高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

かげきしょうじょ 5話 -本当は素晴らしいものを持っている-

一回見ただけで歌劇の楽曲を完璧に歌いこなすさらさ、山田の歌声から感じる圧倒的な存在感。

それを本人が普通と思っているか大したことがないと感じていても、他の人から見たら素晴らしい才能なんですよね。

そんな二人にスポットを当て、自身の才能に自信を持っていこうというメッセージを描いていました。

 

・さらさ

紅華の歌劇を見たことがないからと初めて見ることになったのですが、そこで歌われた楽曲を完璧に覚えていました。

いつも明るく天然で抜けてるところがあるさらさだけど、それを感じさせない歌唱と記憶力は周りを圧倒させたのではないでしょうか。

彼女の前向きさと自分に対する自信が歌劇への情熱となって表れた結果なんだろうなぁ。

一回で曲を覚えるシーンでさらさのポジティブさを伝えているのが見事。

 

・山田

ダイエットを無理しすぎたことで体調を崩し自信を失ってしまいますが、小野寺先生にかけられた言葉で自信を取り戻していました。

歌声に惹かれるものがあったから紅華に入れたってことを言われていたけど、自分が持っている才能に改めて気づく流れが良かったなぁ。

自分にとってはそれが普通のことだと感じているから、他人より優れているってことになかなか気づけないんですよね。

三者からそれを言ってもらえたからこそ、その才能を活かして再び頑張りたいと思えたのでしょう。

その気持ちを象徴するEDでの独唱からは山田の前向きな感情が伝わります。

 

・愛

さらさと友達になりたい、その気持ちを素直な言葉で伝えていました。

4話で「友達になりたくない」って心無い言葉をぶつけていたけど、自分が持っていないものを持っているさらさに対する憧れが心のどこかにあったのでしょうね。

初めて見た歌劇の曲を一回で覚えたさらさを星に例えて追いかけようとするのがその表れなんだろうなと。

友達になれたと同時に、愛にとっての目標がさらさになったのではと感じずにいられませんでした。

 

・まとめ

一回聞いただけで当たり前のように曲を覚えるさらさ、悩んでいる時に小野寺先生から歌声に惹かれるものがあったと聞いたことでそれを自覚した山田。

タイプの違う二人の姿を通じて「自分の才能に自信を持っていこう」というメッセージを感じ取ることが出来ました。

指摘されたことはしっかりと受け止めていく必要があるけど、褒められたことは自信を持っていいんだよー。

殺伐とした世の中で見失いがちなことを改めて教えられた気がしました。

 

少女漫画寄りの絵柄でどうかなと思っていたんですが、一つの目標に向かって頑張るスポコンものらしく熱いメッセージをしっかりと伝えてくれるのが素晴らしいですね。