高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

えんどろ~! 7話「ローナ姫ファイと~!」-もっとユーシャたちを知りたい-

ありのままを知ることの大切さ。

 

・感想

ファイと共に一夜を過ごしたローナ姫。

お姫様の彼女にとって野性味溢れるファイの姿に驚きつつも、それを受け入れていたのが印象的でした。

 

ユーシャたちのことが好きだけど、果たして本当に自分は好きなのか・・・?

植物を寝袋代わりにしたり、自ら食料を調達しに行くなど。

今まで知らなかった一面も知ることで好きという気持ちが本当なのかを確かめたかったのでしょうね。

実際にファイの生活を体験して理解を深めたのか、ますます距離が近づいたように感じました。

好きだからこそ、もっと彼女たちのことを知って自分もそんな風になりたいー。

単に好きで終わらせたくないから行動してユーシャたちに近づこうとするローナ姫の想いが伝わる話でした。

 

・まとめ

今までは好きって気持ちだけが強かったローナ姫ですが・・・

少しでもユーシャたちと同じ存在に近づくため、ありのままの彼女たちを知ってファイと一緒にサバイバル生活も体験していたのが印象的でしたね。

守られるだけのお姫様じゃいたくない、自分でも何とかできるようになりたいという強さも垣間見ることが出来ました。

 

えんどろ?! 第1巻 Blu-ray
 

小松未可子「冷たい部屋、一人」-孤独とはこんなにも悲しい-

物悲しい楽曲だけど、繊細かつ表情豊かな歌唱が印象的。

小松未可子さんの2ndシングルは自身もネコとして出演する「K」のED曲。
繊細さを大切にしたみかこしの歌唱は必聴。

 

1.冷たい部屋、一人
angelaプロデュースによる物悲しさを表現したバラード。
タイトルの通り、孤独感が表現されたメロディが印象的。
みかこしの囁くような歌い方はシンプルながらも、胸が締め付けられます。
何より、繊細に歌いこなしているのが見事。
ラストに向けての箇所は表情豊かに歌い上げているのもポイント。
透明な歌声を活かしつつ、表現力の高まりも感じることが出来ました。

 

2.夏至の果実
うねるギターサウンドが印象的なロックナンバー。
力強く、真っ直ぐなみかこしの歌唱を堪能することが出来ます。
どこかボーイッシュな雰囲気を感じさせてくれるのも魅力的ですね。
ストレートなメロディもあってか、非常に聞きやすい。
みかこしの歌声が堪能出来る仕上がりなのも好印象。

 

まとめ

angelaプロデュースの楽曲も歌いこなせた小松未可子さん。
クセが強い楽曲でも繊細さを表現して歌っているのは見事というべきか。
デビューして二枚目のシングルでありながら、早くも新境地を感じさせる仕上がりに驚きを隠せませんでした。

冷たい部屋、一人

冷たい部屋、一人

ねごと「ex Negoto」-ねごとの音世界へようこそ-

ねごとの記念すべき1stフルアルバム「ex Negoto」。

 

・全体的な感想

全体的にポップな楽曲が揃っており、すごく聞きやすい仕上がりで。
それでいて、ギターロックの力強さも兼ね備えているように感じました。
キーボードの浮遊感とファンタジックさを活かした音世界もバンドの個性に昇華されており、既にねごとサウンドとして確立されているのが見事。
クセのない曲が多いのも特筆すべき点で、メロディがすんなり入り込んできます。
ポップなアレンジとボーカルの声質も手伝ってか、聞いていて心地いい。

 

何より、ガールズバンドにありがちな恋愛系統の曲が少ないんですよ。
リズム感やファンタジーさを重視した歌詞が多いって感じでしょうか。
純粋にメロディで勝負しているってのが伝わって来ます。
この点が個人的にすごく好きなポイントです。

 

そして、収録されている楽曲も良曲揃い。
バンドサウンドの疾走感とピアノの音色が初期衝動にも近い勢いを感じさせてくれる「サイダーの海」、キーボードの浮遊感漂うサウンドとリフレインされるサビのフレーズが印象的な「ループ」、ファンタジックな音世界を生み出しつつもベースラインの重厚なサウンドと絶妙にマッチさせている「ビーサイド」、ギターとピアノによる優しいメロディが沁み渡る「AO」など。
ねごとの持ち味を見事に感じさせてくれます。
特に、浮遊感を感じさせる轟音ギターサウンドが圧倒的な「week...end」は圧巻。
シューゲイザーの要素をねごとらしく昇華しているように感じられたのが見事。
アルバム曲では一番のお気に入りですね。

 

そんな曲の中でも一番引き込まれたのが4曲目の「メルシールー」。
吹っ切れたと言ってもいいくらいにポップなリズムと重苦しく鳴らされるベースライン、浮遊するシンセサウンドが不思議な世界観を生み出しているんですよね。
サビの手前で「ハロー」を8回繰り返す箇所や間奏でシンセサウンドを歪ませているのも印象的で、なかなか侮れないバンドになって来たなと感じました。
成長を垣間見られる1曲と言ってもいいくらい。

 

・まとめ

曲の並びが偏っているように感じるものの、全体的に聞き応えのあるナンバーが揃っています。
1stアルバムとしては悪くない出来だと思うので、気になっている段階の方でもすんなり聞けるかと。
邦楽ロック好きなら聞いて損はしない1枚です。

https://open.spotify.com/album/7CqZ5V2GPj3io0TX2JdTQT?si=eZBdLS3BRgCnHZtTbpW6vw

ex Negoto

ex Negoto

 

私に天使が舞い降りてきた! 7話「みゃー姉が何いってるかわかんない」-ひなたもみゃー姉の妹だから・・・-

みゃー姉のことが大好きなひなたとひなたのことが大好きなみゃー姉。

本質は同じなのかもしれませんね。

 

・感想

みやこのことを「みゃー姉」と呼ぶくらい好きなひなた。

風邪を引いた時は看病してもらったり、いつも一緒にお風呂に入ったり・・・

ひなたにとって生活に欠かせない存在ではないかと思うほどベッタリ。

今回はみゃー姉離れするひなたの姿が描かれていました。

 

「何でもしてあげる券」を使われたことでしぶしぶ姉離れをしたように見えますが、いつまでもみゃー姉と一緒にいられるわけじゃないー。

ひなたなりにそう悟っていたのでしょう。

みゃー姉にベッタリしない生活を送っていました。

でも、そこはみゃー姉大好きのひなたであって。

みゃー姉を模したものを愛でたり、最終的には変装した乃愛をみゃー姉だと認識するようになっていたのが実にひなたらしかったですね。

花もドン引きするほど気持ち悪く思われたのは妹だからか。

 

・みゃー姉

風邪をひいたひなたを看病する時の気持ちが相変わらずですね(^^;

自分が風邪を貰ってでもひなたに元気になってほしい・・・

妹思いの優しいお姉さんでありながら、どことなく感じさせる気持ち悪さはみゃー姉にしか出せないんだろうなぁ。

花ちゃんには相変わらず欲情していたし、それでこそみゃー姉。

 

・まとめ

みゃー姉とひなた、二人の姉妹愛を描いた心温まる話でした。

そこにみゃー姉の気持ち悪さも感じさせるあたり、わたてんならではの持ち味が出ていたなと感じますね。

今回はひなたからもそれを感じたのが印象的。姉妹だから血は争えないってことでしょうか。

あいみょん「瞬間的シックスセンス」-普遍的に見えて実は個性的、それがあいみょん-

昨年発売された「マリーゴールド」をはじめとした楽曲がSpotifyなどで圧倒的な再生数を記録しているあいみょん

紅白出場もあり、注目度が高まっている中で2ndアルバム「瞬間的シックスセンス」がリリースされました。

 

全体的な感想

あいみょんと言えば毒っ気のある歌詞と王道J-POPを踏襲したメロディ、クールさも感じさせる歌声が魅力的なんですが・・・

本アルバムにおいてもそれらは健在だと感じました。

メロディの王道さが増しているのはもちろん、ぼかし気味に描く歌詞からもそこはかとなく毒が漂っていて。

メジャー2作目とあって大人しめの作風になったかと思いきやそうでもないのです。

 

中でも「二人だけの国」がいろんな意味でぶっ飛んでるとしか言いようがなく。

無機質なあいみょんの歌唱、『ナンマイダ』と繰り返すサビ、それに拍車をかけるスローテンポのメロディだけでも異質さを感じずにいられない。

そんな楽曲で歌われているのはタイトル通り、自分たちだけの世界を目指す二人の姿。

愛し合った結果、最大級の愛を育める場へと行きたい・・・

それが二人だけの国=天国なわけで。

深い愛を歌っているのに『赤く染まって抱きしめあうの 深く深く』というフレーズもあって狂気に満ちています。

全体的に王道J-POPを踏襲した作風であるものの、この曲こそアルバムの存在感を高めているのではないのかなと。

 

J-POPの持つ普遍性とあいみょんそのものの個性がバランスよく融合した新時代のJ-POPアルバム、ここに誕生です。

 

まとめ

Spotifyなどストリーミングを中心としたヒットとなっているあいみょん

「瞬間的シックセンス」はそういった新しい形のヒットを生み出した彼女らしい魅力が

詰まったアルバムとなりました。

個性を出しながらも大衆性も兼ね備えたあいみょんの作り出す音楽はこれからますます目が離せなくなるでしょう。

上坂すみれ「Inner Urge」-刺激的な世界へ-

80年代風ディスコサウンドが何とも刺激的。
上坂すみれの楽曲らしいアクの強さも感じる一曲。

 

1.Inner Urge(アニメ「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」ED曲)
80年代風のディスコサウンドに影響を受けたダンスチューン。
キラキラしたサウンドから感じられるレトロ感が半端ない。
ギターリフのノリとか、特に。
「あは~ん!!」といった合いの手、音の雰囲気も相まって嫌らしさを感じさせます。
「私ペロリスト」などの際どい歌詞がそれを増幅させている。
上坂すみれにとって、かなり挑戦的な1曲ではないでしょうか。
間奏における「S・O・X」のリフレインが個人的にツボ。

 

2.ツワモノドモガ ユメノアト
美しいピアノの旋律とハードなギターサウンドを押し出したロックバラード。
上坂すみれの歌唱がダウナーな雰囲気を醸し出しています。
それでいて、儚さも感じさせるのが何とも。
まさに「兵どもが夢のあと」でしょうか。
声優ならではの表現力を感じさせてくれますね。

 

まとめ

いい意味での古臭さを感じさせる「Inner Urge」。
曲から感じられる嫌らしさの増幅に繋がっているのが何とも言えません。
少々卑猥すぎるものの、それがクセになったり。

Inner Urge by Sumire Uesaka on Spotify

Inner Urge

Inner Urge

 

 

ONE OK ROCK「Eye of the Storm」 -変化したその先を見たい-

これまでの作品以上に洋楽寄りの作風が印象的。

変化を恐れず突き進むワンオクの決意を感じずにはいられませんでした。

 

全体的な感想

2017年1月発売の「Ambitions」から二年ぶりとなった本作。

打ち込みを多用した楽曲の多さが物語っているように、ロックの枠を超えた一枚となっています。

R&Bを彷彿とさせるような美しさのミドルナンバー「Letting Go」やスタジアムアンセム的なコーラスが映える「Push Back」、サビの力強いビートと伸びやかな歌唱による壮大さが聞いていて気持ちいい「Giants」を始め、大胆な路線変更でより洗練されたサウンドに仕上がっていると感じました。

Takaの歌唱についてもじっくりと聞かせることを意識し、力強くかつ繊細に歌っているのです。

 

その変化こそが世界を意識して活動するワンオクの覚悟や決意となってアルバムに表れているのでしょう。

英語詞メインとなった中でもわずかに残る日本語詞からも彼らの本気を伺うことが出来ます。

向こう岸にはまだ見えぬ未知の陽(Eye of the Storm)

ただ自分らしくありたい ありのままで(Stand Out Fit In)

昨日も明日も越えて 更にそのもっと先へ(Head High)

止まることなく走り続けて この先に待つどんな苦難どんな試練も(Push Back)

何かを失えば また何かを手にする(Wasted Night)

道なき道を進み 目指す場所へ(Change)

自分にとって未知なるものや新しいことって誰でも不安を感じると思います。

初めてのことに挑戦するのであれば、困難な壁に突き当たることもあるわけで。

それでも、まだ知らない自分の可能性に挑戦してその先を見たいー。

大胆に路線を変えたことで着いてこれなくなるリスナーが出ると思いますが、それすらも恐れないバンドの決意が歌詞やサウンドからも伝わってきます。

 

どんな反応があろうとも受け入れるー。

アルバム発売後に賛否両論を巻き起こすかもしれない、それも見据えた上での覚悟が表れています。

ワンオクの強さが本物だと改めて実感せざるを得ないアルバムとなりました。

 

まとめ

ここまで突き詰めた結果、ワンオク史上もっとも洋楽寄りの作風となった「Eye of the Storm」。

初期のラウドロックとはずいぶん変わった印象を受けますが、同時に変化することの大切さもアルバム全体で表現してくれたのが良かったかなと。

変わりたいなら本気で覚悟を決めることー。

そんなメッセージを投げかけられた気がしました。

Eye of the Storm by ONE OK ROCK on Spotify

Eye of the Storm (初回限定盤)

Eye of the Storm (初回限定盤)