高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

特別計画艦Ⅳ期実装に対する雑感

昨日のメンテナンスで計画艦Ⅳ期が実装されました。

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現在の計画艦開発についての雑感

数も増えた関係で一期艦の開発条件が緩和されたり、資金を使って強化が出来るようになるなど、ハードルを下げてるのが好印象ですね。

計画艦の開発が滞っている方や新規に始めた方にとってはすごくやり易くなったのではと感じました。

 

自動周回モードのおかげで経験値稼ぎも楽になってるし。

実装初期に比べたらずいぶん緩和されてるのが伺えました。

 

資金を使っての強化

開発条件の緩和については既に一期艦の開発を終えた私には触れることが出来ません。

新規に始めた方や今から一期艦の開発を始める方が楽に感じるものであればいいんじゃないかなって思ってます。(ローンの開発は地味に大変だった記憶があるので・・・)

ただ、強化はまだまだなので資金を使っての強化が可能だったり。

少しだけ試してみたんですが、二回までは資金の消費なしで出来るので地道にやっていけば確実に強化は出来そうな感じでした。二回まで消費なしってのは資金が不足している時だとすごくありがたい。

「強化に資金を使いたくない!」って方には科学研究を・・・って言いたいのですが、強化ユニットが集まりやすい研究はどのみち資金を使うんですよね。

 

結論としては一隻を中心に強化したいなら資金を使っての強化、装備の設計図を集めつつどの艦もバランスよく育てたいなら科学研究でユニットを集めるって感じでしょうか。

目的に応じて使い分けるのがよさそうです。

 

Ⅳ期計画艦について

それはさておき、本日から実装された計画艦5隻についての雑感を書いていきたいなと。

性能やスキルについてはざっと見たところ、さすがエンドコンテンツって感じのものなので問題はないと思います。

キャラクター・キャラデザ・キャストなど、気になるキャラから開発していくのが一番でしょう(笑)

 

マルコ・ポーロ

計画艦としては待望のサディア艦船ですね。

戦艦の子なんですが、既に実装されているヴィットリオやリットリオと違ってお嬢様系のキャラなのかなって感じがしました。

スキル名が「半分は頑張ってさしあげますわっ!」って名前だし、何となくそんな気がしています。

好きなサディア陣営なので、早めに開発したいところです。

 

・アウグスト・フォン・パーセヴァル

落ち着いた雰囲気を漂わせるお姉さん系の空母って感じでしょうか。

事前に公開された立ち絵の表情も優しさがメインになってる印象です。

ただ、エロい表情だったりSっ気を感じさせる表情もあったりと別な一面も楽しみだったり。

鉄血空母ということやスキルも強力そうなので、早く戦力に入れたいところ。

 

・アンカレッジ

重巡洋艦のキャラなのに幼い内面とそれに加えて指揮官を「せんせー」と呼んだりする、どこか不思議な雰囲気が印象的。

何より、「CV:日高里菜」ってのがポイントでしょうか。

不思議だけど儚い雰囲気を持つアンカレッジをどのように演じるのかが気になっていたり。

なお、開発の順番としては最後になりそうな予感・・・

今回は白龍やエーギルにパーセヴァルと気になるキャラがいるから仕方ないですね。

あと、スキルを見た感じだとユニオンの重巡にしては珍しく魚雷を使えるみたい。

実際に装備できるのかはお迎えしてみないと分かりませんが。

 

・エーギル

最初はCVが決まってなかったのとDR艦ということで最後に開発しようと考えていたんですが・・・

鉄血巡洋艦の集大成かつこのキャラデザで「CV:佐倉綾音」と来れば話が変わってきますね。

オイゲンでの色気ある演技がかなりツボだったので、エーギルでの演技も非常に楽しみなんですよ。

「相手を威圧する口調」とのことで、どこか刺々しさも感じられるものだといいなって。

 

・白龍

最初に公開されたキャラクターデザインの時点でひときわ存在感があった白龍。

いかにも攻撃的な感じで他のキャラとは一線を画す雰囲気に圧倒された覚えがあります。

その見た目通りに勇ましい性格ってのがポイントでしょうか。

それを佐藤聡美さんが演じるってだけでもすごく気になります。

スキルも3つ持ちということで、実戦でも活躍してくれるのではと。

ジョージアの開発が終わったらすぐにでも開発していきたいところ。

刀を取り上げられた時に幼児退行する設定も気になりますし(笑)

 

まとめ

計画艦、いつも魅力的なキャラに仕上げて実装していると感じますね。

開発するにあたって「戦術データ」の段階が一番キツイんですが、それを乗り越えるだけの価値はあるなと。

Ⅳ期はDR艦が二隻もいるのでより大変だけど、焦らずやっていきたいところ。

まずはキャラ的にも気になる白龍からスタートですね。

2021年6月 気になる曲 その5

7月に入って数日が過ぎ、暑さも厳しくなってきましたね・・・

そろそろマスクを外してもいい頃だと思うんですが、みんなコロナを気にしているのか着用率が高いようで。

熱中症を防ぐためにも、着用時と外す時のメリハリをつけたいところ。

冷房が効いていて人が多い屋内では着ける、外を移動する時は外すといった具合に。

 

それはさておき、6月発売の曲で気になる曲の感想を今回も。 

 

・Sleepless Night/yama

ピアノのしっとりとした音色、yamaの穏やかな歌声が心に染みるバラードナンバー。

王道のJバラードと言えるメロディの堂々とした佇まいはシンプルながらも印象に残る仕上がり。

ありきたりな雰囲気の曲ではあるものの、yamaの歌声で新鮮さを感じずにいられない。

王道寄りの楽曲だからこそ、存在感のあるyamaの歌声・歌唱をシンプルに楽しめる1曲となった。

Sleepless Night - song by yama | Spotify

 

・プリクエル/Omoinotake

待ち合わせ場所に着くまでのドキドキ感、君に「愛してる」と伝えたい気持ちを歌った甘酸っぱさと懐かしさを感じさせるポップナンバー。

重厚だけど軽快なリズムを鳴らすドラムの力強さが電車に乗り込んだ主人公のドキドキをイメージさせるかのよう。

ゆったり目のリズムにすることで、君に会うまでのワクワク感が増しているのを表現しているのだ。

大切な人を想う主人公の気持ち、サビの懐かしい雰囲気も含めて心に残るラブソングではないだろうか。

プリクエル - song by Omoinotake | Spotify

 

・Bad Habits/Ed Sheeran

アコースティックギターのカッティングによる独特なリズム感が特徴的なエド・シーランの曲。

しかし、そのうち発売されるであろうアルバムに向けての「Bad Habits」はエレクトロテイストを程よく効かせたポップナンバーとなっている。

普段よりも伸びやかな高音を活かした歌唱が爽やかで、リズミカルな楽曲と非常にマッチしている印象。

夜のクラブで流れていそうなサウンドをイメージしたノリの良さがストレートに伝わってくる。

Bad Habits - song by Ed Sheeran | Spotify

 

・Good Bye/YONA YONA WEEKENDERS

ゆったりとしたバンドサウンドが生み出すしんみりとした雰囲気に引き込まれるミディアムナンバー。

一日の終わりをテーマに描いた歌詞と洗練されたメロディは非常に合っている印象で、歌詞の情景が浮かんでくる仕上がり。

寝る前の落ち着いた時間帯にじっくり聞きたい1曲。

Good bye - song by YONA YONA WEEKENDERS | Spotify

 

・hikari/eill

打ち込みによるリズムと優しいピアノサウンドを主体としたミディアムナンバー。

芯のある歌声が持つ存在感はゆったり目の楽曲でも圧倒的な存在感を持っている印象。

エレクトロテイストを感じさせるEDM的な展開、ラストにおける落ち着いた雰囲気から感じられる希望もタイトルを表現している印象。

hikari - song by eill | Spotify

 

Sleepless Night

Sleepless Night

  • yama
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

2021年夏アニメ簡易感想 その1

7月に入ったばかりですが、早くも夏アニメが始まりました。

可能な限り、感想を書いていきたいですね。

 

・SCARLET NEXUS 1話

異形の存在・怪異と戦う人類の姿を描いた物語になるのでしょうか。

能力を使ってのバトル、サンライズが手掛けていることもあってアクションが見所になりそうな1話でした。

ざっとではあるものの、怪異がどういう存在でどのように対処するのかを流れで描いていたので、話には入っていきやすい印象。

ラストに出てきた怪異と繋がりのある人物の存在やなぜ怪異が人類を襲うのかの理由など、今後の展開も楽しみ。

今のところロボット要素はないけど、サンライズならではの表現と能力モノが上手く融合したアニメになりそうな予感。

 

ヴァニタスの手記 1話

アバンではあまりいい人ではなさそうなイメージで描かれていたヴァニタス。

そんな彼が実際は何をしているのかを描いていた1話でした。

医者というだけあり、吸血衝動に襲われたアメリアをしっかりと治療していたのが印象的。

ノエに対する態度からは思えないくらいのいい人っぷりが伺えます。

そう思わせておいてラストでノエの「この手で彼を殺すまでの物語」という語りを入れる構成にも惹かれました。

女性向けっぽい感じで積極的に見たいと思わない作風だけど、どんな話の展開になるのか気になるところです。

 

・カノジョも彼女 1話

咲と渚の二人を同時に好きになってしまった直也。

堂々と二股宣言はするわ、三人で一緒の家に住もうと提案したりといろいろとぶっ飛んだ言動が印象的でした。

それに対してツッコミを入れる咲、咲のことも気にしようとする渚の存在もあっていかにもラブコメって感じの内容になっているなと。

特に佐倉綾音さんによる咲のブチギレ演技がいい感じに作用していたのは見事で、主人公に対してのツッコミを代弁してくれたのもポイントでしょうか。

こういうラブコメ系はお腹いっぱいなんだけど、二股設定と主人公の言動に咲のキャラが印象に残るので見ていこうと思ってたり。

三原色/YOASOBI -白い朝日から1日が始まるから様々な色になる-

YOASOBIらしいサウンドはそのままに、カラフルさが生み出すキャッチーさがたまらないポップナンバー。

 

・三原色

カラフルな音色のピアノサウンド、ラテンのリズムを意識したメロディが非常にキャッチーなポップナンバー。

タイトルが「三原色」ということで、彩りを感じさせるサウンドに仕上がった。

イントロを聞いただけでも色鮮やかな光景が目に浮かんでくるのではないだろうか。

軽やかなメロディとカラフルなサウンドにikuraの歌声が合わさった瞬間、色づく感覚を味わえるのが素晴らしい。

全体に感じる心地よさ、ラストのコーラスまで彩り豊かなイメージの曲となっている。

 

それを増幅させているのがYOASOBIにとって初めての試みとなるラップパートではないだろうか。

ラップならではのリズミカルさは曲の軽やかさを引き立てるのに一役買っている印象。

ikuraのラップからは拙さを感じるものの、がむしゃらに歌っているのが伝わってくるものとなっている。

この曲の特徴である「カラフルなピアノサウンドと軽快なメロディ」の良さをしっかりと聞き手に伝えているのだ。

 

安定の分かりやすさもポイントで、一回聞いただけで「YOASOBIの曲だ!」と実感させるのも見事。

ピアノサウンドと打ち込みを主体にしている以上は他の曲に似た部分があるが、YOASOBIならではの持ち味になっているからこそ、そのように感じさせるのだろう。

「白い朝日から新しい1日が始まる」と歌った歌詞も含め、前向きなイメージの1曲だ。

三原色 - song by YOASOBI | Spotify

 

三原色

三原色

  • YOASOBI
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

2021年5月ベストソング5選

気が付けば半分が終わろうとしている2021年。

ワクチンの接種が進んでいることで少しずつ元の日常に戻ればいいのですが・・・

 

それはさておき、2021年5月のベストソングはこんな感じになりました。

 

 2021年5月ベストソング

・きらり/藤井 風

吹き抜ける風の爽やかさを表現した軽快なメロディ、心地よいリズムにスタイリッシュさを感じるポップナンバー。

新たに始まる日々への希望を歌った歌詞はポジティブさと何も恐れない強さに満ちていて、自然と背中を押してくれるものとなっている。

韻を踏んだ歌詞の心地よさもポイントで、楽曲のリズミカルさを増幅させているのだ。

アウトロとイントロを排除したことにより、それらが最大限に活かされているのもポイントか。
きらり - song by Fujii Kaze | Spotify

 

・Broken Heart of Gold/ONE OK ROCK

壮大さと力強さを感じさせるバンドサウンドが圧倒的なロックバラード。

スケール感の大きなバンドサウンドは彼らの野心をそのまま表現しているかのよう。

「傷ついた心を壊して前に進みたい」と歌った歌詞も含め、着実に進んでいきたい気持ちが表現されている。

力強いドラムを活かした楽曲となったことでその強さをより感じられるのではないだろうか。
Broken Heart of Gold - song by ONE OK ROCK | Spotify

 

・Here/Homecomings

UKサウンドの持つノスタルジックなサウンドに引き込まれるポップナンバー。

素朴さを感じさせる曲でありながら、ギターサウンドのエモーショナルさはしっかりとした存在感に満ちている印象。

UKサウンドを上手く昇華していることもあり、ベースとドラムの生み出す軽やかなグルーヴと洗練されたメロディが良さを感じさせる1曲となった。

ゆったりとしたテンポなのに伸びやかに鳴り響くギターサウンドも印象的。

Here - song by Homecomings | Spotify

 

・Cry Baby/Official髭男dism

ダークで重厚感のあるイントロからAメロ、Bメロ、開放的なサビと雰囲気を変えるかのような転調が印象的な一曲。

ヒゲダンらしいグルーヴに厚みも加わり、彼らの新たな境地を感じずにいられない。

イントロからAメロにかけて感じるやさぐれ感が今までにない感じで、優等生バンドというイメージをいい意味でぶっ壊してくれた。

そのやさぐれ感を持ち味のグルーヴで表現しているのが素晴らしいのはもちろん、ハイトーンボイスを活かした歌唱も圧巻。

歌詞に描かれた「何度でも立ち上がって見せる」って気持ちを歌で表現した、力強い1曲だ。
Cry Baby - song by Official HIGE DANdism | Spotify

 

・閃光/[Alexandros]

クールなギターサウンドのイントロ、Aメロからアウトロまで駆け抜ける展開がシンプルにカッコいいロックナンバー。

閃光のような勢いを感じさせるメロディの爽やかさは彼らの野心そのもの。

ラストサビの手数で攻めるドラムも圧倒的で、リアドの存在感を知らしめるに充分だろう。

ドロスらしさはそのままに、新生ドロスの名刺代わりと言える1曲となった。
閃光 - song by [Alexandros] | Spotify

 

次点曲

・八月の陽炎/マカロニえんぴつ

複雑な感情を歌った歌詞と夏の日差しを感じさせるギターサウンドが爽やかなロックナンバー。

日中の強い日差しをイメージしたギターリフは圧倒的な表現力を持っており、夏の情景が思い浮かんでくるのだ。

マカエンらしく、Aメロに複雑な歌メロを入れてきたり転調で聞き手を引き込む構成となっているのも見事。

サビの伸びやかなメロディと軽やかで疾走感のあるドラムから漂うエモさもギターロック好きにはたまらないものだろう。

圧倒的な熱量で夏らしさを描いた、今年の夏に聞きたい1曲だ。

八月の陽炎 - song by Macaroni Empitsu | Spotify

 

・Butter/BTS

リズミカルなビートのトラックとオシャレなアレンジを効かせたメロディが印象的なダンスナンバー。

「Dynamite」のようなキャッチーさを突き詰め、よりダンサンブルな仕上がりとなっている。

メンバーの個性を活かした歌唱、ラストのラップから感じる存在感も増した印象。

英語詞でありながらメロディのキャッチーさが手伝ってか、バターのように馴染みやすい1曲だ。
Butter - song by BTS | Spotify

 

・愛を知るまでは/あいみょん

90年代J-POPの素朴さを感じさせるメロディが心に響くミドルナンバー。

イントロの優しい雰囲気、シンプルな良さを追求したメロディはいい意味であいみょんらしい。

正統派J-POPだからこその良さに満ちていると言えるだろう。

「愛を知るまでは死ねない」と愛を求める強さを歌った歌詞も印象的。

愛を知るまでは - song by Aimyon | Spotify

 

・なないろ/BUMP OF CHICKEN
雨上がりの空にかかる虹の輝きをイメージしたメロディが非常に軽快さを感じさせるポップナンバー。

ギターサウンドの生み出す爽やかさ、程よいアクセントになったストリングスが曲の輝きを増幅させている印象。

牧歌的な間奏の雰囲気もBUMPらしく、変わらない良さに安心感を感じずにいられない。
なないろ - song by BUMP OF CHICKEN | Spotify

 

・もう少しだけ/YOASOBI

優しさを感じさせるメロディ、温もりに満ちたピアノサウンドがシンプルな良さを感じさせるミドルナンバー。

ikuraの歌唱、楽曲のテンポから今までのYOASOBIにはない落ち着いた雰囲気を感じられる仕上がりとなっている。

歌詞の優しさも含め、何とも暖かい1曲に仕上がった。

「ハルカ」でも感じられたが、日常に寄り添う歌詞がその要因だろうか。

「少しでもいい一日になるように・・・」、このご時世だからこそ聞きたい1曲だ。
もう少しだけ - song by YOASOBI | Spotify

 

きらり

きらり

  • 藤井 風
  • J-Pop
  • ¥255

星野源「不思議/創造」 -コロナ禍でも大切にしたいこと-

人を想うこと、希望を持って生きる、常識にとらわれることなく生きたい・・・

今を生きるために大切なメッセージが込められた4曲となった。

 

1.不思議(TBS系火曜ドラマ「着飾る恋には理由があって」主題歌)

元は他人同士の二人が出会って一緒になる、それは奇跡であると同時に不思議なことー。

人を愛することには不思議も存在すると歌った歌詞が心に響くミディアムナンバー。

DAWによる打ち込みサウンドを主体としながらも、暖かさを感じさせるメロディとなっている。

生音がなく無機質さが目立つ曲だが、メロディの優しさもあってラブソングならではの温もりを感じずにいられない。

打ち込みのゆったりしたリズム、R&Bテイストの効いたスウィートなサウンドがその魅力をさらに際立たせるのだ。

生音がないのに暖かさを感じさせる仕上がりになっているのもポイントで、歌詞に描かれた「不思議」を表現している印象。

歌詞では人の出会いから感じた「不思議」を歌い、サウンドは打ち込み主体なのに暖かさと優しさを感じさせる「不思議」…

タイトルの「不思議」を全力で表現した、星野源さんらしい1曲と言えるだろう。

 

2.創造

ワクワクする日々を生きたいー。

そんなメッセージを遊び心溢れるメロディに載せて歌ったポップナンバー。

軽やかなメロディは「アイデア」や「恋」を彷彿とさせるだけでなく、ゲームキューブの起動音を取り入れたメロディやマリオブラザーズの効果音(マリオのパワーアップ音)など、任天堂に対するリスペクトを感じさせる。

敵を踏みつける音だったりクッパの炎が飛んで来る音、マリオ3のゴールBGMに果てはゲームボーイの起動音…

様々な音を違和感なくポップミュージックとして昇華しているところに星野源さんの才能が溢れ出ているのだ。

二番目のAメロにおけるファンク的なリズムとファミコンサウンドを意識したシンセの織りなすメロディは特に彼のセンスを感じられるだろう。

 

何より、遊び心に満ちた曲となっていることで歌詞に込められた想いも伝わってくる。

常識にとらわれずワクワクする日々を楽しんでいこう、そんなメッセージを伝えると同時にこの曲そのものを表現したのが素晴らしい。

効果音や起動音などを上手くポップスに取り込んで創り出されたからこそ、歌詞に込められた想いや任天堂へのリスペクト心がしっかりと伝わってくる。

星野源さんらしいポップセンスと遊び心が満載の新たな名曲が誕生したと言えるだろう。

 

3.うちで踊ろう(大晦日)

絶望や諦めを感じるコロナ禍でもわずかな希望を信じて生きたい、だからそれぞれが出来ることをやっていこうー。

シンプルなアコギの弾き語りによる原曲を大胆にアレンジし、軽快なポップナンバーとして生まれ変わった「うちで踊ろう(大晦日)」。

コロナの影響で一変した2020年に感じた怒り・悲しみ・絶望・諦め、その中でもわずかに感じる希望を全てひっくるめて歌い上げた歌詞とファンキーさを感じさせる楽曲は全ての人に寄り添ってくれる力を持っている。

オシャレさに満ちた管楽器の音色、ギターリフやドラム、ベースの軽やかなグルーヴが心地よく身を委ねて聞きたくなってしまうのだ。

そんな楽曲だからこそ、絶望・怒りから希望まで全てを受け入れることが大切と歌った歌詞が心に響く。

楽曲の軽やかさでそのメッセージを表現しているのも素晴らしい。

 

4.そしたら

星野源さんらしい素朴なメロディが活かされた、シンプルなミディアムナンバー。

アコースティックギターではなく最近の流れを汲んだピアノサウンドでそれを表現することにより、今の星野源ならではのセンスが光る1曲となった。

ピアノの落ち着いたサウンドとゆったりめのメロディにより、落ち着いた雰囲気を演出している印象。

 

少しずつ大人になっていく子供への想いを親目線で歌った歌詞もポイントでどこか日常の空気感を感じさせる。

コロナで世の中が変わっても前までと同じように繰り広げられる光景もある、子供が大人になっていく日常もその一つではないだろうか。

上記の「うちで踊ろう」と合わせ、普段のように日常を送っていこうと我々にメッセージを送っているように感じるのだ。

 

ピアノの優しくて暖かいサウンドと素朴なメロディ、大人になっていく子を想う気持ちが歌われた気持ちの歌われた歌詞が心に響く。

短いながらも、星野源さんの曲が持つ優しさが表現された1曲だ。

 

 ・まとめ

CDとしては「POP VIRUS」以来となった「不思議/創造」。

人を想う気持ちから常識にとらわれることなく生きたいという気持ち、どんな状況でもわずかな希望を信じたい・・・

コロナ禍を生きるうえで大切なメッセージを伝えてくれる、密度の濃いシングルとなった。

音楽面においてもDAWを駆使していたり、初期に近い素朴なメロディをピアノサウンドで奏でてみたりと新たな試みも感じられたのではないかと思う。

2021年はもちろん、今後の作品・楽曲も引き続き楽しみにしたい。

不思議/創造 - Single by Gen Hoshino | Spotify

 

米津玄師「Pale Blue」 -本当はあなたといたかったのに-

切ない恋心を歌った「Pale Blue」、眠りにつく瞬間だけでも平穏な気持ちでいようと願う「ゆめうつつ」、奇妙な世界観が炸裂した「死神」。

3曲とも、米津玄師さんの才能を感じられる仕上がりとなった。

 

1.Pale Blue(TBS系金曜ドラマ「リコカツ」主題歌)

別れを決めたけど本当はあなたと未来を見たかった・・・

表題曲となる「Pale Blue」は打ち込みによるゆったりとしたリズムとピアノとシンセの儚くも美しいサウンドが心に迫るラブソングとなった。

「ずっと・・・」という歌い出しから想いの強さを感じられるのはもちろん、儚げな米津さんの歌唱が真っ直ぐに響いてくる。

美しさと無機質さの同居したサウンドとメロディ、ゆったりとしたテンポは曲の持つ儚さを増幅させているのが見事。

 

特に、サビに入った瞬間の盛り上がりは聞き所。

厳かに鳴らされるドラムと力強くも繊細なストリングスの音色、低音の規則的なグルーヴで歌詞に描かれた「やっぱりあなたと未来を見たかった」という後悔の念を明確に表現しているのだ。

その人に恋する気持ちだけでなく、別れを決めたことに対する後悔の気持ちも含めて素直に描いたことでサビの感情豊かな歌唱がより引き立つ。

 

ストレートなラブソングだけあって音数の少ない構成になっているものの、米津さんらしいセンスは相変わらず健在。

それを強く感じさせてくれるのがCメロからラストにかけての転調だろう。

いきなりワルツ調に変わるため、圧倒的な存在感を感じずにいられない。

軽やかさと優雅さが漂うメロディなのに、「行かないで、ここにいて」や「抱きしめて」と切なく歌うことで重さも加わっていることに脱帽。

徹底してストレートな感情を描くことにこだわったのが伺える。

 

2.ゆめうつつ(日本テレビ系「news zero」 テーマ曲)

夜も深まって来たし、そろそろ寝るようにしよう・・・

2曲目の「ゆめうつつ」は、そんな時間帯に彩りを加えてくれるようなゆったりしたメロディとシンセの浮遊するサウンドが心地よさを感じさせるポップナンバーとなっている。

J-R&Bを意識したトラックのリズム、ベースラインのうねりと未来的な音色のシンセは聞く者を少しずつ眠りへと誘うかのような心地よさに満ちていて身を委ねたくなる仕上がり。

美しくもふわふわ漂うメロディを聞いていると、まるでゆめうつつな気分にさせられるのだ。

コロナ禍で大変な世の中でも続く日々、せめて寝る時だけでも安らかな気持ちでいてほしいと願う歌詞も印象的。

 

3.死神

乾いたギターのイントロ、やさぐれ感漂う歌詞から尖った印象を受けるナンバー。

スタイリッシュさを感じさせる曲調とサビの語感を意識した歌詞のリズムが何とも言えない中毒性を生み出している。

米津さんらしい音や声の使い方、「アジャラモクレン」などの奇妙な言葉も相まって一度聞けば頭から離れない曲となった。

3分という短さも曲のインパクトに一役買っている。

 

・まとめ

アルバム「STRAY SEEP」を経て発表された今回の3曲。

どれも彼らしいセンスを感じさせながら、しっかりJ-POPとして聞かせている印象を受けた。

Cメロからラストに向けて大胆な転調を入れて攻めたバラードの「Pale Blue」、「ゆめうつつ」から感じる寝る前の空気感、音や声をSE使いとして効果的に使っているのが米津さんらしい「死神」。

分かってはいたけど、相変わらず心を奪われてしまうのだ。

今後もどんな世界を見せてくれるのか、楽しみにしたい。

Pale Blue - Single by Kenshi Yonezu | Spotify