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神聖かまってちゃん「みんな死ね」 -神聖かまってちゃんというバンドのがむしゃらさ-

・全体的な感想

2010年3月にリリースしたミニアルバムがいろんな意味で話題となった神聖かまってちゃん

こちらは、2枚同時リリースされたアルバムのインディー盤です。

 

緻密なアレンジの効いたメジャー盤の「つまんね」と違って、がむしゃらなエネルギーが詰まっている1枚に仕上がっている印象。

楽曲のタイプもバラバラで、バリエーションに富んでいます。

打ち込みを取り入れた意欲も感じられるナンバー(自分らしく)や、ハーモニカを取り入れたポップナンバー(最悪な少女の将来)、スピード感に満ちたロックナンバー(スピード)もありでなかなかに楽しめました。

演奏力に関してはまだまだだと思うものの、それを吹き飛ばすくらいの勢いが彼らの楽曲にはあるのです。

 

ミニアルバムの時から感じていたピアノの音使いも相変わらず素晴らしい。

シンセも多用しているので、楽曲に彼らの持ち味である狂気が絶妙に出ています。

本作はポップさが増しているために少し薄れていると思いましたが、聞きやすさは感じましたね。

そういう意味では「男はロマンだぜ!たけだ君っ」のポップさは秀逸。

ドラムのリズムからシンセの音使い、とにかくポップです。

歌詞もギリギリな表現があったり、内側に溜まった鬱憤を晴らすかのようなものが目立っていましたね。

何を言われようとも、の子が自分を真っ直ぐに表現しようとしているのが伝わってきます。

その場の勢いみたいな感じなんですけど、着飾らずにありのままを出しているのはいいですね。

賛否両論がありそうですが、わかる人には伝わるってのを理解してこのようにしているのでしょう。

 

また、前向きな表現があったのも印象的でした。特に、7曲目の「スピード」に関してはギターが効いたメロディと歌詞が上手い具合にマッチしていたと思いますね。

 

2度と来ないその未知なる場所まで走ってゆけ
「今生きている人生ってのは2度と来ないから、いっそがむしゃらに走ってしまえ!」って気持ちが表現されているんですよね。

全体的に真っ直ぐなエネルギーを感じられるこのアルバムを表したワンフレーズだと思います。


それ故に、楽曲に深みがないと一蹴されてしまうかもしれません…

単に「勢いだけ」って感じる方もいると思いますが、作品のエネルギーに共感できた方なら問題なく聞ける1枚。

 

まとめ

の子が自分を表現するため、全てを注ぎ込んだと言っても過言ではない本作。

曲のポップさや禍々しさ含め、圧倒的なエネルギーを感じられました。

 

みんな死ね

みんな死ね