ストレイテナー「Graffiti」 -自分だけでなく、きみもありのままで-
今年で結成22年を迎えたストレイテナー。
そんな彼らの2020年第一弾シングル「Graffiti」は、今のテナーだからこそ鳴らせるサウンドが堪能できるものとなっていました。
1.Graffiti
儚くも美しいメロディの存在感がテナーらしさを感じさせるロックナンバー。
よりポップさを増した印象を受けるのですが、聞いた時の心に迫ってくる感覚は今も健在。
特に、サビ後の間奏とアウトロのメロディラインが素晴らしいの一言。
バックのシンセによる儚いサウンドとバンドサウンドが一体となってグッドメロディを奏でています。
また、歌詞も背中を押されるものとなっていて。
「きみがきみでいることが大切」と自分だけでなく、他人に対してもありのままでいることを肯定した歌詞が印象的。
誰もが自分らしく生きることが自分にとっても生きやすくなっていくのでは、そんなメッセージを感じました。
バンド結成22年を迎えた彼らだからこその力強さを感じさせる新たな名曲が誕生です。
2.Parody
ジャズのスウィング感をバンドサウンドに上手く落とし込んだロックナンバー。
鋭く鳴るギターリフ、軽快なドラムとピアノサウンドが印象に残ります。
重厚さで楽曲を支えるベースラインも含め、美しさの中にスリリングな雰囲気を感じさせてくれるのが見事。
真っ直ぐなホリエの歌唱といい、結成22年目ならではの表現力が垣間見えました。
まとめ
現実に寄り添ったメッセージ性の強い歌詞が印象的な「Graffiti」、軽快だけどスリリングさもたまらない「Parody」。
2曲ともテナーらしさを感じさせながらも、今だからこそ鳴らせるサウンドに仕上がっているなと思いました。
歌詞のメッセージ性も含め、2020年代のテナーが始動したのを感じずにいられません。