9月も後半に入って秋らしさが増してきましたね。
道沿いに咲く彼岸花や鈴虫の鳴き声、少しずつ早くなっていく日の入り時刻・・・
夜の涼しさも相まってちょっとしんみりした気持ちになることもあります。
さて、今日は夏が終わったと感じさせる今の時期に聞きたい曲を取り上げたいなと。
ベタすぎるかもしれませんが、森山直太朗さんの「夏の終わり」です。
歌詞やメロディの美しさが何とも言えない儚さを生み出していて、まさに夏の終わりを感じさせてくれました。
・夏の終わり(2003年リリース)
イントロの儚さを感じさせるコーラスと三味線の音色、アコギ主体のゆったりしたメロディが心に染み渡る1曲。
情景を大切にした歌詞で夏の終わりに感じる寂しさを表現しているのが素晴らしい。
現代の盛り上がる夏ではなく、古き良き日本の夏(田舎で過ごす落ち着いた夏と言えばわかりやすいでしょうか)が終わっていく寂しさってのがポイントだと思います。
寂しさの中に美しさも兼ね備えているのが何ともたまりません。
特にサビのファルセットを効かせた歌唱の持つ表現力は圧倒的。
胸を締め付けるかのような切なさが「夏の終わり」で始まるサビを最大限に活かしているなと感じました。
二胡の音色を取り入れた間奏も夏が終わって秋に向かっていく季節の空気感を生み出していると言いますか。
シンプルに美しい曲なんだけど、聞くだけで夏が終わる季節の寂しさが込み上げてくるんです。
2003年リリースということで16年前の曲ではありますが・・・
ここまで夏が終わる季節を見事に表現した曲ってないんじゃないでしょうか。
毎年のように聞きたくなる力を持っている、本当に色あせない名曲だと感じました。
夏の終わり, a song by Naotaro Moriyama on Spotify