井口のハイトーンボイスから感じられるオペラ的要素、King Gnuらしい重厚なグルーヴを感じられるメロディが印象的でした。
いい意味で進化を遂げている彼らの今をしっかりと感じられます。
・三文小説(日本テレビ系土曜ドラマ「35才の少女」主題歌・12月2日発売)
ボーカル・井口の透明感を感じさせるハイトーンボイスとヌーらしいグルーヴ感に満ちた楽曲の存在感が圧倒的な1曲。
J-POPと言うよりはオペラ的な世界観を持っている印象で、ジャンルに捉われない音楽を作る彼ららしい進化を遂げているのがポイント。
ボーカルの表現力はもちろん、曲のグルーヴもより堂々とした強靭さを増しています。
決してポップでキャッチーな曲ではないものの、すごく作りこまれているなと感じました。
特に、井口の歌唱から伝わる表現力が向上しているのが見事。
何も知らずに聞くと女性ボーカルと聞き間違うほどの美しさを持っているんですよね。
イントロの歌い出しとか、触れただけで壊れてしまうような繊細さに「本当に男性ボーカル?」と思ってしまうほど。
それくらい、彼の歌唱から感じる存在感は圧巻で。
そんな歌唱で伝えてくれるメッセージは「そのままの君でいいんだよ、だから怯えないで」と聞く者を肯定してくれるものとなっています。
繊細な歌声だからこそ、寄り添うような優しさで聞き手の心に入り込んでくるのが素晴らしい。
素晴らしい人生でも三文小説のような人生でも、ありのままの自分を受け入れて生きていこう・・・
自分らしく生きていくことが大切ってことを伝えたいのかなと感じました。
三文小説 - song by King Gnu | Spotify