5月に配信された「きらり」が好調な藤井風。
そんな彼が2021年第三弾となる新曲「燃えよ」を9月4日に発表しました。
R&Bの上品なグルーヴと情熱的なサンバのリズムに引き込まれる、クールでありながら熱量を感じさせてくれる1曲です。
・燃えよ
洗練されたR&B空気の空気と熱いサンバのリズムを取り入れたリズミカルなポップナンバー。
前半の心地よいグルーヴから少しずつ熱を帯びてテンポアップするメロディが本当に情熱的で、圧倒的な熱量を感じさせてくれます。
1番のAメロからサビに至るまでは上品さを感じさせるグルーヴなのに、そこから少しずつ熱を増していくメロディに引き込まれてしまいました。
2番からラストにかけてはサンバのリズムとR&Bの上品さが程よく融合しており、熱さの中にクールさを漂わせている印象。
後半の情熱的な展開に圧倒されがちなんだけど、しっかりと品も備わっているのが見事なんですよね。
熱さと品を感じさせる風さんの歌唱もすごく合っていて、楽曲の魅力をさらに引き立てているのが素晴らしい。
自分の中にある情熱を燃やし尽くすほどの気持ちで生きていこうと歌った歌詞も聞き所。
誰にでも言えることなんですけど、無事に明日を迎えられるかは全く分からないんですよね。
健康でいるならその確率は上がるものの、本当にどうなるかは何とも言えないもので。
人間も生き物である以上はいつか終わりが訪れるわけで、それが明日かもしれない・・・
だからこそ、心に秘めた情熱を燃やしつくすほどの全力で生きてみるのも悪くないんじゃないか。
明日がどうなるか分からないから後悔しないためにも、常に燃え続ける気持ちを持って生きていこうー。
「燃えよ」と「もうええよ」を引っかけた歌詞にすることで、その想いをより強めているのが見事と言うべきか。
忘れかけていたものと言いますか、情熱を持って生きていくことの素晴らしさを思い起こしてくれる1曲となりました。
何事も全力で取り組んで後悔しないようにしたいものですね。