高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

Laughter/Official髭男dism -今までがあるから、これからも前向きに生きられる-

グルーヴ感の心地よさが魅力的な楽曲を聞かせてくれるヒゲダン。

そんな彼らの8月5日に発売されるEPから「Laughter」が配信されています。

エモーショナルなギターサウンドと美しいストリングスの音色が存在感を放つ、王道とも言える壮大なロックバラードとなりました。

 

・Laughter(映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」主題歌)

イントロからアウトロまでバンドサウンドによる壮大なメロディが圧巻のロックバラード。

打ち込みサウンドを排除したことでヒゲダンらしいグルーヴ感はなくなったものの、王道J-POPの雰囲気を感じられる仕上がりとなりました。

感情豊かなギターサウンドとストリングスの音色に堂々とした存在感が漂っています。

ミスチルの「終わりなき旅」にも近いものと言いますか、とにかくメロディが完成されてる印象で。

美しさと繊細さを兼ね備えた仕上がりでありながら、力強く奏でられるゆっくりめのメロディに引き込まれます。

藤原聡の歌唱も楽曲の凄さに負けない存在感を持っていて、いつも以上の表現力を感じずにいられません。

 

特に、ギターサウンドが耳に残りやすくて。

ゆったりしたテンポの中で感じさせるエモーショナルさは曲の壮大さにも繋がっており、ラストに向けての盛り上がりを予感させてくれます。

ストリングスの激情的なサウンドと相まって、壮大な間奏とラストの力強い展開に注目して聞いてほしいなと感じました。

バンドサウンドを前面に押し出したアレンジだからこそ、聞き手の心に訴えかけて来るものがあるのでしょう。

 

また、歌詞についても非常に前向きさなんです。

すっと歌い続けるラフターに昨日まで頑張った自分とこれからも頑張る自分を重ね、鼓舞するような歌詞は聞いているだけで背中を押してくれます。

今までがあるからこそこれからも前向きに歩んでいけるー。

シンプルなメッセージなんですけど、一つ一つを積み重ねていくのは大切なことなんでしょうね。

小さなことでも続けることで結果が出るかもしれない、だからこそ継続していこう・・・

物事を続けることの大切さを歌っているように感じました。

 

壮大なメロディとバンドサウンドで王道J-POPの風格も感じさせてくれた「Laughter」。

リリースの度にヒゲダンの表現力が上がっていて、勢いと共にそれを改めて実感しました。

8月5日に発売されるEPに収録された「HELLO」も待ち遠しくて仕方ありません。

Laughter, a song by Official HIGE DANdism on Spotify

SPARK-AGAIN/Aimer -もっと周りを支えたい-

ハスキーだけど儚い歌声で聞き手を魅了してくれるAimerさん。

彼女の新曲「SPARK-AGAIN」は疾走感溢れるロックナンバーで、自然と背中を押してくれる1曲となりました。

 

・SPARK-AGAIN(9月9日発売・アニメ「炎炎ノ消防隊 弐ノ章」OPテーマ)

爽快なギターサウンドが生み出す疾走感に引き込まれるロックナンバー。

Aimerの持ち味である儚い歌唱はそのままなんだけど、力強さも加味されてる印象でいつも以上にガツンと来るものがあります。

風を切って走るかのようなメロディと共に疾走感を増幅させているのが素晴らしく、聞き終わった後の爽快感は圧倒的。

特に、サビに入る瞬間の加速していくメロディが聞いていて気持ちいいんですよ。

どこまでも駆け抜けていくようなイメージと言いますか、立ち止まらず進んでいくんだって印象をこちらに与えてくれます。

Aimerと言えば特有の雰囲気を感じる楽曲を得意とする印象だったのですが、ストレートなギターロックも見事に歌いこなしていると感じました。

 

何より、これでもかと感じられるポジティブさもポイントで。

疾走感に満ちたギターサウンドはもちろん、力強い歌詞からも伝わってきます。

自分が中心となって周りを支えながら歩んでいきたい・・・

歌の力強さと相まって、歌詞の強い想いを聞くたびに感じ取れました。

 

ギターサウンドの爽快感とメロディの疾走感がシンプルに背中を押してくれる「SPARK-AGAIN」。

力強い歌唱や希望を感じられる歌詞も含め、彼女の新境地とも言える1曲です。

神秘的な雰囲気のバラードもいいですが、こういうアップナンバーをもっと聞いてみたいなと感じました。

次のフルアルバムがいろんな意味で楽しみ。

SPARK-AGAIN - song by Aimer | Spotify

SPARK-AGAIN (初回生産限定盤) (DVD付) (特典なし)

SPARK-AGAIN (初回生産限定盤) (DVD付) (特典なし)

  • アーティスト:Aimer
  • 発売日: 2020/09/09
  • メディア: CD
 

LUCK/Nulbarich -不安になるより楽しみながら生きたい-

洗練されたサウンドとメロディ、JQの歌唱から感じる存在感が印象的なNulbarich。

2020年第一弾となる「LUCK」はらしさを残しながらも80年代サウンドに挑戦した新境地ともいえる1曲です。

 

・LUCK

80年代テイストのシンセサウンドと打ち込みドラムのリバーブ感に懐かしさを感じるポップナンバー。

楽曲から漂うレトロさが今の時代にしては新鮮なんだけど、Nulbarichらしくオシャレなナンバーに仕上がっているのがポイント。

程よい疾走感は爽やかさと夏の日差しをイメージさせるだけでなく、昭和らしいバブリーさも演出しています。

80年代サウンドへの回帰を実現しながらも、グルーブ感の心地よさという現代的なアレンジも効かせたことで、新しさと懐かしさが同居した1曲となりました。

 

また、「出来るだけ遠くを目指す」という想いが込められた歌詞も印象的。

全体的にポジティブなメッセージとなっていて、疾走感のあるメロディに上手くマッチしています。

どんな状況になるのか先が見えない今だけど行けるところまで行きたいー。

不安というよりは今を楽しみながら生きていく、そんな前向きさが伝わってくる内容だなと感じました。

 

シンセサウンドの懐かしさと軽快さが歌詞のメッセージを増幅させている「LUCK」。

今の時代にこそ受け止めて聞きたいですね。

LUCK, a song by Nulbarich on Spotify

LUCK

LUCK

  • Nulbarich
  • ロック
  • ¥255

感電/米津玄師 -一瞬のきらめきを大切に-

アルバム「STRAY SEEP」の発売を控えた米津玄師さん。

7/6から「感電」の配信がスタートしました。

クールなホーンサウンドが今までの米津さんにはない雰囲気を感じさせる新境地とも言える一曲です。

 

・感電(8月5日発売「STRAY SEEP」収録・TBS金曜ドラマ「MIU404」主題歌)

クールなホーンサウンド、随所に散りばめられた音のギミックで聞き手を引き付けるポップナンバー。

始まった瞬間からギターやベースはもちろん、ホーンだけでなくいろんな音(シンセ音、ベルの音っぽいもの、犬と猫の鳴き声など)が存在感をアピールしており、まるで音のデパートとも言うべきでしょうか。

そう表現したいくらい、音から伝わる表情が豊かでして。

一聴するとごちゃごちゃしているように感じるのですが、R&Bを意識したリズムとメロディの良さもあって曲として成立しているのが素晴らしい。

むしろ、それらの音がいいアクセントとして機能しているんです。

メロディを邪魔しないような音使いなんだけど、不思議と耳に残るので何度も聞きたくくなってしまうほど。 

ごちゃごちゃ感の影響で最初からガツンと来る曲ではないものの、「感電」というタイトルに相応しい中毒性は持っていると感じました。

大人びた雰囲気を漂わせながらも、米津らしい魅力に満ちた1曲です。

 

歌詞はドラマの世界観に合わせながらも、「どのように生きたいか」を問いかける内容になっているのも印象的。

人生は一瞬だからこそ、後悔しないように全力で生きていこうー。

タイプは違うけど自分に素直な志摩さんと勢いで突っ走る伊吹のように・・・

そんなメッセージを感じずにいられません。

 

様々な音で聞き手を惹きつける「感電」。

曲名通りのポップナンバーと言えるでしょう。

8月のアルバムも楽しみです。

感電 - song by Kenshi Yonezu | Spotify

 

サントラ/Creepy Nuts×菅田将暉 -自分の人生は自分でしか作れない-

ラジオでの縁があり菅田将暉とのコラボ曲を作ることになったCreepy Nuts

それを実現した「サントラ」はそれぞれの仕事に対する想いが熱く伝わるメッセージソングとなっています。

R指定の鋭いラップ、菅田将暉の真っ直ぐな歌唱との掛け合いにも注目。

 

・サントラ

ギターサウンドを主体としたトラックが爽やかな印象を与えるヒップホップナンバー。

軽快だけど鋭さで聞き手に訴えかけるR指定のラップ、解放的なサビを圧倒的な熱量で歌い上げる菅田将暉の歌唱に引き込まれます。

特にラップパートから走り出すサビに切り替わる瞬間の解放感は圧巻。

菅田将暉の真っ直ぐな歌唱で引き付けているのが見事というべきか。

2番目のラップパートで聞かせる低音ボイスやCメロのがむしゃらさが伝わるラップなど、菅田将暉の歌における表現力も上がっている印象を受けます。

R指定のラップに負けない存在感があって、彼の歌唱の魅力を改めて実感。

 

歌詞はラッパーと俳優を対比して、それぞれの仕事と人生を重ねたものとなっています。

ヒップホップらしく韻を踏んだ歌詞(「悩み事 隠し事 私事だけを書く仕事」など)の語感が心地よく、言葉の響きを楽しめるようになっているのが素晴らしい。

歌詞に込められたメッセージもストレートに伝わって来ました。

どんな仕事に就いていても自分の人生は自分でしか作れない物語のようなものなんですよね。

自分のやることと向き合いながらこれからを描いていけー。

そんな熱いメッセージを感じずにいられません。

 

Creepy Nuts菅田将暉のコラボ曲となった「サントラ」。

青春パンクを意識した熱いサビや鋭いラップから伝わる想いが圧倒的なメッセージソングとなりました。

間違いなく今を生きる人々の背中を押してくれるでしょう。

サントラ, a song by Creepy Nuts, Masaki Suda on Spotify

サントラ

サントラ

  • provided courtesy of iTunes

2020年6月ベストソング5選

ここ数日のうちに東京の感染者数が増えてますね・・・

2日連続で100人を超えているのが心配。

高知は0人が続いているので、可能ならコロナが入らないでほしいものです。

 

それはさておき、6月のベストソングも決まりました。

いつも通りベストソング5曲と次点曲5曲となってます。

 

では、どうぞ。

 

2020年6月ベストソング

打ち込みによるトラックのリズム、軽やかなラップが聞いていて心地よい一曲。

無機質な打ち込みサウンドでありながら、ゆったりしたメロディから感じる暖かさは星野源さんの楽曲らしい魅力があります。

お互いに譲り合うことの大切さを歌った歌詞も印象的。

要は素直さが大事ってことなんでしょうね。

 

アコースティックギターとバンドサウンドによるメロディが優しさに満ちたシンプルなナンバー。

サウンドの美しさとマサムネの歌声は聞いてるだけで癒される仕上がりです。

いかにもスピッツって感じのアレンジなんだけど、これこそが曲の魅力を増幅させている印象。

短い曲でありながら、スピッツらしい歌詞のチョイスもポイント。

 

素朴さを前面に押し出したアコースティックバラード。

アコギとハーモニカが織り成す懐かしいメロディ、あいみょんの歌唱に引き込まれます。

片想いについて歌った歌詞も印象的で、哀愁が漂う楽曲と上手くマッチしている印象。

シンプルで素朴なサウンド・メロディは今の時代だからこそ心に響きます。

 

  • 思想犯/ヨルシカ

エモーショナルなギターサウンドの爽快感、退廃的な世界観を持つ歌詞とのギャップが印象的なロックナンバー。

suisの低音ボイスによる歌唱と疾走感に溢れるメロディは孤独を原動力に詩を書き続ける主人公の感情を上手く表現しています。

爽やかな曲なんだけど、やり場のない感情がこれでもかって伝わってくる1曲。

クールな低音と伸びやかな高音を使い分けるsuisの表現力にも注目。

 

  • Alba/須田景凪

浮遊感に満ちたサウンドと軽快なリズムの心地よさが印象的なポップナンバー。

エレクトロミュージックを意識した作りなんですが、何とも言えない儚さを含ませているように感じました。

大切な恋人との別れを歌った歌詞と感情を込めて歌う須田景凪の歌唱が影響しているからでしょうか。

 

次点曲

夏らしい太陽の日差しと青空をそのまま表現したサウンドが爽快なポップナンバー。

懐かしい雰囲気を感じさせるギターサウンドは爽やかで、王道のサマーチューンと言った仕上がり。

「まだ見たことのない世界を恐れずに楽しもう」と歌った歌詞も印象的。

夏の青空のような希望を感じさせてくれました。

 

ピアノのシンプルなメロディ、メンバー一人一人の歌声を活かした構成が今までの乃木坂にないミドルナンバー。

コロナ禍の中で世の中を支える人々への感謝や今を生きたい気持ちを歌った歌詞も印象的。

ピアノとストリングスのサウンドを活かした王道バラードになっているからこそ、優しいメロディと共にメッセージが伝わります。

 

グループ名がKinKi Kidsに決まるまでをコミカルに描いた歌詞と心地よいリズムが印象的なファンクナンバー。

サビは「KANZAI BOYA」とそれに対する印象を繰り返すだけなんですが、J-POPとは思えないほどの存在感があります。

全体的にクールな仕上がりになっていることも驚きだけど、それ以上に堂本剛が作曲していることがポイント。

ジャニーズっぽさを感じさせない楽曲でツボです。

 

  • The Liove We've Made/milet

シンプルなアコースティックギターサウンドを主体としながらも、壮大さも感じさせるアレンジが印象的なバラードナンバー。

miletの力強い歌唱もあって、壮大さと美しさを兼ね備えた1曲となりました。

全編英語詞ながら、滑らかに歌い上げているのもポイント。

 

サビの切ないメロディから感じる懐かしさが印象に残るナンバー。

ピアノとストリングスを主体としたサウンドはどこか歌謡曲的な雰囲気を漂わせており、80年代あるいは90年代J-POPっぽさに満ちています。

傘を擬人化して失恋した時の感情を歌った歌詞もあり、大衆的なポップスに近づいた印象を受けました。

アウトロで奏でられるピアノソロの雰囲気も楽曲にしっとり感をプラスしていて、傘を題材にした曲らしいなと。

 

2020年5月ベストソング5選

2020年も既に半分が終わってしまいました。

今年はコロナの影響で仕事が暇になったりしたこともあり、異例の事態になったことを感じずにいられません。

7月からの後半は少しずつ日常が戻ってほしいものですが、果たして・・・

 

さて、かなり遅れましたが5月ベストソング5選といきましょう。

5月が終わってから1か月が過ぎてますが、いつも通りベストソング5曲と次点曲5曲を選びました。

では、どうぞ。

 

2020年5月ベストソング

  • 優しさ/藤井風
風さんの味わい深い歌唱、楽曲から感じるオシャレさがたまらないミドルナンバー。
サビのメロディラインは個人的に素晴らしく、優しさそのものを表現しているのが素晴らしい。
1番のサビが終わった後で2番をカットしてそのままCメロに入る展開も秀逸だし、ラストサビの転調もあり、すごくインパクトに残る仕上がり。

王道のミドルナンバーでありながら、斬新さを感じずにいられません。

 

 

スタイリッシュでクールなトラックが印象的なR&Bナンバー。
リズミカルに刻むドラムとバックで鳴るチキチキ音の組み合わせはデビュー曲の「Automatic」をイメージさせてくれます。
原点回帰したR&Bテイストの楽曲を聞いていると「これが宇多田ヒカルなんだな」という安心感があってホッとすると言いますか。
同時にシンセサウンドの浮遊感を取り入れ、今の時代にあった曲に仕上げているのもポイント。
宇多田らしいR&Bでありながら、しっかりと最新ナンバーって言える点はさすがの一言。
また、過去の恋愛を題材に「後悔しないように生きたい」と歌った歌詞も前向きさを感じさせ、ただの恋愛ソングに終わらない良さがあります。

 

レトロだけど夏らしい爽やかなサウンドが心地よいポップナンバー。

ゆったりとしたメロディでありながら、リズム隊による軽快なリズムのおかげで初夏の陽気と涼しい風を運んで来てくれます。

何より、ギターのリフが小気味よいリズムを刻んでいてそれが曲の心地よさに繋がっている印象。

すごく耳触りのいいサウンドはサイダーのような爽快感があり、タイトルのイメージそのまま。

また、「ありのままでいい」と肯定してくれる歌詞も背中を押してくれました。

 

  • 抱き寄せ 高まる 君の体温と共に/WANDS

ギターサウンドの程よい疾走感がたまらないロックナンバー。

クールでアグレッシブなリフを鳴らすギターサウンドはシンプルにカッコいい仕上がり。

前作「真っ赤なLip」と比べてすんなり入ってくるメロディなんだけど、上原のボーカルから漂う色気を活かしているのが見事。

ジャジーサウンドの曲だけでなく、ギターロック寄りの楽曲からも彼らの魅力を感じずにいられません。

 

  • Guys/THE 1975

バンドメンバーと出会えて良かったという感謝の気持ち、日本への想いを素直に綴った歌詞と暖かなバンドサウンドが心に響くミドルナンバー。

ノスタルジックなメロディはUKロックならではの美しさを感じずにいられません。

それを引き立てるシンセサウンドやゆったりしたメロディのアレンジもシンプルだからこその良さがあります。

 

次点曲

  • ハルジオン/YOASOBI

オシャレなピアノサウンドと軽快なメロディが印象に残るポップナンバー。

聞いた後に残る爽やかさは圧倒的で思わずリピートしたくなってしまいます。

ikuraの伸びやかな歌唱やラストサビで半音上がる展開もあって、聞き手を掴んで離しません。

 

  • キリがないから/藤井風

浮遊感に満ちたシンセサウンド主体のトラック、クールなリズムを刻むビートが心地よいポップナンバー。

打ち込みによるリズムや電子音を上手く取り入れ、R&Bやファンクミュージックの要素を感じさせています。

無機質なシンセサウンドを活かすことでSFテイストも効かせていて近未来的な雰囲気を作り出しているのもポイント。

ところどころに入ってくるシンセやサビの伸びやかなコーラスでそれを増幅させているのが見事。

ラストサビのみで入ってくるピアノも程よいアクセントになっており、絶妙な良さに繋がっています。 

 

  • 灯火/Vaundy

アコースティックギターの小気味いいサウンドと程よいテンポが印象的なポップナンバー。

シンプルなんだけど、ラストに向けての盛り上がりを意識した構成がポイント。

灯火を頼りに前へと進みだすような開放感を持つラスト圧巻はなんです。
ギターサウンドの力強さが増すことで前向きな気持ちを表現しているのがポイント。

 

人はどんな時でも繋がっているー。

絆の強さを優しいメロディに乗せて歌ったアコースティックナンバー。

ウクレレの爽やかさを活かしたサウンドは聞いているだけで心地よい仕上がり。

シンプルなサウンドとなっているからこそ、曲の持つメッセージが伝わります。

 

アンビエント感に満ちたエレクトロサウンドが印象的なナンバー。

Aメロからサビに至るまで漂う浮遊感もあって、はっきりとしないメロディとなっています。

その分、神秘的な雰囲気のサウンドは際立っているように感じました。

霧に包まれた大自然の森と言うのでしょうか、それをイメージしているようで。

宇多田の歌唱もどこか無機質で楽曲の異質さに繋がっています。

それだけに、パーカッションによる軽快さが加わるラストの展開はひときわ目立っているなと。

恋愛系でありながら「明日のことより今を大切にしたい」という気持ちが描かれた歌詞も前向きさを感じさせてくれます。

HELP EVER HURT NEVER(初回盤)(2CD)

HELP EVER HURT NEVER(初回盤)(2CD)

  • アーティスト:藤井 風
  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: CD