高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

Pale Blue/米津玄師 -本当はあなたが好きだった-

ゆったりとしたメロディ、シンプルな音構成とは裏腹にストレートな恋愛感情が描かれたラブソングとなりました。

感情を込めた米津さんの歌唱は聞いているだけで胸が締め付けられます。

これこそ「切ない」って言葉がピッタリではないでしょうか。

 

・Pale Blue(6/16日発売・TBS系ドラマ「リコカツ」主題歌)

別れを決めたけど本当はあなたと未来を見たかった・・・

打ち込みによるゆったりとしたリズム、ピアノとシンセの儚くも美しいサウンドでストレートな恋愛感情を切なく歌い上げたラブソング。

「ずっと・・・」という歌い出しから想いの強さを感じられるのはもちろん、胸に迫ってくる米津さんの歌唱が本当に真っ直ぐなんですよね。

美しさと無機質さの同居したサウンドとメロディ、ゆったりとしたテンポは曲の持つ儚さを増幅させている印象です。

特に、サビに入った瞬間の盛り上がりがポイント。

厳かに鳴らされるドラムと力強くも繊細なストリングスの音色、低音の規則的なグルーヴで歌詞に描かれた「やっぱりあなたと未来を見たかった」って後悔の念を明確に表現しているのが素晴らしい。

その人に恋する気持ちだけでなく、別れを決めたことに対する後悔の気持ちも含めて直球で描いているんだと感じました。

 

ストレートなラブソングだけあって音数の少ない構成になっているものの、米津さんらしいセンスは相変わらず健在。

それを強く感じさせてくれるのがCメロからラストにかけての転調でしょうか。

いきなりワルツ調に変わるため、圧倒的な存在感を感じずにいられません。

軽やかさと優雅さが漂うメロディなのに、「行かないで、ここにいて」や「抱きしめて」と切なく歌うことで重さも加わっていることに脱帽。

徹底してストレートな感情表現を描くことにこだわった1曲となりました。

 

真っ直ぐに恋をする気持ちと「本当は別れたくないし、未来をあなたと見たい・・・」って後悔する感情が歌われた「Pale Blue」。

ワルツ調への大胆な転調、ストレートな感情を表現するために計算されたシンプルさ、改めて米津さんの才能を実感しています。

あと、何気にカラオケで歌うのが難しそうなんですよね。「ずっと・・・」の音が高いのとメロディが掴みにくそうで・・・