上品なメロディが印象的なR&Bナンバー。

曲を構成するピアノとアコースティックギターによるシンプルなサウンド、eillの存在感ある歌声は自然と入ってくるものとなっています。

ラストサビで半音上がる展開や洗練されたメロディの雰囲気に初期の宇多田ヒカルっぽさを感じさせるのも個人的にツボ。

いけないbaby - song by eill | Spotify

CAPE (特典なし)

CAPE (特典なし)

Amazon