不思議/星野源 -人を愛する、それは「不思議なこと」-
ドラマ「着飾る恋には理由があって」の主題歌にもなっている星野源さんの新曲「不思議」。
1話で一部がオンエアされてから気になっていたんですが、本日より配信がスタートしました。
甘い雰囲気のサウンドとアレンジが印象的な、R&Bテイストのラブソングです。
・不思議(TBSドラマ「着飾る恋には理由があって」主題歌)
スウィートなR&Bを彷彿とさせるサウンドとアレンジが印象的なラブソング。
DAWによる打ち込みでサウンドでR&Bの持つ甘美な雰囲気を演出しており、今までの星野源さんの楽曲にはないムーディーさが出ています。
恋したことで高まるドキドキ感をイメージさせるかのようにビートを刻むリズム、官能的な音色で引き込んでくれるキーボードサウンド・・・
少ない音数でシンプルな仕上がりなんだけど、Aメロからサビに至るまでの雰囲気はとにかく圧倒的。
星野源さんなりに00年代のJ-R&Bを研究して作り上げたのが伺えました。
短いCメロでのさりげない転調やラストサビで半音上がる展開など、J-POPの基本を押さえているのもポイント。
「人を愛する気持ちとは何か」を歌い上げた歌詞も心に響きます。
人は誰でも恋をして一人の人を愛すると言いますが、それはなぜでしょうか。
元々は他人なのに出会ったことで少しずつ惹かれあい、最終的には一緒の時間を過ごすことになる・・・
人間の生物として子孫を残そうという本能がそうさせてるんでしょうけど、出会うまでお互いのことを全く知らない者同士が距離を縮めて惹かれあうって、それは「不思議」なことであり奇跡だと思うんですよ。
「折り合い」で「愛し合うためにはお互いに譲り合うことが大切」と歌っていた星野源さんだからこそ、他人同士だった者がお互いに愛することを「不思議」と表現したのでしょう。
そもそも、出会うまではお互いに知らないわけですからー。
ドラマ「着飾る恋には理由があって」のために書き下ろされたラブソング「不思議」。
星野源さんならではの視点で表現した歌詞と本格的R&Bの雰囲気を感じさせるメロディ・サウンドが圧倒的ない1曲でした。
DAWを使ってここまで仕上げてきた彼の表現力にも脱帽。