一回しかないサビや目まぐるしい転調、独特のセンスに満ちたメロディー・・・
いい意味で遊び心を感じさせる、米津さんならではのポップソングが完成しました。
・POP SONG(「PlayStation CM」ソング」)
中世ヨーロッパの賑やかさとカラフルな世界観をイメージしたメロディが独特のセンスを感じさせる、米津節に満ちたナンバー。
サビはキャッチーでありながら、後半で頻繁に繰り返す転調と不思議な雰囲気を漂わせるメロディが融合したことで聞き手にインパクトを与えています。
曲を彩る一つ一つのサウンドも表情豊かに仕上がっており、アコーディオンやピアノ、グルーヴを生み出すベース音など思わず耳を奪われてしまいました。
この曲に対して最初に感じた印象が「とにかくカラフルで個性的な曲」なんだけど、まさにその通りで。
一番聞きやすいであろうサビをあえて一回しか入れない構成も含め、遊び心が満載の1曲となりました。
その遊び心は歌詞やMVにも表れていて。
二番のAメロで唐突に入ってくる「猫足のバスタブでフライバイ」や随所に散りばめられた「あーりんりんらんらんあっぱっぱらぱー」などの擬音といい、程よくふざけているのが伺えます。
MVでは猫足のバスタブに入った何人もの米津さんがちょこちょこ駆け抜けていく演出があったりと本当に遊んでいて。
いい意味でふざけているのが素晴らしいんですよね。
「Lemon」や「馬と鹿」を収録した2020年発売の「STRAY SHEEP」が大ヒットをした彼ですが、それでも遊び心や個性を出していきたいって気持ちを大切にしたいのでしょう。
その気持ちを伝えたいからこそ、「POP SONG」という曲名にしたんだろうなぁと。
米津さんなりのポップスに対する答えが今回の曲なのかなと感じました。