2019年、そして令和初となるユーミンの新曲「深海の街」が9月19日に発表されました。
時代に左右されない存在感が魅力的な、彼女ならではのシティ・ポップと言える1曲です。
都会の夜をイメージした無機質なサウンドによるネオ・シティ・ポップ。
ユーミンの味わい深い歌唱、ずっと変わらないメロディの良さは令和になっても健在で圧倒的な存在感に満ちていました。
シンプルだけど、これこそがユーミンの持ち味でもあるんでしょうね。
どこまでも漂い続ける浮遊感と歌詞に描かれた君の帰りを待ち続ける心情のマッチ度合も見事です。
帰ってくるのがいつになるのか分からないけど、信じて待ち続けたい・・・
吸い込まれそうな浮遊感の中でも感じる軽快なテンポでわずかに持っている希望を表現しているのが素晴らしいの一言。
歌詞の言葉選びと落ち着きがありながらも無機質な印象を与えるサウンドが印象的な「深海の街」。
楽曲が持つ浮遊感と聞いているだけで味わえる漂う感覚は、まるで深海の街に迷い込んだかのような錯覚に陥らせてくれます。
40年以上も活動しているベテランアーティストならではの技にただただ引き込まれました。