高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

スーパーガール/あいみょん -知らないうちに君の虜-

Amazon Musicでは既に配信がされていたあいみょんの「スーパーガール」。

3月17日から各種配信もスタートしました。

 

シンセのレトロなサウンドとクールなメロディが耳から離れない、今までとは違うタイプの楽曲です。

 

・スーパーガール
シンセの懐かしい雰囲気を感じさせるサウンドが印象的なポップナンバー。

曲から漂うレトロさがあいみょんにしては新鮮で、今までにない艶っぽさに満ちています。

これまで90年代J-POPを意識した作風が多かったのですが、ここに来て80年代風味を加えて来たのが個人的にツボと言うか。

ホーンサウンドとクールさを感じさせるベースのリズムがスタイリッシュでカッコいいんです。

サビのメロディから感じるキャッチーさと分かりやすさはそのままに、新たな魅力を感じさせてくれたのがポイントでしょうか。

 

そんな楽曲の良さを引き立てる歌詞も印象的。

男性目線で相手を肯定する歌詞となっていて、あいみょんの力強い歌唱のおかげで「気になる人からこう思われてみたい」と感じるのではないでしょうか。

タイトル通りの自信に満ち溢れた女性の姿が思い浮かんでくるかのようで、スーパーガールに相応しい強さを纏っていると言うか。

男性側としても、女性を褒めてあげるのがいかに大切かが伝わる曲ではないでしょうか。

 

レトロな音作りでありながら、カッコよさも感じさせる曲に仕上げていると感じた「スーパーガール」。

メロディの良さを維持しながら進化を続けるあいみょん、これからも目が離せないですね。

スーパーガール - song by Aimyon | Spotify

スーパーガール

スーパーガール

どうにか今日まで生きてきた(feat.藤巻亮太)/川嶋あい -今日までを肯定して、これからも前向きに-

突然ですが、皆さんは卒業シーズンを代表する名曲と言えば何を思い浮かべますか?

ほとんどの方がレミオロメン「3月9日」や川嶋あいさんの「旅立ちの日に・・・」を思い浮かべるのではないでしょうか。

2曲とも今の季節にピッタリな歌詞と優しいメロディになっていて、新しい一歩を踏み出す人々の背中を押してくれるのではないかと思います。

 

そんな名曲を生み出した二人が初めてコラボする形で新曲「どうにか今日まで生きてきた(feat.藤巻亮太)」を発表しました。

これまでの日々を肯定しながらこれから始まる日々に対する希望を寄せる・・・

前向きなメッセージに耳を傾けながら聞いてほしい1曲です。

 

・どうにか今日まで生きてきた(feat.藤巻亮太)
今日までの日々、そしてこれから先もー。

今を生きる人々に対する前向きなメッセージが印象的なポップナンバー。

爽やかで力強いバンドサウンドと軽やかなメロディ、川嶋あいさんと藤巻亮太さんの歌声に安心感を感じずにいられません。

明るさに満ちたホーンサウンドはこれから歩もうとする人生に対する希望をイメージしているかのようで、自然と背中を押されました。

Bメロやサビのバックで鳴るシンセサウンドも優しさを感じさせる仕上がりになっていて、不安に感じる人々の心を包み込んでくれます。

間奏などで聞けるコーラスは特にそれを感じるのではないかなと。

 

そして、「成功や失敗含めてこれまでの日々を肯定してこれからの人生も頑張っていきたい」と歌った歌詞もこの曲のポイントではないでしょうか。

 

難しい言葉を使わず分かりやすい言葉で歌っているんですが、それだけにスッとメッセージが入り込んでくると言いますか。

この先の人生で失敗や辛いこともあると思うんですけど、今までの自分を信じて乗り切りたい・・・

単に前向きでありたいと歌うだけでなく、コロナ禍で先行きが見えない時代ならではの強い気持ちを描いているのが見事ですね。

 

今の時代らしい強さと同時に前向きさを歌い上げた「どうにか今日まで生きてきた」。

卒業ソングってわけではないですが、新しい一歩を踏み出した人々の背中を押してくれることでしょう。

どうにか今日まで生きてきた (feat. 藤巻亮太) - song by Ai Kawashima, Ryota Fujimaki | Spotify

One Last Kiss/宇多田ヒカル -ずっと忘れられない人-

コロナの影響で公開が延期になっていたエヴァンゲリオン最新作。

その主題歌になっている宇多田ヒカルの新曲「One Last Kiss」も公開に合わせて解禁されました。

無機質なんだけど繊細さも感じる、美しい雰囲気のエレクトロナンバーです。

時代が変わっても宇多田ならではのセンスが健在なのを改めて感じました。

 

・One Last Kiss(映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:」主題歌)

エレクトロテイストの浮遊感に満ちたサウンドと宇多田らしいリズム感が印象的なミドルナンバー。

重低音の心地よいリズムを取り入れながらも、洗練された仕上がりになっているのが素晴らしい。

宇多田の儚げな歌唱と絶妙にエレクトロテイストを効かせたサウンドで曲の持つ雰囲気を最大限に引き出しています。

サビは存在感を感じさせるメロディになっているんだけど、何とも言えない無機質さが漂っているのもポイント。

忘れたくない人に対する消えない想いを歌った歌詞から感じる未練を上手く伝えているように感じました。

 

10代から歌っていることもあるんでしょうけど、時代の流れに合わせながらも自分のセンスを大切に曲を作っているのが流石と言うべきか。

歌詞にルーブルモナリザという言葉を違和感なく溶け込ませたり、無機質さの中にポップミュージックの心地よさを感じさせるなど・・・

今回の「One Last Kiss」もオシャレさを感じさせるアレンジでしっかりと現在の音楽として聞かせてくれました。

 

2021年も宇多田ヒカルの変わらない音楽を楽しみにしたいですね。

One Last Kiss - song by Hikaru Utada | Spotify

One Last Kiss (通常盤) (特典なし)

One Last Kiss (通常盤) (特典なし)

泡/King Gnu -大切に出来なかったことが心残り-

昨年から曲だけは出来ていたKing Gnuの「泡」。

主題歌となっている映画の公開延期でリリースが見送られていましたが、今日から公開ということでようやく配信もスタート。

水中で泡にまみれるようなアレンジの楽曲となっていて、その中を漂っている感覚に陥るような1曲です。

 

・泡

水中で泡にまみれるような感覚を味わえるサウンドが圧巻。

低音のゆったりとしたグルーヴ、漂う浮遊感でそれを表現しているのが見事。

深海に引き込まれてしまうほどの存在感があります。

機械的に加工された井口・常田のボーカルは無機質でありながら、泡となって消えそうなくらいに儚い。

それでいて、サビで聞かせる井口の感情豊かな歌唱で聞き手を惹きつけているのが印象的。

触れたら消えてしまいそうな儚さを持っているのが素晴らしいの一言。

 

その儚さを増幅させるような歌詞も印象的。

あなたが泡のように消えてしまうことが分かっていればもっと大切に出来たのに・・・

どういう形にせよ、大切な人が目の前からいなくなる悲しさと大切にしてあげられなかった後悔の念を描いています。

井口の透明で感情豊かな歌唱、常田の渋みを含んだ歌声がそれを聞き手に伝えてくれます。

泡の中を漂うような楽曲と相まって、主人公が後悔しているんだってのを見事に表現していると感じました。

本来ならアルバム後の新曲がこれになるはずだったんですが、そう考えると何気にすごい曲だなと。

 

楽曲の雰囲気、歌詞の世界観…

圧倒的な表現力を見せつけた新曲の「泡」。

美しくも渋い雰囲気をまとった1曲となりました。

旅路/藤井風 -これまでの人生で得たものをこれからの糧に-

いよいよ3月になりましたね。

卒業や異動などで新たな一歩を踏み出す人も多い季節ですが、そんな中で配信リリースされた藤井風さんの「旅路」はこれまでの人生もこれからも含めて肯定してくれる歌詞が印象的。 

彼らしく洗練されたメロディやサウンドもあって、藤井風ならではのナンバーとなりました。

 

・旅路(ドラマ「にじいろカルテ」主題歌)

キーボードの優しい音色によるメロディ、R&Bテイストを効かせたリズムが心地よさとオシャレさを感じさせるミディアムナンバー。

未熟なあの頃に触れたものや得た経験、出会った人々・・・

全てはこれからの人生に繋がっている、人生を旅路に例えて歌った歌詞に背中を押される1曲となっています。

言葉では表現されてないんだけど、「今までの人生は無駄じゃない」と自分の人生を肯定してくれるかのようなメッセージを感じました。

失敗して忘れたいような出来事も含め、全てを自分の糧にすればいいー。

これからも続くであろう人生を生きるうえで大切なものを聞き手に訴えてくれます。

 

新しい一歩を踏み出す人は特にそう感じる内容でありながら、あえてストリングスを使わずにシンプルなサウンドで構成されているのが好印象。

Aメロ前のギターフレーズやR&Bテイストのリズムを刻むドラムのおかげか、すごく洗練されているんですよね。

それでいて、キーボードのサウンドから感じさせるノスタルジックさもポイント。

藤井風さんの歌唱も優しさだけでなく深みを含んでおり、表現力が増しているのを感じずにいられません。

 

人生を旅路に例え、これまでを肯定しこれからの人生にエールを送る・・・

新しい一歩を踏み出す人々にとっては心に響く曲となった「旅路」。

この手の曲にありがちなストリングスを使ってないだけでなく、ただ単に背中を押すだけで終わらない歌詞のメッセージが本当に素晴らしいんですよね。

洗練されたサウンドやメロディと言った藤井風らしさも健在で、彼の新たなスタンダードとなりそうな1曲と言えるでしょう。

旅路 - song by Fujii Kaze | Spotify

旅路

旅路

  • 藤井 風
  • J-Pop
  • ¥255

2021年2月気になる曲の感想 その1

2月もあと少しですが、気になる曲が多い月でしたね。

何曲かあるので、5曲ずつ簡単に感想を書いていきたいなと。

 

では、どうぞ。

 

・平行線/Eve × suis from ヨルシカ

アコースティックギターの暖かなサウンドと優しいメロディが春の風をイメージさせてくれるポップナンバー。

Eveくんとsuisの伸びやかなボーカルによるハーモニーは美しいの一言。

二人の高音が持つ美しさ、力強さに圧倒されます。

平行線 - song by Eve, suis | Spotify

 

・桜晴/優里
ピアノのシンプルで優しいメロディ、優里さんの力強い歌唱が王道の卒業ソングらしい雰囲気を感じさせるバラード。

お互いに新しい一歩を踏み出した後も忘れたくない気持ち、少しずつ暖かさを増していく3月の空気を上手く表現していのが見事。

今日まで育ててくれた両親へ感謝する気持ちも歌詞に入れることで、未来への希望を感じさせる卒業ソングとなりました。

シンプルだからこそ、優里さんの歌唱が伝わります。
桜晴 - song by 優里 | Spotify

 

メレンゲ/マカロニえんぴつ

マカえんらしいエモーショナルなギターサウンドで冬の空気感を表現したロックナンバー。

感情を揺さぶる熱いギターサウンドなんだけど、ストリングスを取り入れることで繊細さを感じる仕上がりとなりました。

真っ直ぐなギターロックでありながら、冬の持つ美しさを音で表現しているのがポイント。

自分を好きになりたいと歌った歌詞も印象的で、ポジティブな感情も伺えます。

メレンゲ - song by Macaroni Empitsu | Spotify

 

・アイラヴユー/SUPER BEAVER

ストレートなギターサウンドの疾走感がシンプルに爽快なロックナンバー。

真っ直ぐなメロディに乗せて「愛してる」と歌うサビはそのままメッセージが伝わってきます。

00年代ギターロックの雰囲気も印象的で、今の時代には新鮮に感じました。

アイラヴユー - song by SUPER BEAVER | Spotify

 

・ギラギラ/Ado

R&Bテイストのゆったりしたリズムが印象的なポップナンバー。

「うっせぇわ」で聞かせてくれた力強い歌唱はそのままなんだけど、しっとりめのメロディに合わせて繊細さを感じさせるのが印象的。

同時にソウルフルさを増していて、しっかり聞かせるものとなっています。

ミドルテンポでR&Bテイストとなっていることもあり、初期のMISIAっぽい雰囲気も感じられました。
ギラギラ - song by Ado | Spotify

2021年1月ベストソング5選

2021年最初となる1月のベストソング記事、いろいろ書きたい記事を優先してしまったためにこのタイミングでの更新になりました。

既に二月後半で昼は暖かい日も増えてきましたが、しっかりと体調管理して過ごしたいものですね。

高知では5日間コロナ陽性者が出ない状況が続いているので、手洗いとうがいは欠かさずしていきたいなと。

 

というわけで、1月のベストソングはこんな感じになりました。

 

2021年1月ベストソング

 

  • アンコール/YOASOBI

打ち込みのビートによるリズム、どこか儚さを感じさせるメロディが胸に迫る一曲。

ikuraの伸びやかな歌声はもちろん、曲の切なさを表現した歌唱に引き込まれました。

明日には終わりを迎える世界での物語を描いた歌詞も曲の持ち味に繋がってます。

「今を後悔しないように生きよう」、退廃的な世界を描いた曲でありながら力強いメッセージを感じさせるのが見事。

アンコール - song by YOASOBI | Spotify

 

  • 春泥棒/ヨルシカ

桜が咲き誇り暖かさを増していく春。

そんな美しい春が終わる瞬間の儚さを春泥棒の姿に重ねて描いたポップナンバー。

サビのメロディは美しさと儚さが同居していて心に響く者となっています。

suisの感情を込めた歌唱も曲の持ち味を最大限に引き立てている印象。

春泥棒 - song by Yorushika | Spotify

 

スタイリッシュさを感じさせるギターサウンドとメロディがカッコいいロックナンバー。

ゆったりめのテンポなんだけど、サウンドに厚みが生まれているのが素晴らしく聞いていて痛快です。

疾走感はないものの、メロディの伸びやかさもあってサビの心地よさがたまりません。

「未来は自分で決める」と今の状況に抗う気持ちを歌った歌詞も楽曲にマッチしている印象。

アイデンティティ - song by Kiro Akiyama | Spotify

 

  • 怪物/YOASOBI

攻めたアレンジとボカロ楽曲っぽいボーカルが生み出す無機質さが何とも言えないカッコ良さを感じさせるポップナンバー。

シンセを多様したサウンドでありながら、疾走感のあるメロディは歌詞に込められたメッセージとマッチしていて閉塞感を突き破るかのよう。

半音上がるラストサビの気持ちよさも健在で、新たなYOASOBIの魅力を感じさせてくれした。  

怪物 - song by YOASOBI | Spotify

 

エモーショナルなギターサウンドがシンプルながらもエネルギッシュなロックナンバー。

ラップの存在感やロックサウンドにも負けない歌唱で「これがSixTONES」ってのをアピールしている印象。

真っ直ぐなロックナンバーだからこそ、聞きやすさもあります。

https://t.co/9axVNpjgf8

 

次点曲

  • MIDNIGHT DANCING/クボタカイ

クラブ・ディスコミュージックをイメージしたトラックとそれに乗っかるラップが心地よいナンバー。

いかにもパリピ感丸出しなんだけど、リズムの心地よさが素晴らしくてそれを忘れてしまうほど。

難しいことなんて考えず、音に身を委ねよう。

音を楽しむと書いて「音楽」と言いますが、それを感じさせてくれました。

MIDNIGHT DANCING - song by クボタカイ | Spotify

 

  • サクラウサギ/川崎鷹也

アコースティックギターの素朴なサウンド、メロディが心に響く一曲。

味わい深い歌声、出会いの大切さを歌った歌詞もあって卒業シーズンの情景が目に浮かびます。

シンプルな曲なんだけど、余計なアレンジを加えてないからこその良さがあります。
サクラウサギ - song by Takaya Kawasaki | Spotify

 

  • dawn/LiSA

ストレートなロックサウンドとメロディがLiSAらしいナンバー。

真っ直ぐで力強い歌唱と疾走感に満ちた楽曲は「これぞLiSAの曲」って魅力を感じさせてくれます。

どんな状況でも訪れる新しい幕開けを迎えに行こうと歌った歌詞も印象的。

dawn - song by LiSA | Spotify

 

  • 優しい彗星/YOASOBI

ピアノの優しいメロディとサウンドを主体としたミドルバラード。

楽曲の穏やかさ、ikuraの落ち着いた歌唱、大切な人を想う気持ちが描かれた歌詞…

楽曲そのもので優しさを表情しているのが見事。

イントロやアウトロのノイズも雰囲気があります。
優しい彗星 - song by YOASOBI | Spotify

 

  • 追い風/SHE'S

過去の辛さや降りしきる雨、全てを自分の糧にー。

ポジティブな感情を歌った歌詞と軽快で爽やかなメロディが前向きなポップナンバー。

シンセサウンドの浮遊感とサビの爽快感は素晴らしく、どこまでも進んでいけそうな強さに満ちています。

間奏のギターソロも力強く、楽曲の前向きさを増幅させていると感じました。

追い風 - song by SHE'S | Spotify