高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

MIU404 1話 -互いに足りないものを補い合う、それがコンビ-

志摩さんと伊吹、相性が悪そうに見えるけど意外にいいコンビですね。

 

・感想

一話完結型の刑事ドラマという本作品。

そんな構成を上手く活かした内容になっていて、普段ドラマを見ない私でも楽しめたと感じます。

一話の中でいくつか事件が発生するんですが、一見すると関係ないように見えても話が進むにつれて少しずつ繋がってくるわけで。

最終的に全てが繋がって解決に至る流れが見ていて爽快でした。

 

カーアクションもスリリングで、無事に犯人を捕まえられるのかハラハラしながら見守るほどの仕上がり。

海外映画ほど迫力があるわけではないものの、一台を廃車にするあたりこだわりを感じずにいられません。

 

話のテンポも良くて、志摩さんと伊吹のやり取りから目が離せなかったです。

自分の直感を過信しすぎるあまり勝手な判断で動く伊吹と彼を冷静になだめながら行動する志摩さん…

仕事に対する意識・考え方がどう見ても合わないように感じるのですが、この二人の相性が絶妙なバランスで保たれているのが見事で。

お互いに足りないものを上手いこと補い合って任務をこなしているなと。

凸凹コンビにも見える二人がこれからどんな任務に挑んでいくのか、楽しみですね。

 

・志摩さんと伊吹

冷静に行動する志摩さん、自分の直感で動く伊吹。

考え方の違いで衝突してしまうことも多い二人だけど、意外といいコンビになっているんじゃないかなと感じました。

恐らく、自分に足りないものをお互いに得ようとしているからなんでしょうね。

志摩さんは伊吹の大胆さと直感を、伊吹は志摩さんの仕事に対する姿勢を羨ましく思っているんです。

だからこそ、志摩さんはラストで伊吹を機捜4から外す時に保留にしたんだろうし、志摩さんに諭された時の伊吹は素直に言うことを聞いていたんだろうなと。

 

・主題歌「感電」について

放送前から楽しみにしていた主題歌の「感電」。

米津玄師さんの新曲ってことで早く聞きたくて仕方がなかったのですが、一話のラストでやっと聞くことが出来まして。

ホーンサウンドの色っぽさとスタイリッシュなリズムが耳から離れない、ちょっぴりオシャレなポップナンバーという印象でじっくり聞き込みたいなと感じた1曲です。

Cメロの展開もインパクトがありましたし、先行配信でもいいから早く音源で聞きたいと感じました。

 

・まとめ

久々に心の底からドラマというものを楽しんで見れた気がする「MIU404」。

少しずつ伏線を回収していく脚本の構成力に脱帽したり、星野源さん・綾野剛さんの演技力に引き込まれて気が付けば作品の虜に。

次回以降も一話完結とのことで、気楽に楽しみたいところです。

猫ちぐら/スピッツ -スピッツらしい優しさ-

2020年最初となるスピッツの新曲「猫ちぐら」が今日から配信リリースされました。

リモート制作で生まれた、いつも以上にシンプルかつ優しさに満ちた1曲となっています。

 

猫ちぐら

自粛期間中のリモート制作で生まれたとされるミドルナンバー。

アコースティックギターによる優しいメロディとサウンドが心に響きます。

ゆったりした旋律は聞いていて心地よく、透明感溢れるマサムネの歌声もあって自然と癒される仕上がり。

コロナの影響でいつも以上に疲弊しやすい状況だからか、余計にそう感じました。

サビもスピッツらしい王道のメロディになっていて安心です。

彼らの曲が持つ優しさや暖かさを改めて実感できる1曲と言えるでしょう。

 

また、スピッツらしいフレーズを散りばめながらもコロナ自粛による影響で感じた想いを素直に綴った歌詞も印象的。

ライブが出来なくなったり、スタジオに行けずリモート制作を行ったり・・・

スピッツの皆さんも他のアーティストと同じく影響を受けたのではと思います。

予想していなかった事態となった2020年の前半なんですが、それでも「いい曲を作って届けたい」という想いは変わらないんですよね。

ファンの方を少しでも安心させたい、この「猫ちぐら」からはその気持ちがたっぷりと伝わってきました。

 

「心弾ませる良いメロディー 追い続けるために」

このフレーズからも感じられるように、状況が変わろうとも音楽に対する姿勢が変わっていないのが伺えます。

2020年もずっといい音楽を追い続ける、スピッツの決意も感じさせているのが素晴らしい。

猫ちぐら, a song by SPITZ on Spotify

猫ちぐら

猫ちぐら

折り合い/星野源 -お互いに譲り合うことの大切さ-

コロナ自粛中に発表した「うちで踊ろう」が話題となった星野源さん。

今日から県を跨ぐ移動自粛も解除され、少しずつ日常が戻りつつあるように感じます。

そんな中、彼の新曲「折り合い」がサプライズリリースされました。

 

打ち込みトラックのリズムやラップなど、新たな挑戦が見られると同時に暖かさも感じさせる歌詞が印象的なラブソングです。

 

・折り合い

DAWによるトラックがオシャレさを感じさせるラブソング。

打ち込みサウンドでありながら、源さんの歌唱とゆったりしたメロディから漂う暖かさに引き込まれます。

特に、一定のテンポを刻むトラックとリラックスした雰囲気のラップパートは聞いていて心地よい仕上がり。

前作「Same Thing」で見られた新たな挑戦を今回もしているのが好印象。

レコーディングも含め全てを自宅で制作したとのことで、生音にも負けない優しさを感じずにいられない曲となっています。

 

その優しさはお互いに折り合いをつけながら愛し合う二人を描いた歌詞からも伝わってくるでしょう。

隠し事をしたのがバレて気まずくなる時があってもすぐに謝る、当たり前だけど大切なことなんですよね。

元々は他人同士で愛し合うようになったからこそ、自分が悪いと感じればそれを認めて直していくー。

素直になることはお互いにいい関係を続けていくためにはもちろん、それ以外の日常でも必要ではないでしょうか。

コロナ自粛中に自分を見つめ直した方も多いと思いますが、そんな時期に生まれたこの曲も大切なことを我々に伝えてくれました。

 

星野源さんらしい暖かさを維持しながらも、新しい要素を感じられる新曲「折り合い」。

今後、DAWを活用した楽曲も増えていきそうですね。

新たな彼の作品が楽しみ。

折り合い, a song by Gen Hoshino on Spotify

折り合い

折り合い

Umbrella/SEKAI NO OWARI -このまま雨がやまなければずっと一緒にいられるけど・・・-

今年からユニバーサルミュージックへ移籍したセカオワ

6月1日より配信されている「Umbrella」は、個人的に彼らの新境地を感じられる1曲だと感じました。

謡曲的なメロディとサウンドが印象に残る、いい意味でセカオワらしくないナンバーとなりました。

 

・Umbrella(フジテレビ系ドラマ「竜の道」主題歌)

サビの切ないメロディから感じる懐かしさが印象に残るナンバー。

ピアノとストリングスを主体としたサウンドはどこか歌謡曲的な雰囲気を漂わせており、80年代あるいは90年代J-POPっぽさに満ちています。

ボーカルにかかるエコーも機械的ではなく、ホールで反響するような感じでよりそのように感じられると言いますか。

傘を擬人化して失恋した時の感情を歌った歌詞もあって、大衆的なポップスに近づいた印象を受けました。

ファンタジー要素を排除して王道J-POPに仕上げているのがポイントでしょうか。

アウトロで奏でられるピアノソロの雰囲気も楽曲にしっとり感をプラスしていて、傘を題材にした曲らしいなと。

とにかくメロディの馴染みやすさが圧倒的なんですよね。

 

以前までのファンタジー要素は薄れたものの、より王道J-POPを意識したメロディ・サウンドとなった新曲「Umbrella」。

エレクトロサウンド全開のEDMに振り切った「Dropout」といい、新たな一面を感じずにいられません。

セカオワならではの王道J-POPに期待してみたいですね。

umbrella, a song by SEKAI NO OWARI on Spotify

umbrella / Dropout (初回限定盤A)(DVD付)

umbrella / Dropout (初回限定盤A)(DVD付)

  • アーティスト:SEKAI NO OWARI
  • 発売日: 2020/06/24
  • メディア: CD
 

誰にも言わない/宇多田ヒカル -明日のことより今を大切に-

5月上旬に「Time」をリリースしたばかりの宇多田ヒカルですが。

早くも2020年第二弾となる新曲「誰にも言わない」を発表しました。

初期のR&Bテイストから一転、エレクトロ的な浮遊感を感じさせるミドルナンバーです。

 

・誰にも言わない(「サントリー天然水」CMソング)

アンビエント感に満ちたエレクトロサウンドが印象的なナンバー。

Aメロからサビに至るまで漂う浮遊感の影響か、メロディの変化を感じにくいものとなっています。

このハッキリとしない構成で引き立てられているのが神秘的な雰囲気のサウンドで。

霧に包まれた大自然の森と言うのでしょうか、それをイメージしているように思いました。

宇多田の歌唱もどこか無機質で楽曲の異質さに繋がっています。

そんな雰囲気の曲だからこそ、パーカッションによる軽快さが加わるラストの展開もより際立っているのが素晴らしい。

 

ラストとそれまでの展開でギャップを感じる曲になっているのは歌詞も影響しているのでしょう。

恋愛系でありながら「明日のことより今を大切にしたい」という気持ちが描かれているからこそ、ラストを少しでも明るさを感じられるものにしたい・・・

宇多田ヒカルの想いが歌詞だけでなく、メロディやサウンドにも表れている曲だと感じました。

 

2020年に入っても進化を続ける宇多田ヒカル

そんな彼女の勢いを改めて感じました。

誰にも言わない, a song by Hikaru Utada on Spotify

誰にも言わない

誰にも言わない

never young beach「サイダーのように言葉が湧き上がる」 -自分らしく前向きに-

2曲ともレトロなサウンドで爽やかさを感じさせるネバヤンらしい仕上がりでした。

これからの季節に聞き込みたいシングルです。

 

1.サイダーのように言葉が湧き上がる(映画「サイダーのように言葉が湧き上がる」主題歌)

レトロだけど夏らしい爽やかなサウンドが心地よいポップナンバー。

ゆったりとしたメロディでありながら、リズム隊による軽快なリズムのおかげで初夏の陽気と涼しい風を運んできてくれるかのよう。

何より、ギターのリフが小気味いい仕上がりでたまりません。

すごく耳触りのいいサウンドはサイダーのような爽快感があり、今の季節にもピッタリ。

 

また、「ありのままでいい」と肯定してくれる歌詞も心に響きます。

何かをしていて失敗した時にそれを直していくことが必要、でも自分らしさは残してもいいんじゃないか・・・

要するに、自分らしくいい方向に進んでいくことが重要だと思うんですよね。

シンプルなメッセージだけど、自然に背中を押してくれるんじゃないでしょうか。

 

2.シティサイド・ラプソディ

ギターとベースによるゆったりとしたメロディの心地よさに引き込まれるポップナンバー。

曲の半分がアウトロという構成でありながら、自然に流れるメロディで違和感なく聞かせてくれます。

長いアウトロなんですが、洗練されたギターリフを挟んでいたりと聞き手を離さない作りになっているのもポイント。

Aメロからラストまでリラックスさせてくれる、非常にオシャレな1曲。

サイダーのように言葉が湧き上がる, a song by never young beach on Spotify

サイダーのように言葉が湧き上がる [CDs]

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抱き寄せ 高まる 君の体温と共に/WANDS -愛する人がいることの素晴らしさ-

今年から新ボーカル・上原大史を迎えて再始動したWANDS

リアルタイムで曲を聞いてないので何とも言えないんですが、色気を感じさせるボーカルには初めて彼らの曲を聞いた私も引き込まれました。

そんな彼らの始動後第二弾となるシングル「抱き寄せ 高まる 君の体温と共に」は爽快なギターサウンドが印象的なロックナンバーでありながら、ボーカルの魅力を最大限に感じられる1曲です。

 

・抱き寄せ 高まる 君の体温と共に(ドラマ「サイレント・ヴォイス Season2」主題歌)

ギターサウンドの程よい疾走感がたまらないロックナンバー。

クールでアグレッシブなリフを鳴らすギターサウンドはシンプルにカッコいい仕上がりとなっています。

前作「真っ赤なLip」と比べてすんなり入ってくるメロディなんだけど、上原のボーカルから漂う色気を活かしているのが見事。

ジャジーサウンドの曲だけでなく、ギターロック寄りの楽曲にも合っている印象を受けました。

 

歌詞ですが、「大切な人と一緒にこれからの人生を歩んでいきたい」という気持ちが歌われています。

人生には楽しいことだけでなく、困難な出来事も待ち受けているんですよね。

それに直面した時も協力し合って乗り越えて行こうー。

二人だからこそ前向きに進むことが出来る、そんな前向きさを感じられる素敵な歌詞だなと思いました。

力強いギターサウンドになっていることでそのメッセージがより引き立っている印象です。

 

人を愛することってこんなにも素晴らしいことなんだー。

人生における楽しいこと・喜び・困難なことも含めて、二人で共有して生きていく・・・

大切な人がいることで生まれる人間の強さと言いますか、それをシンプルに伝えてくれる素敵なナンバーです。

https://youtu.be/Lxyw5sAdCIg

抱き寄せ 高まる 君の体温と共に (初回限定盤) (DVD付)

抱き寄せ 高まる 君の体温と共に (初回限定盤) (DVD付)

  • アーティスト:WANDS
  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: CD