高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

あかねさす少女 10話 -本音を言わない明日架-

シリアスカが黄昏に飲み込まれたことを知った明日架。

落ち込んだかに見えますが・・・

 

  • 明日架

自分の気持ちに嘘をついてまで元気に振る舞う明日架が見ていて痛々しかったですね。

シリアスカと会えない現実に本当は悲しいはず。

少しでもみんなに心配させたくない気持ちからそうしていたんでしょうけど、かえって空回りしている印象で。

10年前に今日平がいなくなった時も同じようになっていたようで、今回もかなり無理をしているのが伺えます。

明るく振る舞う明日架があまりにも元気すぎて逆に怖くも感じてしまいました・・・

 

本当はちくわ屋さんになりたいのに味噌屋を継ぐと言ったり、本音を言わない明日架に対して怒っていました。

ショックを受けているはずなのに無理して元気な姿を見せる・・・

自分が明日架から信頼されてないように感じてしまったのでしょうね。

もっと本音を言ってほしいと優なりに思い続けていたんだろうなぁ。

 

  • 明日架が向き合うべきこと

他のフラグメントにいるクラッターを倒して最終的に黄昏の王を倒す。

Aパートで明日架はこう言っていましたが・・・

優に指摘されたように、明日架は自分の本当の気持ちから逃げ続けていることと向き合わなければいけないように感じます。

いつも明るいところが長所でしょうけど、それは本当の気持ちと向き合いたくないって想いが心の中にあるからかもしれませんね。

それが明日架の弱さにもなっているような、そう思いました。

 

今回は黒沢ともよさんの演技も印象的でしたね。

無理に明るく振る舞う明日架、幼少時代の明日架、そして黄昏の使者になった明日架?・・・

どれも「明日架」というキャラなのに違う雰囲気を見せていたのは見事というべきか。

それを一つの話でやっているところもポイントです。

 

  • まとめ

ラストで現れた黄昏の使者、どうやら小さい頃の明日架?のようですが。

11話に向けてますます謎が深まってきただけに続きが気になるところ。  

 

豊崎愛生「love your life,love my life」-ほっこりとする暖かさに満ちた愛生さんの魅力-

声優・豊崎愛生さんの1stアルバム。

ほっこりとした人柄と優しさが感じられる心温まる1枚でした。

 

  • 全体的な感想

人気声優・豊崎愛生さんの1stアルバムとなる「love your life,love my life」。

様々なアーティストから提供された楽曲を中心に、彼女の持つ優しさが表現された1枚に仕上がっています。
シングルでは穏やかな楽曲が多かったのですが、アッパーなポップソングや無機質さを含んだ浮遊感のある曲など多岐に渡っているのが印象的。

思った以上に振り幅が広いんだなってのを実感出来ました。

中にはアーティストの個性が強く出ているように感じられるものがありましたが、しっかりと豊崎愛生という声優のカラーを活かせているのが見事。

既発曲の多さ(13曲中7曲)が目立つものの、曲順のおかげですんなりと聞けるのもポイント。

 

ギターサウンドとサビのテンポが心地いいアッパーチューン「カレイドスコープ」、無機質な打ち込みサウンドとアコギやピアノの生音が何とも言えない浮遊感を生み出している「march」のように個性豊かな楽曲が多いように感じましたが、全てにポップさを含んでいて非常に聞きやすかったです。

多種多様なアーティストの楽曲が揃っているにも関わらず、愛生さんの色を打ち出せているのが素晴らしい。

特に、「君にありがとう」は圧倒的。
ピアノ一本だけの演奏によるシンプルなバラードながら、グッと来てしまうんですよね。

愛生さんが飼っていたと思われる犬に対して感謝の気持ちが綴られた歌詞も印象的。

一緒に見ながら聞くことで、心が温かくなれます。

どんな時もずっと支えてくれたからこそ、忘れずにいたいと思うんですね。

同時に、このアルバムをリリースするまでに支えてくれた人たちやファンに対するお礼の気持ちも描かれているように感じました。

奥華子さんによる作詞・作曲でありながら、愛生さんの伝えたい事が形になっていて見事です。

恐らく、楽曲提供アーティストと豊崎愛生さんの個性がもっとも一致しているのではないでしょうか。

 

歌唱力には難があるものの、聞く者を優しく包み込んでくれるかのような歌い方が印象的。

一度聞けば、心を掴まれてしまうでしょう。

キャラソンの時とは全く違う、素のままの豊崎愛生さんを感じることが出来るかと思います。

可愛らしさを抑え目にして、母性的な優しさを強調しているのもいいんですよね。

癒しを感じられると言いますか、本当に優しいアルバムとなっています。

 

  • まとめ

全体的に優しさが滲み出たアルバムに仕上がっていました。
ほっこりとした人柄が魅力的な豊崎愛生さんだからこそ、出来た1枚ではないでしょうか。

これからもじっくりと聞いていきたい作品ですね。

 

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ゾンビランドサガ 9話 -サキの本気-

他のメンバーに比べ、乱暴な言葉遣いが目立つサキ。

今回はそんな彼女の過去にスポットが当てられた話でした。

 

  • 感想

かつての親友とその娘に本気の特攻を見せる・・・

自身がゾンビであることを活かして怒羅美の一員であることの覚悟を問うサキの姿が印象的でしたね。

現役時代に特攻勝負で命を落とした以上、死ぬ危険と隣り合わせなわけで。

乗ってるバイクが原付なことも見抜いたうえで中途半端な気持ちでやってほしくないと思ったんだろうなぁ。

過去に怒羅美の一員として活動し、その中で命を落としているサキだからこその説得力を感じます。

 

その後でゾンビアイドルとしての本気も見せる展開になっていたのが良かったですね。

衣装や楽曲も現役時代を意識したものになっていましたし、今も昔も変わらないサキの本気が伝わってきました。

 

  • まとめ

親友と後輩に伝説を見せることが出来たサキ。

かつての活動に決着をつけ、ゾンビアイドルとして本気でやっていく・・・

そんな決意も伺えた9話でした。

口調だけでなく、内面のカッコよさを感じさせてくれたのがいいですね。

 

光へ

光へ

 

あかねさす少女 9話 -タクミに対するシリアスカの想い-

シリアスカのフラグメントへと着いた明日架たち。

黄昏に飲まれそうな世界の現実を目の当たりにしていました・・・

 

  • 感想

シリアスカの住む世界が危機に瀕しているのは前の話で判明していましたが。

住人たちがシェルターで避難生活をしていたり、黄昏と戦うための部隊が存在するなど。

この世界がいかに過酷な環境になっているのかが伝わってくる話でした。

明日架の住む世界では楽しそうに暮らすタクミという少年もここでは現実と向き合いながら生きているんですよね。

黄昏の状況も常に監視しているようでしたし、気を抜くと大変なことになってしまう世界なんだなと。

全体的にシリアスな話ではあったものの、生きていくことの厳しさも訴えかけているようにも感じます。

 

  • 戦闘シーン

黄昏の王から世界を守ろうと戦う奈々・みあ・クロエ・シリアスカのアクションが見応えたっぷりでしたね。

このアニメはバトルモノなんだってのを改めて感じました。

 

  • タクミを守りたいシリアスカ

自分の世界が助からないと感じ、タクミを明日架たちの世界へと連れて行ってほしいと頼むシリアスカ。

明日架たちの世界で楽しそうに暮らすタクミを見て、自分の世界のタクミにもそういった体験をさせてあげたいと感じたんだろうなぁ。

自分のアストラルモジュールをあげてまで逃がす、心からタクミのことを心配していたんだと思います。

 

  • まとめ

怒涛の急展開でストーリーが進んだ9話。

最終的にシリアスカの世界は消滅してしまいましたが、ここからどのような展開が待っているんでしょうか。

黄昏の王の顔を見たシリアスカの反応も気になるところ。

明らかに動揺している感じだったけど、まさか・・・

 

ソラネタリウム(通常盤)

ソラネタリウム(通常盤)

 

Alexandros「I Wanna Go To Hawaii.」-バンドアンサンブルから感じた決意-

国際派ロックバンド[Alexandros]の2ndフルアルバムとなった今作。

前作「Where's My Potato?」以上にバンドアンサンブルの強化が感じられました。

 

  • 全体的な感想

鳴らされるサウンドはより強固に洗練さを増し、キャッチーなメロディから感じられるエネルギーも半端ないものに仕上がっています。

UKロックの要素からエモ、ギターロック、パンクなどのジャンルを吸収した楽曲リズムの多彩さを加えてるのが印象的でした。

アルバムとしてのまとまりも良くて、完成度としては前作以上だと断言できます。

特に、インストナンバーの「tokyo2pm36floor」(変則的なリズムながらも、ギターのリフの躍動感が素晴らしすぎる!)がいい役割を果たしていてスムーズに聞けるんですよ。

 

基本的に骨太なロックサウンド(「Rocknrolla!」など)が中心なんですが、今作では「風邪をひいた時の歌」のような温かみのある曲を聞かせてくれたのもポイント。

日常の空気感が漂う優しいギターサウンドと歌詞が印象的なナンバーに仕上がっていて、新境地も感じさせてくれました。

ラストの「サテライト」に至っては、美メロと川上洋平の伸びやかなファルセットが炸裂したバラッドになっているのも驚きです。

こういったサウンドはシンプルさを追及している感じがあったのですが、音像的にも深みを持たせているのがいい感じ。

 

もちろん、彼らの持ち味であるカッコ良さと硬派さが同居するロックナンバーも良曲揃いで聞き応えは十分。

本作のキラーチューンであろう「Rocknrolla!」は、イントロから渋めのギターリフが展開されていてとにかくカッコいい仕上がりで。

間奏部分でのうねるようなギターサウンドも聞き手を圧倒してくれます。

「city」も勢いを感じさせるアレンジになっていて、よりクールさが増しているのが印象的。

軽やかなベースラインとテンポよく刻まれるバスドラがメインのAメロからギターが炸裂したサビへの流れがたまらない。

その他の楽曲も川上洋平氏のメロディセンスが炸裂していて、真っ直ぐなロックサウンドが堪能できます。

 

何より、捨て曲が一切ないんですよね。

前作以上に力を入れて制作された12曲は、今の彼らから感じられる勢いがそのまま詰まっています。

思えば恵まれた生活をこう
与えられてたこの坊ちゃんがロックンロールなんて
叫んでいいんだろうか?

「風邪をひいた時の歌」にあるワンフレーズなんですが、川上洋平の決意みたいなものを感じたんですよね。

今回のアルバムを作る上で、生半可な気持ちでは望みたくないって想いがあったんでしょう。

本作はそれを見事に具現化しているのです。

 

・まとめ

先行シングルの2曲で感じさせてくれたポップさを強調した作風になっていたのが印象的ですが、同時に骨太なロックサウンドも堪能させてくれた彼らの2ndアルバム。

楽曲の完成度・構成共に、1stを超えるとは思ってもいなかっただけに驚くしかなかったです。

今後もますます期待が出来そうで、非常に楽しみなバンド。

 

I Wanna Go To Hawaii.

I Wanna Go To Hawaii.

 

alexandros「Schwarzenegger」 -どんなバンドよりも愛されたい-

川上洋平が全力で想いをぶつけた、2012年時点における彼らの最高傑作。

 

  • 全体的な感想

[Alexandros]の3rdアルバムとなる「Schwarzenegger」。
前作よりもさらに力強さとキレを増した楽曲が揃っていました。

 

UKロックをベースとしたサウンドは変わらないものの、より研ぎ澄まされています。
ライブで盛り上がること必至のロックナンバーやしっとりと聞かせるバラードまでバリエーション豊かに。
サウンドの幅も広がっているように感じ、ソングライティング力の向上も伺えました。
バンドアンサンブルも強靭かつポップになっていて、聞き応えがあります。
尖ったギターリフ、うねるベース、力強いドラムのビート。
全ての音がしっかりと響いてくるのです。
生半可な作品にはしたくないという彼らの想いを再び感じられました。

一緒に歌ってくれ
世界のどんなバンドよりも
俺達のことを愛してくれ
from Pa Pa Pa Pa Pa

こんな歌詞を書けるのも、相当の自信があるからなんでしょうね。
常に全力の[Alexandros]らしさが炸裂した13曲が揃っているアルバムです。

特に、今作はバラードナンバーの良さが冴えわたっています。
シンプルながらも、アコギとエレキギターが美しい旋律を織り成す「spy」やUKロックテイストを取り入れたドラムのリズムが印象的な「12/26以降の年末ソング」など、より進化を遂げていました。
今の彼らが持つ勢いはロックナンバーのみに留まらず、バラードにも反映されているのです。

 

もちろん、ロックナンバーも負けていません。
特に、リード曲「Waitress,Waitress!」は彼らの新たなスタンダードとなりそうです。
ラテンフレーバーを取り入れたギターリフとドラムのリズムがとにかくカッコいい!
間奏におけるジャズっぽい展開も印象的で、新しい彼らを感じられる1曲となっています。
語りが入っていたのも遊び心を感じさせると言いますか。

歌詞に関しても変化を感じることが出来ます。
「言え」で言いたいことを言っていくと決意したんですけど・・・
吹っ切れたのか、遠慮なく想いをぶつけているように感じました。
その中でも「Pa Pa Pa Pa Pa」は洋平の感情がそのまま伝わって来ます。
自らの欲望と口ばかりで何もしない奴らへの怒りを攻撃的なメロディに乗せて歌う。
痛快でありながら、衝動的な勢いに満ちた曲と言えるでしょう。

 

・まとめ

またも前作を超えてしまった[Alexandros]のアルバム。
歌詞も含め、彼らの想いと勢いを感じられる1枚に仕上がっています。
アルバムとしての完成度も前作以上と断言できる、彼らの最高傑作となりました。

 

Schwarzenegger *通常盤CDのみ

Schwarzenegger *通常盤CDのみ

 

 

ゾンビランドサガ 8話 -本当の想いを伝えたい-

かつて子役として活動していたリリィ。

今回はそんな彼女の過去にスポットが当てられた話でした。

 

  • 感想

子役活動ばかり重視するお父さんと考え方の違いで対立してしまったリリィですが・・・

直後に自分が本当は男の子である現実を知ったショックでそのまま亡くなってしまいました。

ゾンビアイドルとして活動し始めてからお父さんと再会した時に何かを言いたそうにしていたのは何か思うところがあったからなんでしょうね。

 

そんなリリィのために新曲を通じて想いを伝えるようにしていたのが非常に熱かったです。

ファンへの気持ちも大切にしながら、お父さんに言いたかった本当の気持ちも伝える。

アイドルとして活動するリリィにとって、こういう形で伝えられたのは満足なんだろううなぁ。

 

それでいて、ゾンビランドサガらしい幸太郎とさくらたちのやり取りは健在で親子愛も感じさせるいい話だったと思います。

見ていて心が温まる8話でした。

 

  • 山田たえ

最初は一番ゾンビらしかったんですが、最近は自我が芽生えてますね。

リリィを触ろうとしたお父さんに怒りをあらわにしたり、さくらたちの会話を理解したり・・・

ほんの少しだけ人間らしさも見えてるのかなと。

 

徒花ネクロマンシー

徒花ネクロマンシー