高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

あいみょん「瞬間的シックスセンス」-普遍的に見えて実は個性的、それがあいみょん-

昨年発売された「マリーゴールド」をはじめとした楽曲がSpotifyなどで圧倒的な再生数を記録しているあいみょん

紅白出場もあり、注目度が高まっている中で2ndアルバム「瞬間的シックスセンス」がリリースされました。

 

全体的な感想

あいみょんと言えば毒っ気のある歌詞と王道J-POPを踏襲したメロディ、クールさも感じさせる歌声が魅力的なんですが・・・

本アルバムにおいてもそれらは健在だと感じました。

メロディの王道さが増しているのはもちろん、ぼかし気味に描く歌詞からもそこはかとなく毒が漂っていて。

メジャー2作目とあって大人しめの作風になったかと思いきやそうでもないのです。

 

中でも「二人だけの国」がいろんな意味でぶっ飛んでるとしか言いようがなく。

無機質なあいみょんの歌唱、『ナンマイダ』と繰り返すサビ、それに拍車をかけるスローテンポのメロディだけでも異質さを感じずにいられない。

そんな楽曲で歌われているのはタイトル通り、自分たちだけの世界を目指す二人の姿。

愛し合った結果、最大級の愛を育める場へと行きたい・・・

それが二人だけの国=天国なわけで。

深い愛を歌っているのに『赤く染まって抱きしめあうの 深く深く』というフレーズもあって狂気に満ちています。

全体的に王道J-POPを踏襲した作風であるものの、この曲こそアルバムの存在感を高めているのではないのかなと。

 

J-POPの持つ普遍性とあいみょんそのものの個性がバランスよく融合した新時代のJ-POPアルバム、ここに誕生です。

 

まとめ

Spotifyなどストリーミングを中心としたヒットとなっているあいみょん

「瞬間的シックセンス」はそういった新しい形のヒットを生み出した彼女らしい魅力が

詰まったアルバムとなりました。

個性を出しながらも大衆性も兼ね備えたあいみょんの作り出す音楽はこれからますます目が離せなくなるでしょう。