高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

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ONE OK ROCK「Ambitions」 -ワンオクの野心-

世界を見据えた活動が本格的にスタートしたワンオク。
そんな彼らの野心を感じさせる、壮大なロックアルバムが完成です。

・全体的な感想

ワンオクの7thとアルバムなる「Ambithions」。
本作は前作でも感じられた壮大な作風がより強まっています。
海外のプロデューサーやアヴリル・ラヴィーンをフューチャーした楽曲の存在など・・・
ラウド寄りのサウンドは身を潜め、洋楽志向の高まったアルバムとなりました。
旧来のファンからは賛否両論となるであろう音楽性になっています。

しかし、彼らの野心がもっとも感じ取れるものになったのも事実です。
自らの夢に素直な気持ちでいることの大切さを歌った「We are」。
この曲がリード曲なのも、その気持ちが大きく出ているからなんでしょうね。
壮大なバンドサウンドに乗せて熱く歌い上げるTakaの歌唱と歌詞のメッセージ。
世界基準を目指すワンオクだからこそ、伝わってくるものがあるといいますか。
前作で感じさせた、恐れることのない気持ちが明確になったのを伺わせます。

それ以外の楽曲も壮大な作風を強調したものとなっています。
シリアスなイントロから引き込まれ、力強いバンドサウンドが聞く者を圧倒する「Bombs away」。
打ち込みドラムをはじめ、デジタルサウンドの要素がワンオクの新境地とも言える「Bedroom Wafare」。
アヴリル・ラヴィーンとの掛け合いが印象的な、洋楽ポップスの風格すら感じさせる「Listen」など・・・
邦楽の枠に留まらず、高いクオリティの楽曲を目指したい―。
本場の洋楽に敵わないとしても、常に高みへと進んでいるのが素晴らしい。

タイトルは直訳すると「野心」。
そのタイトルに相応しいアルバムを作り上げたと言っても過言ではありません。
自分たちの目指す方向へと突き進む、ワンオクにとってはそれが世界進出だと思います。
今のワンオクが持つ強さと想いがそのまま感じられる野心的なロックアルバム。

・まとめ

前作以上に洋楽志向の作風を突き詰め、壮大なロックアルバムとなった本作。
メロディのキャッチーさを抑えている印象ではあるものの、個人的にその壮大さがたまりません。
彼らの野心をそのまま感じられる仕上がりと言えるでしょう。
今のワンオクの楽曲は賛否両論となっていると思いますが、それ以上に今後が楽しみになりました。

Ambitions 通常盤CD

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