アポトーシス/Official髭男dism -別れが来るその時まで悔いがないように-
待望のニューアルバム発売を来週に控えたヒゲダン。
先行配信されたリード曲「アポトーシス」はいつか訪れる別れをテーマにした、どこか重さを感じさせるミディアムナンバーになっています。
歌詞の内容がいろいろと考えさせるものとなっていて重いんだけど、その重さをグルーヴでも表現しているのがヒゲダンらしいなと感じました。
・アポトーシス(8月18日発売「Ediorial」収録)
王道J-POPを意識したメロディとノスタルジックなアレンジが印象に残るミディアムナンバー。
しっとりと聞かせる仕上がりでありながら、重厚なグルーヴを感じられるようになっているのがヒゲダンらしい。
ベースサウンドのうねり、儚さを引き立てるシンセサウンド、間奏における手数で攻めるドラム・・・
全てが一体となって生み出されたグルーヴは重さが感じられるものの、ゆったりとしたメロディになっていて身を委ねて聞きたくなります。
そのグルーヴ感を引き立てているのがいつか訪れる別れをテーマにした歌詞で。
人間って生きている以上はいつか生物としての死が来るもの。
大切な人と一緒になってもいつかは別れる日が訪れるんですよね。
その瞬間に感じるであろう気持ちを描いた歌詞のメッセージ性がとにかく圧倒的。
聞いていると悔いのないように生きなければって気にさせてくれます。
藤原聡の真っ直ぐな歌唱も歌詞の想いを増幅させているのが見事。
ニューアルバム「Editorial」のリード曲である「アポトーシス」。
個体をよい状態に保つためにプログラムされた細胞の死を意味する言葉なんですけど、そんなタイトルだけにいつか訪れる別れをテーマにした曲となっているのがとにかくエグくて。
6分という長さも手伝って、別のベクトルから心にガツンと来るものとなりました。
来週のアルバム、期待したいですね。