高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

「No Music No Life Question」 akiさん

「No Music No Life Question」企画、akiさんに寄稿いただきました。

 

「No Music No Life Question」 akiさん(@aki-kiako)

 

  • Q1:人生で初めて音楽を良いと思った瞬間はいつですか?きっかけになった曲があれば曲名と理由をお願いします。
人生で初めてちゃんと聴いた曲は「First Love」宇多田ヒカル、「モンキーマジック」「ビューティフルネーム」ゴダイゴ、「中央線」THE BOOMです。これが音楽好きのきっかけです。
これらの曲を初めて聴いたのは4才くらいだと思います。このころからピアノを習い始めていて、このあと約10年にわたって続けることになるのですが、聴き手として音楽の良さに引き込まれたのはこの4曲です。

宇多田ヒカルは子供心に「こんなきれいな声の人いるのか!!」とびっくりした記憶があります。ゴダイゴの2曲は当時はあまり歌詞の意味は分からなかったのですが、とにかく楽しい雰囲気でノリが良いのがお気に入りでした。THE BOOMの「中央線」ですが、鉄道オタクである私は「中央線」というのが都心を走っているオレンジ色の電車のことだということはわかっていたので(漢字の意味は理解していなかったと思います)、この曲が入っているアルバムのうち唯一タイトルの意味が分かるこの曲ばかりを再生していたら好きになりました。今でもよく聴きます。

 

 

  • Q2:どういった感じの音楽が好きですか?ジャンルでも、言葉で詳しく表現していただいても構いません。

始めに挙げた3組のアーティストの影響を受けていて、

宇多田ヒカルからはバラード好き

ゴダイゴからはダンスポップ好き

THE BOOMからはロック好き

という感じです(宇多田ヒカルもかなりダンスポップなのですが)。ただ、その後2度の海外での生活を経て洋楽とも出会ったので、いまはゴダイゴから受けたダンスポップの部分が一番大きく育っているような気がします。あとは、THE BOOMは皮肉が効いた歌詞が多いので、そういった音楽を好きになる入り口にもなりました。

さらに、自分がピアノ奏者だったこともあり、ピアノを辞めてからはインストの曲も外せない位置にあります。

 

  • Q3:上の質問で上げたジャンルを好きになったきっかけはありますか?

やはり、Q1で書いた音楽との最初の出会いがすべてだと思います。あとは海外への渡航と10年続けたピアノでしょうか。

 

 

  • Q4:好きなアーティストはいますか?
最初に出会った宇多田、ゴダイゴTHE BOOMはもちろん入ります。

これ以降に出会ったアーティストで好きなのはMr. ChildrenTRUSTRICKSUPER BEAVERsumikaSchroeder-Headz、Amelieという感じです。

 

 

  • Q5:音楽を聴いて感じたことがあればレビューなどを書いたりしますか?

ご存知の通り書きます。楽しいです。

 

  • Q6:上の質問で書いていると答えた方だけに質問です。そのアルバムの(曲)の何を重視して伝えてますか?

 

10年間ピアノをやっていて、その間に実は音楽理論などをかじりました。また、師事していた先生は海外でも音楽活動をされている方でしたし、私以外の生徒はみな音楽大学に行ったので「あー、こういうのが良い音楽なのか」ということを何となくは感じていました。

プロの演奏家でもないですし、いまレビューを書いているのは私がやっていたクラシック音楽ではなくポップスなので出過ぎたことを書くことは控えていますが、10年間の教えの中で口を酸っぱくして先生から言われたのは「音楽の8割は最初で決まる」ということです(そして私の経験上これはほとんどの場合正しいです)。そのためレビューでは必ずイントロから歌いだしまでの流れに触れることにしています。聴くときも最も意識しているのはこの部分です。

 

 

  • Q7:どんな時に音楽を聴きますか?また、状況に合わせて聞くものを選んだりしますか?

 

基本的に常に聴きますが、状況に合わせて聴くのは変えます。

CDなどを買って最初に聴いたときに「この曲はこういうときに聴けそうだな」ということを何となく頭に思い浮かべて、いざ自分のメンタルがそういう状況になったときに「そうそう、この前聴いたあの曲が今の状況にはぴったりだな」などと思い出して聴くという感じです。それを繰り返しているうちに、この時はこの曲というものが出来上がってくることもあります。

 

 

  • Q8:アニソン・声優系の曲は聴きますか?聴く場合何に注目して聴いていますか?

TRUSTRICKさんはアニメに楽曲提供していたので聴いていましたし、高校は中高一貫の男子校だったのでアニメはとてつもない勢いで学校中で流行っており、そこで友達に勧められsupercellと出会いました(定番ですね)。やはりアニソンでも特に重視して聴くのはイントロから歌いだしのところです。特にOPやEDで使われる曲だと、限られた尺になる分だけこの部分にかけられている労力もかなりのものなのではないかと思うので。

 

 

  • Q9:声優アーティストの曲を聴いていると答えた方に質問。アーティスト活動している声優で好きな方はいますか?魅力も書いてみてください。

声優アーティストの方は実はあまり聴かなかったのでなんとも言えませんが、三森すずこさんは好きです。そして声優に歌、そして舞台とどれだけ多才なのだろうと思っています(笑)

 

 

 

  • Q10:声優アーティストを聴く方への質問。キャラソンを聴くときはどういった部分に注目して聴いていますか?(歌唱、表現など)

キャラソンは実はあまり聴かないのでこの問いはスルーさせていただきます。

 

 

  • Q11:映画・アニメ・ドラマ・ゲームなどのサントラは聴いたりしますか?

相棒のとてつもないファンなので、相棒のサントラはかなり良く聴きます。また、報道ステーションのテーマ曲だった「I am」という曲がとても好きでよく聴きます。ただし他のドラマや映画などのサントラはあまり聴かないです。あとはそもそもゲームをあまりしない人間なのでゲームのサントラとは縁遠いです。

 

  • Q12:ライブには良く行きますか?

実はあまり行っていません。年に5回行ったら多いです。じゃあ音楽のレビュー記事何か書くのをやめてしまえよと言う話ですが(笑)学生でお金があまりないのと、音楽と同等レベルで好きなことがたくさんあるので、持っているお金を最大限音楽に使うことはできないというのが最大の理由です。その点ではSpotifyが出てきてCDへの出資が減ったことは貧乏人にとってはありがたいことです。事実去年はその分ライブに行けました。

 

  • Q13:あなたが今まで聴いた音楽の中で最も印象に残っている作品を教えてください。アルバムでも楽曲単位でも構いません。ジャンルも問いません。印象に残った理由も交えて書いてみてください。

いろんな意味で宇多田ヒカル「First Love」だと思います。大人になってから彼女が活動を再開して曲を出して、私を含め多くの人がその素晴らしさについて言葉を使ってあーだこーだ言っているわけですが、最初に聴いたときには(4才だったので)そういった言葉を持っていなかった分、楽曲のすごさをより鮮明に感じることができていたような気がします。いま勝手に思っているだけかもしれませんが(笑)そういう意味では「言語化できることだけがすべてではない」という思いにもさせられますし、言語化できないことが悪いことではなく、そういうことこそ最上の感動なのかもしれないということを考えたりします。そういう意味では自分の聴き手としての意識の中で根本にあるアーティストであり曲だと思います。

 

  • Q14:あなたにとって音楽とは何?

 

Q13で書いてしまったのですが「言語化できない感動」を与えてくれるものだと思います。特にインストの曲やクラシックになってしまえば歌詞すらもない。しかし間違いなくそれらを通して伝わってくるものがある。「見えない力」のようなものも感じてとても神秘的だと思います。ただし、いま私は言語にして音楽の素晴らしさを伝える活動をしているのでこのことは矛盾しているのですが(笑)

正直「音楽の核心の部分はどんなに頑張っても言語化できないのではないか」と半ばあきらめているところもあります。この思いは発信を始めてより一層強くなっています。そういった音楽の素晴らしさに敬意を払いながらこれからも言語で発信していきたいと思っています。

 

 

ご参加、ありがとうございました!

えんどろ~! 9話「秘祭! カルタード祭り~!」 -大好きなものだから決まりごとは守りたい-

カルタードを愛するメイ。

大好きだからこその優しさが垣間見えた話でした。

 

・感想

カルタードキングになったことで名誉を得たメイ。

村の住人からも慕われ、すごく嬉しそうにしていました。

カルタード好きのメイにとって、これほど素晴らしい体験はないんだろうなぁ。

 

カルタードを神様に捧げる儀式の時も悲しむどころか、それを受け入れていたくらいで。

村の大切な風習である以上、燃やされる運命のカルタードも見守らなければー。

カルタードマニアでありキングでもあるからこそ、メイは涙を流しながらも儀式を大切なものだと感じ取ったんでしょうね。

 

メイのカルタード愛を描きつつ、大好きなものに対する畏敬の念も感じさせる展開が良かったです。

カルタードが自生している設定も含めて、それを上手く使った話になっていたなと。

 

えんどろ?! 第1巻 Blu-ray
 

 

 

2019.3/9 今日の一曲 3月9日/レミオロメン

今年もこの曲を聞きたくなる季節になりましたね・・・

本日3月9日と言えば、レミオロメンの「3月9日」を連想する方も多いのではないかと思います。

発売から15年が経過しているのに全く色褪せない、新しい一歩を踏み出す人々の背中をそっと押してくれる1曲。

 

・3月9日

シンプルなバンドサウンドの紡ぐメロディラインが心に響くミドルナンバー。

間奏のエモーショナルなギターソロやゆっくりでありながらも力強いドラム、厚みのあるベースラインからなるメロディは聞く者の心を掴んで離しません。

ゆっくりとしたテンポで進むメロディで一歩ずつ進み始める人々の姿を表現しているのが見事と言いますか。

藤巻亮太の感情豊かなボーカルもあって、何年経っても聞きたくなる曲となりました。

 

そう感じさせるのは、今まで支えてくれた人への想いが込められた歌詞も影響しているのでしょう。

これまでの人生はそっと支えてくれる人の存在があってこそ。

だから、私もそのような人になれるよう新たな一歩を踏み出したい・・・

感謝の想いと新しい生活に向けての決意も感じさせる歌詞にグッと来ました。

 

この季節にピッタリなメッセージを含んだ、3月の定番曲です。

 

3月9日

3月9日

  • provided courtesy of iTunes

私に天使が舞い降りてきた! 9話「私が寝るまでいてくださいね」-誰にでも抜けてる部分ってあります-

ひなたと乃愛のデート回。

 

・感想

映画を見に行くことになったひなたと乃愛の姿が描かれていました。

サンドイッチを持ってきて食べれるようにした乃愛、赤いカチューシャを買ってあげたひなた・・・

お互いにこの一日を楽しめたんだろうなと感じる行動が印象的でした。

普段から仲がいいけど、こういう機会だからこそ想いを伝えたいってのがあったんでしょうね。

ひなたと乃愛にとって、特別な一日になったのが伝わる話でした。

 

・花ちゃん

しっかり者だけど甘いものが大好きで夕食にアップルパイを食べたいと言い出した花ちゃん。
ホラー映画をつまらないと言いながら怯えたり、その影響でトイレにいけなくなったりとしっかり者でもまだまだ小学生なんだなと。

年相応の姿を描いていた印象です。

 

・意外と抜けてる?

 

サンドイッチが入ったバスケットを振り回して台無しにしてしまった乃愛ちゃん、映画を見て興奮のあまりキャラに声援を送るひなた・・・

3人のどこか抜けてる一面も描いているのがいいですね。

 

・松本さん

みゃー姉を影から覗いたり、果ては同じジャージを複数持っていたり。

みゃー姉のストーカーっぽいこともしているし、なかなかヤバい人物なのかも(^^;

私に天使が舞い降りた!: 1 (百合姫コミックス)

私に天使が舞い降りた!: 1 (百合姫コミックス)

 

「No Music No Life Question」 フジさん

「No Music No Life Question」企画ですが、寄稿という形もOKとしました。

寄稿される場合、こんな感じで私のブログ上に公開させていただきます。

 

今回はFC2の方にアップしていたフジ(@musicforever69)さんの回答です。

寄稿を受け付けるにあたり、こちらに移すことにしました。

 

 

  • Q1:人生で初めて音楽をいいと思った瞬間はいつですか? きっかけになった曲があれば曲名と理由もお願いします。
A:小学校低学年の時、車の中で流れていた平井堅の瞳を閉じてを聴いて

子供ながらになんて素晴らしい曲なんだと感心した覚えがあります。

 

 

  • Q2:どういった感じの音楽が好きですか? ジャンルでも、言葉で詳しく表現して頂いても構いません

 

A:ギターロック、ダンスミュージック、聴いているうちにいつの間にか眠ってしまうような穏やかな曲。

あとはアニソン!

 

 

  • Q3:上の質問で挙げたジャンルを好きになったきっかけはありますか?

A:4〜5年前にたまたまYouTubeでみたサカナクションの「アイデンティティ」を聴いて全身に電流が走るような衝撃を感じ、そこから芋づる式にギターロック、ダンスミュージックなど様々なジャンルに手を出しました。

 

  • Q4:好きなアーティストはいますか?

 

ゲスの極み乙女。.....などなど

あと、最近ハマりつつあるのがMETAFIVE。

 

 

  • Q5:音楽を聞いて感じたことがあればレビューなどを書いたりしますか?

 

A:ひじょーーーーーーに稚拙かつ、短いですが、書きます。

ただしそこまで頻繁ではないです。

 

 

  • Q6:上の質問で書いてると答えた方だけに質問です。そのアルバム(曲)の何を重視して伝えてますか?

A:やはり1番に伝えるのはメロディの良さ、ですかね?

 

  • Q7:どんな時に音楽を聞きますか? また、状況に合わせて聞くものを選んだりしますか?

 

A:暇さえあれば常に聴いてますねw

ただ、何か重要な行事が直前に迫っている場合は、応援ソングを選んで聴いています。

 

 

  • Q8アニソン・声優系の曲は聞きますか? 聞く場合は何に注目して聞いていますか?

 

A:バリバリ聴いてます。もちろん声優アーティストも。
聴くときは、声や、メロディが最優先、といったところでしょうか。

アニソンを聴く場合は邦楽を聴いている時とは全く別の聴き方をしていますね。

 

 

  • Q9:声優アーティストの曲を聞いていると答えた方に質問。アーティスト活動している声優で好きな方はいますか? 魅力も書いてみてください。

 

A:今、注目しているのは内田彩さん。
何と言っても声のバリエーションが凄い!

あと、普段演じるキャラとは違った一面も見せるという点もポイントかな。

 

 

  • Q10:声優アーティストの曲を聞く方への質問。キャラソンを聞く時はどういった部分に注目して聞いてますか?(歌唱、表現など…)

 

A:そのキャラにあった曲調、または歌詞なのかという部分を重点的に。

あとは可愛かったらそれでオッケー!(暴論)

 

 

  • Q11:映画・アニメ・ドラマ・ゲームなどのサントラは聞いたりしますか?

 

A:映画バクマンの劇伴と
グランツーリスモというゲームのサントラぐらいしか聴いたことないですね。
 

 

  • Q12:ライブにはよく行きますか?

 

A:よく行くって程ではないですが、

過去に2回ほどサカナクションのライブに参加しました。

 

 

  • Q13:あなたが今まで聞いた音楽の中でもっとも印象に残っている作品を教えてください。アルバムでも楽曲単位でも構いません。ジャンルも問いません。印象に残った理由も交えて書いてみてください。

 

A:色々悩みましたが、
初めて自分のなけなしの金で買った
サカナクションの「Documentaly」でしょうか。
最初から最後まで、鳥肌立ちっぱなしでした。

この作品が僕を音楽好きへと誘った作品だと今になって思います。

 

 

  • Q14:あなたにとっての音楽とは何?

 

A:合法的な麻薬。
音楽を聴いている間は間違いなく気分はハイになっているし、
明日もがんばってみっか!という気持ちにさせてくれる。
それでいて、中毒性、依存性が著しく高い。

まさしく麻薬のようなものだと僕は思っています。

 

ご参加いただき、ありがとうございました。

えんどろ~! 8話「私のユーシャさま~!」 -お姫様だからじゃない、友達だから助けたい-

勇者とお姫様の関係からそれ以上の関係に。

 

・感想

勇者に助けられるお姫様、その関係から一歩踏み出したユーシャとローナ姫の姿が印象的な話でした。

ユーシャに憧れるローナ姫は助けられることを求めていましたが、ユーシャ自身はそうでもないんですよね。

お姫様だからではなく、「大切な友達だから助ける」と決めていたのです。

この流れがまったりとした日常ファンタジーらしいんですけど、ユーシャもローナのことを大切だと思っているからこそ、魔王に臆することなく想いをぶつけたのでしょう。

 

その想いを聞いたローナ姫は自分のわがままなお願いで迷惑をかけてしまったと反省していました。

お姫様だからと勇者に助けられたい気持ちからそんな芝居を計画したけど、実際はそれ以上の関係になっていたわけで。

ユーシャが自分のことを友達だと思ってくれたのが嬉しかったんだろうなと思います。

 

ユーシャとローナの友情に思わずグッと来てしまいました。

 

・マオちゃん先生

ローナ姫の頼みとは言え、ユーシャたちのためにならないやらせを断ろうとしましたが、金の延べ棒を見て引き受けていました。

自分の中にある欲が勝ってしまったのでしょうか(^^;

それでも、ユーシャがローナ姫に対して想いを伝えられるようにしていたのが良かったなぁ。

きちんとユーシャたちの先生として務めを果たしてますね。

 

・まとめ

ユーシャとローナの友情に心が温まるお話でした。

勇者がお姫様を助けるという王道展開をやりながら、友情を伝える展開が日常ファンタジーのえんどろ~!らしくもありますね。

 

えんどろ?! 第1巻 Blu-ray
 

トクマルシューゴ「ポート・エントロピー」 -異世界へとようこそ-

聞いていると異世界に引き込まれていくような感覚がたまらない。

 

・全体的な感想

トクマルシューゴの4枚目となるアルバム。

本作は聞く者を異世界へと引き込んでくれるサウンドが印象的な仕上がり。

トクマルシューゴというポップの魔術師が繰り広げる、37分間のショーとでも言うべきか。

 

その理由は、聞く者をどこか違う世界へと連れ去ってくれるようなサウンドにあるのではないかと思います。
日常的な朝の風景が浮かんでくるものや、異国の情緒を感じさせてくれるもの、子供の頃に感じたような懐かしさを思い出させてくれるものまで、それらがいい具合で混ざり合っているんですよね。

聞いていると、すごく不思議な気持ちになるんです。

まるで、このアルバムを聞いている37分間は異世界に引き込まれていくかのようで。

見えている風景は日常なのに、トクマルシューゴが作り出した「ポート・エントロピー」という世界を体験できるのです。

聞き終わったあとに訪れる、何ともいえない満足感もたまりません。

とにかく心が満たされます。温かさを含んだ作風ってのも影響しているのかも。

それにしても、楽器のみならず非楽器までも操るのは相変わらずだなと。
特に「Orange」のアウトロは電話の音までも音楽に溶け込ませてしまってるんだけど、BGMとしてではなく一つの楽器としてしっかり存在させているのが見事。

ここが彼の凄い所でして。

おもちゃのオルガンなど、普通は使わないだろってものまで音にしているのです。

トクマルシューゴがポップの魔術師たる所以を感じることが出来ました。

 

・以下、特にお気に入りの曲をレビュー

 

2. Tracking Elevator 
アコギのリフが心地いいポップミュージック。

曲のリズム感がいい感じですね。
「まだ止まらない Tracking Elevator カッチカッチ鳴らす ウインカーが鳴らす」って箇所の語感は個人的に好きだったり。

 

4.Lahaha
サビの「Lahaha~」のリフレインが頭から離れません。

特に意味のない言葉の繰り返しなんですが、聞いていて心地いいというか。

後半でテンポアップしているのも面白いですね。
あと、アコギをメインにした優しいサウンドもアクセントになってるなと。

その他、様々な楽器が奏でるアンサンブルも聴きどころ。

 

5. Rum Hee
聞いていると爽やかな朝の風景が浮かんでくる、そんなイントロが印象的。

サウンドもアコギをメインとした生音中心の優しいもので心が安らいできます。

サビの「ラムヒー♪」の繰り返しが印象的で、この荒んだ時代にこそ聞くべき曲です。聞いているだけで幸せになれるって曲もなかなかないんじゃないかと思いますよ。

 

・まとめ
数々の楽器を操りながら作り出したトクマルシューゴの音世界が構築されたアルバムの完成形、それが「ポート・エントロピー」という作品であると思います。

聞き手が連れていかれた異世界こそ、彼の作り上げた音世界であると言えるでしょう。

 

Lahaha

Lahaha

  • provided courtesy of iTunes