高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

SixTONES「僕が僕じゃないみたいだ」 -SixTONESの新たな一面-

1月に発売されたアルバム「1ST」の圧倒的な完成度が記憶に新しいSixTONES

今年も他のジャニーズグループとは一線を画す表現を期待してしまいますが、間髪入れずに発表された「僕が僕じゃないみたいだ」は予想に反して王道のポップナンバーでした。

爽やかすぎるメロディが彼にしては異質さを感じさせる仕上がりなんだけど、あくまでもギターポップとして完成しているのがSixTONESらしいと言える1曲です。

 

1.僕が僕じゃないみたいだ(映画「ライアー×ライアー」主題歌)

ジャニーズらしい王道さを感じさせるポップナンバー。

本格志向の楽曲が多い彼らにしては異質だと感じるものの、バンドサウンドの軽快さもあって爽やかなギターポップを聞かせているのが素晴らしい。

そう思うのは90年代J-POPの雰囲気を纏ったメロディにあるのでしょうか。

AメロからBメロにかけての空気はその通りで、そう感じずにいられません。

疾走感のあるメロディと程よく効いたホーンサウンドの爽やかさといい、すごく突き抜けている印象。

「僕が僕じゃないみたいだ」と歌う歌詞やメンバーの色っぽい歌唱を含め、新しいSixTONESを堪能出来ました。

 

2.Bella

ずっしりと響く重低音、サビの軽やかなリズムに心地よさを感じるレゲトンナンバー。

ラテン音楽の情熱とSixTONESのクールさが程よく融合して、アイドル音楽とは思えない色気・カッコよさに満ちています。

9割が英語で構成された歌詞もあって、BGMとして聞かせる力も持っているのがポイント。

スペイン語を織り交ぜた二番のラップパートも聞き所でしょうか。

 

まとめ

1stアルバムから約1ヵ月でリリースされた今回のシングル。

私はドキュメンタリー目当てで初回盤Bを買ったんですが、彼らの新しい一面と本来のらしさを感じられるものになっていると感じました。

デビューして1年でありながら、グループの色をしっかりと表現できているのは素晴らしいですね。

ジャニーズにしては珍しく追っていきたいグループだけにこれからの活躍が楽しみだったり。

https://youtu.be/TU-rHYtfFVE

 

僕が僕じゃないみたいだ (初回盤A) (特典なし)

僕が僕じゃないみたいだ (初回盤A) (特典なし)

  • アーティスト:SixTONES
  • 発売日: 2021/02/17
  • メディア: CD
 

桜が降る夜は/あいみょん -春が来たからあなたに会いたい-

昨年リリースされ新たな代表曲となった「裸の心」、それを収録したアルバム「おいしいパスタがあると聞いて」も好評なあいみょん

そんな彼女が新曲「桜が降る夜は」をリリースしました。

00年代の王道J-POPの安心感が漂うメロディと春が待ち遠しくなる爽やかなサウンド、素直な恋心を描いた歌詞に思わず胸がキュンとしてしまう1曲です。

 

・桜が降る夜は

春の暖かさをそのまま表現したメロディが秀逸なポップナンバー。

イントロからAメロ、Bメロにかけて感じる00年代J-POPの雰囲気に懐かしさを感じるのはもちろん、聞いてるだけで胸がキュンとしてしまうのが素晴らしい。

特に、軽やかなメロディラインは心地よさだけでなく、甘酸っぱさに満ちている印象。

聞いているだけで恋をしたくなる気持ちにさせてくれるものとなっています。

イントロをはじめとするギターフレーズの爽やかさ、軽快なリズムといいYUIの「」を彷彿とさせるかのようで。

あいみょんらしい良質のメロディでありながら、新たな魅力もしっかりと感じさせてくれたのが素晴らしい。

 

それを確かなものにしてくれる歌詞も印象的。

春が訪れたからあなたに会いたいー。

そんな気持ちを素直に綴った歌詞となっているんですが、シンプルに恋をしているのが伝わってくるんですよね。

「桜が降る夜」で桜が舞う風景を表現しているのもあって、春の温もりを感じさせるのがポイント。

新たな春の定番曲となりそうなポップナンバーと言えるのではないでしょうか。

 

良質のメロディはそのままに、春の暖かさと恋したくなるような甘酸っぱさを表現した「桜が降る夜に」。

 あいみょんの曲で胸がキュンとさせられるとは思いませんでしたね。

少しずつ新たな魅力も増しているので、これからも楽しみです。

桜が降る夜は

桜が降る夜は

  • provided courtesy of iTunes


桜が降る夜は - song by Aimyon | Spotify

創造/星野源 -ワクワクすることってこんなにも楽しい-

昨年の紅白で全ての人に寄り添う「うちで踊ろう」を歌った星野源さん。

そんな彼が2021年も動き出しました。

任天堂のCMソングとなっている新曲「創造」はタイトルのような、新たなものを生み出すワクワク感に満ちたポップナンバーです。

ゲームの効果音や起動音も曲の一部にするなど、溢れ出る遊び心にも注目。

 

・創造

「ワクワクしながら日々を生きたい」、そんなメッセージを遊び心溢れるメロディに載せて歌ったポップナンバー。

軽やかなメロディは「アイデア」や「恋」に通ずるものを感じさせながらも、ゲームキューブの起動音を取り入れたメロディやマリオブラザーズの効果音(マリオのパワーアップ音)など、任天堂に対するリスペクトを感じさせるのが見事。

敵を踏みつける音だったりクッパの炎が飛んで来る音、果てはゲームボーイの起動音まで…

様々な音を違和感なくポップミュージックに落とし込んでいるところに星野源さんの才能が溢れ出ているなと。

二番目のAメロにおけるファンク的?なリズムとファミコンサウンドを意識したシンセが織りなすメロディとか特にそう感じます。

 

何より、遊び心に満ちた曲となっていることで歌詞に込められた想いも伝わってくるんですよね。

常識にとらわれずワクワクする日々を楽しんでいこう、そんなメッセージを伝えると同時にこの曲そのものを表現しているのが素晴らしいですね。

効果音や起動音などを上手くポップスに取り込んで創り出されたからこそ、歌詞に込められた想いや任天堂へのリスペクト心に説得力があると言いますか。

星野源さんらしいポップセンスと遊び心が満載の新たな名曲が誕生しました。

 

任天堂のCMソングとしてこれほど相応しい曲はないんじゃないかと感じた星野源さんの「創造」。

任天堂のポリシーを通じてワクワクする日々を楽しみたい気持ちが描かれた歌詞、ゲームキューブなどの起動音、スーパーマリオブラザーズなどの効果音をポップスに取り込んだ楽曲は一度聴いたら忘れることは出来ないと思います。

まさに任天堂のゲームのような、心に残る1曲ではないでしょうか。

創造 - song by Gen Hoshino | Spotify

創造

創造

  • provided courtesy of iTunes

Uru「ファーストラヴ」 -愛というものの本質-

今の女性アーティストでバラードの印象がもっとも強いUru。

「ファーストラヴ」を中心とした今回のシングルで「バラードを歌わせたら右に出るものはいないんじゃないか」、そう感じました。

 

1.ファーストラヴ(映画「ファーストラヴ」主題歌)

ピアノとストリングスの美しいメロディがシンプルなバラードナンバー。

Uruの透明な歌声を活かす少ない音数の楽曲でありながら、壮大さを感じさせる仕上がりとなっている印象。

儚さが漂う歌声なんだけど、サビでは感情を込めて歌っているのが見事。

自分は誰も愛しないし、誰からも愛されないと思っていた・・・

そんな自分が初めて愛を知った、その素直な気持ちを歌った歌詞を引き立てるUruの歌声、歌唱もポイント。

真っ直ぐで透明な歌声が素直な感情を表現しています。
ファーストラヴ - song by Uru | Spotify

 

2.無機質(映画「ファーストラヴ」挿入歌)

ピアノとストリングスを主体としながらも、どこか重厚さを感じさせるラブバラード。

君と逢えたことで生まれた愛する気持ちを歌った歌詞になっているんだけど、感情移入しているのが伝わるUruの歌唱と相まって、生々しく心に響いてきます。

人を愛することを肯定する主人公の気持ちが歌われているように前向きな歌詞なんですが、スローテンポの楽曲もあって無機質さも感じずにいられません。

愛というものは時に重くなってしまうこともあるってのを表現しているのでしょうか。

 

3.ドライフラワー

ストリーミングで話題になっているシンガーソングライター・優里の代表曲「ドライフラワー」のカバー。

Uruらしくピアノサウンドを活かしたアレンジになっているんですが、女性目線で描いた別れの感情をこれでもかと上手く表現している印象。

淡々と歌い上げる歌唱が「関係を終わらせよう」と決めた女性の気持ちをそのまま感じさせるようで。

Uruが歌うことにより、歌詞の生々しさとリアルさが伝わります。

 

4.Break(Self Cover Ver.)

打ち込みサウンドの浮遊感を感じさせる原曲とは違い、ピアノ一本のシンプルなサウンドとなったセルフカバー。

原曲も新境地を感じさせるもので斬新だったんですけど、バラード寄りのアレンジとなることでUruの歌声をしっかりと堪能できるものとなりました。

 

まとめ

映画「ファーストラヴ」の世界をイメージしたバラード2曲とカバー2曲、4曲ともUruの魅力を最大限に感じられました。

デビュー時からバラードのイメージが強いのでマンネリ化してくるんじゃないかと思ったんですが、バラードこそUruの真骨頂だと改めて実感。

バラード主体でありながら、透明な歌声の持つ表現力で様々な表情を見せる・・・

今年も彼女の歌が魅せる世界を楽しめたらなと。

ファーストラヴ (初回生産限定盤) (Blu-ray Disc付) (特典なし)

ファーストラヴ (初回生産限定盤) (Blu-ray Disc付) (特典なし)

  • アーティスト:Uru
  • 発売日: 2021/02/10
  • メディア: CD
 

 

Flare/BUMP OF CHICKEN -優しい心で君の帰りを待っている-

2月11日に結成から25周年を迎えたBUMP OF CHIKEN。

そんな記念すべき日に2021年初となる新曲「Flare」を発表しました。

 

繊細なバンドサウンドとメロディが暖かいミディアムナンバーで、優しさに満ちた1曲となりました。

聞く者を包み込んでくれるような歌詞でチャマへの優しさも感じさせるのが素晴らしいですね。

 

・Flare

繊細で伸びやかなギターサウンド、サビ終わりのコーラスがバンプらしさを感じさせるミディアムナンバー。

シンプルなギターサウンドを主体とした楽曲なんだけど、壮大さに満ちた仕上がりとなっています。

メロディの持つ美しさが曲の壮大さをより引き立てており、バンドの表現力が増しているのを感じずにいられません。

牧歌的な雰囲気を持つイントロもさることながら、優しさに満ちた藤くんの歌唱はいつも以上に暖かな印象を受けました。

 

それは優しく寄り添う歌詞も影響しているのでしょう。

タイトルをポルトガル語に訳すと「CHAMA」になるんですが、不倫が発覚して活動を休止しているチャマに向けたメッセージのような気がするんですよね。

一つ一つの言葉に優しさが込められていて、メンバー3人がチャマの帰りを待っている・・・

チャマに対する優しさを感じさせるのが本当に見事。

ファンにとっても、この歌詞はホッとさせてくれるものになっていると言いますか。

 

結成25周年の節目に思わぬ形で新曲を届けてくれたバンプ

時間がかかってもいいから、4人での活動できる日を待ちたいー。

そう感じさせる1曲です。


Flare - song by BUMP OF CHICKEN | Spotify

星を仰ぐ/菅田将暉 -強がりたい時もある-

昨年リリースの「虹」が素朴で優しいメロディのバラードってのもあり、ロングヒットを続けている菅田将暉さん。

そんな彼の2021年第一弾となる新曲「星を仰ぐ」は、どこか懐かしさも感じる素朴なバラードとなりました。

素朴だからこそ心に響く彼の歌声は素晴らしいの一言です。

 

・星を仰ぐ

アコーディオンの素朴な音色を活かしたイントロとサビのメロディが心に響くバラードナンバー。

アコーディオンの優しい音色がその魅力を引き立てている印象で味わい深さに満ちています。

新進気鋭のアーティスト・Mega Shinnosukeが手掛けた楽曲なんだけど、聞いていて安心させられる雰囲気を持っているのが見事。

牧歌的というか、懐かしさを感じるんですよね。

特に、菅田将暉さんの歌唱は優しさも感じさせるのが素晴らしい。

弱い自分だけど強がっていたい気持ちを歌った歌詞の想いをしっかりと伝えてくれます。

 

何より、誰の提供曲でも自分のものにしているのを改めて感じました。

俳優アーティストだからこその表現力と言いますか、しっかり活かせるようになっていて歌手としての成長も伺えます。

最初は「所詮俳優が歌っても…」って思っていた私だけど、そんな気持ちを忘れさせてくれるほどの説得力が今の菅田将暉さんの歌にはあります。

 

俳優ならではの素直さも歌に落とし込んで来たと感じる菅田将暉さん。

昨年の「虹」、最新曲の「星を仰ぐ」と真っ直ぐさに磨きがかかった印象を受けました。

上手さだけでなく、心に響く歌をこれからも届けてほしいですね。

星を仰ぐ - song by Masaki Suda | Spotify

2021年1月 気になる曲の感想 その3

気になる曲の感想、1月分はこの5曲で終わりにしたいと思います。

2月からは週に1回ほどのペースでやっていけたらなと。

あまりまとめすぎても書くのが大変になってしまうんですよね。

何でもそうなんですが、こまめにやっていかないと結局は負担が大きくなるわけで。 

 

アイデンティティ/秋山黄色

スタイリッシュさを感じさせるギターサウンドがカッコいいロックナンバー。

ゆったりめのテンポで曲に厚みを持たせてるのが見事で、それがクールさに繋がっています。

疾走感はそんなにないんだけど、メロディの伸びやかさもあってサビは聞いていて心地よい仕上がり。

「未来は自分で決めて好きに生きたい」と今の状況に抗う気持ちを歌った歌詞も力強い楽曲とマッチしている印象。

 

・僕は僕を好きになる/乃木坂46

乃木坂らしい清楚さを表現したメロディが王道さを感じさせるポップナンバー。

透明感に満ちたサウンドの美しさ、儚げな歌唱はいつもと変わらず安心させてくれます。

「自分を好きになることが大切」と聞き手にシンプルなメッセージを伝えているのもポイント。

 

・Lo Vas A Olvidar(with ROSALÍA)/Billie Eillish

ビリー・アイリッシュ初となるスペイン語のナンバー。

スペイン語曲と言えばラテン風の楽曲が多い印象ですが、ビリーらしくローサウンドを活かした曲に仕上がっているのがポイント。

いい意味でスペイン語から感じられる雰囲気を消しているのが見事。

ダウナーで気だるげなビリーの歌唱も印象的。

 

・はるのとなり/佐々木恵梨

アコースティックギターナチュラルなサウンドが爽やかさを感じさせるナンバー。

軽やかなテンポと相まって、心地よい仕上がり。

春を待ちわびる気持ちを歌った歌詞、シンプルだけど美しいメロディが心に響きます。

すごくオシャレさを感じさせるのもポイントで、カフェで流れてそうなBGMに通ずるものがある印象。

はるのとなり - song by 佐々木恵梨 | Spotify

 

・週刊うまくいく曜日/ジャニーズWEST

サンボマスター山口隆さんによる、ポジティブなポップナンバー。

パンク寄りかと思いきや、ホーンサウンドを取り入れたソウルフルなナンバーになっているのがポイント。

熱さを感じさせるジャニーズWESTメンバーの歌唱も力強い印象。

ネガティブさはどこにもなく、自信に満ち溢れた一曲です。