元号が変わったり、嵐の活動休止発表、サブスクの普及などいろいろあった2019年も残すところ1週間を切りました。
平成から令和になったこともあり、皆さんにとって節目となることもあった年ではないでしょうか。
それはさておき、毎年恒例となったベストソングを今年も20曲選び、紹介していきます。
今年はサブスクも活用していろんな音楽に触れることが出来たので、それを多少は反映したものとなったと思います。
以下、2019年ベストソング20選です。
どんな曲が選ばれたのでしょうか? ではどうぞ。
2019年ベストソング20選
20位.STUDY(feat.BIGMAMA)/SPiCYSOL
オシャレ感たっぷりのサウンドとゆったりとしたメロディ、程よいアクセントのバイオリンが心地よいブラックミュージック。
しっかりとしたドラムのビート、美しいバイオリンの音色を聞かせる間奏は思わず聞き入ってしまいます。
何回も同じミスを繰り返さないように学習していくことの大切さを歌った歌詞も個人的に突き刺さる。
常に本番の気持ちで緊張感を持って世の中を生きていこうってことなんでしょうか。
19位.吉祥寺/ストレイテナー
力強いギターサウンドを活かしたテナーらしい王道ギターロック。
ゆったりとしたメロディでありながら、サビの爆発的なギターサウンドやAメロのリフから感じる安心感が半端ない。
じっくり聞かせるギターリフにこだわった間奏の演奏も聞き所。
また、吉祥寺への想いを素直につづった歌詞は聞いているだけで心が暖まってきます。
街に対する思い入れやら、いろいろ感じられました。
18位.STORY/never young beach
60年代末期ポップス(ジャクソン5?)を彷彿とさせるリフが耳に残る1曲。
サビ後のコーラス、ゆったりとしたベースラインの奏でるグルーヴは聞いていて心地よい。
素朴で懐かしさを感じさせると同時にキャッチーさも持っているのが見事。
17位.Summer Time Magic/雨のパレード
爽やかなエレクトロサウンドが心地よい仕上がりのポップナンバー。
降り注ぐ日差しをイメージした揺らぐ音像のイントロ、波音みたいな心地よさを感じさせるリズミカルなサビの歌メロ・・・
ゆったりとしたメロディラインでありながら、曲の随所に夏らしさを漂わせているのが印象的。
16位.Tough Love feat.Agnes,Vargas&Lagola/Aviici
民族音楽のテイストを取り入れたメロディが秀逸なダンスナンバー。
特に、イントロで奏でられるバイオリンによる旋律は素晴らしいの一言。
ヴァーガス&ラゴラの歌声と相まって、美しさと情熱を感じられる仕上がりに。
アヴィーチーのEDMらしく、主張の強いメロディラインも印象的。
15位.Pretender/Official髭男dism
君は運命の人じゃないけど、それでも好意的な感情を抱き続ける…
そんな偽りの恋心を歌った歌詞がとても心に突き刺さるピアノポップナンバー。
その人とは絶対に結ばれることはないのに「君は綺麗だ」と好意的なことを言ってしまう…
自分の心にある葛藤と戦う気持ちが描かれています。
それを引き立てているのが楽曲の程よいポップさではないでしょうか。
シンセの伸びやかなサウンドとテンポ感が生み出す心地よさはもちろん、「アイムソーリー」や「いつも通り」と韻を踏んだ歌詞の語感は聞いていて気持ちいい。
髭男らしいポップセンスでより切なさを増幅させているのが見事。
アウトロのメロディラインもイントロと同じでありながら、ピアノのみで奏でることにより切なさと程よい余韻を与えてくれます。
14位.bad guy/Billie Eilish
リズミカルな重低音、囁くようなビリーの歌唱がクセになる新世代のポップミュージック。
聞いていると不安になる間奏のシンセサウンドは何とも言えないホラー感を演出しています。
「私は悪い奴です」と自分を責める歌詞も印象的。
ラストで鋭く響く低音がそれを引き立てていると感じました。
13位.優しいあの子/スピッツ
朝ドラ「なつそら」の主題歌らしく、舞台となった北海道の雄大さをスピッツらしいキャッチーなメロディで表現したロックナンバー。
「優しいあの子にも教えたい」というフレーズが大自然の素晴らしい景色を何としても伝えたいって気持ちを表しているかのよう。
「ルルル~」のみで構成されたサビもシンプルだからこそ印象に残る。
令和になっても変わらずシンプルイズベストを追求する、これぞスピッツだなと。
いつかは悲しみから立ち上がって前へー。
宮本浩次の絶唱とも取れる歌唱と美しさを感じる歌謡曲調のメロディが胸に迫る1曲。
サビにおける感情をぶちまけんばかりの歌唱はただただ圧巻。
同時に儚さも表現しているのが歌を大切にする宮本浩次らしいと言いますか。
いつまでも悲しみに暮れていたくない、強い想いをひしひしと感じます。
11位.Wanted Night/ONE OK ROCK
力強く壮大なサウンドとTakaの表現力に満ちた歌唱が圧巻のロックナンバー。
「何にも挑戦しないことを恐れろ」という世界で戦うワンオクだからこそ伝えられるメッセージも心に響きます。
逃げても結局は同じように夜は過ぎ去っていくのだから、どうせなら挑戦した方が後悔もないわけで。
サビの重厚感あふれるドラムや繊細なイントロ・アウトロの雰囲気も歌詞に込められた想いを増幅させています。
10位.Sweet and Sour/Nulbarich
JQのナチュラルな歌声とゆったりとしたリズムに引き込まれる1曲。
流れるようなキーボードの音色から感じる心地よさがシンプルにたまりません。
サウンドの繊細さと美しさもいつも以上に際立っています。
サビのギターサウンドも心地よさを追求しているようで、波音を聞いているような感覚が味わえます。
9位.In The Zoo/Suchmos
ノイジーなギターサウンドの生み出す退廃的な世界観に圧倒されるサイケナンバー。
全体的にブルージーでありながら、聞き手を引きずり込むギターサウンドは圧巻の一言。
周りに流されず自分たちのやりたいことを追求するスタンスがそのまま表れた結果なんでしょうね。
楽曲のタイプは大幅に変わったものの、「STAY TUNE」や「808」で感じられた姿勢はそのままだなと。
8位.People/THE 1975
パンキッシュなサウンドの勢いをそのまま感じられるインダストリアルロック。
サビで聞かせるシャウト混じりの歌唱、ゴリゴリ鳴らされるギターサウンドが生み出す激しさは圧巻の一言。
人々へ向けた痛烈なメッセージを込めた歌詞も印象的。
既に配信された「The 1975」といい、すごく攻めてるなって感じます。
2月に発売されるニューアルバムにも期待。
7位.Harmony Hall/Vampire Weekend
アコースティックギターとピアノによるオーガニックサウンドが印象的。
すごく暖かみを感じられる質感になっていて、聞いているだけで心が安らぎます。
パーカッションとピアノなど、生音主体のサウンドになっているのもポイント。
シンプルなんだけど、優しさに満ちた楽曲は必聴。
6位.Same Thing(feat.superorganism)/星野源
ゆったりとした打ち込みビートが心地よいポップナンバー。
星野源初となる全編英語詞、完全に洋楽を意識した作風は「恋」を大ヒットさせた彼がやるからこその面白さに満ちています。
特に、Cメロのやりたい放題感はいい意味でぶっ飛んでる印象。
「侘び寂びめちゃくちゃにしよう」という歌詞のまま、J-POPの枠を越えようとする姿勢にただただ脱帽。
脱力感たっぷりの歌唱、ノリノリなのが伝わる掛け声もポイント。
英語の発音が拙くても楽しそうな雰囲気を感じさせるあたり、全力でこの曲を作ったんだなと。
何事も楽しんでみよう、星野源さんからのそんなメッセージも感じました。
5位.白日/King Gnu
罪を犯したことの重さを繊細に、しかし力強く歌い上げたミクスチャーロック。
事実が消えないことに対する後悔とこれから生きていくうえで厳しい道が待っている現実への感情が上手く表現されています。
特に、間奏のギターソロや1番から2番に移る箇所のリフは圧巻の一言。
R&Bとヒップホップの要素も絶妙に融合させたサウンドから感じるスタイリッシュさもKing Gnuらしいなと。
4位.宿命/Official髭男dism
ホーンサウンドの力強さとデジタルクワイアを彷彿とさせるコーラスの生み出す壮大さが印象的なポップナンバー。
R&B要素を感じさせるゆったりとしたテンポのグルーブとマッチしていて、気がつけば引き込まれています。
蔦屋好位置プロデュースということもあり、いつも以上にポップさが加わっているのがあるんでしょう。
「届け!」から始まるサビの熱量はもちろん、ありのままに頑張る姿を肯定する歌詞も素晴らしい。
美しくなくてもいいから前向きに生きろ、そんなメッセージに自然と背中を押されました。
一歩一歩を踏みしめるように力強いリズムとサビの高揚感が圧倒的な存在感を放つアンセム的ナンバー。
少し歪んだようなギターサウンド(シンセ?)によるリフがとにかく耳に残ります。
井口の繊細ながらも伸びやかなボーカル、やさぐれ感を醸し出す歌唱の常田による掛け合いも楽曲の表情を豊かなものにしている印象。
それを確かなものにしているのが空に浮かぶ飛行艇のように高い場所を目指す決意が歌われた歌詞ではないでしょうか。
高みを目指す野心を包み隠さず歌っているからこそ、楽曲のメッセージと存在感が増していると感じました。
2位.あまりにも素敵な夜だから/[ALEXANDROS]
この曲のタイトルを見た時、ありがちなラブソングだと思ったんですよ。
「月色ホライズン」が良かったから正直そこまで期待していませんでしたが・・・
80~90年代洋楽ポップスを彷彿とさせるタイトなリズム、ギターの軽快なサウンドが印象的なオシャレポップに仕上がっていてビックリ。
シンプルで分かりやすいメロディもあって、聞き手をあっという間に惹きつけてくれます。
マイケル・ジャクソンっぽさも感じさせる洋平のハイトーンシャウト、失敗を重ねてもいいから前向きに生きていこうと歌った歌詞の前向きさもポイント。
1位.馬と鹿/米津玄師
大切な人を守りたい、だけどそれが叶わなかった・・・
そんな悲しみを真っ直ぐに歌い上げたミドルナンバー。
サビの力強いビートと胸を締め付けるようなストリングスが心に迫ってきます。
何としても願いを叶えたかったのに実現しなかった、次こそは叶えるー。
後悔する気持ちと同時に前向きな熱い思いも伝わってくる歌詞が素晴らしい。
ドラマティックなアウトロの終わり方、間奏から大サビに入る瞬間も印象的。
・総評
というわけで、2019年のベストソング20選でした。
令和という新しい時代に入ったこともあり、強く前向きな気持ちを歌った曲を多く聞いていた気がします。
私自身も余計なこと(極力マイナス思考を控えるなど)を考えずに自分がやるべきことをやっていくスタンスで行動したので、それがベストソングにも表れたのかなと感じました。
失敗して落ち込むことはあっても、それをずっと引きずるよりは気持ちを入れ替えて次に活かしていきたいと考えるようになれたのが大きいですね。
もちろん、メロディの良さを重視していたのは例年通り変わりません。
何だかんだでいいメロディだと何回も聞きたくなりますからね。
そんなわけで、2019年もいい曲に出会えたと思います。
20年代の始まりとなる2020年でもいい音楽を聞いていきたいところ。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。