高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

けものフレンズOP曲「ようこそジャパリパークへ」に惹かれる理由


ここ最近、いいなと感じるアニソンは多いのですが・・・
個別記事で取り上げるまでは至らないことばかりでした。
しかし、けものフレンズのOP曲「ようこそジャパリパークへ」が私的にストライクでして。
アニソンとしては、久々に再生回数が50回を超えそうな勢いです。
なぜ、ここまで惹かれてしまったのかを自分なりに考えてみました。

1.サビのリズムがいい
「Welcome to ようこそジャパリパーク 今日もドッタンバッタン大騒ぎ」
サビの歌い出しなんですが、ここのリズムがとにかくいいんですね。
全体的にリズミカルな語感で聞き手に強く印象を与えているように思います。
その後もすんなりと入ってくるのが見事といいますか。

2.勢いのあるメロディ
サーバルなどの動物を題材にしたアニメの主題歌らしく、勢いを感じられるのもポイント。
駆け抜けていくメロディやゴリラの鳴き声?をイメージした音のギミック。
それ以上に躍動感のあるギターやベースラインが楽曲の勢いに一役買っています。
うねりを感じられるメロディラインは熱いアニソンを彷彿とさせてくれるんじゃないでしょうか。
ラストで「ららららー」を歌い上げている箇所も含め、勢いと熱さが感じられました。
「萌え」というより、「燃え」が近いのかもしれませんね。

3.本編を1話しか見てない人にも伝わるキャラの魅力
間奏部分でキャラクターの自己紹介的なセリフパート、ここも魅力的なんですよね。
メインキャラであるサーバルちゃんやアライさん、PPPのキャラが分かるようになっています。
私は1話しか見れてないんですが、サーバルちゃんの可愛さがツボりまして。
さらに聞いていくうちに今度はアライさんも気になり始めて・・・
キャラの魅力が伝わってくるのはキャストが歌っているアニソンならではだと思います。

まとめ

久々に聞き込んでいるアニソンとなった「ようこそジャパリパークへ」。
熱いメロディとサビのリズム感を感じられる歌いだし、キャラの魅力が伝わるセリフパート。
この3点が最大のポイントですね。しばらくは聞き続けそうです。

ちなみに、昨年のヒット曲「恋」を生み出した星野源さんもこの曲を聞いているとか。
自身のラジオで「60回くらいは聞いている」と言っていましたが、それも頷ける仕上がりです。
気になる方はiTunesなどで試聴してみてはいかがでしょう?

レミオロメン「ether」 -よりポップに、さらに増した表現力-

全体的な感想

2005年にリリースされたレミオロメンにとって二枚目のアルバムとなる「ether」。
前作「朝顔」はジメジメした雰囲気が漂うサウンドのギターロックといった印象でしたが・・・
本作は小林武史をプロデューサーに迎えたことで華やかなアレンジが施されたサウンドになっています。
1曲目の「春夏秋冬」をはじめ、ストリングスやキーボードが大胆に導入されているんですね。
ギターロックとJ-POPのいいところをバランス良く取り入れた、幅広いタイプの楽曲が揃った一枚となりました。

ストリングスによる柔らかいサウンドが楽しめる「春夏秋冬」。
尖ったバンドサウンドとギターのフレーズにバンドの本領を感じる「モラトリアム」。
打ち込みを取り入れながらも、レミオロメンらしい湿っぽさが残ったサウンドの「五月雨」。
シンプルなバンドサウンドが心に沁みるラブソング「3月9日」。
爽やかな春風をそのまま表現したポップソング「南風」など。

どの曲も高いクオリティなんですが、その中でも「永遠と一瞬」は特筆すべき一曲ではないでしょうか。
美しいメロディと伸びやかなサビにグッと来る、ether屈指の名曲といえるでしょう。
ここからレミオロメンのサウンドは売れ線寄りになっていくのがアレですが・・・
それを考えると、このアルバムはレミオロメンの最高傑作に相応しい仕上がりです。

まとめ

今は活動休止しているため、知らない方も多いと思われるレミオロメン
そんな方たちにも聞いてほしい、J-POPの名盤が「ether」です。

ether[エーテル]

ether[エーテル]

Alexandros「SNOW SOUND/今まで君が泣いた分取り戻そう」 -ドロスらしさを残した王道J-POP-

洗練されたサウンドはそのままに、王道のJ-POP要素を上手く取り入れたドロスの新境地を感じられる2曲。
アルバムでも見せてくれた彼らの貪欲な姿勢と幅広い音楽性は健在。
 

1.SNOW SOUND

90年代前半サウンドを髣髴とさせるアレンジが印象的。
シンセの懐かしい音像によって冬の切なさと美しさを表現しています。
シンプルなリズムながらも力強いドラム、洋平の裏声を活かした歌唱もそれを引き立てる。
冬という季節がどういうものなのかをこの曲で描いているのが素晴らしい。
雪が降る様子をイメージさせるサビのメロディ、歌唱は圧巻の一言。
歌詞の通り、「例えるなら白い音」と言える曲になりました。
 
何より、展開のシンプルさに注目すべきなんですよね。
J-POPの王道である「Aメロ→Bメロ→サビ」が印象的な構成ですが・・・
これがメロディの良さを最大限に引き出しているように思います。
あえてシンプルな楽曲にすることで誰にでも馴染みやすい仕上がりとなりました。
サビは聞いていると口ずさみたくなってくるほどにキャッチーです。
 
2.今まで君が泣いた分取り戻そう
ストリングスを取り入れた、壮大なミドルバラード。
ミスチルスピッツなどの王道と言えるサウンドを意識しているのが印象的。
かなりJ-POPよりなんですが、かえって新鮮に感じます。
普遍的なラブソングに仕上がった歌詞も含めて。
 

まとめ

懐かしくもどこか新しい、冬という季節に思いを馳せて作り上げた「SNOW SOUND」。
王道サウンドのラブソングに仕上げてきた「今まで君が泣いた分取り戻そう」。
ドロスのメロディセンスはもちろん、J-POP要素をしっかりと昇華しているのが見事。
特に、「SNOW SOUND」は冬の代名詞とも呼べる1曲となりました。
彼らからますます目が離せなくなりそうです。 

 https://youtu.be/e7GvXNOxhng

 

SNOW SOUND/今まで君が泣いた分取り戻そう(初回限定盤)(DVD付)

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ONE OK ROCK「Ambitions」 -ワンオクの野心-

世界を見据えた活動が本格的にスタートしたワンオク。
そんな彼らの野心を感じさせる、壮大なロックアルバムが完成です。

・全体的な感想

ワンオクの7thとアルバムなる「Ambithions」。
本作は前作でも感じられた壮大な作風がより強まっています。
海外のプロデューサーやアヴリル・ラヴィーンをフューチャーした楽曲の存在など・・・
ラウド寄りのサウンドは身を潜め、洋楽志向の高まったアルバムとなりました。
旧来のファンからは賛否両論となるであろう音楽性になっています。

しかし、彼らの野心がもっとも感じ取れるものになったのも事実です。
自らの夢に素直な気持ちでいることの大切さを歌った「We are」。
この曲がリード曲なのも、その気持ちが大きく出ているからなんでしょうね。
壮大なバンドサウンドに乗せて熱く歌い上げるTakaの歌唱と歌詞のメッセージ。
世界基準を目指すワンオクだからこそ、伝わってくるものがあるといいますか。
前作で感じさせた、恐れることのない気持ちが明確になったのを伺わせます。

それ以外の楽曲も壮大な作風を強調したものとなっています。
シリアスなイントロから引き込まれ、力強いバンドサウンドが聞く者を圧倒する「Bombs away」。
打ち込みドラムをはじめ、デジタルサウンドの要素がワンオクの新境地とも言える「Bedroom Wafare」。
アヴリル・ラヴィーンとの掛け合いが印象的な、洋楽ポップスの風格すら感じさせる「Listen」など・・・
邦楽の枠に留まらず、高いクオリティの楽曲を目指したい―。
本場の洋楽に敵わないとしても、常に高みへと進んでいるのが素晴らしい。

タイトルは直訳すると「野心」。
そのタイトルに相応しいアルバムを作り上げたと言っても過言ではありません。
自分たちの目指す方向へと突き進む、ワンオクにとってはそれが世界進出だと思います。
今のワンオクが持つ強さと想いがそのまま感じられる野心的なロックアルバム。

・まとめ

前作以上に洋楽志向の作風を突き詰め、壮大なロックアルバムとなった本作。
メロディのキャッチーさを抑えている印象ではあるものの、個人的にその壮大さがたまりません。
彼らの野心をそのまま感じられる仕上がりと言えるでしょう。
今のワンオクの楽曲は賛否両論となっていると思いますが、それ以上に今後が楽しみになりました。

Ambitions 通常盤CD

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UNISON SQUARE GARDEN「Catcher In The Spy」-ポップに力強く-

勢いはそのままに、進化を遂げたUNISON流ギターロックアルバム。

・全体的な感想

UNISON SQUARE GARDENの5thアルバムとなる「Catcher In The Spy」。

前作「CIDERROAD」で感じられたポップ感はそのままに、バンドサウンドの持つ力強さとカッコ良さを押し出した作風になっています。
原点回帰をしつつも、成長したUNISONサウンドを楽しめるのが特徴。
「サイレンインザスパイ」など、ストレートなギターロックナンバーが多いんです。
ギターサウンドのカッコ良さは1stアルバムを髣髴とさせてくれました。
ベースとドラムのリズム隊が負けじと主張している演奏もたまらない。
トラックメーカーの田淵智也によるベースプレイも圧倒的。

それでいて、軽快さも加えた楽曲が今の彼らの勢いを感じさせてくれる。
アルバムから溢れるライブ感がたまらない、シンプルにロックな一枚。

・まとめ

原点回帰し、バンドサウンドの持つ力強さを前面に押し出した本作。
その上で前作で得たポップネスを失っていないのが見事。
特に、「君が大人になってしまう前に」の優しく力強いサウンドは好きですね。
進化したUNISON流ギターロックを楽しめるアルバムと言えるでしょう。
今後も進化するであろう、彼らに期待せずにはいられない。

Mr.Children「SENSE」-闇から光を目指す-

・全体的な感想

発売直前まで詳細を明かさず、シングルも無しというミスチルにとっては異例となるリリースの仕方だった今作。
そんな不安を吹き飛ばしてくれる傑作に仕上がっていました。

まず、収録されている楽曲が非常に活き活きしているんです。
あえてシングルリリースをしないことで、彼ら自身の楽曲制作に対する意識が引き締められたのでしょう。
そんな心構えを持って制作された楽曲たちは、若さも感じられるくらいに素晴らしい。
壮大なバラードの「365日」からダークさも感じられるロックナンバー「I」(『もういいでしょう!? これで終わりにしよう』って歌詞が心に潜む闇を表現できている)、さらに電子ロックの要素も持ち合わせた「ロックンロールは生きている」など…
多岐にわたっているのも印象的。
今までと違い、生まれ変わったかのようにも感じられました。

これまでのアルバムで吸収してきた要素を上手く昇華しているのも見事。
ベテランバンドとしての本気を見せています。
曲の一つ一つがしっかりと作り込まれていて、聞き疲れすることがないんですね。
バラードナンバーでもそれなりに聞かせてくれるのがすごい。
初期の雰囲気には及ばないですが、若さも感じられるようになっているのがいいね。
まさに、集大成とも言える出来。

曲順についても、闇から光へと向かっていくかのような構成でコンセプトがしっかりしている印象。
1曲目の「I」で内面のダークさを描き、「fanfare」から祝福されたかのように心を開放していく・・・
それ以上に、ある種のドラマ性を感じられるのが素晴らしい。
そこに希望があれば進んでいく、いかにも彼ららしい曲順だと思います。
ジャケットのクジラがジャンプしているように、彼らも暗闇から希望へと向かっているのでしょう。
実にキャッチーであり、前向きなアルバム。

コバタケのアレンジに関しては、少々過剰な気もしますね。
「365日」はアコギを入れるなど、サウンドに幅を持たせられたのかも。

・特に気に入った曲についてレビュー

1.I
ダークさとミステリアスな雰囲気を併せ持ったメロディが印象的なロックナンバー。
イントロの雰囲気が素晴らしいのはもちろん、サビのギターサウンドが痛快。
最近のミスチルにしてはギターを聞かせてくれたので、これだけも聞き応えありの1曲。
歌詞も「もういいでしょう!? これで終わりにしよう」というフレーズで心に潜む闇を大胆に描いているのが見事。

2.擬態
ピアノとアコギを中心とした突き抜けた感じが爽快なポップナンバー。
イントロから駆け出していくようなドラムのリズム、サビの軽快さが心地いい。
ひねくれた歌詞にも注目してほしい1曲。

7.ロザリータ
耽美な雰囲気の漂うメロディがいいんですよね。
ピアノやストリングスの派手なアレンジがこの曲ではプラスに働いている印象。
歌詞はディープな恋愛模様を描いたものになっていて、大人のムード満点になっているのが印象的。
ここまで深く描いた歌詞なんて、そうそうないような気がします。

9.fanfare
ミスチルの曲で久々にアグレッシブなナンバーを聞けた気がします。
それでいて、サビはポップなのがいい。個人的にはギターリフとベースライン、曲の構成がいい感じ。
間奏の展開は曲名の通り、ファンファーレを告げてくれるかのよう。

歌詞も非常に前向き。
『悔やんだって後の祭り もう昨日に手を振ろう さぁ 旅立ちの時は今 重たく沈んだ碇を上げ』
「後ろを向いていても意味がない、ひたすら前に突き進むことで活路が見いだせる」って決意が感じられました。
新たな次元に突入した今のミスチルが感じている心境にも思えるのが素晴らしい。

・まとめ

これまでの要素を踏まえて制作された本作ですが…
決してここが到達点ではないと思うんですよね。ミスチルというバンドは現状に留まらず、常に先を見据えている。
だからこそ、「SENSE」という傑作を作り上げたんだと思います。
新たな次元に突入したと思われるミスチル、今後がある意味で楽しみです。

10-FEET「thread」 -今を精一杯生きろ-


「今を精一杯生きろ―。」
そんなメッセージが詰まった10-FEETの傑作。

・全体的な感想

約3年ぶりとなる10-FEETのフルアルバムとなる「thread」。
震災の影響もあったのか、メロディ・歌詞共に力強さを感じるものになっていました。

ますます研ぎ澄まされたメロコアサウンドはもちろんなんですが・・・
それをベースにパンク・ハードコア・レゲエなどの要素も上手く昇華している印象です。
よりストレートなメロディと相まってか、聴き手の心に真っ直ぐ届くんですよね。
TAKUMAとNAOKIによるボーカルの掛け合いも健在など、彼ららしさも維持されています。
それらも含めていつも以上に沁み渡る、10-FEETサウンドを感じることが出来ました。
特に、フォークソングのような切なさがある「淋しさに火をくべ」や「コハクノソラ」は秀逸。

そう感じるのは、歌詞に込められたメッセージも影響しているからなんでしょう。
今を一生懸命に生きようと奮闘する人々の背中を押してくれる・・・
力強くも優しさに満ちたメッセージが詰まっています。
いつかは終わりが来る人生、それでも後悔しないように日々を過ごせ。
このアルバムに収録されている楽曲の濃さからも、それが伝わって来ました。

・以下、全曲レビュー

1.JUNGLES
イントロのハードコアサウンドからスカを意識した歌メロへの展開が印象的。
ベースが刻む軽快なリフとガツンと攻めてくるギターが実に心地いいんですね。
TAKUMAの熱い歌唱とNAOKIのコーラスによる掛け合いも絶妙。
歌詞では「24時間しか残されていない状況で何をするか?」と問いかけています。
いかに一生懸命生きるかが大事だってことなんでしょうね。
英語詞でありながらも、震災の影響が表れた内容です。

2.focus
ゴリゴリしたギターサウンドのミクスチャーロック。
TAKUMAのラップと駆け抜けていくメロディは聞いていて爽快です。
アルバムのテーマとも上手くマッチしているのが見事。
サビで疾走する展開や二分という短さもたまらない。
どれだけ短い曲であろうとも、全力を注ぐ彼らの姿勢が表れていると感じました。

3.その向こうへ
寂しさや虚しさ、悲しみを越えて力強く進む意志が込められたロックナンバー。
人間、誰しも人生の終わりという瞬間を迎えるわけで。
悲しみに暮れていたとしても、着実に近づいているんですよね・・・
少しでもそれを乗り越えて前へ進んでいこう―。
切なさを感じさせるメロに乗せて「その向こうへ」と歌うTAKUMAの歌唱にグッと来ます。
所々でピアノを取り入れているのも、曲の優しさを感じさせる。

4.蜃気楼
少年時代の無垢な心を思い出しながらも、前へと進む・・・
そんな気持ちが描かれている曲です。
ストレートなギターサウンドが力強さを感じさせてくれます。
TAKUMAとNAOKIの掛け合いも相変わらず。

5.hammer ska
「この一瞬だけ どうか勇気を与えておくれ」と熱く想いを叫ぶハードナンバー。
少しの勇気だけでも困難に立ち向かって行ける・・・
彼らの強さをそのまま表現しているかのような曲です。
ラストの疾走するドラムのリズムがそれを増幅させる。

6.シガードッグ
歌い出しの歌詞にもある木漏れ日をイメージしたギターのイントロが印象的。
亡くなった友人の分まで生きると決意した歌詞が力強い。
優しいミディアム調のメロディと相まって心に沁み渡る1曲。

7.CRYBABY
心の中にある大切なもの・・・
「それは戻らないのですか?」と問いかける歌詞が印象的。
人によってどう解釈が様々になりそうなんですね。
簡単なことでも、ないがしろにするな—。
強いメッセージを感じられる1曲。
切なさを感じさせる歌メロも素晴らしい。

8.求め合う日々
過去の夢や想い出を越え、前へと進む決意が描かれています。
どんなに楽しかった時間でも、ずっとそのままではいけないんです。
少しずつではあるけど、変わっていかなければならない。
確実に進んでいこうというメッセージが伝わって来ました。
メロコアサウンドながらも、アコギの音色が味わい深い。

9.SKANKIN' CHOKE BANGER
ハードなギターリフが炸裂したロックナンバー。
途中でレゲエのメロを入れてきているのが面白いと言いますか。
サビでゴリゴリとうねるギターリフもカッコいい。
歌詞も全力で生きることの大切さを歌っています。

10.DAVE ROAD
DAVE ROADと叫ぶサビがとにかく熱いメロコアナンバー。
Foot! Toe! Tail!」を太っていると空耳で聞かせるのもコミカル。
10-FEETならではの遊び心に満ちていながらも、カッコよく仕上げているのが見事。

11.淋しさに火をくべ
疾走するメロとTAKUMAの激情的な歌唱が圧倒的な1曲。
ハーモニカの音色も相まってか、フォークソング的な哀愁も感じます。
特に、ラストの感情を込めた語りは圧巻。
変わっていく自分と過去の自分を重ねながら、前へと進む歌詞も印象的。

12.コハクノソラ
「thread」収録曲の中で最もポップであろう曲。
軽快なドラムのリズムがそう感じさせてくれるんですよね。
激情的なギターサウンドとTAKUMAの歌唱、ハーモニカの音色がどこか切ない。
バックのピアノも影響しているんでしょうか。

・まとめ

前作から三年の月日をかけ、完成された「thread」。
TAKUMAの想いがメロディ・歌詞へ反映された傑作です。
今までのアルバムの中でもメッセージ性が強いと言える1枚。
10-FEETが全力で送る、現代だからこそ聞いてほしいメッセージアルバム。
それでいて、「DAVE ROAD」のようなコミカル路線も挟むのが彼ららしい。
ノリの良さも彼らの魅力なんですけど、その辺が変わってなくて安心。

thread

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