宇宙への行き方

音楽のある生活っていい。

2017年5月度 ベストソング5選

すでに6月も半分が過ぎようとしていますが、ようやく毎月恒例のベストソング企画を更新。
艦これやら戦艦少女Rをプレイしていて記事の作成が遅くなりました(^^;
というわけで、5月度は次点曲含めて以下の10曲です。

 

・2017年5月度ベストソング5選

 

夏の太陽から降り注ぐまぶしい光・・・
そのキラキラ感を打ち込みサウンドで表現したアップナンバー。
王道のサマーソングでありながら、ぼくりりらしいラップの切れ味は健在。
今年の夏はこれで決まりと言いたくなる、新たな夏の名曲が誕生しました。

 

  • WANIMA「CHARM」

新たなスタートを後押ししてくれる歌詞とアコギも取り入れた爽やかなメロディが前向き。
サビの疾走感やコーラスワークなど、WANIMAらしいキャッチ―さはそのまま。
自分たちの歌がお守りのような存在になり、ずっと愛されてほしい・・・
そんな想いと共にバンドの決意も感じられる1曲です。

 

UKロックを彷彿とさせるノスタルジックなギターサウンドが印象的。
どこか浮遊感を感じさせる仕上がりなのは、最近の実験作の流れも汲んでいるからでしょうか。
力強く刻むドラムとベースラインの重厚さもあり、圧倒的な雰囲気を作り出しているのが見事。
決意を感じさせる歌詞も含め、BUMPの新境地を感じずにいられません。

 

小気味いいギターサウンドがとにかく心地いい。
ドラムのリズムといい、リズム感を重視した初期の雰囲気に近いものを感じさせます。
曲の勢いではなく、楽曲で魅せる方向へと進化を遂げたのが見事。

 

  • Mrs.GREEN APPLE「どこかで日は昇る」

アイリッシュ民謡を意識したメロディラインと壮大なストリングスが力強いロックバラード。
美しくも激情的に鳴らされるサウンドは圧巻の一言。
ますます進化を遂げる、ミセスの今が感じられる1曲となりました。
辛い日々でも同じように一日は過ぎていく・・・
だからこそ、少しでも希望を抱いていたいと歌う歌詞も印象的。

 

・次点

 

自分にないものばかり持っている人が羨ましい・・・
そんな感情をストレートなギターロックで表現した1曲。
洋次郎らしい生々しさを感じさせないのがかえって新鮮です。
歌詞にも出てくる青をイメージした爽やかな楽曲だからでしょうか。

 

ホーンアレンジの印象的なスカパンクナンバー。
疾走感に満ちたメロディと「YEAH!」の掛け声もあって、聞いているだけで明るくなれます。
前向きな歌詞はこれからも新しいことに挑戦したいという決意を感じさせてくれました。
TrySailの弾ける元気さを感じずにはいられない、キュートで力強い1曲。

 

エフェクトを効かせたボーカルとピアノの浮遊感に満ちたサウンドが印象的。
英語詞で進撃の巨人の雰囲気を意識した作りでありながら、何とも言えない感覚に陥るのはかまってちゃんらしい。

 

自分の心と向き合う大切さを歌ったバラード。
シンプルなアコギの旋律がメインのサウンドは心へと染み入ってくる仕上がり。
サビの開放的な歌唱もグッとくるものがあります。
自分の心に問いかけることで本当の想いが見えてくる、そんなメッセージを含んだ1曲。

 

シンセとギターサウンドの開放感がたまらないポップナンバー。
乃木坂らしい爽やかさを感じられる仕上がりです。
恋心をスカイダイビングに例えた歌詞も印象的。

 

2017年 艦これ春イベント「出撃! 北東方面 第五艦隊」

5月2日から22日まで艦これの春イベが行われていました。

というわけで、今回もプレイ記をまとめていきます。
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E-1「出撃、大湊警備府!」 乙
ここ最近のイベントでは恒例となった、潜水棲姫がボスのマップ。
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意外と固いため、対潜値が高く先制攻撃が可能な朝霜を旗艦にしました。
他は阿武隈、五十鈴、那珂、夕立に扶桑と恒例の組み合わせ。
乙での攻略でしたが、軽巡3隻と朝霜による先制攻撃のおかげであっさりとクリア。
E-1なら乙でも安定して攻略できているので、そろそろ甲にも挑戦してみたいところ。

 

E-2「艦隊集結! 単冠湾泊地へ」丙
今回の春イベは「やや規模の大きい中規模イベ」と告知がありましたが。
早くもそれに相応しく、輸送と殲滅に分かれたダブルゲージ海域が登場です。
輸送と殲滅で戦力を使い分けることが重要だと感じました。
輸送作戦では大発も積める霞やヴェールヌイ、江風を採用し、ゲージを多く削れる編成に。
主砲1、大発2という装備で夜戦火力も考慮しました。
基地航空隊の活躍もあり、S勝利を取って数回で殲滅作戦へ。

 

後半の殲滅作戦は重巡棲姫が相手。
夜戦火力はあるものの、基地航空隊や金剛の火力もあってストレートでクリア。
丙なので苦戦はしませんでしたが、輸送・殲滅と2ステップを踏む関係で地味に時間がかかりました(^^;

 

E-3「艦隊抜錨! 北方防備を強化せよ!」丙
ここも輸送と殲滅の2段階海域なんですが・・・
輸送作戦のボスマスがないので、左上3か所のマスへと行って出現させなければいけないんですね。
戦艦ル級が道中にいたものの、撤退なしでギミック解除。

輸送に関しては、大発やドラム缶を多く積んだ艦隊で素早く攻略。
なお、輸送ゲージを削りきった段階で今回の新規艦・占守がドロップ!
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3回目での出来事だったので、驚きの声が出てしまいました。
攻略中にドロップしたのは初めてなのもありますね。

 

そして、本番となる殲滅作戦へ。
ボスは護衛棲姫でしたが、戦艦の火力を活かした水上打撃部隊で楽にクリア。
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基地航空隊である程度艦載機を削ったおかげで軽空母二隻でも制空は問題なかったですね。

 

E-4「迎撃! 士魂の護り」丙
いよいよ後段作戦なんですが・・・
ここはボスが陸上型の北端上陸姫ということに加え、戦艦を入れることが出来ません。
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そこで、三式弾とロケランを同時に装備できる航巡2、開幕で敵を減らしてくれる空母3、ボスの攻撃を吸わせるために潜水艦1で攻略。
潜水艦には特二式内火艇を装備させ、少しでもダメージを与えれるようにしました。
道中のヌ級改が厄介だったものの、問題なくクリア。
潜水艦がデコイとなったおかげで被害もほとんど出ませんでしたし。

 

E-5「北の魔女」丙
春イベの最終ステージ、敵の強さももちろんなんですが。
最後に相応しくダブル戦力ゲージとなっています。
ダイソンゲージを破壊した後でボスである北方水姫との戦いが待っています。

 

まずは前哨戦となるダイソン編。
ここは編成によってスタート地点が変わるようになってるので、下からスタートする空母機動部隊で。
途中の空母おばさんやフラルで大破しやすいため、道中支援はしっかり出しました。
やられる前にやるって感じですね。
空母おばさんマスで何回か撤退したものの、無事にダイソンを撃破。

 

そして、いよいよボスである北方水姫との戦いへ。
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今度は上からが近いため、水上打撃部隊にして挑みます。
軽空母二隻には烈風を2つずつ積んである程度制空権を取れるようにしました。
第二艦隊には特攻のある木曽と霞、阿武隈を中心にしてボスを倒しやすい編成に。
夜戦用に北上とプリンツ、対空カットイン用で秋月も入れてボス対策は万全。
ギミック解除もしていたことで、削りはサクサク進みました。
三回目のS勝利でリットリオもドロップし、目的を一つ達成。
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ただ、ラスダンではダイソンと古姫が随伴に出てきて多少苦戦。
二回ほど倒せなかったのですが、三回目で無事にクリア。
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春イベの攻略は終了したわけですが・・・

 

E-4 択捉掘り
ここからはイベント恒例の新艦掘りに。
今回の新艦娘とローマも狙っているのですが、まずは目標である新艦娘から。
資源の残量も考慮して、地味に時間のかかるE-4で択捉を掘ることにしました。
しかし、ここで思った以上に苦戦(^^;
ボスマスでのS勝利は確実に取れるものの、なかなか出てくれません。
約42回目の挑戦でようやくドロップしました!
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山風の時が30回くらいだったので、それよりもかかってますね。

 

E-2 国後掘り
次は国後を狙うことに。
神威もドロップするE-3か輸送ボスでのドロップ率が高いE-2のどちらかで掘るわけですが。
ドロップ率の高さに期待し、E-2で掘ることに。
クリア後ということで進むルートが少し変わってるみたいなんですね。
史実艦の霞や足柄に加えて、あまり育ってない潮も入れて掘り用の編成に。
基地航空隊の活躍もあり、S勝利は難しくなかったです。
約10回ほどでドロップしました。
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E-3 神威掘り
残るは神威だけなので、攻略時の編成でサクッと済ませることに。
こちらも15回ほどでドロップしてくれました。
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択捉掘りでの苦労も吹き飛ぶほどにあっさりと掘りは終了。

 

なお、E-5でのローマ掘りは出る前に資源が尽きてしまいました・・・
クリア後は機動部隊じゃないとボスに行かないうえ、道中のフラソとダイソンで撤退が多発。
一回当たりの資源消費量も半端なかったので、見る見るうちに減っていったんですよね。

 

・まとめ
今回は海域数的に中規模ではあったものの、普段の中規模よりは大きい印象を受けました。
ダブルゲージ海域が3つもあること(うち一つはダブル戦力ゲージ)が物語っていますね。
新艦娘も6隻のうち4隻が海域ドロップと、中規模にしては気合が入っていた感じかなと。
難易度的にも同じ海域数の16年秋イベよりは極端に難しい海域がなく、バランスは取れていたと思います。
ただ、基地航空隊が二式大艇なしではボスに届かない海域も見受けられたのが気になる点ではありますが・・・
基地航空隊による支援がほぼ必須となる中、イベント初参加の提督さんには敷居が高く感じられるんじゃないかと思いました。

何はともあれ、今回も楽しめたイベントではあります。
我が艦隊の艦娘たち、今回もありがとう!

Predawn「手のなかの鳥」-夜明け前の世界-

・全体的な感想

アコギを演奏しながら歌う女性シンガーソングライターの中でも、かなりツボに来たかもしれません。

 

彼女の奏でるメロディはUKインディやブリティッシュ・フォークの流れを踏襲しつつも、曲の持つ世界観を重視しているように感じました。

オビに書かれているとおり、「夜明け前の音楽」になっています。

優しく包み込んでくれる音もあって個人的には星が出た夜空の下で聞きたい一枚。

メロディの質も高くて、アコギのシンプルなサウンドながら聞く者の心を掴んで離さない楽曲揃いといったところでしょうか。

特に、アコギの音階を自由自在に操っているのには驚きました。

高音域から低音域の音色をくまなく使った楽曲は繊細ながらも聞き応えありです。

 

どの曲も良かったのですが…

サビでの語感の良さとアコギのシンプルなサウンドが心地よさを感じさせてくれる「Suddenly」、ハーモニカの音色がいいアクセントの「Little Green」、エレキギターの激情的なサウンドを取り入れることで、オルタナの要素を持たせることに成功した「Apple Tree」の3曲は特に素晴らしい。

 

また、歌っている清水美和子さんの声も温かさと柔らかさがあっていい感じです。

どこか力強さを感じさせてくれるのもポイント。

和製NORAH JONESとか言われているみたいですが、まずは聞いてみてほしい。

 

・まとめ

アコギが奏でる独特の世界観を持ったサウンドは、聞く者の感情に何かしら訴えかけてくるでしょう。

シンプルで優しい音像の曲たちは、今の時代にこそ聞いてほしいものなのです。

 

手のなかの鳥

手のなかの鳥

 

 

5/26 今日の一曲 奥田民生「風は西から」

まだ5月なのに夏っぽくなってきましたね。

晴れた日はドライブに行きたくなります。

そんな今日はドライブにピッタリな奥田民生さんの「風は西から」をセレクト。

とにかくギターリフが心地いい一曲で、ドライブに行きたくなるような解放感がたまらない。
「Be a driver.」オフィシャルソングになっているだけはありますね。

 

・風は西から

小気味いいドラムのリズムと突き抜けたギターサウンドが爽快なロックナンバー。
楽曲の気だるげな雰囲気が民生らしいんですけど、同時に疾走感を感じさせているのが見事。
サビのギターリフと間奏のギターソロがとにかくカッコいい!
タンバリンやマラカスの音色も曲に彩りを加えています。
それでいて、シンプルに仕上げているのがポイント。

何より、歌詞がいいんですね。
マツダの企業広告「Be a driver.」オフィシャルソングとなっているこの曲。
とにかく前へ進む力強さを感じられると言いますか。

自分の方向性をバカにされたからって気にしていても仕方がない。
むしろ、その人も味方にするくらいの勢いで進めばいいんじゃないでしょうか。
後ろを振り向いている暇はないぜ。とにかく前だけを見よう。
進むべき方向へ向かう過程を楽しもうってメッセージが伝わって来ました。
聞いているだけでワクワクするメロディと相まって、実に説得力がありますね。

 

・まとめ

風は西から強くなっていく-。
最初のサビの直前にあるフレーズなんですけど…
メロディ、歌詞含めてまさにそうと言える曲に仕上がっていました。
派手さはないけど、聞いているだけで元気を貰えると言いますか。
民生らしさも感じられる、新たな名曲。

 

あと、PVにも注目。
衝突安全性テストのダミー人形を主人公にしているんですけど・・・
ある女性と出会ってから自分の役目を理解してテストに臨むシーンがグッと来ます。
タイアップ先を意識してロードスターを登場させているのもポイント。

 

O.T. Come Home(初回生産限定盤 )

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スピッツ「おるたな」 -スピッツのおるたな精神-

・全体的な感想

「とげまる」から約1年三か月ぶりとなる「おるたな」は彼らにとって三枚目となるアルバム未収録音源集。
2004年の「スターゲイザー」から「君は太陽」までのカップリング曲や2002年以降のカバー音源を中心に収録されています。
完全新曲はないものの、普段のスピッツとは違う魅力を感じることが出来る作品に仕上がっていました。

まず、カップリング曲の完成度が高いんです。
A面曲は限りなくキャッチーな楽曲で攻めてきている印象ですが、B面曲では少しひねくれている感じが出ていて面白味があります。
それでいて、スピッツらしいポップセンスを含んでいるのが見事。改めて聞いてみると名曲の多さに驚くばかり。
ギターのキレやバンドアンサンブル、曲の爽快感はA面曲以上かもしれません。
曲名が取っつき難い(というよりも抽象的?)のに、本気を感じられる曲になっているのがスピッツらしい。

また、カバー曲も素晴らしい。
どの曲も原曲の良さを保ちつつ、スピッツらしさも同時に表現しています。
マサムネの透明感溢れる声と彼らの見事なバンドアンサンブルによって、新たな命が吹き込まれているかのように感じました。
大きくアレンジを施していない(「14番目の月」は除く)んですけど、スピッツらしさが出ている点からも手を抜かずにやるというバンドの姿勢が現れています。
彼らのオリジナル曲にも引けを取らない、表現力と演奏を堪能できる珠玉のカバーと言えるでしょう。

 

・全曲レビュー

1.リコリス
アコギの爽やかな旋律とエレキギターの力強いリフが印象的。
後半に向けて駆けていくかのような曲の展開が好きですね。
マサムネの優しい歌唱から感じる切なさと疾走感のギャップがたまらない1曲。
シンプルなメロディラインでありながら、飽きさせないのもグッド。
聞けば聞くほど味が出てきます。

 

2.さすらい
奥田民生さんのカバー。
原曲と雰囲気が同じなのに、マサムネが歌うだけでスピッツの曲として成立している。
アレンジもシンプルにしている点が彼ららしく、声の力を感じられる仕上がり。

3.ラクガキ王国
ハードなギターリフが炸裂したスピッツ流のロックンロール。
初期の楽曲に近い雰囲気を感じられ、バンドとしての勢いに満ちています。
ギターの小技を効かせたり、うねりまくるリフがカッコいい。
これぞ、A面曲では見られないスピッツの真骨頂。

 

4.14番目の月
ユーミンのカバー。
収録楽曲の中で最もハードなアレンジが施されているのが印象的です。
ピアノやアコギを取り入れるなど、音で優しさも感じさせるのがスピッツらしい。
サビを力強くしている展開もまたグッド!

 

5.三日月ロック その3
突き抜けたギターリフが爽快感を感じさせるギターロックナンバー。
適度なスピード感とマサムネのボーカルがいい味を出しているんですよね。
サビにおける切れ味のいいギターリフは必聴。
個人的にはすごく好きな音です。

 

6.タイム・トラベル
原田真二さんのカバー。
キラキラしたピアノサウンドと優しいバンドサウンドが曲の良さを最大に引き出しています。
都会的でありながら懐かしい雰囲気を感じさせるのも、スピッツの成せる技でしょう。

 

7.夕焼け
夕暮れ時の切なさが曲に表れた1曲。
アコギを主体とした美しいメロディが素晴らしく、風景が浮かんできます。
「君のそばにいたい 想っていたい」と歌い上げるマサムネの歌唱も圧巻。

 

8.まもるさん
小気味いいギターリフとドラムのリズムが印象的なロックナンバー。
Aメロ~Bメロまでのディスコ調からサビで少し加速するかのような流れへと転調する時の爽快感がいい感じ。
キーボードのアクセント的な音使いも適度な浮遊感を演出しています。

 

9.初恋に捧ぐ
初恋の嵐というバンドのカバーですね。
原曲は聞いたことがないんですが、爽やかさを感じさせるアレンジが印象的。
初恋の苦い思い出を描いた歌詞とのギャップが上手く作用している点もポイント。

 

10.テクテク
イントロから始まるマサムネのアカペラが圧巻。
その後のハワイアンミュージック的なアレンジも素晴らしく、この作品におけるヒーリングミュージックとしての役割を果たしています。シャンベやアコーディオンの音もいいアクセントになっており、とにかく癒される曲。

 

11.シャララ
フリューゲルホルンのコミカルな音使いがアクセントになっているポップナンバー。
ギターの開放的なリフと「シャラララ…」のみのサビと相まって、とにかく陽気な曲。
「明るい明日を信じて さっそうと駆け抜けていく」といった前向きな歌詞もいいですね。
ただ元気になってほしい、そんなスピッツの想いが感じられました。

 

12.12月の雨の日
はっぴいえんどのカバー。
マサムネの無感情な歌唱がどことなく重苦しさを感じさせてくれます。
雨の日の鬱屈さを表現しているかのようですけど、12月とタイトルにある曲でやるのがひねくれているスピッツらしい。
フォーク調のアレンジも個人的に新鮮。

 

13.さよなら大好きな人
花*花のカバー。
原曲キーが高かったように思うんですが、さらりと歌いこなせるのが見事。
マサムネのハイトーンボイスが活かされています。
間奏でギターの音を高くしている箇所が個人的に好き。

 

14.オケラ
不穏なギターリフと反響するマサムネのボーカルが印象的。
ラストに混沌としたメロディの楽曲で締めるのが「おるたな」に相応しい。
ドラムも荒々しい感じが好き。
歌詞も「もっと自由になって蛾になってオケラになって」とリズム感が心地いい。

 

・まとめ

今回の「おるたな」。

タイトルが示す通り、既存の形に捉われないで曲を作るスピッツの姿勢がそのまま表れたものと言えるでしょう。
カップリング曲とカバー曲によって構成されたアルバムでありながら、一つの作品として完成している。思わず納得。

 

 

おるたな

おるたな

 

 

SEKAI NO OWARI「Tree」-現実ともリンクしたファンタジーポップ-

 辛い過去と向き合ったから生まれた覚悟―。
同時にサウンドも突き詰め、ファンタジーな音世界を深めたポップアルバム。

 

・全体的な感想

SEKAI NO OWARIの2ndフルアルバムとなる「Tree」。

本作はファンタジーな世界観を深めた音作りが顕著になっています。
でも、決して現実的なものから目を逸らしているわけではないんですよね。
水をかく音や踏切の警報音、象の鳴き声に雑踏の日常的な音など・・・
ありふれた音をサンプリングしてセカオワ流のポップミュージックに取り入れているんです。
ファンタジーと現実感が程よく交じり合い、彼らならではの音が生まれている印象。
「ENTERTAINMENT」以上に自身のサウンドを突き詰めていて、迷いのなさが伺えました。

 

その変化は自身の過去と向き合った歌詞からも読み取れました。
絶望を感じた過去と真剣に向き合った「銀河街の悪夢」。
全てを失った瞬間に改めてスタートしようという決意が歌われた「アースチャイルド」。
単にファンタジー路線に逃げたのではなく、前へ進もうと決めたからこその変化だと思います。

その上でメッセージを投げかけていかないと説得力がない―。
自身と向き合ったことで覚悟も生まれたFukaseの強さも感じられるアルバムとなりました。

 

・全曲レビュー

 

1.the bell
ベルの音で構成されたイントロ的トラック。
聞いた瞬間に不思議な世界へと誘われてしまう、そんな雰囲気作りが見事。

 

2.炎と森のカーニバル
セカオワの作り上げた世界への入り口とも言える1曲。
ブラスバンドのリズムやアコーディオンの音色がカーニバル的な雰囲気を醸し出しています。
触れると壊れそうなファンタジーな世界をアレンジの繊細さで表現しているのは見事。

 

3.スノーマジックファンタジー
雪の妖精を好きになってしまった、叶わぬ恋の物語。
雪が降る様子を表現したピアノの音色が何とも言えない儚さを感じさせます。
幻想的な世界だからこそ、こういった恋もありなのかもしれませんね。

 

4.ムーンライトステーション
祭囃子や三線のフレーズとダンサンブルなリズムが融合した、和風ダンスチューン。
汽車のサウンドを取り入れたり、東京駅や横浜と言った現実の地名が登場するなど・・・
あくまでも現実に近い形で表現しながらも、ファンタジックに仕上げているのが印象的。
ダンスビートと汽車の音を重ねている個所のリズムが心地いい。

 

5.アースチャイルド
ファンタジックかつ底抜けに明るいサウンドが印象的なポップナンバー。
陽気かつ美しいピアノの旋律が楽曲に彩りを与えています。
鐘の音や花火が打ちあがる音を取り入れていることもあって非常に華やか。
地球出身のバンドとして歌っている設定も含めて、世界観の構築が見事です。

何より、終わりがあるから始まりもあると歌っているのが前向き。
一度全てが終わった瞬間を味わったFukaseだからこその説得力があると言いますか。
何があっても自分たちのスタンスを曲げない―。
そんな自信の表れを感じました。

 

6.マーメイドラプソディー
人魚を題材にし、「自由とは、幸せとは何か」を問いかけるポップソング。
水中で浮上していく泡を表現したサウンドアレンジがこれまた繊細。
水の中でしか自由に動けない人魚は人から見れば不自由なのかもしれませんけど・・・
当の人魚は会いに来てくれる人がいるだけでも幸せなんですね。
今いる場所が不自由だったとしても、それは人魚にとって自由以上のもの。
自由や幸せって人それぞれで決まったものじゃないんですよ。
勝手に自分の価値観を押し付けるな、そんなメッセージも含まれているように思います。

 

7.ピエロ
象の鳴き声や歓声を取り入れたサウンドが印象的なパーティーチューン。
現実の音のみでサーカスの空気感をそのまま表現しているのがセカオワらしい。
不安なピエロ役の人の背中を押す歌詞に勇気づけられます。
ゆったりとしたBPMでありながら、心拍音をサンプリングしたサウンドがそれを感じさせる。

 

8.銀河街の悪夢
絶望を感じた過去と真剣に向き合った1曲。
日常を感じさせる音や踏切のSEに乗せて奏でられるアコギのメロディが優しい。
一度堕ちるところまで落ちたからこそ、強くなるしかないわけで。
絶対に立ち直ってみせる、優しいメロディの中でも前に進む力強さを感じました。
日常的な音をサンプリングしているせいか、生々しくてリアル。

 

9.Death Disco
セカオワの楽曲でもっとも挑戦的と言えるエレクトロナンバー。
EDMによる打ち込みサウンドが重厚でカッコいい。
誰もが信じていることに対して疑問を投げかける歌詞にも考えさせられる。
みんなが信じていたり、やっているからってそれに従ってばかりでいいのか・・・
少しは自分の意志を持って行動するべきではないか―。
周りに流される人間が多い世の中に対して、疑問を投げかけたのが見事。
ある意味、彼らの問題曲とも言っても過言ではない。

 

10.broken bone
Fukaseが骨折した時の心情をそのまま歌にしたと思われるポップチューン。
当時のネガティブさが潜む歌詞と弾けるメロディとのギャップが何とも。
後半で転調してからのリズミカルな展開は前へと進もうとする意志を感じさせる。
自身の骨折エピソードをポップに歌い上げるあたりがそうなんでしょうね。
「broken bone」をポップコーンと空耳で聞かせている点といい前向きです。

 

11.PLAY
RPGゲームをモチーフにした世界観が印象的なナンバー。
チープなシンセサウンドや電子アレンジがファミコンっぽい雰囲気を感じさせますね。
ここじゃないどこかへ行ってみたい気持ちが出た時こそが始まりだと歌う歌詞もポジティブ。
思い立った時に行動を起こさないと後悔する―。
絶望を感じた時がスタート地点のセカオワだからこそのメッセージ。

 

12.RPG
マーチングバンドのリズムを取り入れたポップナンバー。
今までのセカオワと違い、非常に前向きさを感じられる仕上がりでした。
壮大なメロディとコーラス、力強いマーチングバンドのリズム・・・
冒険の始まりにワクワクする感覚を楽曲の開放感で表現しているのが印象的。
曲が進むにつれて力強さを増すFukaseの歌唱もポイント。
RPGそのものを表現しつつ、仲間の大切さを伝えているんですよね。
かけがえのない存在がいれば前へ進むのも怖くない―。
前進する彼らの決意表明とも取れる1曲。

 

13.Dragon Night
EDMを先導するニッキー・ロメロのプロデュースによるエレクトロナンバー。
軽快なEDMサウンドが聞いていて程よい心地良さを感じさせます。
それでいて繊細さを同居させているのがセカオワらしくもあるんですよね。
サビや間奏を繰り返す展開といい、キャッチーで耳に残りやすい。
「ドラゲナイ」と聞こえるサビもいろんな意味で印象的。

人は争い合うのではなく友達のように踊るべきと歌った歌詞も印象的。
本来、人類はどこかで繋がっていると思うんですよね。
人間の本質についても歌っているのが深い。

 

・まとめ

自身と向き合ったことでファンタジーな音世界を突き詰めた彼ら。
独自のポップセンスが炸裂した傑作となりました。
前へと進む覚悟が出来たセカオワを今後も見守っていきたい。

 

Tree(通常盤)

Tree(通常盤)

 

 

5/3 今日の1曲 スピッツ「ロビンソン」

今聞いても色褪せない曲ってあると思います。

今日はそんな曲の代名詞とも言える、スピッツの「ロビンソン」をご紹介。

 シンプルなメロディだけど、心に響きます。

 

・ロビンソン(アルバム「ハチミツ」収録)

アコギのリズミカルな旋律が耳に残る良質のポップス。


何といっても、全体的にポップなんですね。
アコギの旋律はもちろん、小気味いいうねりのベースラインにシンプルさを打ち出したドラムのリズム。
複雑な展開はなく、非常に聞きやすい仕上がり。
なのに、どこまでも進んで行けそうな開放感を持つサビが見事。
マサムネの伸びやかな歌とシンプルさを打ち出したメロディが融合した結果なんでしょうね。

ひねくれながらも、前へと踏み出す人を応援する歌詞も印象的。
「宇宙の風に乗る」と言ったフレーズがスピッツらしい。

 

シンプルだからこそ、心に響く。
本当に愛される曲って、どれだけ心に残るかが大切だと思います。
それをシンプルに形にした名曲、「ロビンソン」。
親しみやすい展開にメロディ、いつまでも聞いていたい1曲。

 

https://youtu.be/51CH3dPaWXc