いよいよ3月になりましたね。
卒業や異動などで新たな一歩を踏み出す人も多い季節ですが、そんな中で配信リリースされた藤井風さんの「旅路」はこれまでの人生もこれからも含めて肯定してくれる歌詞が印象的。
彼らしく洗練されたメロディやサウンドもあって、藤井風ならではのナンバーとなりました。
・旅路(ドラマ「にじいろカルテ」主題歌)
キーボードの優しい音色によるメロディ、R&Bテイストを効かせたリズムが心地よさとオシャレさを感じさせるミディアムナンバー。
未熟なあの頃に触れたものや得た経験、出会った人々・・・
全てはこれからの人生に繋がっている、人生を旅路に例えて歌った歌詞に背中を押される1曲となっています。
言葉では表現されてないんだけど、「今までの人生は無駄じゃない」と自分の人生を肯定してくれるかのようなメッセージを感じました。
失敗して忘れたいような出来事も含め、全てを自分の糧にすればいいー。
これからも続くであろう人生を生きるうえで大切なものを聞き手に訴えてくれます。
新しい一歩を踏み出す人は特にそう感じる内容でありながら、あえてストリングスを使わずにシンプルなサウンドで構成されているのが好印象。
Aメロ前のギターフレーズやR&Bテイストのリズムを刻むドラムのおかげか、すごく洗練されているんですよね。
それでいて、キーボードのサウンドから感じさせるノスタルジックさもポイント。
藤井風さんの歌唱も優しさだけでなく深みを含んでおり、表現力が増しているのを感じずにいられません。
人生を旅路に例え、これまでを肯定しこれからの人生にエールを送る・・・
新しい一歩を踏み出す人々にとっては心に響く曲となった「旅路」。
この手の曲にありがちなストリングスを使ってないだけでなく、ただ単に背中を押すだけで終わらない歌詞のメッセージが本当に素晴らしいんですよね。
洗練されたサウンドやメロディと言った藤井風らしさも健在で、彼の新たなスタンダードとなりそうな1曲と言えるでしょう。