高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

10%/香取慎吾 -10%でも可能性があればそれを信じてみる-

消費税が10%になった10月1日。

香取慎吾さんが突如として新曲「10%」を発表。

消費税増税を皮肉るのかと思いきや、その憂鬱を吹き飛ばすほどにハッピーなダンスチューンに仕上がっていました。

前向きな歌詞も含め、このタイミングでのリリースにピッタリな内容だと思います。

 

・10%

SMAPメンバーで新しい地図香取慎吾が歌う、ダンサンブルなトラックが聞いていて楽しいダンスナンバー。

リズミカルに歌われる「10%」というフレーズや香取慎吾のクールな歌唱は一度聞くと耳から離れません。

全盛期のSMAPを彷彿とさせるキャッチーな楽曲の安心感もあって、すんなりと入ってきました。

サビにおける「Ye ye ye ye… AHA」などのリフレインも含め、全体的に軽快なリズムで印象に残りやすい仕上がり。

 

また、消費税10%を皮肉るかと思いきやそうでもない歌詞にも注目。

世の中に存在する様々な「10%」をテーマにした歌詞になっており、楽しそうな雰囲気の楽曲とマッチしているのが見事で。

10%でも可能性があればそれを信じて生きてみるのもありなんじゃ・・・

単なるダンスチューンではなく、少しだけでも希望を持って生きることの大切さを歌っているように感じました。

 

思わぬ形で香取慎吾さんの歌を聞くことになった今回の「10%」。

歌声を聞くだけで安心できたのを考えると、彼の存在は大きかったものなんだなと改めて実感しました。

新しい地図での活動にも注目していきたいところですね。

10%, a song by 香取慎吾 on Spotify

10%

10%

  • provided courtesy of iTunes

19.10/1 今日の一曲 高杉さと美「百恋歌」

10月に入りましたが、まだまだ蒸し暑く感じる日がありますね。

そろそろ涼しくなってもいい頃だけど、もう少しかかりそうな予感・・・

 

そんな今日は秋の夜にピッタリだと感じた、高杉さと美さん(懐かしい)の「百恋歌」をご紹介。

日本らしい美しさを感じるメロディと歌詞が心に響く、ミディアムバラードとなっています。

 

 ・百恋歌

和の心を感じさせる美しいメロディとサウンド、しっとりとした高杉さと美の歌唱が心に響くミドルバラード。

どんな季節も愛し続けたい気持ちが歌われた歌詞はすごく情景豊かで楽曲の世界観を引き立てている印象。

それぞれの季節を表す言葉のチョイス(「秋は七色」など)も絶妙で、ゆったりと流れるようなメロディラインに合っているのが見事です。

 

シンプルに日本の四季の美しさと言いますか、それが表現されている1曲だと感じました。

私たちにとって四季があるのは当たり前だけど、季節が存在することの良さを改めて実感せずにいられません。

いつまでも季節の移り変りを楽しめるようにしていきたいものですね。

 

そんなこの曲はリリース時期が2007年10月3日ということもあり、今の季節にピッタリな仕上がりで。

メロディの美しさと歌唱の良さが素晴らしく、秋の夜長にじっくりと楽しみたい。

https://open.spotify.com/track/5BtPCah7majakSNB9hqxtX?si=eRuw2gpWTnG9l47US9h4HQ

garden

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馬と鹿/米津玄師 -願いを叶えられなかった悔しさを原動力に-

 「BOOTLEG」を発売してからというもの、リリースした楽曲が配信やビルボード1位を記録するなど、勢いが止まらない米津玄師。

昨年の「Lemon」が未だにビルボード20位以内に留まっていることや、8月に公開された「パプリカ」セルフカバーのMV再生数が700万回を超えていることからもその凄さが伺えると思います。

 

9月11日に発売されたシングル「馬と鹿」もその勢いを感じずにいられませんでした。

王道J-POPのバラードを意識したサウンドと切ないメロディと歌詞が胸に迫る、新たなラブソングの誕生です。

 

カップリング曲「でしょましょ」は打って変わって遊び心満載の音使いに注目。

意外とメッセージ性の強い歌詞も含め、なかなか侮れない仕上がり。

 

以下、収録曲レビュー

 

1.馬と鹿(「ノーサイド・ゲーム」主題歌)

大切な人を守れるだけでいい、だけどそれを叶えられなかった・・・

そんな悲しみを味わい深く歌い上げたミドルバラード。

歌い出しからAメロ~Bメロにかけての穏やかなギターフレーズがサビに向けての盛り上がりを確かなものにしています。

サビで聞かせるストリングスの胸に迫るメロディライン、力強いリズムを刻むビートもあってグッと引き込まれる仕上がりに。

そんな楽曲が歌詞に込められた悲しみとその願いを叶えたいという一途な想いをより引き立てているように感じました。

 

特に、二番目のサビが終わりから短い間奏に入る瞬間と大サビ前のストリングスの引きは圧巻。

聞き手を効果的に楽曲へと惹きつけて、最後まで離さないようになっているのが見事で。

加速していくかと思わせてふっと切れるアウトロもドラマ的な余韻を与えてくれる。

それは心に秘めた願いを次こそは叶えたい、強く決意した瞬間のようにも感じられて。

ところどころに挟まれる音ネタといい、米津らしいセンスが炸裂したJ-POPの新たなラブソングがここに完成です。

 

2.海の幽霊

海の壮大さそのものと言えるメロディとサウンドに圧倒される1曲。

雄大なうねりを表現した重低音、神秘的な響きのピアノサウンドが印象的で海の中を揺らいでいるような感覚を味わうことが出来ます。

 

それを実感させてくれるのが二番目のサビに入る前の展開で。

クジラの鳴き声や海中を泳ぐ魚たちの鼓動を音で感じさせてくれるのが見事。

米津さんの歌が入ってきた瞬間にグッと来るものとなっています。

 

また、年に一回訪れるお盆の情景を描いた歌詞もこの曲の魅力を高めているなと感じました。

ご先祖様と再会できる機会だからこそ、大切にしていきたい・・・

祖父を亡くした悲しみから「Lemon」を書き上げた米津ならではの想いがひしひしと伝わる、その表現力に脱帽。

 

3.でしょましょ
気だるげな雰囲気を感じさせる米津さんの歌唱、ゆったりとしたメロディとリズムが心地いい1曲。
後半から入ってくる漂うような音のシンセサウンド、笑い声や叫び声はインパクト抜群で何とも言えない奇妙さを生み出しています。
ラストサビの叫び声に歌メロをかぶせたり、笑い声・叫び声を楽曲の一部にしているのもあって、米津らしいセンスに満ちているなと感じました。
単にゆったりとした雰囲気の曲ってだけならありがちなんですが、上記の点で圧倒的な中毒性を持っているのが見事。

「とりあえず気楽に行きましょ」と語りかけるような歌詞も印象的。
昔に比べ、今の時代は普通に生きていくのも困難になりつつあって。
日々を生きるために気を張り詰めて暮らしている方も多いんじゃないでしょうか。
嫌な事件も多く、心も荒んでしまいがちになりやすくなっている・・・
だからこそ、あえて肩の力を抜いてみるのもいいんじゃない?
いろいろ積み重なって壊れるくらいなら、いっそ開き直って生きていこう。
余計なプライドを捨ててみたり、難しく考えすぎずにいることが大切なんでしょうね。
歌詞のメッセージとともに、気楽な気持ちで聞いてほしい。

 

あと、「令月にして風和らぎ」ってフレーズが新時代の到来を感じさせると言いますか。

新しい時代こそ生きやすいものであってほしい、米津さんがそんな想いを込めて歌っているようにも思いました。

 

まとめ

既に先行配信、または配信シングルでリリースされた曲が主で純粋な新曲は「でしょましょ」のみでしたが・・・

シングルとして発表されることにより、「馬と鹿」と「海の幽霊」も米津の勢いをしっかりと感じさせる曲であるなと改めて実感。

王道バラードから変化球ありの曲まで、中身の濃い楽曲を楽しめました。

まだ先になりそうだけど、いつか発売されるアルバムが楽しみで仕方がありません。

米津玄師 MV「馬と鹿」Uma to Shika - YouTube

Do you remember?/宮本浩次 -真っ直ぐに、素直に-

10月23日にニューシングル「Do you remember?」を発売する宮本浩次

今日から先行配信も始まったので、早速聞いてみましたが・・・

横山健プロデュースのメロコアサウンドとミヤジの熱い歌唱がとにかく痛快なパンクナンバーに仕上がっています。

 

・Do you remember?(10月23日発売)

ハイスタ・横山健プロデュースによる、ギターサウンドの疾走感が心地よいパンクナンバー。

往年のメロコアを彷彿とさせる激情的なギターリフ、伸びやかなコーラスと宮本浩次の歌唱は聞く者に痛快さを与えてくれます。

全体的に激しめの楽曲ではあるんだけど、その中に存在する優しさを表現したサビも印象的な仕上がり。

特に「Do you remember」と歌いだすサビの導入でそれを強く感じられ、全力の歌唱でありながら聞いていてどこか暖かくなりました。

メロコア全盛期のサウンドを意識しているのか、個人的に懐かしさを感じたのもあるんでしょうか。

サビ後半で聞かせる高音域もしっかりと存在感があり、横山健プロデュースのメロコアサウンドを自分のものにしているのが見事ですね。

 

夢を追いかけていた頃や純粋に恋していた時の気持ちを描いた歌詞も印象的。

メロディの真っ直ぐさで聞き手に感情を伝えているのが素晴らしい。

 

メロコアサウンドとミヤジの歌唱がこんなにも相性抜群だとは思いませんでした。

直球のパンクサウンドが心に響く「Do you remember?」、ミヤジの楽曲で一番好きだと言えそうです。

Do you remember?, a song by Hiroji Miyamoto on Spotify

 

海辺に咲くばらのお話/Cocco -離れることが出来ない二人-

10月2日にニューアルバム「スターシャンク」を発売するCocco

それに先駆けて新曲「海辺に咲くばらのお話」が配信リリースされました。

ピアノによる美しいメロディとサウンド、それに載っかるCoccoの歌声が歌詞の世界観を伝えてくれる一曲。

心に響くバラードナンバーです。

 

・海辺に咲くばらのお話

毎日の生活を繰り返すように、また潮の満ち引きのように二人は出会い続けるー。

二人の離れられない運命について歌った物語調の歌詞が胸に迫るバラードナンバー。

ピアノ主体の美しくもシンプルなメロディとCoccoの力強い歌声に引き込まれます。

Aメロ~Bメロまでは繊細に、サビは感情豊かに歌い上げる歌唱は圧巻の一言。

間奏のコーラス、そこから希望を感じさせるラストに向けての盛り上がりも素晴らしいです。

 

特に、力強さを維持し続ける歌声は必聴と言える仕上がりで。

ずっと変わらない歌声の魅力も健在で、「これがCoccoの歌なんだ」ってのを感じずにいられません。

久々のリリースでありながら存在感に満ちているのは単純に凄いと言えます。

 

何年たっても変わらない歌声を聞かせてくれたCocco

「海辺に咲くばらのお話」も聞いた瞬間の安心感が半端なかったですね。

アルバムも楽しみにしたいところ。

海辺に咲くばらのお話, a song by Cocco on Spotify

 

深海の街/松任谷由実 -いつまでも君を待ち続ける-

2019年、そして令和初となるユーミンの新曲「深海の街」が9月19日に発表されました。

時代に左右されない存在感が魅力的な、彼女ならではのシティ・ポップと言える1曲です。

 

・深海の街(テレビ東京系・WBSエンディングテーマ)

都会の夜をイメージした無機質なサウンドによるネオ・シティ・ポップ

ユーミンの味わい深い歌唱、ずっと変わらないメロディの良さは令和になっても健在で圧倒的な存在感に満ちていました。

シンプルだけど、これこそがユーミンの持ち味でもあるんでしょうね。

 

どこまでも漂い続ける浮遊感と歌詞に描かれた君の帰りを待ち続ける心情のマッチ度合も見事です。

帰ってくるのがいつになるのか分からないけど、信じて待ち続けたい・・・

吸い込まれそうな浮遊感の中でも感じる軽快なテンポでわずかに持っている希望を表現しているのが素晴らしいの一言。

 

歌詞の言葉選びと落ち着きがありながらも無機質な印象を与えるサウンドが印象的な「深海の街」。

楽曲が持つ浮遊感と聞いているだけで味わえる漂う感覚は、まるで深海の街に迷い込んだかのような錯覚に陥らせてくれます。

40年以上も活動しているベテランアーティストならではの技にただただ引き込まれました。 

 

深海の街

深海の街

四国の美味しいもの紹介 豚太郎・七子店のみそラーメン

あまり手をつけてなかった「四国の美味いもの紹介」コーナー。

少しずつ更新していきたいと思います。

いろいろネタが貯まってるので、時間を見つけて充実させていきたいですね。

 

それはさておき。

先日、約4年ぶりに豚太郎・七子店でみそラーメンを食べてきました。

高速が開通してからというもの、なかなか寄る機会がなくて。

ふと食べたくなって四万十町からの帰りに国道を選んだほどです。

 

外観自体は何の変哲のない豚太郎なんですが…

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ここはとにかくみそラーメンが絶品で。f:id:utyuneko:20190924152134j:image

見た目は普通のみそラーメンなんだけど、底に溜まっているコーンをかき混ぜてから食べる(ここ重要!)と格別の美味しさになるんですよね。

濃厚な味噌の味わいと程よい口どけのチャーシュー、ちょうどいい食感の麺…

全てが絡み合ってみそラーメン好きにはたまらない美味しさです。

かなり久々に食べたんですが、変わらない味に安心してスープまで完食してしまいました。

高知県内の他のラーメン屋(自由軒や麺屋國丸など)でもみそラーメンは食べて来たものの、個人的にここのみそラーメンが一番じゃないでしょうか。

何と言っても食べやすくコクのある味わいといいますか。

 

ちなみに、店内はテーブル席だけでなく座敷もあって家族連れなど複数人でも来店しやすい雰囲気でした。

もちろん、お一人様にもオススメだと感じますね。

基本的に一人で食べに行くことが多い私がそう思うのですから間違いありません(笑)

 

ということで。

わざわざ高速を通らずに食べに行く価値、充分にあると思います。

あと、ここは自家製キムチも評判がいいので、キムチ好きの方はぜひ食べてみては?

私はキムチが苦手なので食べたことがなく… すみません。

 

住所

高知県高岡郡四万十町床鍋640-1

 

営業時間

平日 11:00~17:00

土日・祝日 11:00~20:00

 

定休日

月曜・火曜