高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

白い砂のアクアトープ 2話 -風花とくくるの覚悟-

アイドルという自身の夢を諦めて沖縄にやってきた風花と夏休みをがまがま水族館の立て直しに賭けると決めたくくる。

二人の覚悟を感じられる話でした。

 

・感想

占い師との出会いやがまがま水族館での体験に不思議な縁を感じ、働きたいと決めた風花ですが・・・

餌やりに苦労したり、ペンギンの動物らしい一面に恐怖を感じて水中に逃げてしまったりと困難に直面していました。

がまがま水族館も設備の老朽化や人手不足という厳しい現実に立ち向かっている状況で、それを慣れない仕事に向き合う風花と重ねて描いていたのが印象的。

アイドルを辞めて水族館で働く決意をしたけど仕事の厳しさを痛感する風花、老朽化や人手不足で思うように営業ができない水族館と形は違っても困難に直面しているのは同じなんですよね。

 

最初は大変そうにしていたものの、くくるの想いや周りの人々と触れ合ううちにがまがま水族館の力になりたいと心境の変化を見せる風花の姿が良かったなぁ。

特に、くくるの「水族館を立て直したい」って想いには共感できたのでしょう。

祖母に晴れ舞台を見せたい後輩のためにセンターを譲り、やる気がないからとアイドルを辞めることになった過去を持っているからこそ、くくるには夢を叶えてほしいと思ったのかなと。

自身が人々を元気にするアイドルをやっていたこともくくるを応援したい理由の一つになっているのが風花らしい。

困難を乗り越えながら少しずつ前向きになっていく風花の姿が力強いと感じました。

 

・風花

手作り看板をバカにしたり、がまがま水族館の状況を逆手にとって金を貸そうとする二人の男に怒りをあらわにしていました。

態度に腹が立ったのでしょうけど、それ以上に看板を壊した時の謝罪が許せなかったのでしょうね。

その看板はくくるにとって真心が詰まった大切なものであることを知っている風花だからこそ、二度と来てほしくない気持ちで水を浴びせて追い払ったんだろうなぁ。

動物たちを最優先に考える姿勢やくくるの想いを聞いたことで少しずつ変わってきたのが伺えます。

 

・くくる

初めての仕事で粗相を起こした風花に対し、敢えて厳しく叱責していました。

水族館は動物たちを見てもらう場所である以上、何かあってからでは遅いわけで。

スタッフだけでなく動物たちも水族館の一員として大切にしているのが伝わってくるシーンだったなと思います。

水族館そのものはもちろん、動物たちも含めてがまがま水族館ー。

夏休みを水族館の立て直しに賭ける想いの強さを感じました。

 

・まとめ

初めての仕事に苦労しながらも水族館への想いが芽生えていく風花の姿が印象的でしたね。

P.Aらしいお仕事アニメならではの描写が素晴らしいなと。

風花がスタッフとして入ったことからいよいよ立て直しに向けて動いていくのか、今後の展開にも注目したいところ。