高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

Music review Questions

音楽感想をブログで書き始めて、今年で10年目。

前のブログ時代も含めてですが、よく続いたなって感じますね。

好きな楽曲の魅力を伝えたい、その想いがレビューを書く原動力なんでしょう。

そこで、音楽感想を書き始めた理由を自分への質問で掘り下げて行きたいと思います。

 

少し長くなりますが、お付き合い頂ければと。 

 

・なぜ音楽レビューをブログに書いたり、またはツイッターに呟くようになりましたか?

きっかけとしては二つあります。

いろいろな個人ブログを読むうちに「自分も何かブログに書いてみたい」と思うようになりまして。

じゃあ、どんなブログにするか? 考えた結果、好きな音楽の感想を書いてみようと思いスタートしました。

あと、Amazonで誹謗中傷に近いレビューを読んだのもありますね。

それが判断の材料になるんだったらいっそ自分でレビューを書こう、そう決めました。 

 

・現在レビューの対象にしている音楽のジャンルは何ですか?

J-POP(バンド、シンガーソングライター系アーティスト中心)、アニソン系が多いですね。

最近は洋楽もチェックしだしたので、そちらも書きたいなと。

 

・レビューを書く上で気をつけていることは?

 あまり長くなりすぎずに作品や曲の良かった部分を分かるようにしてます。

主にメロディや音のフレーズの「ここが素晴らしい」って箇所をピックアップしながら…

歌詞のメッセージ性とマッチしているかも重視していますね。

 

・批判的に書くことはありますか? 書く場合はどんな感じにしていますか?

基本的に批判的な文は書かないですね。

以前書いたことがあったのですが、単に不満を述べただけになってしまいまして…

そのアーティストのファンだと思われる方から批判コメントを頂いたことがあります(^^;

私に批判的なレビューを書ける才能はないと感じ、よい部分を紹介するスタイルに特化することとなりました。 

 

・影響を受けた音楽レビューブログはありますか?(Amazonなどのレビュアーさん、ツイッターのユーザーでも構いません)

 音楽レビューブログを始めるきっかけとなったのは「プラネタリウム~星々の唄~」というブログですね。(ブログはこちら→http://bumplunk.blog45.fc2.com/)

 

BUMPのファンの方がやってるんですが、優しい文体で楽しく読ませてもらいました。

実際、聞いてみようと感じたアーティストもあったんですよね。

ブログ主さんが音楽を楽しみながら聞き、それを文章で表現しているからなんでしょう。

魅力を分かりやすく伝えるレビューで読みやすく、オススメのブログです。

今は更新されてませんが…

 

・今までレビューを書いた中で一番気合いを入れて書いたアルバム、楽曲を教えてください。

 アルバムはスピッツの「とげまる」ですね。

パンチの効いたロックでありながら、繊細さも感じさせる…

そんな作風がまさにとげまる=スピッツだと思い、感じた魅力を全て文章にした覚えがあります。

 

楽曲だと[Alexandros]の「SNOW SOUND」でしょうか。

90年代を意識したウインターソングと言えるメロディに圧倒され、楽曲の良さを伝えるために書きました。

 

 ・あなたにとって音楽レビューとは?

 自分の音楽遍歴であり、魅力を伝えるための手段。

あまり上手いこと言えませんが。

 

以上で終わりです。

読んでいただき、ありがとうございました。

 

個人的に感じたJ-POPとアニソンの違い

アニソン系の曲って一般の方はあまり手を出さないイメージがありますが、音楽という点はJ-POPと一緒なんですよね。

ただ、いろいろ聞いた中で違いを感じる部分もありました。

J-POPとアニソンは何が違うのか、考えてみたいと思います。

 

1.作品の世界に合わせた歌詞

基本的にアニメのOP曲は作品の内容に合うよう、歌詞が考えられているんですね。

キャラの心情とリンクしていたり、作品の世界観がわかるようになっているなど。

曲単体で聞くよりも、アニメのOP映像とセットで楽しみたい感じです。

 

2.曲の雰囲気

楽曲面についても同じことが言えると思います。

アニメの世界観に合わせて壮大だったり賑やかだったり…

 これまたアニメを見てると楽しめるものになっていますね。

特にキャラクターによる歌唱の曲はこの傾向が出てるんじゃないかと。

 

3.曲単体でも聞けるか

個人的に大きな違いだと感じている点がこれ。

アニメのOP・ED曲は映像と合わせて聞くとその魅力をより感じやすいものであることが多いです。

曲単体でもいい曲はありますが、やはり映像あってこそ良さを実感出来るんですよね。

上記と同じく、アニソン・声優アーティストやキャラ名義で歌ってる曲を聞いていてそう思います。

J-POP系アーティストの楽曲だとアニメタイアップがついていてもアーティストの色が濃く出ているため、純粋に曲を楽しめるわけで。

 

4.中毒性、インパクトの大きさ

これは圧倒的にアニソンの方があるんじゃないでしょうか。

キャラを演じる声優さんによる歌唱の曲でそれを感じますね。

楽曲の勢いがあればあるほど聞いた時のインパクトや中毒性は抜群。

そこにキャラの可愛さだったり、電波ソング的要素が加われば何度でも聞いてしまいます。

ここ最近のだとガヴリールドロップアウトOP、灼熱の卓球娘OP、あんハピOP、ひなこのーとOP・ED…

これらは曲を聞くためにOPだけを繰り返し見るほどでした。

 

・まとめ

上手くまとまってませんが、個人的に感じたJ-POPとアニソンの違いを挙げてみました。

どちらにも良さはあるので、分け隔てなく聞いていきたいですね。 

Base Ball Bear「光源」-青春こそ原点-

青春=ベボベ

それを確実なものにしてくれるアルバムでした。

 

・全体的な感想

ギタリスト・湯浅の脱退というトラブルを乗り越えた彼らのニューアルバムとなる「光源」。
今までと変わらないギターロックを奏でながらも、より青春というものに踏み込んだ作品となっています。
等身大の感情を描いた「二十九才」や「C2」とは違い、サウンド面はもちろん歌詞も青春らしさを感じました。
爽やかでキラキラしたギターサウンドや君と僕の関係を描いた歌詞がそれを物語っているんですよね。
いい意味でベボベの真骨頂を堪能出来るアルバムではないでしょうか。

ただ、ベボベの原点とも言える作風のアルバムをなぜ今のタイミングで仕上げたのか。
湯浅の脱退も影響しているかと思いますが、バンドとしての覚悟を表現したかったのでしょう。
大人になったとはいえ、ベースとなる爽やかなギターロックは変わらないわけで。
「二十九才」や「C2」もそれを軸にして作られていると思います。
青春を感じさせるギターロックを大切にしているからこそ、これらの傑作が生まれたんです。
切っても切り離せない青春を突き詰めた先にあるのが「光源」なんだと感じました。

 

・まとめ

ベボベの楽曲にある永遠のテーマである青春。
本作でそれが確かなものになったのではないかと思います。
変わらないサウンドにそれが表れていますね。

 

光源(初回生産限定盤)(DVD付)

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茅野愛衣さんに対する興味が薄れた理由

※以前のブログにアップした記事を移転したものです。

 

今日は9月13日。
あの花のめんまを演じてからの活躍が目覚ましい茅野愛衣さんの誕生日です。
それ以降は持ち前の癒し系ボイスを活かした演技にとにかく惹かれました。
特に、俺修羅の冬海愛衣はハマりまくってたなぁ。

また、氷菓伊原摩耶花ベン・トーの白梅梅などの刺々しい感じの役も印象的。
アルドノア・ゼロのマグバレッジ艦長のように年相当の役もこなすなど、今後がますます楽しみ。

 

と言いたいところなんですが・・・

ここ最近は茅野愛衣さんに対する関心が非常に薄れてしまってます。
私が声優を応援するきっかけにもなった方なので、どうしてなのかずっと考えてました。

 

・どうしてそう感じてしまったのか

茅野愛衣さんの魅力と言えば、癒し系のふんわりとした声だと思います。
演じる役も声を活かしつつ、可愛い系からやさしいお姉さん役まで幅広くこなしている印象。
時には低めの声で刺々しさを感じさせる演技をしたりと意外に驚かせてくれました。

ですが、ここ最近は一部の役を除いてマンネリ化していると感じざるを得ません。
どの役も茅野愛衣さんだとわかるものではあるんですが、新鮮さに欠けている。
癒し系ボイスを活かし過ぎるあまり、それ以外の要素がないんですね。
悪く言ってしまえば、マンネリ化しているってこと。

うしおととら」でオマモリサマという座敷童の役を例に出しますが・・・
声を聞いた瞬間に茅野さんだとわかったので、どんな役でも存在感はあると思います。
でも、それだけなんですね。
座敷童という妖怪の役を演じるからには威厳というか、そういうのが欲しかった。
可愛らしい声が前面に出過ぎていて、個人的には威厳があまりないように感じました。

「人を癒したいから」という理由で声優になったそうですが。
プロの声優である以上、それだけじゃ務まらないと思います。
アルドノア・ゼロのマグバレッジ艦長は大人の女性を演じているなって感じはあったものの・・・
現時点ではまだ癒し系ボイスの声優って印象が強すぎます。
持ち味である以上はこれを活かした役がいいのでしょうけど、そろそろ別の強みがあればと思います。
C3部の初瀬カリラのような、ちょっとボーイッシュな演技をもっと伸ばしていって欲しい。
もう少し見守っていきますが、果たして。

 

・まとめ

少し批判的に書いてしまいましたが、完全に関心がなくなったわけではないです。
以前に比べると大ファンだと言えなくなったものの、ふんわりとした声はまだまだ聞いていたいんです。
そろそろ癒し系ボイスを活かすだけじゃなく、もう一歩踏み込んだ演技をしてほしいところ。

Mr.Children「[(an imitation)blood orange]」-ポップスとは何か。それを突き詰めたミスチルの覚悟-

バンド20周年を迎えたミスチルが作り上げた極上のポップアルバム。

 

・全体的な感想

今年でバンド20周年を迎えたミスチルの17枚目となるオリジナルアルバム。
これまでの作品以上にポップ色の強い楽曲が目立っていると感じました。
以前から薄々と感じていたのですが、本作はそれが顕著になっています。
それでいて、ロックバンドらしく力強いドラムやギターリフが印象的な仕上がり。
ポップには振り切れているんだけど、聞かせるところは聞かせてくれる。
ロック色が薄れようとも、バンドとしての意地を感じることが出来ました。

伝えたいメッセージも聴き手を優しく包み込んでくれると言いますか。
皮肉などのミスチルらしい毒がかなり抜けている印象です。


3月11日の震災の影響もですが、ポップな作風が一番影響しているかと。
サウンドをポップに突き詰める以上は前向きさを感じさせるものにしたい。
中途半端に毒を入れてしまえば、完成度が下がるんじゃないか・・・
この変化を見るに、ミスチルが相当の覚悟を持って作りあげた作品と言えるでしょう。

特に、「イミテーションの木」は今のミスチルの決意が表れているんですね。
イミテーションの
張りぼての命でも人を癒せるなら
本物じゃなくても君を癒せるなら
ポップな作風へと振り切るに至る覚悟が感じられるフレーズですが・・・
ミスチルらしさが薄まったポップアルバムでも、何かを感じてくれる人がいたら。
その時点でミスチルのアルバムとも言えるんですよね。これが彼らの強さなんでしょう。

コバタケアレンジもこの作品においては、いい方向に作用しています。
ポップに振り切れているからこそ、ピアノサウンドも上手くアクセントになっている。

そういった意味で極上のポップアルバムとなった1枚です。

 

・お気に入り楽曲レビュー

1.hypnosis
ストリングスのアレンジが壮大さを感じさせるバラード。
力強いドラムとギターリフもあってか、曲の力強さが半端ない。
迷いを捨てて夢に向かおうとする歌詞とも上手くマッチしています。

 

2.Marshmallow day 
このアルバムの中では最もアップテンポであろう曲。
珍しくベースラインが主張しています。
しっかりと楽曲を支えるようにうねるサウンドは聞きどころ。
小気味良くリズムを刻むギターリフも心地いい。
爽やかさを堪能できる仕上がりになっているのがグッド。

 

3.End of the day 
アコギを主体としたアップテンポなポップナンバー。
アコーディオンやピアノがいいアクセントになっています。
それに負けじと心地いいリズムを刻むベースやドラムも印象的。
ロックナンバーではないものの、ポップの良さを感じられる1曲。
ここ最近のミスチルの楽曲では個人的に良曲です。

絶望的な状況から少しずつ前に進んでいくって歌詞も好印象。
やっぱり、前を見て進んでいくしかないんですよね。

 

4.常套句 
ピアノサウンド主体のシンプルなバラード。
「君に会いたい」や「愛しています」などの単語が目立つラブソングですね。
タイトル通り、決まり文句を並べているのが印象的。
少しですが、最近のラブソングを皮肉っているようにも感じました。

 

5.pieces
壮大さを演出しつつも、どこかダークな雰囲気も感じるバラードですね。
同時に優しさに満ちたサウンドに仕上げている点がミスチルらしいなぁと。
ギター・ベース・ドラムもしっかりと曲を支えている印象です。

何より、歌詞が印象的なんですよね。
この曲のタイトルである「pieces」はパズルのピース。
一枚でも失ってしまえばそのパズルは完成しません。
でも、その空白に希望を描いていこう
そんなメッセージが込められています。

 

11.祈り ~涙の軌道
ピアノやストリングスで彩られた美しいバラードナンバー。
最近のミスチルらしい、王道と言える1曲。
AメロからBメロにかけては優しく、サビでは力強く・・・
桜井和寿さんの歌い方もより感情をこめている印象でした。
歌詞に込められた想いを伝えんとしているかのようなんですよね。

 

・まとめ

20周年目の締めくくりにリリースされた本作。
ポップ色が強く、聴き手を優しく包み込んでくれる1枚に仕上がっています。
かなりポップに振り切れているので、何度も聞きたくなってしまいました。
ここまでポップだと逆に清々しいと言いますか。
ロック色は薄れてしまったものの、極上のポップスを突き詰める。
そんなバンドとしての覚悟が感じられる作品です。

 

[(an imitation) blood orange](初回限定盤)(DVD付)

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4/16 今日の1曲 どうぶつビスケッツ×PPP「ようこそジャパリパークへ」

今日はMステ出演で話題になったどうぶつビスケッツ×PPPの「ようこそジャパリパークへ」をご紹介。

バンナが舞台のけものフレンズの主題歌らしく、壮大で賑やかなアニソンとなっています。

 

ようこそジャパリパークへ

ホーンから始まる壮大なイントロがサバンナの大自然を連想させてくれます。
続く賑やかな展開やクイーカの音色も曲に対するワクワク感の増幅に繋がっているのが見事。
スピード感に満ちたギターやピアノの演奏によるメロディにも圧倒されました。
聞き手を引き込んでいくのがたまらない。

 

何より、聞いていて楽しいんですね。
サビのテンション、「うー、がおー!」という掛け声に自然と笑顔になれると言いますか。
キャラ紹介パートにおける声優さんの演技もこういったアニソンならではの聞き所。

 

また、「けものはいても のけものはいない」をはじめ、歌詞のメッセージ性にも注目です。
他と違っていてもいい、それぞれに良さがあるから受け入れて行こう…
自分らしさ、多様性を大切にしたい気持ちが込められているように思いました。
いろんな動物が暮らすサバンナを舞台にしたけものフレンズの主題歌らしいメッセージですね。

 

 

東京事変「color bars」-それぞれの色-

メンバーがソングライターとして、それぞれ個性を発揮した自由度の高い1枚。

 

・全体的な感想

東京事変としてラストの作品となったミニアルバム。
1曲ずつ各メンバーによる作詞・作曲となっているのが実にラストらしい。
曲ごとにそれぞれの個性が反映されているので、全体の統一感はないに等しいです。
でも、どの曲からでも聞けるって点では遊び心に満ちている作品。

そういった意味では、これまでの事変としての活動を集約した作品と言えます。

 

・全曲レビュー

1.今夜はから騒ぎ

ジャズの要素を感じさせつつも、歌謡曲風に仕上げているのが林檎らしいナンバー。
夜の繁華街に漂うムードを上手く表現している点も見事。
林檎の歌い回しも印象的ですね。

力強さとエロスを感じさせてくれます。

 

2.怪ホラーダスト
ダークさとキラキラした音色が印象的なロックナンバー。
伊澤さんの渋い歌唱と攻撃的とも取れるサウンドが実にカッコいい。
不穏な空気の中に漂うポップ感も絶妙。

サビのリズム感も心地いい。

 

3.タイムカプセル
シンプルなピアノサウンドを基調としたバラードナンバー。
亀田誠治さんによる作詞・作曲なんですが、林檎が歌っています。
派手さはないものの、歌い手としての林檎を実感できる1曲。
堂々とした歌唱と高い表現力は圧倒的。
新しい自分へと生まれ変わろうとする歌詞も印象的で、力強い林檎の歌唱が活きています。

 

4.sa_i_ta
クールな雰囲気を感じさせる事変流ディスコロック。
規則的にうねるベースラインとビートのリズムがカッコいい。
夜のクラブで流れてそうなイメージですね。
浮雲と林檎による絡み合いも聞きどころ。

 

5.ほんとのところ
ノイジーなギターサウンドと浮遊感を演出するピアノが印象的な1曲。
異世界に引き込まれそうなサウンドになっていて、不思議な感覚になります。
刄田さんの叫ぶような歌唱も圧巻。

 

・まとめ

活動の最後にミニアルバム、それも統一感がない。
でも、東京事変らしさを感じられる1枚になっていました。
東京事変として「自分たちの音楽をどこまで表現できるか」を突き詰めた結果だと思います。
ラストアルバムでありながら、非常に中身の濃い仕上がり。

また、夜のムードを演出した曲が目立っている点も見事。
カラーバーは一日の放送を終えたチャンネルに出てくるものですからね。

カラーバーのようにバリエーション豊かな作品です。

 

color bars

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