高知の片隅でひっそりとJ-POPを語る

高知から音楽(J-POPメイン) やアニメなど、好きなものへの愛を語っていきます。

ゾンビランドサガ 11話 -頑張っても報われないなんて…-

ゾンビになる前の記憶が戻ったさくらですが…

元々は何事にもネガティブだったんですね。

 

  • さくら

小さい頃から物事に対して頑張って来たものの、いつも本番に何らかのアクシデントが起こってしまう不幸体質を持ってるようで。

そのせいで「頑張るだけ無駄」と諦めモードに入っていました。

ゾンビアイドルとして前向きなさくらの姿からは考えられないけど、これが本来のさくらなんでしょうね。

小学校時代からその繰り返しでしたが、高校時代にようやく「アイドルを目指して頑張ってみたい!」と前向きになれたのに事故に遭ってしまった…

ゾンビアイドルとして活動してるものの、本来やりたかったこととは違う。

記憶が戻ったさくらとしてこれまでの経緯を知ったことでショックも大きかったんだろうなぁ。

前向きが印象的なさくらだけに、今回のネガティブさはいろいろ衝撃でした。

 

  • まとめ

さくらの過去を描いた話でしたが、それは壮絶なものでした。

頑張っても本番に挑むことが出来ない状態を繰り返されればああいう感じに腐っていくのでしょうね。

ただ、さくらの前向きさは本当に持っているものだと思います。

記憶が戻ったさくらとして、その前向きさを取り戻せるのか気になるところ。

 

 

 

Pop Virus/星野源 -どこまでもポップを追求する星野源-

昨日、星野源さんのニューアルバム「POP VIRUS」からリード曲にもなっている「Pop Virus」のMVが公開されました。

 

  • Pop Virus(2018年12月19日発売「POP VIRUS」収録)

「アイデア」でも印象的だった打ち込み音をさらに多用し、一定のリズムを刻むビートによるメロディからヒップホップやR&Bの要素も感じるのが印象的なミディアムナンバー。

実験的でありながらも、シンプルなポップミュージックとして聞かせてるのが星野源らしいんですよね。

オシャレさ全開のメロディラインをつんざくように鳴り響くノイジーなシンセサウンドも楽曲に上手く馴染ませてるあたり、彼の凄いところだなと。

本当にポップを突き詰めていかないとこういう曲って出来ないんじゃないかって思うくらい。

それくらい、しっかりとポップミュージックとして完成されてるんです。

 

何より、ゆったりとしたメロディラインが心地いい。

キーボードの落ち着いた旋律からはジャズテイストも感じさせてくれるし、ストリングスの音色も暖かさに満ちているんですね。

絶妙なさじ加減でポップスとして成立しているのが見事というべきか。

 

新時代のポップスはここから始まるー。

「Pop Virus」というタイトルに相応しい1曲だと感じました。

あと一週間だけど12月19日発売のアルバムが待ち遠しい。


星野源 - Pop Virus【MV】/ Gen Hoshino - Pop Virus

 

 

Stand Out Fit In/ONE OK ROCK -自分らしさを持て-

2019年2月にアルバムの発売が決まったワンオク。
その中から「Stand Out Fit In」が先行配信されています。
自分らしく生きることの大切さを壮大なロックサウンドに載せて歌い上げた、ワンオクらしい1曲でした。
 
  • Stand Out Fit In(2019年2月発売「Eye of the storm」収録)

海外を意識したワンオクらしく壮大な雰囲気を感じさせるロックナンバー。

EDM要素を含んだ主張の強いメロディが印象的なサビ、力強くも軽快に刻まれるリズム・・・

ハードさは身を潜めた美しいサウンドでTakaの歌唱と共にじっくりと聞かせてくれる1曲になっています。

そんな楽曲が歌詞のテーマにもなっている「自分らしく生きる」というメッセージをより増幅させているなと感じました。

 

今は周りに合わせることが美徳とされる世の中ですが、みんな自分の気持ちを押し殺して生きていると思うんですよね。

そんな状況でも自分らしくあることを意識して生きてみようー。

ありのままでいいんだ、とにかく自分らしく生きろ。

力強く肯定してくれる歌詞が聞く者に突き刺さってきます。

 

自分を出しづらい時代だからこそ、あえてこのメッセージを曲に込めたのが伺える1曲でした。

 

youtu.be

あかねさす少女 11話 -本当の気持ちを認めること-

優の覚醒、得た強さが本物だと証明した奈々たち、黄昏あすかについていくと決めた明日架・・・

見所が多く、最終回に向けて動き出している印象を受けた11話でした。

 

喧嘩をしたため明日架と気まずい状態の優ですが。

黄昏側に行こうとする明日架を止めるため、好きだという感情をぶつけていました。

ここで本当の気持ちを言っておかないと後悔する、そう思ったのかもしれません。

でも、それ以上に本当は明日架のことを心配していた自分に気づけたのが大きいんじゃないでしょうか。

現実から逃げるために空元気を装う明日架を怒ったのも、全ては好きという感情があったからだと思うんですよね。

好きという感情を認められたからこそ、イコライザーとして覚醒し明日架を助けることも出来たんです。

 

  • クラッター化について

明日架たちのフラグメントに現れたクラッターは橘田先生でしたね。

奈々たちが得た強さを否定していたものの、変化を恐れていることを見抜かれて倒されていました。

この話だけで推測するのもあれなんですが、クラッター化した人間はどこかに心の弱さがあってつけいられた結果なのかもしれませんね。

イコライザー化する奈々たちは弱みを受け入れて変わろうとする気持ちがあったので、対になっている存在だと感じました。

 

  • 黄昏あすかについていくことを決めた明日架

ノイジーとの戦いが終わってあとは黄昏あすかを倒すだけと思いきや、明日架がついていくことになりました。

シリアスカとその世界を取り戻し、自分たちの世界も黄昏から守りたい気持ちがあるからだと思いますが・・・

黄昏あすかも自分と同じ「明日架」だということに気づいたからなんでしょうね。

奈々に「友達じゃない」と言われた時の顔がショックを受けてるような感じになっているのを見て、明日架としては放っておけなかったんだろうなぁ。

今回はエロユウが優に端末を貸していたシーンがあったけど、それと同じような感情なのかも。

 

  • まとめ

ラストで黄昏あすかについていくことになった明日架。

何か考えがあってのことだと思いますが、どんな結果になるのか気になります。

ここに来てメッセージ性も感じられる仕上がりになってるので、上手くまとまってほしいところ。

ハッピーエンドを迎えることは出来るのでしょうか。個人的にはそうあってほしいですね・・・

今夜このまま/あいみょん -悩んでいる時こそあえて新しいことをやってみよう‐

90年代J-POPの雰囲気を感じさせる楽曲が魅力的なあいみょん
11月に発売された「今夜このまま」はメッセージ性も高めた歌詞も印象に残りやすいポップナンバーです。
 
  • 今夜このまま(獣になれない私たち主題歌)

アコギのカッティングと軽快なメロディ、それに乗っかるあいみょんの歌声が心地いいポップナンバー。

解放的で感情豊かに歌い上げるサビも印象的。

本当にシンプルなんだけど、不思議と耳から離れなくなります。

そんな楽曲の魅力を引き立てているのがモヤモヤした想いをなくすため新しいことへ期待する気持ちが描かれた歌詞ではないでしょうか。

 

誰しも日々の生活で心に引っかかるものがあるとは思いますが。

こういう時こそ、新しいことに挑戦するいい機会だったりするわけで。

悩んでばかりではなく、心を入れ替えて取り組んでいけば活路が見えるんじゃない?

いろいろとモヤモヤしやすいこの時代、このまま新しいことを始めてみよう。

そんなメッセージが歌詞には込められている気がします。


あいみょん - 今夜このまま【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

今夜このまま(特典なし)

今夜このまま(特典なし)

 

ゾンビランドサガ 10話 -自分のことで周りが見えないさくら-

単独ライブが決まったフランシュシュ。

会場の名前を知ったさくらは記憶が戻るんじゃないかと勝手に思い込み始めていました。

 

  • 感想

誰よりもライブへ向けた練習に取り組むさくらの姿が印象的でした。

「記憶が戻るなら・・・!」

気合が入りすぎているとも取れる様子からそんな想いが伝ってくるんですよね。

生前の自分は何をしていたんだろう、期待に満ちていたんだと思います。

 

ただ、そればかり考えてしまって周りが見えてないわけで。

ゾンビアイドルとして活動している以上、みんなと一緒にステージを成功させなければなりません。

一人だけ練習に励むさくらは個人プレーになってしまってるんです。

そんなさくらが雪山での合宿?を通じて、みんなと協力し合うことの大切さを取り戻していく展開にグッときました。

今回の狩りをするシーンでもそうですが、一人だけ別の行動をしていてはダメなんですよね。

フランシュシュというグループに所属するからこそ、一緒に山を登っていかなければならないんです。

決して一人じゃない、さくらは改めてそう感じたのではないでしょうか。

 

  • さくら

本作のヒロインであるはずなんだけど、やはりゾンビなんですね。

イノシシに食われて頭が外れた上、死んだふりをした時には失敗・・・(ヒロインらしからぬ顔が)

本渡楓さんの元気な演技とのギャップが何とも。

 

  • 山田たえ

感情表現をするようになってもゾンビらしさは誰よりも残るたえ。

今回もイノシシに噛みついたり、犬みたいに走ったりとゾンビっぷりを発揮していました。

雪山ではなぜか凍り付いてましたし、フランシュシュのギャグ要員となっている印象(^^;

 

  • 10話のラスト
1話の時と同じく軽トラにはねられましたが。
今度は記憶が戻ってしまったのでしょうか・・・
次回への引きが上手いなと感じただけに気になるところ。
 
  • まとめ

今回はさくらにスポットが当たっていました。

記憶が戻るかもしれないと希望を抱いた時に周りが見えなくなったものの、雪山での体験で少しずつ自分を取り戻していく展開は素晴らしかったです。

周りと協力しながらやっていくことの大切さを伝える話だったかなと。

徒花ネクロマンシー

徒花ネクロマンシー

 

ALEXANDROS「Sleepless in Brooklyn」-どこまでも強くなりたい-

洋楽の雰囲気も取り込んだスタイリッシュな楽曲が心地いい。
新たなドロスの一面を垣間見ることが出来ました。
 
  • 全体的な感想

前作「EXIST!」から二年ぶりとなる[ALEXANDROS]のアルバム。

7枚目の本作は海外で制作を行い、より洗練さを増したサウンドを実現した1枚となっています。

 

1曲目の「LAST MINUTE」から楽曲の切れ味がよく、非常にスタイリッシュな雰囲気を感じさせてくれました。

アルバム全体に渡ってそれを漂わせており、「KABUTO」や「MILK」といったラウドロック寄りのナンバーと美しいメロディが際立つ「ハナウタ」、「Your Song」などの楽曲が違和感なくまとまっているのは見事というべきか。

J-ROCK、J-POP的でありながら洋楽的でもある作風が本作の特徴です。

 

何より、前作で感じられたバンドの強さを本作ではこの点で表現しているんですよね。

バンド名変更やPVの騒動、「ワタリドリ」のイメージが強くなってしまった状況・・・

このままでは終わらないー。

そんな強い決意が洋楽的要素を取り込んだアルバムの作風に影響しているのではないでしょうか。

様々な困難を乗り越えてきたからこその素直なメッセージも歌詞から伝わってくるようにしているのが印象的。

Encore Tracks扱いの「明日、また」がラストに来る流れもしっかりと活きています。

今のドロスが持っている魅力と振り幅の広さも改めて実感できる、新たな名盤と言える作品が誕生しました。

 

  • 全曲レビュー

 1.LAST MINUTE

浮遊感に満ちたイントロから一転、オシャレなサウンドを聞かせる1曲。

力強くも美しいギターサウンドは聞いていて心地いいものとなっており、サビに自然な高揚感を生み出しているのが印象的。

歌詞にある「あなたに出逢えたら 心が騒ぐでしょう」という感情をそのまま表現しているのが素晴らしい。

 

2.アルペジオ

繊細でエモーショナルなギターサウンドが印象的なロックナンバー。

ギターが鳴らすアルペジオは軽快でありながら心に響くものがあります。

嘘をつけないし、ありのままでいてほしい気持ちが歌われた歌詞も印象的。

イントロや間奏で聞かせる叫びがその気持ちをより引き立てているように感じました。

 

3.Mosquite Bite

イントロや間奏で聞かせる鋭いギターリフ、アウトロの展開から初期の雰囲気を感じずにいられない硬派なロックナンバー。

特に、少しずつ音が厚みを増していく間奏は圧巻の一言。

「誰かの言葉が傷を抉っても蚊が刺すくらいのもの」という歌詞の力強さも含め、今のドロスの勢いがそのまま表れた1曲。

 

4.I Don't Believe In You

歪んだシンセを上手く取り込んだハードロックナンバー。

自信過剰とも取れる歌詞、攻撃的なサウンドは聞いていて実に痛快。

Cメロで加速する展開、間奏におけるシンセ音連打もその印象を確かなものにしています。 

 

5.ハナウタ/[ALEXANDRIOS]×最果タヒ

ドロス初となる小林武史プロデュース&外部作詞によるミドルナンバー。
春の穏やかな空気をイメージしたメロディが印象的でありながら、エモーショナルさを残したギターサウンドを聞かせてくれます。
ストリングスやピアノのアレンジもあって、王道J-POPの風格を感じさせる仕上がり。

特にギターを鳴らしてからの間奏が秀逸で、電車の走行音を上手く曲に溶け込ませてるのが見事。
イントロのギターも「city」を彷彿とさせてくれるもので個人的にニヤリ。

 

6.PARTY IS OVER

ゆったりとしたテンポで刻むドラムが心地いい1曲。 

やや低めに聞かせる洋平の歌唱、サビのギターサウンドによってそれが増幅されています。

スタイリッシュなギターサウンドを聞かせる間奏は圧巻の箇所なのでじっくりと聞いてほしいところです。

 

7.MILK

ラップ調の歌唱や一定のリズム・メロディラインが印象的な、ドロス流のミクスチャーロック。 

シンプルでありながら攻撃的で、ギターサウンドの良さを一番感じやすい楽曲だと感じます。

透明なシンセサウンドをアクセントにした間奏もオシャレさに満ちている印象。

何より、鋭いギターサウンドの生み出すヒリヒリ感がたまりません。

 

8.Spit!

ゴリゴリとうねるギターサウンドとベースラインがシンプルにカッコいいロックナンバー。 

攻撃的な歌詞の雰囲気やサビの吹っ切れた感に圧倒されてしまいました。

それでいて洗練さも感じさせているのがこのアルバムらしい。 

 

9.KABUTO

歪んだギターサウンドがカッコいいロックナンバー。
攻めた歌詞はドロスらしさに満ちていながらも、硬派なサウンドからバンドの新境地を感じさせてくれます。
美しい展開の間奏も含め、「お前を興奮させてやる」というフレーズにふさわしい1曲。

今のドロスが自信に満ちていることが伺えました。

 

10.FISH TACOS PARTY

フィッシュタコスパティーの楽しい雰囲気をそのまま楽曲にした軽快なポップミュージック。

ギターのカラフルな音色とEDM要素を含んだイントロにグッと掴まれます。

洋平の歌唱にも軽快さが出ていて、本当に楽しいパーティーなんだなってのを聞き手に印象付けてくれます。

初期のアルバムにありそうなふざけた曲名もドロスらしい。

 

11.Your Song

自らが作り上げた曲への想いを歌った、壮大なロックバラード。

ドロスの持ち味でもある美しいメロディが最大限に引き出されており、繊細なギターサウンドが際立つ1曲。

いつまでも歌ってもらえる曲であるように・・・

そんなメッセージを込めた歌詞も優しい楽曲だからこそ心に響きます。 


12.SNOW SOUND

90年代前半サウンドを髣髴とさせるアレンジが印象的なドロス流ウインターソング。
シンセの懐かしい音色で冬の切なさと美しさを表現した冬の名曲となっています。

力強く繊細なリズムを刻むドラム、サビで聞かせる裏声が印象的な洋平の歌唱・・・
冬という季節を一つの曲で表現しているのが見事です。
特に、雪が降る様子をイメージさせるサビのメロディと歌唱は圧巻の一言。
歌詞の通り、「例えるなら白い音」と言える曲になりました。
 
シンプルな楽曲の展開もポイント。
J-POPの王道である「Aメロ→Bメロ→サビ」の構成、これが良さを最大限に引き出しているんじゃないでしょうか。
あえてシンプルな楽曲にすることで誰にでも馴染みやすい仕上がりとなりました。
サビは聞いていると口ずさみたくなってくるほどにキャッチー。

 

13.明日、また

誰かを越えようとする意志や泣きじゃくる時が来ても笑うことで強く在りたい・・・
そんな力強い思いを歌い上げたドロスらしさ全開のギターロック。
軽快で跳ねるようなメロディがその想いを増幅させています。
サビに入る手前のBメロで「Run away」のメロディラインを取り入れているのも印象的。
さらに前へと進み続けるドロスの決意を含め、アルバムのラストに相応しい1曲。

 

  • まとめ

バンドとして表現したい音楽を突き詰めた、その結果が本作だと感じました。
硬派なロックサウンドで攻めまくる「MILK」、「Spit!」、「KABUTO」を連続で聞かせる構成は海外制作におけるいい影響の表れではないでしょうか。
どこまでも高みを目指すドロスだからこそ作り上げることができた彼らの新たなロックアルバムです。
Sleepless in Brooklyn(初回限定盤A)(Blu-ray付)

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