高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

LUCK/Nulbarich -不安になるより楽しみながら生きたい-

洗練されたサウンドとメロディ、JQの歌唱から感じる存在感が印象的なNulbarich。

2020年第一弾となる「LUCK」はらしさを残しながらも80年代サウンドに挑戦した新境地ともいえる1曲です。

 

・LUCK

80年代テイストのシンセサウンドと打ち込みドラムのリバーブ感に懐かしさを感じるポップナンバー。

楽曲から漂うレトロさが今の時代にしては新鮮なんだけど、Nulbarichらしくオシャレなナンバーに仕上がっているのがポイント。

程よい疾走感は爽やかさと夏の日差しをイメージさせるだけでなく、昭和らしいバブリーさも演出しています。

80年代サウンドへの回帰を実現しながらも、グルーブ感の心地よさという現代的なアレンジも効かせたことで、新しさと懐かしさが同居した1曲となりました。

 

また、「出来るだけ遠くを目指す」という想いが込められた歌詞も印象的。

全体的にポジティブなメッセージとなっていて、疾走感のあるメロディに上手くマッチしています。

どんな状況になるのか先が見えない今だけど行けるところまで行きたいー。

不安というよりは今を楽しみながら生きていく、そんな前向きさが伝わってくる内容だなと感じました。

 

シンセサウンドの懐かしさと軽快さが歌詞のメッセージを増幅させている「LUCK」。

今の時代にこそ受け止めて聞きたいですね。

LUCK, a song by Nulbarich on Spotify

LUCK

LUCK

  • Nulbarich
  • ロック
  • ¥255

感電/米津玄師 -一瞬のきらめきを大切に-

アルバム「STRAY SEEP」の発売を控えた米津玄師さん。

7/6から「感電」の配信がスタートしました。

クールなホーンサウンドが今までの米津さんにはない雰囲気を感じさせる新境地とも言える一曲です。

 

・感電(8月5日発売「STRAY SEEP」収録・TBS金曜ドラマ「MIU404」主題歌)

クールなホーンサウンド、随所に散りばめられた音のギミックで聞き手を引き付けるポップナンバー。

始まった瞬間からギターやベースはもちろん、ホーンだけでなくいろんな音(シンセ音、ベルの音っぽいもの、犬と猫の鳴き声など)が存在感をアピールしており、まるで音のデパートとも言うべきでしょうか。

そう表現したいくらい、音から伝わる表情が豊かでして。

一聴するとごちゃごちゃしているように感じるのですが、R&Bを意識したリズムとメロディの良さもあって曲として成立しているのが素晴らしい。

むしろ、それらの音がいいアクセントとして機能しているんです。

メロディを邪魔しないような音使いなんだけど、不思議と耳に残るので何度も聞きたくくなってしまうほど。 

ごちゃごちゃ感の影響で最初からガツンと来る曲ではないものの、「感電」というタイトルに相応しい中毒性は持っていると感じました。

大人びた雰囲気を漂わせながらも、米津らしい魅力に満ちた1曲です。

 

歌詞はドラマの世界観に合わせながらも、「どのように生きたいか」を問いかける内容になっているのも印象的。

人生は一瞬だからこそ、後悔しないように全力で生きていこうー。

タイプは違うけど自分に素直な志摩さんと勢いで突っ走る伊吹のように・・・

そんなメッセージを感じずにいられません。

 

様々な音で聞き手を惹きつける「感電」。

曲名通りのポップナンバーと言えるでしょう。

8月のアルバムも楽しみです。

感電 - song by Kenshi Yonezu | Spotify

 

サントラ/Creepy Nuts×菅田将暉 -自分の人生は自分でしか作れない-

ラジオでの縁があり菅田将暉とのコラボ曲を作ることになったCreepy Nuts

それを実現した「サントラ」はそれぞれの仕事に対する想いが熱く伝わるメッセージソングとなっています。

R指定の鋭いラップ、菅田将暉の真っ直ぐな歌唱との掛け合いにも注目。

 

・サントラ

ギターサウンドを主体としたトラックが爽やかな印象を与えるヒップホップナンバー。

軽快だけど鋭さで聞き手に訴えかけるR指定のラップ、解放的なサビを圧倒的な熱量で歌い上げる菅田将暉の歌唱に引き込まれます。

特にラップパートから走り出すサビに切り替わる瞬間の解放感は圧巻。

菅田将暉の真っ直ぐな歌唱で引き付けているのが見事というべきか。

2番目のラップパートで聞かせる低音ボイスやCメロのがむしゃらさが伝わるラップなど、菅田将暉の歌における表現力も上がっている印象を受けます。

R指定のラップに負けない存在感があって、彼の歌唱の魅力を改めて実感。

 

歌詞はラッパーと俳優を対比して、それぞれの仕事と人生を重ねたものとなっています。

ヒップホップらしく韻を踏んだ歌詞(「悩み事 隠し事 私事だけを書く仕事」など)の語感が心地よく、言葉の響きを楽しめるようになっているのが素晴らしい。

歌詞に込められたメッセージもストレートに伝わって来ました。

どんな仕事に就いていても自分の人生は自分でしか作れない物語のようなものなんですよね。

自分のやることと向き合いながらこれからを描いていけー。

そんな熱いメッセージを感じずにいられません。

 

Creepy Nuts菅田将暉のコラボ曲となった「サントラ」。

青春パンクを意識した熱いサビや鋭いラップから伝わる想いが圧倒的なメッセージソングとなりました。

間違いなく今を生きる人々の背中を押してくれるでしょう。

サントラ, a song by Creepy Nuts, Masaki Suda on Spotify

サントラ

サントラ

  • provided courtesy of iTunes

2020年6月ベストソング5選

ここ数日のうちに東京の感染者数が増えてますね・・・

2日連続で100人を超えているのが心配。

高知は0人が続いているので、可能ならコロナが入らないでほしいものです。

 

それはさておき、6月のベストソングも決まりました。

いつも通りベストソング5曲と次点曲5曲となってます。

 

では、どうぞ。

 

2020年6月ベストソング

打ち込みによるトラックのリズム、軽やかなラップが聞いていて心地よい一曲。

無機質な打ち込みサウンドでありながら、ゆったりしたメロディから感じる暖かさは星野源さんの楽曲らしい魅力があります。

お互いに譲り合うことの大切さを歌った歌詞も印象的。

要は素直さが大事ってことなんでしょうね。

 

アコースティックギターとバンドサウンドによるメロディが優しさに満ちたシンプルなナンバー。

サウンドの美しさとマサムネの歌声は聞いてるだけで癒される仕上がりです。

いかにもスピッツって感じのアレンジなんだけど、これこそが曲の魅力を増幅させている印象。

短い曲でありながら、スピッツらしい歌詞のチョイスもポイント。

 

素朴さを前面に押し出したアコースティックバラード。

アコギとハーモニカが織り成す懐かしいメロディ、あいみょんの歌唱に引き込まれます。

片想いについて歌った歌詞も印象的で、哀愁が漂う楽曲と上手くマッチしている印象。

シンプルで素朴なサウンド・メロディは今の時代だからこそ心に響きます。

 

  • 思想犯/ヨルシカ

エモーショナルなギターサウンドの爽快感、退廃的な世界観を持つ歌詞とのギャップが印象的なロックナンバー。

suisの低音ボイスによる歌唱と疾走感に溢れるメロディは孤独を原動力に詩を書き続ける主人公の感情を上手く表現しています。

爽やかな曲なんだけど、やり場のない感情がこれでもかって伝わってくる1曲。

クールな低音と伸びやかな高音を使い分けるsuisの表現力にも注目。

 

  • Alba/須田景凪

浮遊感に満ちたサウンドと軽快なリズムの心地よさが印象的なポップナンバー。

エレクトロミュージックを意識した作りなんですが、何とも言えない儚さを含ませているように感じました。

大切な恋人との別れを歌った歌詞と感情を込めて歌う須田景凪の歌唱が影響しているからでしょうか。

 

次点曲

夏らしい太陽の日差しと青空をそのまま表現したサウンドが爽快なポップナンバー。

懐かしい雰囲気を感じさせるギターサウンドは爽やかで、王道のサマーチューンと言った仕上がり。

「まだ見たことのない世界を恐れずに楽しもう」と歌った歌詞も印象的。

夏の青空のような希望を感じさせてくれました。

 

ピアノのシンプルなメロディ、メンバー一人一人の歌声を活かした構成が今までの乃木坂にないミドルナンバー。

コロナ禍の中で世の中を支える人々への感謝や今を生きたい気持ちを歌った歌詞も印象的。

ピアノとストリングスのサウンドを活かした王道バラードになっているからこそ、優しいメロディと共にメッセージが伝わります。

 

グループ名がKinKi Kidsに決まるまでをコミカルに描いた歌詞と心地よいリズムが印象的なファンクナンバー。

サビは「KANZAI BOYA」とそれに対する印象を繰り返すだけなんですが、J-POPとは思えないほどの存在感があります。

全体的にクールな仕上がりになっていることも驚きだけど、それ以上に堂本剛が作曲していることがポイント。

ジャニーズっぽさを感じさせない楽曲でツボです。

 

  • The Liove We've Made/milet

シンプルなアコースティックギターサウンドを主体としながらも、壮大さも感じさせるアレンジが印象的なバラードナンバー。

miletの力強い歌唱もあって、壮大さと美しさを兼ね備えた1曲となりました。

全編英語詞ながら、滑らかに歌い上げているのもポイント。

 

サビの切ないメロディから感じる懐かしさが印象に残るナンバー。

ピアノとストリングスを主体としたサウンドはどこか歌謡曲的な雰囲気を漂わせており、80年代あるいは90年代J-POPっぽさに満ちています。

傘を擬人化して失恋した時の感情を歌った歌詞もあり、大衆的なポップスに近づいた印象を受けました。

アウトロで奏でられるピアノソロの雰囲気も楽曲にしっとり感をプラスしていて、傘を題材にした曲らしいなと。

 

2020年5月ベストソング5選

2020年も既に半分が終わってしまいました。

今年はコロナの影響で仕事が暇になったりしたこともあり、異例の事態になったことを感じずにいられません。

7月からの後半は少しずつ日常が戻ってほしいものですが、果たして・・・

 

さて、かなり遅れましたが5月ベストソング5選といきましょう。

5月が終わってから1か月が過ぎてますが、いつも通りベストソング5曲と次点曲5曲を選びました。

では、どうぞ。

 

2020年5月ベストソング

  • 優しさ/藤井風
風さんの味わい深い歌唱、楽曲から感じるオシャレさがたまらないミドルナンバー。
サビのメロディラインは個人的に素晴らしく、優しさそのものを表現しているのが素晴らしい。
1番のサビが終わった後で2番をカットしてそのままCメロに入る展開も秀逸だし、ラストサビの転調もあり、すごくインパクトに残る仕上がり。

王道のミドルナンバーでありながら、斬新さを感じずにいられません。

 

 

スタイリッシュでクールなトラックが印象的なR&Bナンバー。
リズミカルに刻むドラムとバックで鳴るチキチキ音の組み合わせはデビュー曲の「Automatic」をイメージさせてくれます。
原点回帰したR&Bテイストの楽曲を聞いていると「これが宇多田ヒカルなんだな」という安心感があってホッとすると言いますか。
同時にシンセサウンドの浮遊感を取り入れ、今の時代にあった曲に仕上げているのもポイント。
宇多田らしいR&Bでありながら、しっかりと最新ナンバーって言える点はさすがの一言。
また、過去の恋愛を題材に「後悔しないように生きたい」と歌った歌詞も前向きさを感じさせ、ただの恋愛ソングに終わらない良さがあります。

 

レトロだけど夏らしい爽やかなサウンドが心地よいポップナンバー。

ゆったりとしたメロディでありながら、リズム隊による軽快なリズムのおかげで初夏の陽気と涼しい風を運んで来てくれます。

何より、ギターのリフが小気味よいリズムを刻んでいてそれが曲の心地よさに繋がっている印象。

すごく耳触りのいいサウンドはサイダーのような爽快感があり、タイトルのイメージそのまま。

また、「ありのままでいい」と肯定してくれる歌詞も背中を押してくれました。

 

  • 抱き寄せ 高まる 君の体温と共に/WANDS

ギターサウンドの程よい疾走感がたまらないロックナンバー。

クールでアグレッシブなリフを鳴らすギターサウンドはシンプルにカッコいい仕上がり。

前作「真っ赤なLip」と比べてすんなり入ってくるメロディなんだけど、上原のボーカルから漂う色気を活かしているのが見事。

ジャジーサウンドの曲だけでなく、ギターロック寄りの楽曲からも彼らの魅力を感じずにいられません。

 

  • Guys/THE 1975

バンドメンバーと出会えて良かったという感謝の気持ち、日本への想いを素直に綴った歌詞と暖かなバンドサウンドが心に響くミドルナンバー。

ノスタルジックなメロディはUKロックならではの美しさを感じずにいられません。

それを引き立てるシンセサウンドやゆったりしたメロディのアレンジもシンプルだからこその良さがあります。

 

次点曲

  • ハルジオン/YOASOBI

オシャレなピアノサウンドと軽快なメロディが印象に残るポップナンバー。

聞いた後に残る爽やかさは圧倒的で思わずリピートしたくなってしまいます。

ikuraの伸びやかな歌唱やラストサビで半音上がる展開もあって、聞き手を掴んで離しません。

 

  • キリがないから/藤井風

浮遊感に満ちたシンセサウンド主体のトラック、クールなリズムを刻むビートが心地よいポップナンバー。

打ち込みによるリズムや電子音を上手く取り入れ、R&Bやファンクミュージックの要素を感じさせています。

無機質なシンセサウンドを活かすことでSFテイストも効かせていて近未来的な雰囲気を作り出しているのもポイント。

ところどころに入ってくるシンセやサビの伸びやかなコーラスでそれを増幅させているのが見事。

ラストサビのみで入ってくるピアノも程よいアクセントになっており、絶妙な良さに繋がっています。 

 

  • 灯火/Vaundy

アコースティックギターの小気味いいサウンドと程よいテンポが印象的なポップナンバー。

シンプルなんだけど、ラストに向けての盛り上がりを意識した構成がポイント。

灯火を頼りに前へと進みだすような開放感を持つラスト圧巻はなんです。
ギターサウンドの力強さが増すことで前向きな気持ちを表現しているのがポイント。

 

人はどんな時でも繋がっているー。

絆の強さを優しいメロディに乗せて歌ったアコースティックナンバー。

ウクレレの爽やかさを活かしたサウンドは聞いているだけで心地よい仕上がり。

シンプルなサウンドとなっているからこそ、曲の持つメッセージが伝わります。

 

アンビエント感に満ちたエレクトロサウンドが印象的なナンバー。

Aメロからサビに至るまで漂う浮遊感もあって、はっきりとしないメロディとなっています。

その分、神秘的な雰囲気のサウンドは際立っているように感じました。

霧に包まれた大自然の森と言うのでしょうか、それをイメージしているようで。

宇多田の歌唱もどこか無機質で楽曲の異質さに繋がっています。

それだけに、パーカッションによる軽快さが加わるラストの展開はひときわ目立っているなと。

恋愛系でありながら「明日のことより今を大切にしたい」という気持ちが描かれた歌詞も前向きさを感じさせてくれます。

HELP EVER HURT NEVER(初回盤)(2CD)

HELP EVER HURT NEVER(初回盤)(2CD)

  • アーティスト:藤井 風
  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: CD

MIU404 1話 -互いに足りないものを補い合う、それがコンビ-

志摩さんと伊吹、相性が悪そうに見えるけど意外にいいコンビですね。

 

・感想

一話完結型の刑事ドラマという本作品。

そんな構成を上手く活かした内容になっていて、普段ドラマを見ない私でも楽しめたと感じます。

一話の中でいくつか事件が発生するんですが、一見すると関係ないように見えても話が進むにつれて少しずつ繋がってくるわけで。

最終的に全てが繋がって解決に至る流れが見ていて爽快でした。

 

カーアクションもスリリングで、無事に犯人を捕まえられるのかハラハラしながら見守るほどの仕上がり。

海外映画ほど迫力があるわけではないものの、一台を廃車にするあたりこだわりを感じずにいられません。

 

話のテンポも良くて、志摩さんと伊吹のやり取りから目が離せなかったです。

自分の直感を過信しすぎるあまり勝手な判断で動く伊吹と彼を冷静になだめながら行動する志摩さん…

仕事に対する意識・考え方がどう見ても合わないように感じるのですが、この二人の相性が絶妙なバランスで保たれているのが見事で。

お互いに足りないものを上手いこと補い合って任務をこなしているなと。

凸凹コンビにも見える二人がこれからどんな任務に挑んでいくのか、楽しみですね。

 

・志摩さんと伊吹

冷静に行動する志摩さん、自分の直感で動く伊吹。

考え方の違いで衝突してしまうことも多い二人だけど、意外といいコンビになっているんじゃないかなと感じました。

恐らく、自分に足りないものをお互いに得ようとしているからなんでしょうね。

志摩さんは伊吹の大胆さと直感を、伊吹は志摩さんの仕事に対する姿勢を羨ましく思っているんです。

だからこそ、志摩さんはラストで伊吹を機捜4から外す時に保留にしたんだろうし、志摩さんに諭された時の伊吹は素直に言うことを聞いていたんだろうなと。

 

・主題歌「感電」について

放送前から楽しみにしていた主題歌の「感電」。

米津玄師さんの新曲ってことで早く聞きたくて仕方がなかったのですが、一話のラストでやっと聞くことが出来まして。

ホーンサウンドの色っぽさとスタイリッシュなリズムが耳から離れない、ちょっぴりオシャレなポップナンバーという印象でじっくり聞き込みたいなと感じた1曲です。

Cメロの展開もインパクトがありましたし、先行配信でもいいから早く音源で聞きたいと感じました。

 

・まとめ

久々に心の底からドラマというものを楽しんで見れた気がする「MIU404」。

少しずつ伏線を回収していく脚本の構成力に脱帽したり、星野源さん・綾野剛さんの演技力に引き込まれて気が付けば作品の虜に。

次回以降も一話完結とのことで、気楽に楽しみたいところです。

猫ちぐら/スピッツ -スピッツらしい優しさ-

2020年最初となるスピッツの新曲「猫ちぐら」が今日から配信リリースされました。

リモート制作で生まれた、いつも以上にシンプルかつ優しさに満ちた1曲となっています。

 

猫ちぐら

自粛期間中のリモート制作で生まれたとされるミドルナンバー。

アコースティックギターによる優しいメロディとサウンドが心に響きます。

ゆったりした旋律は聞いていて心地よく、透明感溢れるマサムネの歌声もあって自然と癒される仕上がり。

コロナの影響でいつも以上に疲弊しやすい状況だからか、余計にそう感じました。

サビもスピッツらしい王道のメロディになっていて安心です。

彼らの曲が持つ優しさや暖かさを改めて実感できる1曲と言えるでしょう。

 

また、スピッツらしいフレーズを散りばめながらもコロナ自粛による影響で感じた想いを素直に綴った歌詞も印象的。

ライブが出来なくなったり、スタジオに行けずリモート制作を行ったり・・・

スピッツの皆さんも他のアーティストと同じく影響を受けたのではと思います。

予想していなかった事態となった2020年の前半なんですが、それでも「いい曲を作って届けたい」という想いは変わらないんですよね。

ファンの方を少しでも安心させたい、この「猫ちぐら」からはその気持ちがたっぷりと伝わってきました。

 

「心弾ませる良いメロディー 追い続けるために」

このフレーズからも感じられるように、状況が変わろうとも音楽に対する姿勢が変わっていないのが伺えます。

2020年もずっといい音楽を追い続ける、スピッツの決意も感じさせているのが素晴らしい。

猫ちぐら, a song by SPITZ on Spotify

猫ちぐら

猫ちぐら