高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

2021年7月ベストソング5選

更新を後回しにしていた2021年7月のベストソング5選記事。

気が付いたら8月も終わりに差し掛かってしまいました。

急激にコロナが増えてますが、変わらず予防は意識したいものですね。

 

それはさておき、7月のベストソングはこんな感じになりました。

 

 

 2021年7月ベストソング

 

・Permission to Dance/BTS

 エド・シーランによるキャッチーで軽快なメロディが爽やかなポップナンバー。

サビの馴染みやすいメロディの存在感、メンバーそれぞれの声質を活かしたボーカルワークは一回聞いたら忘れられません。

ポップスに振り切ったアレンジも印象的。

 

・三原色/YOASOBI

カラフルな音色のピアノサウンド、ラテンのリズムを意識したメロディが非常にキャッチーなポップナンバー。

トロピカルさを加えたサウンドで楽曲のカラフルさが増幅されているのが見事。

YOASOBIにとって初めての試みとなるラップパートのリズミカルさは曲の軽やかさを引き立てるのに一役買っている印象。

ラストで音が上がる構成といい、J-POPの王道を押さえているのもポイント。 
三原色 - song by YOASOBI | Spotify

 

 ・僕のスピな人/マハラージャン

タイトルの奇抜さとは裏腹に分かりやすく耳に残りやすいメロディが印象的なポップナンバー。

軽快なギターリフとシンセによるメロディの楽曲はどこか懐かしさも感じさせる仕上がり。

何より、「スピッて」とリフレインするサビは一回聞いたら頭から離れません。

楽曲とタイトルの相乗効果がなかなかです。

 

・宇宙の季節 feat.Eve,suis/Landdo

アコースティックギターの優しい音色を活かしたゆったりめのメロディ、Eveとsuisの歌声が織り成すハーモニーに引き込まれるミドルナンバー。

聞きなれた二人の歌声がオーガニックなサウンドに乗っかることで、新たな魅力を感じずにいられません。

サビで力強くなる展開と伸びやかさを増す歌唱はしっかり聞かせてくれます。

宇宙の季節 - song by Lanndo, Eve, suis | Spotify

 

・Skeat/Bruno Mars, Anderson .Paak & Silk Sonic

生音の軽快なリズムとメロディ、それに乗っかるブルーノ・マーズの歌唱が心地よさを感じさせるポップナンバー。

陽気な雰囲気のメロディはコロナ禍の夏に感じる不安感を吹き飛ばしてくれる仕上がりになっています。

リズミカルなサビは特にそれを実感しました。

 

次点曲 

 

・シャッター/優里

「君のことをもっと大切にすればよかった…」

写真を撮ってばかりで大切にする時間が少なかったことを後悔する気持ちが歌われた失恋ソング。

優里さんの感情豊かな歌唱は相変わらずで、本当に後悔しているんだってのが伝わる1曲。

シンプルなメロディもそれを引き立てています。

 

・MIRROR MIRROR/平井大

ピアノサウンドを中心とした、美しさを感じさせるバラードナンバー。

ありがちな雰囲気の曲なんだけど、大切な人に対する想いを歌った歌詞がシンプルに伝わります。

 

・花占い/Vaundy

J-POPらしい分かりやすさとキャッチーなメロディに引き込まれるポップナンバー。

曲の軽快さが聞きやすさに繋がっていて、シンプルな良さを感じさせてくれます。

 

・踊りの合図/Lucky Kilimanjaro

聞いた瞬間に踊りたくなるようなサビのメロディが非常に軽快なポップナンバー。

「踊れや さぁ踊れや」で始まるサビはもちろん、ダンスミュージックを取り入れた楽曲に身を委ねたくなる仕上がり。

歌詞のメッセージ性がそんなにないのも影響しているのでしょうか。

 

・Happier Than Ever/Billie Eillsh

ビリーのウィスパーボイスを活かした穏やかな前半部と熱を帯びたギターサウンドが鳴り響く中盤以降の展開が印象的な一曲。

どこか懐かしいフォークミュージック調から壮大なロックサウンドに変わるこの曲は、それぞれに雰囲気を持たせているのが圧巻。

アルバムの中でも存在感があります。

水平線/back number -一人だけでも認めてくれる人がいるのなら頑張れる-

昨年8月にMVが公開されていたback numberの「水平線」。

今年の8月13日にようやく配信が始まりました。

シンプルなバンドサウンドが心に響くミディアムナンバーとなっていて、今を生きる人に優しく寄り沿ってくれる歌詞が背中を押してくれる1曲です。

 

・水平線

back numberらしくJ-POPの王道を意識したメロディがシンプルな良さを感じさせるミディアムナンバー。

ギターサウンドの伸びやかさはどこまでも伸びる水平線をイメージしてるかのようで、メロディの良さを引き立てています。

サビにおけるストリングスの美しさやメロディの壮大さも含めて、J-POP色が強めとなった印象。

 

それでも、ロックバンドらしく力強いギターサウンドをしっかりと聞かせてくれました。 

疾走感のある曲ではないんだけど、意外とエモーショナルなサウンドとなっていることにビックリするほどで。

清水の歌声もどこか穏やかで優しさに満ちている分、サウンドでバンドサウンドならではの魅力を伝えているんです。

それをさらに引き立ててくれるのが歌詞に込められたメッセージではないかと。

 

ラブソングのイメージが強いバクナンですが、「水平線」は辛くても頑張る人に寄り添う優しさを感じられる仕上がりになりました。

どんなに辛い状況でも、頑張っているのを認めてくれる人はいると思うんですよね。

それはたった一人だけかもしれないけど、それだけでも大きな支えになるわけで。

全員に認められるより、一人だけでも認めてくれる人を信じてー。

 

少しの希望だとしても前向きに頑張りたい、そんな想いを感じる1曲です。

水平線

水平線

  • back number
  • J-Pop
  • ¥255

SixTONES「マスカラ(初回盤A)」 -この色気は圧倒的-

歌から感じる色気が最大の魅力だと感じるSixTONES

今回のシングル「マスカラ」は、カップリング曲を含めて彼らの色気を最大限に引き出していました。

 

1.マスカラ

常田大希によるスタイリッシュなメロディがクールさを感じさせるナンバー。

洗練されたギターサウンド、程よいテンポのグルーヴはSixTONESの持つ色気を最大限に引き出しています。

ギター・ベース・ドラムというシンプルな音構成でありながら、二番以降の存在感が圧倒的なのもポイントでしょうか。

ノイジーだけどクールに鳴り響くギターサウンド、ベースのグルーヴ、Cメロの転調にラストサビからアウトロまでの流れ・・・

あまりのエグさにどんどん引き込まれてしまいました。

 

それに負けじと男の色気を魅せるメンバーの歌唱も圧巻の一言。

デビュー曲「Imitation Rain」から彼らの歌声には惹かれるものがあったんですけど、今回の「マスカラ」はその魅力を特に感じられる仕上がりに。

クールなギターサウンドに乗っかることで雨が降る夜の恋愛模様を描いた歌詞の世界観を見事に表現しているんです。

歌の表現力も向上していて、いい意味でジャニーズのイメージをぶっ壊している印象。

 

2.Make Up

ジャニーズグループでも浸透しつつある全編英語詞の楽曲。

最近ではキンプリやセクゾもやっているんですが、やはりSixTONESの存在感が圧倒的だと改めて感じました。

洋楽ポップスを意識したメロディとサウンド、英語詞をクールに歌いこなすメンバーの歌唱に引き込まれます。

ループするリズムの単調な楽曲でありながら、色気ある歌唱で聞き手を魅了しているのは圧巻の一言。

「もう一度やり直したい」と別れた恋人同士の感情を歌い上げた歌詞も印象的。

 

・まとめ

いい意味でジャニーズの枠を外れていると感じるSixTONES

今回の「マスカラ」と「Make Up」ともに本格志向の楽曲ですが、それをしっかりと歌で表現しているのが本当に素晴らしくて。

「ジャニーズグループのCDなんて買わない」と決めていたのに、今回も購入したほどなんですよね。

ますます魅力を増していく彼らの今後、じっくりと見守っていきたいところ。

SixTONES – マスカラ[YouTube Ver.] - YouTube

アポトーシス/Official髭男dism -別れが来るその時まで悔いがないように-

待望のニューアルバム発売を来週に控えたヒゲダン。

先行配信されたリード曲「アポトーシス」はいつか訪れる別れをテーマにした、どこか重さを感じさせるミディアムナンバーになっています。

歌詞の内容がいろいろと考えさせるものとなっていて重いんだけど、その重さをグルーヴでも表現しているのがヒゲダンらしいなと感じました。

 

アポトーシス(8月18日発売「Ediorial」収録)
王道J-POPを意識したメロディとノスタルジックなアレンジが印象に残るミディアムナンバー。

しっとりと聞かせる仕上がりでありながら、重厚なグルーヴを感じられるようになっているのがヒゲダンらしい。

ベースサウンドのうねり、儚さを引き立てるシンセサウンド、間奏における手数で攻めるドラム・・・

全てが一体となって生み出されたグルーヴは重さが感じられるものの、ゆったりとしたメロディになっていて身を委ねて聞きたくなります。

 

そのグルーヴ感を引き立てているのがいつか訪れる別れをテーマにした歌詞で。 

人間って生きている以上はいつか生物としての死が来るもの。

大切な人と一緒になってもいつかは別れる日が訪れるんですよね。

その瞬間に感じるであろう気持ちを描いた歌詞のメッセージ性がとにかく圧倒的。

聞いていると悔いのないように生きなければって気にさせてくれます。

藤原聡の真っ直ぐな歌唱も歌詞の想いを増幅させているのが見事。

 

ニューアルバム「Editorial」のリード曲である「アポトーシス」。

個体をよい状態に保つためにプログラムされた細胞の死を意味する言葉なんですけど、そんなタイトルだけにいつか訪れる別れをテーマにした曲となっているのがとにかくエグくて。

6分という長さも手伝って、別のベクトルから心にガツンと来るものとなりました。

来週のアルバム、期待したいですね。

アポトーシス - song by Official HIGE DANdism | Spotify

ラブレター/YOASOBI -音楽が好きだからこそ気持ちを伝えたい-

相変わらず精力的な活動を続けるYOASOBI。

吹奏楽アレンジを加えた新曲の「ラブレター」は暖かさを感じられるポップナンバーとなりました。

 

・ラブレター
音楽に対する感謝の気持ちを歌い上げた、どこか暖かさを感じるポップナンバー。YOASOBIらしいピアノサウンドはそのままに、メロディの優しさが印象に残ります。

打ち込み主体で無機質さを感じさせるのがYOASOBIの曲の特徴なんだけど、吹奏楽によるアレンジのおかげで暖かみが漂う仕上がりになりました。

 

吹奏楽団のブラスサウンドがピアノサウンドとすごくマッチしていて、今までのYOASOBIにはない豊かな音像となっているのが素晴らしい。

優しさを前面に押し出したメロディ、ブラスサウンドなど生音が目立つ構成がそれを引き立てています。

コーラスも上手く取り入れたことで壮大さも増している印象で、特にラストサビの一音上がる展開との親和性が見事。

 

好きな音楽に対する感謝の気持ちが歌われた歌詞も曲の優しさに一役買っている印象。

いつもお世話になっている人や大切な人に対する感謝の気持ちは照れくささもあってなかなか言葉に出来ないものだけど、それは音楽に対しても同じで。

音楽と出会えたことで私は変われたからこそ、この曲で感謝を伝えたいー。

ikuraの優しい歌唱と暖かいコーラスがその気持ちを素直に表現していると感じました。

 

大好きな音楽への感謝を言葉と優しいメロディで表現した「ラブレター」。

ブラスサウンドとコーラスの壮大さが上手く作用して、暖かさを感じられる1曲になりました。

普段は言えない「ありがとう」の気持ちがストレートに歌われたこの曲、それを伝えたい人を思い浮かべながら聞いてみてはどうでしょうか? 

ラブレター

ラブレター

  • YOASOBI
  • J-Pop
  • ¥255

ラブレター - song by YOASOBI | Spotify

かげきしょうじょ 5話 -本当は素晴らしいものを持っている-

一回見ただけで歌劇の楽曲を完璧に歌いこなすさらさ、山田の歌声から感じる圧倒的な存在感。

それを本人が普通と思っているか大したことがないと感じていても、他の人から見たら素晴らしい才能なんですよね。

そんな二人にスポットを当て、自身の才能に自信を持っていこうというメッセージを描いていました。

 

・さらさ

紅華の歌劇を見たことがないからと初めて見ることになったのですが、そこで歌われた楽曲を完璧に覚えていました。

いつも明るく天然で抜けてるところがあるさらさだけど、それを感じさせない歌唱と記憶力は周りを圧倒させたのではないでしょうか。

彼女の前向きさと自分に対する自信が歌劇への情熱となって表れた結果なんだろうなぁ。

一回で曲を覚えるシーンでさらさのポジティブさを伝えているのが見事。

 

・山田

ダイエットを無理しすぎたことで体調を崩し自信を失ってしまいますが、小野寺先生にかけられた言葉で自信を取り戻していました。

歌声に惹かれるものがあったから紅華に入れたってことを言われていたけど、自分が持っている才能に改めて気づく流れが良かったなぁ。

自分にとってはそれが普通のことだと感じているから、他人より優れているってことになかなか気づけないんですよね。

三者からそれを言ってもらえたからこそ、その才能を活かして再び頑張りたいと思えたのでしょう。

その気持ちを象徴するEDでの独唱からは山田の前向きな感情が伝わります。

 

・愛

さらさと友達になりたい、その気持ちを素直な言葉で伝えていました。

4話で「友達になりたくない」って心無い言葉をぶつけていたけど、自分が持っていないものを持っているさらさに対する憧れが心のどこかにあったのでしょうね。

初めて見た歌劇の曲を一回で覚えたさらさを星に例えて追いかけようとするのがその表れなんだろうなと。

友達になれたと同時に、愛にとっての目標がさらさになったのではと感じずにいられませんでした。

 

・まとめ

一回聞いただけで当たり前のように曲を覚えるさらさ、悩んでいる時に小野寺先生から歌声に惹かれるものがあったと聞いたことでそれを自覚した山田。

タイプの違う二人の姿を通じて「自分の才能に自信を持っていこう」というメッセージを感じ取ることが出来ました。

指摘されたことはしっかりと受け止めていく必要があるけど、褒められたことは自信を持っていいんだよー。

殺伐とした世の中で見失いがちなことを改めて教えられた気がしました。

 

少女漫画寄りの絵柄でどうかなと思っていたんですが、一つの目標に向かって頑張るスポコンものらしく熱いメッセージをしっかりと伝えてくれるのが素晴らしいですね。

かげきしょうじょ 4話 -本当は素直になりたい-

3話に続いて愛の過去を掘り下げていく話でした。

 

・感想 

新しい父親となる男に無理やりキスをされたトラウマから男性恐怖症となった愛。

そんな愛ですが、友達になりたくないと伝えても近づいてくるさらさや自分より強い相手に立ち向かったキモオタさんの姿を見て少し素直になっていたのが印象的。

二人が持つ素直さを見たことで人から距離を取ると決めていた心に変化が表れたんでしょうね。

 

特に、キモオタさんの行動は愛の心を動かすのに十分な説得力があったんじゃないかなと思います。

アイドルオタクらしい特定力をどこに行ったか分からない愛の居場所探しに使ったり、ファンとして迷惑行為をする輩を追い払おうとするなど・・・

結果的には警察がいたことで助かったのですが、自分を守るために行動してくれただけでも嬉しく感じたんだろうなぁ。

キモオタさんに対して距離を感じながらもハンカチを渡していたけど、愛なりに感謝したい気持ちが出ていたのではないでしょうか。

 

まだまだ変化するには時間がかかりそうですが、トラウマ克服に向けた一歩を踏み出した愛がどのように成長していくのかに注目して見ていきたいと感じました。

 

・さらさ

愛に「友達じゃない」と言われても愛のために行動していました。

とにかく天然で素直すぎる性格の影響もありますが、それ以上に愛と友達になりたい気持ちが強いからだと思うんですよね。

 愛がさらさの素直さに憧れるように、さらさも愛にあって自分にないものを羨ましく思っているからで。

だからこそ、真逆な性格でも仲良くしたいんでしょう。

 

・まとめ

愛が男性から距離を取る理由を重く描いた3話を見た時はどのようにまとめるのかと思っていましたが。

素直さに心を動かされた愛に表れた変化を描いて上手く着地させた印象ですね。

歌劇学校が舞台となったアニメだからそこでの厳しさをメインに描くのかと思ったら、過去の掘り下げを交えながら成長を描くなんて。

絵の雰囲気からは想像できない重い展開でなかなか侮れないです、このアニメ。