2011年8月3日に発売されたLOSTAGEのミニアルバム。
本作はオルタナロックを軸に多彩なサウンドを聞かせてくれました。
ミニアルバムとは思えない充実っぷりです。
・感想
自主レーベルに移籍してから初となる作品。
これまでもオルタナロックを鳴らしてきた彼らなんですが、より自由度が増して吹っ切れた曲が多いように感じました。
どの楽曲もいい意味で突き抜けており、まさにロックだと言える仕上がりで。
時には暴力的に、また優しく奏でられるサウンドはLOSTAGEが持つ多彩な面を感じることが出来るでしょう。
基本的には尖っているけど、穏やかな顔も見せてくれる・・・
ミニアルバムながら、魅力をフルに実感できました。
曲順も通して聴くことを考えられていて。
1曲目の「HELL」から不穏さに満ちたギターロックが炸裂しており、グイグイと引き込まれていきます。
真ん中に美メロを聞かせる「楽園」(ギターのリフが美しい)を配置していたり、後半の3曲は演奏テクニックで圧倒するなど。
一筋縄ではいかないLOSTAGEの実力を堪能できるようになっているのも素晴らしい。
何より、前半と後半で曲のタイプが違うってのも面白い。
自棄的で暴力的なロックナンバーの「HELL」を1曲目に持って来てLOSTAGEらしさをアピールし、6曲目の「NEVERLAND」(楽曲のリズムがすごく心地いい)で希望に満ちたパワーポップを聞かせる・・・
構成的にも絶望から希望へと向かっているのが好印象で、聞き終えた後に一種のカタルシスを得られるんです。
それは歌詞についても同じで。
ずっとネガティブでいるわけにはいかないと考える人間らしさが感じられ、リアリティも含んでいるのが見事。
テーマ性も含んでいるって意味では、一つの作品としてまとまっていると言えるでしょう。
・まとめ
自主レーベル第一弾としてリリースされたこの作品。
LOSTAGEにとっては新たな一歩を踏み出せたと言ってもいいでしょう。
絶望から希望へと向かう様を6つの楽曲で表現しきった、素晴らしい1枚です。

- アーティスト: LOSTAGE
- 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
- 発売日: 2011/08/03
- メディア: CD
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