爽やかなメロディラインに引き込まれる「ファンファーレ」と美しいメロディラインのロックバラード「春夏秋冬」。
タイプの違う二曲ですが、どちらも美しさと繊細さを兼ね備えた珠玉の名曲となりました。
以下、全曲レビュー
1.ファンファーレ(劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」オープニングテーマ)
解放感溢れるアコースティックギターのイントロと駆け抜けていくメロディが爽やかなピアノロック。
鳴り響くファンファーレをイメージしたような多幸感に満ちていて、アップテンポでありながら心を温かくしてくれます。
何より、サビのコーラスワークにグッと来るものがあって。
楽曲の解放感を増幅させているのが素晴らしい。
心地よさを感じさせるギターのカッティングや跳ねるように鳴り響くピアノの旋律、テンポのいいリズムを刻むドラムも聞いていて楽しいものになっており、まさに「音を楽しめる」1曲と言える仕上がり。
それをさらに引き出しているのが歌詞だと感じました。
自分の力で闇を抜け出して全て迎えに行く決意が描かれてるんですけど、迷いを振り切る主人公の強さを感じられるのが見事。
これからがスタートなんだと始まりを感じさせるといいますか。
メロディの疾走感とマッチしているのもあって、歌詞の情景が浮かんでくるかのよう。
歌詞とメロディが高い次元で融合しているなと思います。
2.春夏秋冬(劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」主題歌)
美しいメロディラインが心に響いてくるロックバラード。
君と過ごす一年を季節ごとに描いた歌詞が印象的で、ゆったりとした曲調と共に入ってきます。
爽やかな春に暑い夏、実りの秋や寒い冬・・・
君と一緒に過ごしてきた季節は特別なものになってるわけで。
そんな感謝の想いを素直に歌った、心に響くラブソングです。
エモーショナルなギターサウンドとピアノの感情豊かな旋律もそれを引き立ててます。
特に、イントロからサビにかけてのメロディラインが王道J-POPっぽくてツボ。
今年発売の楽曲の中でも好きなメロディです。
まとめ
それを最大限に活かしていると感じた今回の「ファンファーレ」と「春夏秋冬」。
どちらもメロディと歌詞がマッチしていて、心に入り込んでくるんですよね。
片岡健太の感情豊かなボーカルも含めてsumikaの魅力を感じられる二曲は必聴。