高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

King Gnu「三文小説/千両役者」 -地道に生きること、全力で生きること。どちらも素晴らしい-

井口の圧倒的な高音ボイスと重厚でゆったりしたメロディが地道に歩む人々を肯定する「三文小説」、エネルギッシュなバンドサウンドと怒涛の勢いで聴き手に流れ込む歌詞が全力で生きたい気持ちを表現した「千両役者」。

どちらも今の時代を生きるために必要なメッセージを伝えてくれる、ヌーらしい2曲です。

 

1.三文小説(日本テレビ系ドラマ「35才の少女」主題歌)
彼ららしいグルーヴの重厚さ、壮大さを感じさせるメロディが見事にマッチしたバラードナンバー。

少ない音数の曲でシンプルに仕上げながらも、あえてポップさを捨てているのがポイント。

女性が歌っているようにも思える井口のボーカルもあって、ヌーらしい世界観を構築していることに脱帽。

アルバムを経て表現力が増しているのを感じずにいられません。

「そのままでいいんだよ」と聴き手を肯定してくれる歌詞も背中を押してくれる。
三文小説 - song by King Gnu | Spotify

 

2.千両役者(「NTTドコモ 5G」CMソング)
疾走感のあるバンドサウンドとうねるグルーヴのエネルギッシュさが印象的なロックナンバー。

バンドサウンドを全面に押し出した作風なんですが、マシンガンのようにぶちこまれる歌詞とまくし立てる常田の歌唱で一歩先の未来へ進んでいるようなイメージを与えてくれます。

一度きりの人生を大舞台に例えた歌詞で「全力で生きていこう」というメッセージを伝えているのも今の時代に合っていると言いますか。

「抗体を頂戴」をはじめ、韻を踏みまくったフレーズも早口でありながらリズミカルに聞かせてるのが見事。

エネルギッシュなバンドサウンドによって、言葉・音・声の全てが聞き手に流れ込んできます。

情報量の多さ、ボーカル・常田の声から漂うものすごい気迫にただただ圧倒されっぱなしでした。

バンド名のとおり、一つの流れを生み出せたのではないでしょうか。

千両役者 - song by King Gnu | Spotify

 

三文小説 / 千両役者 (初回生産限定盤) (Blu-ray Disc付) (特典なし)