宇宙への行き方

音楽のある生活っていい。

愛はスローにちょっとずつ/サザンオールスターズ -まだまだ君を愛していたかった-

40周年を迎えても精力的な活動を続けるサザンオールスターズ

昨年に続き、今年も新曲をリリースしてくれました。

8月12日に配信された「愛はスローにちょっとずつ」は別れてもなお愛したい気持ちが歌われた、切ない感情に満ちたバラードナンバーです。

 

  • 愛はスローにちょっとずつ
ピアノやアコースティックギターを軸としたサウンドが心に染み渡るラブバラード。

愛する人と別れたその後の感情を歌い上げた、切なくも儚い歌詞に胸が締め付けられます。

未練を引きずらないで前向きに生きたいけど、本当は君をずっと愛していたかった・・・

桑田さんの味わい深い歌唱と夏の終わりの儚さをイメージしたメロディラインで歌詞に込められた寂しさを増幅させているように感じました。

「愛はスローにちょっとずつ 黄昏に染まるんだ」というフレーズが主人公の寂しさやもっと愛していたかったって気持ちをダイレクトに伝えてくれますね。

未だに希望の光と思い続けているあたり、まだまだ愛したかったんだろうなと。

 

40年目に入ったサザンならではの表現力と深さを感じる、珠玉のラブバラードがここに誕生しました。 

美しいメロディのバラードも彼らの持ち味だと思っているんですが、それを再確認できた仕上がりで個人的に満足。

こういう楽曲も彼らの魅力に満ちているなと、改めて感じられた1曲です。

馬と鹿/米津玄師 -願いを叶えられなかった悔しさを原動力に-

 「BOOTLEG」を発売してからはリリースした楽曲が配信やビルボード1位を記録するなど、勢いが止まらない米津玄師。

昨年の「Lemon」が未だにビルボード20位以内に留まっていることや、先日公開した「パプリカ」セルフカバーのMV再生数が700万回を超えていることからもその凄さが伺えると思います。

そんな中、9月に発売されるシングル「馬と鹿」の先行配信が8月12日より始まりました。

王道J-POPのバラードを意識したサウンドと切ないメロディと歌詞が胸に迫る、新たなラブソングの誕生です。

 

大切な人を守れるだけでいい、だけどそれを叶えられなかった・・・

そんな悲しみを味わい深く歌い上げたミドルバラード。

歌い出しからAメロ~Bメロにかけての穏やかなギターフレーズがサビに向けての盛り上がりを確かなものにしています。

サビで聞かせるストリングスの胸に迫るメロディライン、力強いリズムを刻むビートもあってグッと引き込まれる仕上がりに。

そんな楽曲が歌詞に込められた悲しみとその願いを叶えたいという一途な想いをより引き立てているように感じました。

 

特に、二番目のサビが終わりから短い間奏に入る瞬間と大サビ前のストリングスの引きは圧巻。

聞き手を効果的に楽曲へと惹きつけて、最後まで離さないようになっているのが見事で。

加速していくかと思わせてふっと切れるアウトロもドラマ的な余韻を与えてくれる。

それは心に秘めた願いを次こそは叶えたい、強く決意した瞬間のようにも感じられて。

ところどころに挟まれる音ネタといい、米津らしいセンスが炸裂したJ-POPの新たなラブソングが完成しました。

馬と鹿

馬と鹿

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

2019年7月ベストソング5選

2019年も半分を過ぎ、気が付けばお盆休みに入っている方も多いんじゃないでしょうか。

遅れ気味になっていた2019年ベストソング5選、悩みに悩んでようやく決まりました。

7月はかつてないくらいの良曲に出会い、どの曲をベストソングにしようかと記事が完成する直前まで悩むほどの豊作です。

特別に次点曲を増やそうとしたものの、いつも5曲と決めてるのでそこは変えずにやりました。

 

というわけで、2019年7月のベストソングはこんな感じです。

 

2019年7月ベストソング5選
  • 月色ホライズン/[ALEXANDROS]

ゆったりとしたギターサウンドが心地よいロックナンバー。

軽快なテンポも相まって、様々な表情を見せてくれる仕上がりです。

今までのドロスの楽曲でも群を抜いて表現力豊かと言えるのではないでしょうか。

あえてテンポを落とすことにより、じっくりとギターサウンドを楽しめるようになっているのが見事。

アグレッシブな演奏を聞かせる間奏、今を全力で生き抜いていく気持ちが歌われた歌詞にも注目。

 

ホーンサウンドの力強さとデジタルクワイアを彷彿とさせるコーラスの生み出す壮大さが印象的なポップナンバー。

R&B要素を感じさせるゆったりとしたテンポのグルーブとマッチしていて、気がつけば引き込まれています。

蔦屋好位置プロデュースということもあり、いつも以上にポップさが加わっているのがあるんでしょう。

「届け!」から始まるサビの熱量はもちろん、ありのままに頑張る姿を肯定する歌詞も素晴らしい。

美しくなくても前向きになりたい、自然と背中を押されました。

 

エモーショナルなバンドサウンドによる疾走感が印象的なロックナンバー。

Aメロでうねりを効かせたギターサウンドは若手バンドにも負けないほどの気迫に満ちています。

サビでファルセットを効かせた全力の歌唱と相まって、とにかく熱さを感じずにいられない。

毎日昇ってくる太陽に希望を抱く歌詞も含め、パワフルな歌声から想いが伝わってきました。

 

乾いた音色のアコースティックギターと怪しさ全開のシンセによるイントロが印象的なポップナンバー。

そんな楽曲で夜の誘惑に負けそうだけどそれを振りほどきたい気持ちが歌われた歌詞を引き立てています。

怪しさを漂わせながらも、心地よいメロディになっていて爽やかさを感じました。

Aメロでレゲエを意識したリズムになっているのもあるんでしょうか。

 

特に、サビの爆発的なギターサウンドで歌詞の感情を表現しているのが見事。

「ふざけんな もうどうしよう」というフレーズと相まって、誘惑に負けるものかって強い気持ちを感じ取ることが出来ました。

真夏の夜の誘惑をテーマにしながらも、同時に爽やかさも含ませたサウンドに脱帽。

 

  • Summer Time Magic/雨のパレード

爽やかなエレクトロサウンドが心地よい仕上がりのポップナンバー。

降り注ぐ日差しをイメージした揺らぐ音像のイントロ、波音みたいな心地よさを感じさせるリズミカルなサビの歌メロ・・・

ゆったりとしたメロディラインでありながら、曲の随所に夏らしさを漂わせているのが印象的。

洗練されたサウンドに引き込まれる、この夏に聞くべきサマーアンセムの第二弾です。

 
次点曲

夏の恋模様をゆったりとしたメロディに載せて歌い上げたシティポップ。ウクレレの刻む軽やかなリズムと美しいサウンドに引き込まれます。懐かしい雰囲気のアレンジも印象的。

 

ケルト音楽の持つ美しさをバンドサウンドに融合させた、バンプらしいギターロック。

サビで感じさせる軽快さもあって、何とも言えない焦燥感が生まれています。

初期衝動に近い雰囲気と美しさが同居した、バンプの集大成とも言える1曲。

 

フルートの音色をフィーチャーしたオシャレなイントロと終わった瞬間の爆発的なラウドサウンドが生み出すギャップに引き込まれる一曲。

サビにピアノやシンセをアクセントとして導入していることもあり、洗練された印象を受けました。

力強いサウンド10-FEETらしさを感じさせつつも、同時に新境地も見せてくれてます。

 

  • GreenGreen/ゆず

繊細さを感じさせるアレンジが90年代頃のゆずサウンドに近い雰囲気を感じさせるポップナンバー。

「GreenGreen」から始まるサビは聞いていて心地よく、青々とした緑を彷彿とさせてくれる。

夏の青空と生い茂る草木の緑が浮かんでくるようなイメージで、実に爽やか。

そう思わせるのは、ノスタルジックだけどナチュラルさを感じさせるイントロのメロディラインも影響しているんでしょうね。

最近のゆずの楽曲の中でも心に響くイントロですごく好きなものとなりました

 

程よく掠れた歌声とピアノの美しくも軽快なメロディラインが印象的なポップナンバー。

Aメロからサビに向けて少しずつ盛り上がるメロディと基本を押さえた構成はシンプルだけどいい楽曲になっている要因でしょう。

サビの開放的なメロディと儚さを感じるCメロは必聴。

 

aurora arc (初回限定盤A)(CD+DVD)

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飛行艇/King Gnu -自身の存在感を知らしめ、さらに高い場所へ-

1月に発売されたアルバム「Sympa」、2月に配信された「白日」が好評なKing Gnu

8月9日に新曲「飛行艇」が配信されましたが・・・

圧倒的な野心と存在感に満ちた、今の彼らによる本気のアンセムナンバーとなっています。

高みを目指したい気持ちが清々しいほどに表れた歌詞とサビの存在感に圧倒されっぱなしでした。

 

どこまでも高いところを目指すー。

飛行艇が飛ぶほどに高い空を目指す気持ちとバンドの決意を重ね合わせた歌詞が印象的なアンセム的ナンバー。

重厚なドラムによるリズムとエネルギッシュなギターサウンド、大合唱したくなるほどの存在感を持つサビがとにかく圧巻。

どっしりとしたグルーヴ感のメロディが楽曲の力強さをより感じさせてくれます。

一歩一歩を確実に踏みしめながら目標へと進む野心と言いますか、そういったものを歌詞・メロディで表現している印象を受けました。

 

特にサビの歌詞はいろんなもの(時代・風・あなたの機体(期待))へ飛び乗って存在感を知らしめようとする想いが込められているのが見事。

現状に満足することなく行けるところまで進みたい・・・

人生の主役は自分だからこそ、全力で生きてみようじゃないか。

野心をさらけ出した歌詞に今のKing Gnuの強さが伺えます。

 

強いメッセージ性とバンドの決意を表明した歌詞が印象的な仕上がりの「飛行艇」、現在進行形のKing Gnuを実感できるアンセムです。

飛行艇, a song by King Gnu on Spotify

飛行艇

飛行艇

  • provided courtesy of iTunes

リボン feat.桜井和寿(Mr.Children)/東京スカパラダイスオーケストラ -みんなに幸せを届けたい-

ここのところ、いろんなボーカリストを招いての歌モノが印象的な東京スカパラダイスオーケストラ

8月7日にリリースされた新曲「リボン」はミスチル桜井和寿をボーカルに迎えたスカナンバーになっています。

聞いているだけで多幸感に満たされる仕上がりがたまりません。

 

幸せがやってきたことに対する喜びとそれを他の人にも届けたい・・・

多幸感に満ちたホーンサウンド桜井和寿の歌唱が明るさを感じさせるスカナンバー。

軽快なスカのリズムと歌詞に込められた喜びを表現する桜井さんの歌唱は聞いているだけで幸せな気分になれます。

「しあわせよ こんにちは。そばにいて」というフレーズの幸福な感情がそのまま伝わってくるかのようで。

その他、「哀しみはデタラメに塗り潰せ」や「傷ついたことも忘れるくらい しあわせな時間(とき)を過ごせるのなら」など徹底的に哀しみを忘れたい気持ちが歌われているのも印象的。

 

まさにスカパラ桜井和寿による、音楽の贈り物といったところでしょうか。

賑やかさを感じさせるメロディが聞く者を幸せな気持ちにさせる、荒んだ現代にこそ必要な1曲ではないかと思います。

リボン - feat.桜井和寿(Mr.Children), a song by Tokyo Ska Paradise Orchestra, Kazutoshi Sakurai on Spotify

ダメハダメ/鈴木みのり -失敗しても挑戦し続けることの大切さ-

昨年12月にリリースされた1stアルバム「見る前に飛べ!」が楽曲のクオリティ含め、いろんな意味でインパクト抜群だった鈴木みのり

そんな彼女のニューシングル「ダメハダメ」はアルバムから感じられた全力さをそのまま凝縮した3曲を堪能できるものとなっていました。

 

・以下、全曲レビュー

1.ダメハダメ(アニメ「手品先輩」EDテーマ)

サーフロック的なギターフレーズのイントロや途中で入ってくる「運命」のメロディなど、これでもかというほどの遊び心を感じさせる1曲。

クラシックの優雅さが漂う間奏からパンキッシュなCメロへの転調、北川勝利編曲とあって聞き手を飽きさせない仕上がりになっています。

それを引き立てているのがみのりんごによる全力の歌唱ではないでしょうか。

真っ直ぐに歌い上げるみのりんごの歌は目まぐるしく変化する曲に負けない存在感を持っています。

曲の展開によって歌い方に変化を持たせているのも声優アーティストならではかなと。

 

歌詞は失敗にもめげない気持ちで進む強さが描かれています。

ポンコツだけど手品を繰り返す手品先輩の姿と同時に、何事にも挑戦するみのりんごにも重なるものがありました。

みのりんごの決意にも捉えることが出来る、実に前向きな1曲です。

 

2.こいもよう

みのりんご作詞による、恋に対するワクワク感を歌った爽やかなラブソング。

スウィングするピアノとドラムの軽快なリズム、それに乗っかるみのりんごの歌が心地よい。

伸びやかな歌唱から恋している時の楽しそうな気持ちが伝わってくると言いますか。

サビの言葉選びもあって、キュートさを感じずにいられません。

 

3.One More Step

エレクトロ要素を感じさせるメロディ・アレンジが印象に残るミドルナンバー。

もっと前へ進みたい、力強い想いを歌った歌詞はみのりんごの姿勢をそのまま表現しているのではないでしょうか。

安定した歌唱もそのメッセージを確かなものにしています。

 

・まとめ

声優アーティストとしての表現力はもちろん、みのりんごの元気さから真っ直ぐな姿まで魅力を感じられる3曲でした。

帯に「ヘンなこと大好き元気娘」ってキャッチフレーズが書かれていたけど、まさにそれを体現したシングルではないでしょうか。

それでいて、意外とクセがなく聞きやすいので知らない方にも聞いていただきたいですね。

 

鈴木みのり - ダメハダメ(Short Ver.)_TVアニメ「手品先輩」エンディングテーマ - YouTube

真夏の夜の匂いがする/あいみょん -誘惑に負けない-

8月に入った現在も「マリーゴールド」、4月リリースの「ハルノヒ」がストリーミングで好調なあいみょん

そんな彼女の2019年二枚目となるシングル「真夏の夜の匂いがする」を7月24日にリリースしました。 

怪しさを感じさせるシンセが耳に残る曲なんだけど、どこか爽やかさも感じさせる1曲です。

 

1.真夏の夜の匂いがする

乾いた音色のアコースティックギターと怪しさ全開のシンセによるイントロが印象的なポップナンバー。

夜の誘惑に負けそうだけどそれを振りほどきたい・・・

そんな気持ちが歌われているんですが、歌詞とシンセの生み出すいやらしさを感じさせないくらい心地よいサウンドとメロディに引き込まれます。

Aメロでレゲエを意識したリズムになっているのもあって、聞いていて爽やか。

 

特に、サビの爆発的なギターサウンドで歌詞の感情を表現しているのが見事。

「ふざけんな もうどうしよう」というフレーズと相まって、誘惑に負けるものかって強い気持ちを感じ取ることが出来ました。

真夏の夜の誘惑をテーマにしながらも、同時に爽やかさも含ませたサウンドに脱帽。

 

2.テレパしい

言葉を交わさずとも通じ合える関係になりたい・・・

より深い関係を目指す思いが歌われたアコースティックナンバー。

イントロや間奏の落ち着いたシンセ、アコースティックギターの素朴なサウンドが耳に残ります。

ラストで「でも言葉で伝わる何かがあることも 知ったよ」と直接想いを伝えることの大切さを歌っているのも印象的。

親密な関係になろうとも、自分の言葉ほど相手に伝わるものはないんですよね。

真夏の夜の匂いがする by Aimyon on Spotify