5月に発売したアルバム「三毒史」の高い完成度が印象的な椎名林檎。
9月30日に配信された「公然の秘密」もそれを改めて実感させてくれる仕上がりでした。
3分間を止まることなく駆け抜けるスリリングなメロディがたまらない、椎名林檎の王道と言える1曲です。
・公然の秘密(11月13日発売「ニュートンの林檎~初めてのベスト盤~」収録)
スリリングなメロディ、それを感じさせる展開がいかにも椎名林檎らしいアップナンバー。
軽快なギターリフやホーンサウンド、ストリングスの織りなす演奏と艶っぽい林檎の歌唱に気が付けば引き込まれています。
シンプルなんだけど、これこそまさに椎名林檎の作り出すポップスという仕上がりで安心感に満ちていました。
美しくも激情的な間奏やドラムロールで終わりを迎える構成も聞き所です。
知られてしまった秘密を甘いフレーバーに例え、独り占めしたい気持ちを歌った歌詞も印象的。
これがスリリングに駆け抜ける展開の楽曲と非常にマッチしていて。
誰かが嗅ぎ付けようともずっと独り占めしていたい・・・
人間の独占欲を上手いこと描いているのが実に見事。
シンプルに林檎らしさを打ち出していたように感じた「公然の秘密」。
それでいて、3分ちょうどで終わってる点が凝っているなとも思わせてくれました。
ベスト盤に収録されるもう一つの新曲も期待して待ちたいところです。
公然の秘密 by Sheena Ringo on Spotify

ニュートンの林檎 ?初めてのベスト盤? (初回生産限定盤)(2CD)
- アーティスト: 椎名林檎
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2019/11/13
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る