高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

あかねさす少女 12話 -悲しみを乗り越え、自分と向き合いながら進んでいくことの大切さ-

 今日平がいなくなってから味噌屋になると自分に嘘をついてきた明日架、そんな世界なら滅んでも一緒だと考え感情も捨てた黄昏あすか。

二人に共通していたのは「可能性を捨てていた」ことでした。

 

  • 明日架と黄昏あすか

味噌屋を継ぐことも含め、自分に嘘をつきながら生きてきた明日架。

本質は感情を捨てて黄昏化した挙句、自分の世界を滅ぼしたあすかと同じものなんでしょうね。

今日平がいなくなった現実から目を背けたことで楽にはなったかもしれませんが、果たしてそれが明日架(あすか)にとってプラスになっていたのでしょうか?

長い人生の中には自分ではどうしようもない出来事に遭遇することがあると思うんですよね。

その時にどう受け止めて前へと進んでいくか、これが大切ではないかなと。

 

米津玄師さんの「Lemon」にこんなフレーズがあります。

 

あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ

そのすべてを愛してた あなたとともに

胸に残り離れない 苦いレモンの匂い

雨が降り止むまでは帰れない

今でもあなたはわたしの光

 

大切な人を失った悲しみ・・・

重いテーマの曲ですが、悲しみだけでなくその人の存在を支えに乗り越えていこうとするところまで描かれてます。

上記のフレーズから一歩を踏み出す気持ちが伝わってくるんですけど、しっかりと現実を受け止めてから前に進んでるわけで。

 

今日平がいなくなってからの明日架(あすか)も本当はこんな風に思いたかったのではないでしょうか。

ただ、一回でも自分に嘘をついてしまったからそのままずっと来てしまったんだろうなぁ。

今回、明日架は黄昏あすかと向き合ったことで本当の意味で一歩を踏み出せたんじゃないかなと。

ラストのセリフや朝焼けの描写からもそれが伺えました。

 

  • 黄昏とは
黄昏あすかが「今日平のいない世界なんで滅んでも一緒だ」と思った時に降ってきた黄昏。
私が思うに、マイナス感情が具現化したものなんでしょうね。
常にマイナス思考でいると人は心が腐ってしまいますが、それに近いものなのかなと。
やはり、現実を受け入れた上で前向きになることが大切なんじゃないかと思います。
 
  • まとめ

明日架が自分の未来に希望を抱いたところで最終回を迎えたあかねさす少女。

最後にシリアスカの復活が示唆されるシーンや黄昏あすかも苦しみから解放されたりと、何とかハッピーエンドに終わった形でしょうか。

奈々、みあ、クロエ、優、明日架とそれぞれの弱みにスポットを当ててそれと向かい合い克服する・・・

自分と向き合いながら前へと進んでいく、これが常にテーマとしてあったように感じました。

コミカルだったり時にはシリアス、また不穏な展開とストーリーのテンションが変わっていく印象でしたが、それも含めて楽しめたかなと。

 

あとは黒沢ともよさんの演技が圧巻だったなぁ。

明日架を中心にシリアスカや黄昏あすか、その他のアスカも含めて声優さんの凄さを感じずにいられません。

自然と演技に引き込まれる自分がいまして。

今後、注目していきたいところですね。

 

というわけでスタッフの皆さん、最後までありがとうございました!