高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

2021年6月ベストソング5選

2021年も折り返し地点を過ぎましたね。

上半期の振り返りに行きたいところなんですが、その前に6月のベストソングを。

 

では、どうぞ。

 

2021年6月ベストソング

 

・Pale Blue/米津玄師

別れを決めたけど本当はあなたと未来を見たい・・・

その人に恋する気持ちを切なく歌い上げたラブソング。

ゆったりしたテンポのしっとり感が印象的で、ずっと恋をしていたんだってのが伝わります。

米津さんの歌唱、Cメロからラストにおけるワルツ調の展開も圧巻。

優雅さを感じるのにどこか切ない雰囲気を感じさせる楽曲が素晴らしい。

 

・夏の奇跡/KALMA

熱さを感じさせる歌い出しのコーラスや夏の熱気を表現したサビなど、夏らしさ全開のロックナンバー。

夏らしい情景の歌詞やギターサウンドから感じる勢い、サビのアクセントになっているシンセ

サウンドで夏の高揚感や儚さを見事に表現。

どこか素朴さを感じさせるメロディも含め、心に染み渡る1曲となっています。

今年もコロナでいろいろと制限されている状況だけど、夏くらいは楽しんでもいいんじゃない?

この曲はそのようなメッセージを伝えてくれました。

 

・又三郎/ヨルシカ

疾走感に満ちたギターサウンドが爽快なロックナンバー。

曲ごとに表情を変えるsuisさんの歌声ですが、今回は力強さを強調したものとなっています。

全てを吹き飛ばして忘れさせてくれる風のことを歌い上げた歌詞と駆け抜けるようなメロディだけでも合っているのに、力強い歌唱がそれをさらに引き立てている印象。

いつも感じるけど、別の人が歌ってるんじゃないかって思うほど。

ヨルシカならではの歌唱から感じる表現力が素晴らしい1曲。

 

・死神/米津玄師

同じ演目の落語をモチーフにした歌詞とその世界観を増幅させるような奇妙なメロディが頭から離れないナンバー。

スタイリッシュなビートと米津さんらしい音使いはインパクト抜群で、一度聞いたら頭から離れません。

米津さんらしい音や声の使い方、「アジャラモクレン」などの奇妙な言葉も相まって、かなりの中毒性を持った曲となりました。

3分という短さも曲のインパクトに一役買っており、スタイリッシュにまとまった印象。

 

・プリクエル/Omoinotake

待ち合わせ場所に着くまでのドキドキ感、君に「愛してる」と伝えたい気持ちを歌った甘酸っぱさと懐かしさを感じさせるポップナンバー。

重厚だけど軽快なリズムを鳴らすドラムの力強さが電車に乗り込んだ主人公のドキドキをイメージさせてくれます。

ゆったり目のリズムで君に会うまでワクワク感をこれでもかと表現しているのが素晴らしい。

大切な人を想う主人公の気持ちやサビのメロディから感じる懐かしいも含めて、心に残るラブソングと言えるでしょう。

 

次点曲

・そしたら/星野源

星野源さんらしい素朴なメロディが活かされた、シンプルなミディアムナンバー。

アコースティックギターではなく最近の流れを汲んだピアノサウンドでそれを表現したことで、今の星野源さんならではの魅力を感じさせてくれます。

ピアノの落ち着いたサウンドとゆったりめのメロディは聞いていてホッとする仕上がり。

少しずつ大人になっていく子供への想いを親目線で歌った歌詞も含め、優しさに満ち溢れた1曲となりました。

コロナで世の中が変わっても前と同じように繰り広げられる光景があるわけで、子供の成長もその一つではないでしょうか。

 

・Bad Habits/Ed Sheeran

アコースティックギターのカッティングによる独特なリズム感が特徴的な曲を得意とするエド・シーラン。

しかし、今回の「Bad Habits」はエレクトロテイストを程よく効かせたポップナンバーとなっていて新境地を感じられました。

普段よりも伸びやかな高音を活かした歌唱が爽やかで、リズミカルな楽曲と非常にマッチしているのがポイント。

クラブミュージックをイメージしたノリの良いメロディはシンプルに心地よさを感じます。

 

・So What/SPiCYSOL

周りに流されないで自分らしい色で生きていこうー。

ホーンをアクセントにした爽やかなサウンドと程よいリズムのメロディが印象的なポップナンバー。

ゆったりとしたテンポながら洗練されたメロディは思わず身を委ねたくなる心地よさを感じます。

自分らしさを忘れずにってメッセージがしっかりと伝わる1曲。

 

カナリア鳴いた頃に/WANDS

90年代J-POPの良さを彷彿とさせるメロディと上原の優しい歌唱が心に響くミディアムナンバー。

一言で言えば安心感のあるメロディとなっていて、聞いた瞬間にホッとさせてくれるのはさすがと言うべきでしょうか。

力強いギターサウンドと暖かいピアノの音色によるJ-POPらしい音像、間奏のギターソロも印象的。

力強さが今のWANDSから感じる魅力だと思ってましたが、優しさを押し出した作風も素晴らしい。

 

・Sleepless Night/yama

ピアノのしっとりとした音色、yamaの穏やかな歌声が心に染みるバラードナンバー。

王道のJバラードと言えるメロディの堂々とした佇まいはシンプルながらも印象に残る仕上がり。

ありきたりな雰囲気の曲ではあるものの、yamaの歌声に新鮮さを感じずにいられません。

王道寄りの楽曲だからこそ、存在感のあるyamaの歌声・歌唱をシンプルに楽しめる1曲に仕上がっています。

小林さんちのメイドラゴンS 2話 -実際に触れてみることで分かることもある-

少しずつ心を許していくイルル。

話を聞いて掴んだイメージだけだと全ては分からない、この話を見て改めてそのように感じました。

 

・感想

小林さんと暮らすことで人間について知ろうとするイルルの姿が印象的でした。

人間に裏切られたから人間とは分かち合えない、そう教えられたイルルですが・・・

小林さんと触れ合ううちに考えが変わりつつあるようで。

人間なのに優しく自分と接してくれる、そんな小林さんの姿勢に刷り込まれたイメージが間違っていることに気づくんですよね。

実際に触れてみると本当は人間って優しいのではー?

トールも仲良く暮らしているし、少なくとも小林さんは悪い人じゃないと感じているのが伺えました。

イルルが人間に抱いていた思い込みが溶け、小林さんのもとで暮らし始める。

彼女にとって、新たな人生の始まりと言えるエピソードだと思います。

 

・イルル

小林さんに「本当は人間が悪い存在と思えないのに仲間はそう感じてくれない」という悩みを打ち明けていました。

小林さんは人間なので混沌勢のことなど詳しく知るはずもないのですが、話を受け入れてくれただけでもイルルにとっては安心できたのでしょうね。

要するに「騙された」状態であるものの、この時点で小林さんに心を許したんだろうなぁと。

トールと二人きりになった時、小林さんのことが脳裏に浮かんだだけでもイルルにとって安心できる存在だと言えます。

 

・トール

イルルを狙って追いかけてきた調和勢と戦って追い払いましたが・・・

ツノをもぎ取ったりと意外と容赦ない一面が。

普段は小林さんのメイドとして仕えているのだけど、彼女もれっきとしたドラゴンであることを再確認させられました。

 

・まとめ

イルルが小林さんたちとさらに打ち解けるまでを描いていた話でした。

混沌勢の中でもかなり人間に心を許しているイルルですが、そんな彼女だからこそ小林さんに話を聞いてもらえたことが一緒に暮らす決め手となったのだろうなぁ。

白い砂のアクアトープ 2話 -風花とくくるの覚悟-

アイドルという自身の夢を諦めて沖縄にやってきた風花と夏休みをがまがま水族館の立て直しに賭けると決めたくくる。

二人の覚悟を感じられる話でした。

 

・感想

占い師との出会いやがまがま水族館での体験に不思議な縁を感じ、働きたいと決めた風花ですが・・・

餌やりに苦労したり、ペンギンの動物らしい一面に恐怖を感じて水中に逃げてしまったりと困難に直面していました。

がまがま水族館も設備の老朽化や人手不足という厳しい現実に立ち向かっている状況で、それを慣れない仕事に向き合う風花と重ねて描いていたのが印象的。

アイドルを辞めて水族館で働く決意をしたけど仕事の厳しさを痛感する風花、老朽化や人手不足で思うように営業ができない水族館と形は違っても困難に直面しているのは同じなんですよね。

 

最初は大変そうにしていたものの、くくるの想いや周りの人々と触れ合ううちにがまがま水族館の力になりたいと心境の変化を見せる風花の姿が良かったなぁ。

特に、くくるの「水族館を立て直したい」って想いには共感できたのでしょう。

祖母に晴れ舞台を見せたい後輩のためにセンターを譲り、やる気がないからとアイドルを辞めることになった過去を持っているからこそ、くくるには夢を叶えてほしいと思ったのかなと。

自身が人々を元気にするアイドルをやっていたこともくくるを応援したい理由の一つになっているのが風花らしい。

困難を乗り越えながら少しずつ前向きになっていく風花の姿が力強いと感じました。

 

・風花

手作り看板をバカにしたり、がまがま水族館の状況を逆手にとって金を貸そうとする二人の男に怒りをあらわにしていました。

態度に腹が立ったのでしょうけど、それ以上に看板を壊した時の謝罪が許せなかったのでしょうね。

その看板はくくるにとって真心が詰まった大切なものであることを知っている風花だからこそ、二度と来てほしくない気持ちで水を浴びせて追い払ったんだろうなぁ。

動物たちを最優先に考える姿勢やくくるの想いを聞いたことで少しずつ変わってきたのが伺えます。

 

・くくる

初めての仕事で粗相を起こした風花に対し、敢えて厳しく叱責していました。

水族館は動物たちを見てもらう場所である以上、何かあってからでは遅いわけで。

スタッフだけでなく動物たちも水族館の一員として大切にしているのが伝わってくるシーンだったなと思います。

水族館そのものはもちろん、動物たちも含めてがまがま水族館ー。

夏休みを水族館の立て直しに賭ける想いの強さを感じました。

 

・まとめ

初めての仕事に苦労しながらも水族館への想いが芽生えていく風花の姿が印象的でしたね。

P.Aらしいお仕事アニメならではの描写が素晴らしいなと。

風花がスタッフとして入ったことからいよいよ立て直しに向けて動いていくのか、今後の展開にも注目したいところ。

No Music No Life Question 秋本カトリーヌさん

このブログでやっている「No Music No Life Question」企画。

Twitterでお世話になってる秋本カトリーヌさんが寄稿という形で参加してくれました。

シンプルに音楽が好きな気持ちを語っている回答で、こんな感じに楽しんでいけたらなと読んでいて感じた次第です。

 

では、どうぞ。

No Music No Life Question 秋本カトリーヌさん

  • 人生で初めて音楽をいいと思った瞬間はいつですか? きっかけになった曲があれば曲名と理由もお願いします。

記憶もない赤ん坊の頃。

マイケル・ジャクソンのスリラーのPV見せると 泣きやみました。

 
  • どういった感じの音楽が好きですか? ジャンルでも、言葉で詳しく表現して頂いても構いません。

J-POP、ビジュアル系、UKロック

 
  • 上の質問で挙げたジャンルを好きになったきっかけはありますか?

全部小学校で物心ついてから感覚でスっと気に入りました。

 
  • 好きなアーティストはいますか?

RaphaelSMAPビートルズ

 

  • 音楽を聞いて感じたことがあればレビューなどを書いたりしますか? 
書かないです。感想のみ。
 
  • 上の質問で書いてると答えた方だけに質問です。そのアルバム(曲)の何を重視して伝えてますか?

書いてないのでスルー

 
  • どんな時に音楽を聞きますか? また、状況に合わせて聞くものを選んだりしますか?

聴きたくなったら聴きます。気分によってジャンルを分けてます。

 
  • ※アニソン・声優系の曲は聞きますか? 聞く場合は何に注目して聞いていますか? 
昭和のアニソンから平成のアニタイまで聴いてました。
そのアニメのイメージに合うかを重視します。
 
  • ※印の質問で声優アーティストの曲を聞いていると答えた方に質問。アーティスト活動している声優で好きな方はいますか? 魅力も書いてみてください。
声優はほとんど聴かないです。
 
  • こちらも※印の質問で声優アーティストの曲を聞く方への質問。キャラソンを聞く時はどういった部分に注目して聞いてますか?(歌唱、表現など…)
話し声と歌声が同じだとオオッて思います。
 
  • 映画・アニメ・ドラマ・ゲームなどのサントラは聞いたりしますか?

たまーに聴きます。

 
  • ライブにはよく行きますか?

数年前まで良く行ってました。

2ヶ月に1回くらい。

 

  • 2018年ごろから名前を聞くようになったと感じるSpotifyApple Musicなどのサブスクリプションサービス(以下サブスク)。利用したことはありますか? 利用したことがある場合、定額制プレミアム会員登録はしていますか?
利用したことないです。
 
  • サブスクを使い始めてCD(iTunesでのダウンロード購入・レンタルも含む)の購入枚数は減りましたか? それとも、逆に増えました?
サブスク使ってないので変わらないです。
 
  • 「30歳を過ぎたら新しい音楽を聞かなくなる」と言われているそうですが、これについてどう感じますか?

聴きたいけど生活が忙しくて聴かないだけだと思います。

移動中などについで聴きをする人は多いはず。

あとは、若者ではなくなったので顔が皆んな同じに見えてしまう現象が発生するからでは。

 

  • あなたが今まで聞いた音楽の中でもっとも印象に残っている作品を教えてください。アルバムでも楽曲単位でも構いません。ジャンルも問いません。印象に残った理由も交えて書いてみてください。

 Raphael/花咲く命ある限り
ギターの華月のメジャーデビューへの覚悟を感じた記念すべき1曲であり、ジャーマンメタルというジャンルを教えてくれた
作品。

 
  • あなたにとっての音楽とは何?

人生の一部です。

 

忙しい中、参加いただきありがとうございました!

SMILE~晴れ渡る空のように~/桑田佳祐 -全ての人々に対するエール-

2017年のアルバム「がらくた」以来となる新作EPリリースが決定した桑田佳祐さん。

それに向けての3ヵ月連続配信シングル第一段となる「SMILE~晴れ渡る空のように~」が昨日から配信されています。

優しいメロディが頑張る人々の背中を押してくれる、暖かなミディアムナンバーとなりました。

 

・SMILE~晴れ渡る空のように~
希望へ向かって頑張る人々の背中を押してくれる歌詞と優しいメロディが心に響くミディアムナンバー。

沖縄民謡を彷彿とさせるシンセのメロディが印象的で、ゆったりしたテンポながら夏をイメージしているのがポイントでしょうか。

サマーソングって雰囲気ではないんだけど、夏っぽい雰囲気を別方向で表現している印象。

久々のソロ楽曲とあって、表現力にも磨きをかけているのが伺えます。

 

サビの力強いギターフレーズは桑田さんの歌唱と相まって非常にエネルギッシュ。

今年で65歳になったとは思えないほどの力強く味わい深い歌声は存在感に満ちています。

むしろ、年齢を重ねるごとに魅力が増しているように感じました。

 

人々の頑張る姿は美しいというのを歌った歌詞も素晴らしい。

オリンピックに向けて頑張る選手たちはもちろん、今を生きる我々に対してエールを送る歌詞は聞いているだけで背中を押してくれます。

どれだけ厳しい状況の世の中でも、生まれたからには全力で生き抜きたいー。

人間の生きたいという真っ直ぐな気持ちを改めて我々に伝えてくれる歌詞が心に響きます。

 

何より、孤独でも頑張る人々にも寄り添う内容となっているのがまたグッと来ました。

昔のように結婚するのが当たり前でなく、独身で生きる人も増えた現在。

「栄光に満ちた孤独なHero」と歌うことで、独りでも一生懸命に生きる人々を肯定しているのが印象的。

 

4年ぶりとなった桑田佳祐さんの新曲「SMILE~晴れ渡る空のように~」。

優しいメロディとメッセージが全ての人々の背中を押してくれる仕上がりで、全世代が聞くべき1曲となりました。

ベテランならではの表現力も含め、今だからこそ聞いてほしいものですね。
SMILE~晴れ渡る空のように~ - song by Keisuke Kuwata | Spotify

白い砂のアクアトープ 1話 -風花とくくるの出会い-

P.Aならではの映像美と沖縄らしい風景描写。

分かってはいたけど、あっという間に引き込まれました。

 

・感想

アイドルとして活動していたものの、後輩に実力で叶わず引退することになった風花。

地元に帰らず、沖縄に一人旅で行ったことから始まる出会いが描かれた1話でした。

 

占い師に「迷っている」と見抜かれたり、がまがま水族館で不思議な光景を目にし、果ては「水族館で働かせてほしい」とくくるにお願いする・・・

一人旅という割にはどこを観光するかも決まってない歩き続ける描写も含め、風花がこれからのことについて悩んでいるのを徹底的に描いていたのが印象的ですね。

沖縄行きを決めたのも自身がイメージキャラクターになっているポスターがきっかけなのもそれを強調していると言うか。

 

・風花

アイドルを辞めたばかりでこれからのことが決まってない風花ですが。

がまがま水族館で不思議な光景を見たり、くくると出会って水族館についての話を聞くうちにいろいろ決心がついたのでしょうね。

「水族館で働かせてほしい」とくくるに頼み込んでいました。

魚を見てその魅力に引き込まれたのもあるんでしょうけど、それ以上に人手不足の現状を聞いて助けになりたい気持ちが出てきたんだろうなと。

アイドル時代はセンターも経験してそれなりに活躍したものの、そこは実力主義の世界で。

後輩の躍進もあって居場所のなさを感じつつあったと思います。

そんな彼女にとって水族館のことをいろいろ話してくれたくくるの存在は救われるほどのものだったわけで。

くくるの水族館に対する想いも聞けたからこそ、未経験の自分でも力になりたいと思ったんだろうなぁ。

地元に帰らず沖縄行きを決めるのといい、行動力の強さが印象的でした。

 

・くくる

補習授業の課題を水族館関連の内容にするくらい、水族館のことを優先的に考えているのが印象的でした。

それだけに、人手不足など困難な状況に直面した中で東京から来てくれた風花の存在は大きかったのが伺えます。

がまがま水族館のことを熱心に語る姿を見るに、本当に嬉しかったんだろうなと感じました。

ただ、水族館のことを考えているのに数学の補習授業に出るのを見るに、くくるもこれからのことで悩んでいるのでしょうか。

アイドルを辞めてこれからどうするか悩んでいる風花との出会いは必然なのかもしれません。

 

・風景描写とBGM

P.A wroks作品の魅力と言えば美しい風景描写。

本作は沖縄を舞台にしているんですが、沖縄の風景を見事に描いていたのが素晴らしいですね。

アバンにおける三味線を取り入れたBGMも相まって、心を掴まれました。

 

・まとめ

沖縄の美しい風景だけでも素晴らしいんですが、水族館を舞台にしたお仕事アニメということで今後の展開にも期待出来そうな1話でした。

久々にP.Aらしいアニメを楽しめる感じで、風花たちの心情描写にも注目して見ていきたいですね。

小林さんちのメイドラゴンS 1話 -トールの優しさ-

二期のスタートとなる1話。

小林さんの専属メイド的存在・トールにスポットを当てつつも、混沌勢と調和勢の対立についても描いていました。

 

・感想

メイドとしての絶対的自信からメイド喫茶をライバル視するトール。

メイドさんたちを圧倒するつもりで乗り込んだのでしょうけど、その腕前を買われて働くことになったのが何とも印象的。

それどころか、お客に提供した料理の味が想像以上に好評でお店にとって必要な存在になるんですよね。

予想外の結果に納得が行かず辞めようとするものの、単に辞めるのではなく味の秘訣を教えてから去っていくのがトールらしいと言いますか。

主(ここではメイド喫茶?)のために働くという、自分のメイド観を曲げたくないのが伝わってきました。

 

一方で混沌勢のイルルに襲撃された時には町を守ることを考えていたようで。

イルルはトールにしてみれば強敵ではないものの、「町を守りながら戦う」という目的があるために本気で戦うことが難しいのです。

本気でやればすぐに終わるけど町を破壊してしまう、かと言って力を押さえたら勝てない・・・

イルルに対する怒りと同時にそんな葛藤も描くことで、トールの中にある優しさを分かりやすく伝えているのが印象的でした。

 

そんな優しさを持っているからこそ、調和勢のエルマに結界を張らすことが出来たのかなと。

実際は小林さんが甘いもので釣った結果なんですけど、トールと一緒に暮らしてきて「助けになりたい」って思う気持ちがあったのでしょうね。

エルマとの取引きを成功させたことがその表れなんだろうなぁ。

混沌勢と調和勢との対立描写やバトルが始まるなどシリアスな場面もありましたが、小林さんとトールの関係性を上手く描いていたのではと感じました。

 

・イルル

トールとの戦いに敗れてからというもの、人間に興味を持ったようで。

仕事帰りの小林さんに接触していました。

人間と一緒に暮らすことが強さに繋がっているのか、小林さんとの会話でそれを感じ取ったのかは不明ですが・・・

これからトールたちとの関わりが増えていくのでしょうか。

 

・まとめ

一期の放送が4年前でうろ覚えなのもあり、シリアスパートの導入には驚きましたが。

小林さんとトールの関係を上手く描けていた感じで、二期の1話としては良かったのかなと。

トールの優しさが伝わってきて、彼女のキャラを改めて再確認できた気がします。