13年ぶりのニューアルバムを発売することが決まった小沢健二。
同時に新曲「彗星」も配信が始まりました。
オザケンの歌唱、優しくも洗練されたサウンドに心が満たされる極上のポップスです。
・彗星(11月13日発売「So Kakkoii 宇宙」収録)
都会的で洗練されたオルガンの音色から始まるイントロ、軽やかなリズムが心地よいシティポップ。
バックでリズムを刻むパーカッションやドラム、サビと間奏に彩りを添えるストリングス・ホーンの音色・・・
それらによる優しくてオシャレさを感じさせるサウンドは安定のオザケンらしさに満ちています。
グルーヴ感含めてすごく輝いていると言いますか、楽曲から感じる多幸感がたまらない。
後半での転調、そこで子供たちのコーラスが入ってくる展開にもグッと来ます。
聞いていて優しい気持ちになれる、これこそ珠玉のポップスと言える仕上がり。
2020年を前にこれまでを回想するかのような歌詞も印象的。
阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件など辛い出来事が目立った95年の冬・・・
偽装問題の多発で何が本当なのかわからなくなった00年代。
それらを乗り越えてある今、そして迎えようとしている2020年。
どの年もとてつもない速さで時が過ぎていったのではないでしょうか。
辛い時期も絶好調な時期も長い人生の中で見ればほんのわずかな時間で。
今、そして未来へと繋がっていくのはそれらの積み重ねがあるからだと思います。
よりよい未来のために今を大切にー。
新しい年代を前に過去を振り返って未来へと向かう、そんな意思を感じる1曲です。